

11月23日
来季ライトスタンドに座ってるかもしれんで
―久し振りに観客の前であいさつした
星野前監督 ジャケット着てると何か照れくさいわ。ユニフォーム姿ならなんてことないんやけどな。
―昨年のこの場所で「悔し涙をうれし涙に…」と言ったが、改めてその通りになった
星野前監督 言うてみるもんやな〜(笑い)。でも優勝するにはそのぐらいの気持ちが必要ということや。岡田もあいさつで連覇目指してチャレンジするんだ…って言うてたけど、そのレベル、その発想でいいんじゃないか。
―ドラフトもうまく行ってシニア・ディレクターとして補強も順調だ
星野前監督 逆指名がうまく行ったからな。トレードもそうだし。外国人もな。キンケードな! 決まりかかっとるで。まあ心配はいらんわ。何でも先手先手を打っていかないとな。
―来季もときには球場に来るのか
星野前監督 そうやな。たまにはな。テレビでも見るけどな。突然、ライトスタンドに座ってるかもしれんで(笑い)。
―これからも選手には競争主義を貫いてほしい
星野前監督 それがなくなったらダメやろ。次々に新戦力が入ってくるんやから、それを蹴落とすぐらいにやらんとな。
11月3日
我々の仕事はファンの思い出、記憶作り
―御堂筋パレードには、ダイエーの福岡パレード(36万人)を上回る40万人が集まった
星野前監督 あの雨の中、18年間の思いを込めて、これだけ集まってくれたんだね。
―歴史に残るパレードに
星野前監督 選手たちが(ファンに)いい思い出を作ってやったよ。人生何10年かの中で、こんなこと何度もないやろ。我々はファンの思い出作り、記憶作りをせなアカン。これが我々の仕事。ペナントレースでも完封だ、サヨナラだと個々の思い出がある。でも1年間トータルの思い出も残してやらないかん。お年寄りからはよく「死ぬまでに(優勝を)見せてくれ」という手紙をいただいたよ。
―沿道には「元気になって戻って来てください」のボードもあった
星野前監督 うれしいよ。若ければ「よっしゃ!」という気持ちになっただろうね。でも、もう若い人に(監督のバトンを)渡した。今そんな感想を求められても、次の人に失礼や。そんな質問するな!
―改めて阪神ファンの熱気を感じた?
星野前監督 これだけ雨の中で、僕らは小1時間ビショ濡れになるだけだけど、彼らは昨日から(徹夜で並んで)ビショ濡れだからね。俺もパンツがビショビショになったけど、沿道の人たちはもっとひどい。感謝せなアカンよ。ファンと現場で感謝のキャッチボールをせなアカン。俺、最後までエエこと言うなあ(笑)。
―セレモニーでは「今日がタテジマ最後」と
星野前監督 ファン感謝デー(23日)は背広だね。(ユニホーム姿を)もう1回見たいかどうかアンケート取ってみてくれよ(笑)。でも御堂筋で40万人、神戸で25万人もの人に見てもらったんだから、もういいんじゃないか。(岡田新体制への)けじめというか、パレードまでと決めてた。今日が最後やから、(名古屋から)家族も来て記念写真も撮ったよ。
―ダイエー小久保が巨人へ無償トレードされた
星野前監督 それは(巨人の)勝手。俺は何も言わないよ。これから俺は違った意味で働かないといけない。野球界のためにね。まあ色んな思惑があるんやろ。
10月27日
選手にコーチに裏方に「ありがとう」
<試合前>
―いよいよ7戦目の朝を迎えた。監督は「7戦目まで行くんじゃないか」と話していたが
星野監督 予想したと言うより、そうあるべきだと思っていたしな。どっちにしても、0勝4敗とか1勝4敗だとかで簡単に終わりたくなかった。つまらんシリーズにしたくなかった。最後まで球界のために貢献できたと思う。
―7戦にもつれ込むのは10年ぶりだ
星野監督 そんなにないのか? まあ阪神とダイエー双方が日本シリーズを成功させたということだな。王さんも全体のことを考えるタイプの人だし。
―選手には何か特別に話したのか
星野監督 何も言うてないよ。オレは後ろで見ているだけや。
―最後はしびれる試合になるはずだ
星野監督 しびれなアカンねんけどな。まだそうでもないんや。昨日はしびれたけどな。まあグラウンドに行けばそうなるよ。
―先発投手と心中するのか
星野監督 全員と心中だよ。しかし心中っちゅうのは死ぬことやろ(苦笑い)。それに普通は男なら女性とするもんやろうが? いくらオレが男を抱きしめると言ってもな。今日はみんな並べて抱いてやろうか。キスもするか。激しいヤツを(大笑い)。
<試合後>
―あと1本が出なかった
星野監督 もう試合を振り返っても仕方ない。147試合、ここまでやってくれた選手にありがとうと言いたい。コーチも裏方にも感謝したい。
―最後に広沢はいい本塁打だった
星野監督 あれを早く見せてくれてればなあ(笑い)。
―選手への感謝が一番か
星野監督 そら、そうさ。あのチームが147試合まで、王手というところまで来たんだから。(シリーズで)4敗したからといってその前(リーグ優勝)の評価は変わらない。そ
―激しい2年間だった
星野監督 オレの人生の中で、全力で走ってきたわ。
―勝負への厳しさは植え付けられたか
星野監督 まだまだやな。ただ道筋はつけた。キッカケだけは作ったよ。
―阪神は日本一になれるのか
星野監督 近い将来、なれるでしょ。今の姿勢を持ってやっていけばね。
―一番思い出に残っている試合は
星野監督 いっぱいあって分からんわ。
―島野、田淵両コーチに言いたいことは
星野監督 体調不良のオレをよく支えてくれたな。
―阪神に来てよかったと思うか
星野監督 そりゃあ、よかったよ。誇りに思うよ。ここまで戦ったんだから。まあ今晩からゆっくり眠れるわ。
―これからも阪神で戦い続ける選手に言いたいことは
星野監督 いつも前を向いて、体を鍛えて。ダイエーの選手とは腕力が違っとったな。でも今の選手にはお礼を言いたい。ここまでファンを沸かせてくれたんだからな。
10月26日
伊良部は誤算 福原はよく投げてくれた
<試合前>
―今朝の目覚めは?
星野監督 よかったよ。いつも通りや。7時半ぐらいに起きたよ。
―どういう心境で朝を迎えたのか
星野監督 心境か。そりゃあ、もう、今日決めるんだということやな。(胴上げで)舞うことしか考えていないよ。
―改めて選手に臨みたいことは
星野監督 どっちみち平常心でいられる訳ないんだから。普段着野球なんて第三者が言うことでな。緊張してガチガチになって必死でやればエエんや。
―ここまでは本当にいいシリーズになった
星野監督 お互い、シリーズを殺さずによかったよね。例を挙げて悪いが去年の西武なんて選手は「オレたちの1年間は何だったんだろう…」と言う風に思ってしまうんやないか。
―よく3連勝して福岡に戻ってこれた
星野監督 連敗したときはサイズを測って棺桶を作ってたようなもんやからな(苦笑い)。そこまで来ていた訳だから。しかし選手はホンマにようやっとる。「ホンマか…、おい」って言う風に笑ってしまうぐらいようやっとるよ。
―苦労の賜物か
星野監督 そうかもしれんな。でもオレはプロに入ってから苦労やなあと思ったことはないよ。大学時代の島岡御大より怖い人はいなかった(苦笑い)。
<試合後>
―伊良部が誤算だった
星野監督 そうやな。いきなりゴツン(本塁打)じゃな。
―第2戦でやられていただけに期待したと思うが
星野監督 シーズンずっと頑張ってくれてたんだから。他に誰がおるんや? ムーアを無理して使うこともないやろ。でも福原はよく投げてくれたな。
―杉内にまた抑え込まれた。前回と同じく丁寧な投球だった?
星野監督 そうやな。同じようにあれしとる(やられとる)な。出来そのものは前の方がよかったと思うけどね。
―打線がもうちょっと打ちたい?
星野監督 そうやな。
―ついに第7戦にもつれ込む結果に
星野監督 1日でも長くユニホームを着させてくれるんじゃないの? オレを。そう思っとくわ。お客さんもコミッショナーも喜んどるやろ。
10月25日
このシリーズはいい肥やしになる
―第6戦で一気に決めたいところか?
星野監督 どっちでもええよ。勝つと分かってるんならなあ(笑い)。2つ引き分けたら甲子園に戻る? そんなことになったら、お前、救急車で病院に運ばれるぞ。王さんと一緒の病室だったりしてな。ツインルームで(笑い)。
―それにしてもいい試合が続いている
星野監督 そうやな。本当はペナントレースでこういうピリピリした感じを選手に体験させたかったんだけど。(独走で)できなかったから。でも、このシリーズはいい肥やしになっとるよな。それだけでもオレはうれしいよ。
―今日は福岡ドームではなく甲子園で練習した。何か理由は?
星野監督 そんなの勝手やろ(笑い)。練習のことについては、よほどでないと口は出さないからね。別にどっちでもいいやん。どうせ最後までやっても、あと2試合なんだから。
―前日、安藤はいい仕事をした。4戦目の後、監督は「五輪でも打たれるわ」と怒っていたが?
星野監督 オレはどこかの会社みたいに減点主義じゃないからね。減点主義はやる気をなくすよ。若い子を殺してしまう。打たれた後も、本人にも何も言ってない。怒ってるのはオレの背中を見れば分かるだろうしな。
―五輪予選の抑えはロッテ小林雅が有力だ
星野監督 小林はいい投手だけど、勝ってないチームの抑えだからな。日本シリーズの修羅場を踏んどるのとは違うんやないかな。まあ(安藤は)いい経験しているよ。
10月24日
三つも勝っちゃった
<試合前>
―金本は監督と抱き合いたかったらしい
星野監督 オレも最近は女性を抱く機会がないからな―。趣味が変わったんや(笑い)。
―しかし、前夜(23日)はすごい試合だった
星野監督 シーズンにはないやろうな。ペナントレースだったらもっと早く終わってるよ。途中で区切り(見切り?)をつけるからね。
―これで2勝2敗と対戦成績は五分五分になった
星野監督 そんなことは思わないよ。4つ勝たないとダメなんだし。最初は両方マジック4だったけど両方マジック2になったな。そのうち両方マジック1になるで。
―金本が第3戦の前に「ようやく燃えてきた」と言っていた。監督は「そう言うしかないだろう」と話していたが
星野監督 1、2戦燃えてなかったなんて、お前、ペナルティーや(笑い)。
―さすがにこの時期、甲子園は冷え込んでくる
星野監督 冷えるな。昨日も勝ってるときは寒いなあと思ってたけど、追いつかれてからは忘れてたわ(笑い)。
<試合後>
―甲子園で3連勝だ
星野監督 福岡ドームで1勝1敗で帰ってきたかったんだけど。こっちで何とかなるかと思ったら、3つも勝っちゃった。
―またしても1点を争う白熱の試合だ
星野監督 明日がないと言う中で(投手を)ドンドン注ぎ込んだ。あれしかないやろ。しびれたね。
―6回は2死、カウント2―0から今岡の安打をキッカケに逆転に成功した
星野監督 1、2番の連打なんてシリーズで初めてやろ。赤星もあれで気分は変わるやろ。起用し続けた甲斐があったって? オレはシーズンで頑張ったヤツや使い続けるさ。
―2死満塁から桧山がよく打った
星野監督 ショートの頭の上な。あそこしかないやろ。あれは打たれる方がいかんね。オレがいつも言ってるヤツや。
―これで完全に流れが変わった
星野監督 サヨナラ、サヨナラときて1点差か……。いいように流れてほしいね。
10月23日
甲子園は本当に選手を後押ししてくれる球場だ
<試合前>
―ダイエー選手は甲子園の騒音をパチンコ屋みたいだと言っていた
星野監督 もう少しセンスのいい表現をして欲しいもんやな。しかしパチンコか。オレはせんけど面白いらしいなあ?
―昨日は激しい抗議をする場面が何度か。テレビ画面では「ボケ!」と言ってるように見えたが
星野監督 そうか? 忘れたわ(笑い)。金本のハーフスイングを取られたのは完全に振ってないな。
―ムーアは初回、ヒヤヒヤだった
星野監督 でもタマは切れとったからな。初球の大ボール? 最初から考えとったんちゃう。何かのおまじないやろ。
―甲子園でのお立ち台インタビューはリーグ優勝以来だ
星野監督 ホントはやりたかないよ。選手に任せてればいいんや。でも聞かれりゃ、答えない訳にいかないだろ。お相撲さんみたいに「そっすね」だけじゃアナウンサーも困るやろ(笑い)。
―広沢は1本出ないと立ち直れない。責任感が強いのが裏目に出ているという声も
星野監督 もう使えないな。短期決戦であそこまで落ち込んでいてはな。責任感がどうこうって言ったら活躍しとるヤツが(責任感が)ないみたいやないか(笑い)。
<試合後>
―すごい試合だ
星野監督 ホンマ何が起きたか分からなかった。選手で見えなかったたし、フェンスに当たって跳ね返ってくるかと思った。金本にはいつも期待しているが、こんなところで…。それにしても2日続けてサヨナラなんて初めてちゃうか? 夢を見てるようやわ。打球が低かったんで心配したがうまく運んでくれた。
―6回までは完全に阪神ペース。それが苦しいゲームになった
星野監督 あそこでうまく行かないのが野球や。オレも信じていたけどあれが野球や。でも大事な試合、井川はもったいなかったな。
―しかし終盤はイヤな展開だった
星野監督 そうやな。押し出し四球あり、投ゴロのミスがあり。でもよくジョージが同点にしてくれた。
―阪神らしさは完全に戻ってきた
星野監督 もう少しやな。しかしウィリアムスが完ぺきな投球をしてくれた。あそこがでかいね。
―これで2勝2敗だ。明日も甲子園だ
星野監督 甲子園は本当に選手を後押ししてくれる球場だ。明日も行こう! 王手? そうです!
10月22日
打つ方はもっと積極的にいかなあかんな!
<試合前>
―やはり甲子園の一塁側ベンチはホッとする?
星野監督 それはそうやな。落ち着くよ。見慣れた風景やからな。試合中は関係ない?/p>
そんなことはないよ。やっぱり全然違うよ。
―(中日時代に星野監督の下で働いたダイエー大石、斉藤両コーチがあいさつに来て)
星野監督 お―、おったんやな―。あの頃はオレの足を引っ張りやがって(笑い)。
―懐かしい顔ぶれか
星野監督 そうやな。よく頑張ってくれたよ。大石はプッシュ・バントがうまくてな。ランナー三塁のときは絶対に成功したな。打たせたらダメだったけど(笑い)。しかし(自分の下で選手だった)いろんなヤツがコーチになっとるんやな。そりゃあオレも年を取るわな。まあうれしいことですよ。
―教え子の教え子もコーチになっているのでは
星野監督 まだそれはないわ。それはおらんで(笑い)。
―始球式は吉田義男氏になった
星野監督 ええやないか。知事とかより、そういう人の方がいいよ。できればユニホーム姿でやってほしいなあ。
<試合後>
―ようやく勝った。1勝が遠い
星野監督 長かった―という感じやね。ムーアは立ち上がり、戸惑ってたな。初回はどうなるかと思ったけど、よう投げた。吉野がビシッと行ってくれた。何より素晴らしかった!
―指名打者制のない試合での投手戦。先に仕掛けたのは王監督だった
星野監督 打線に投手が入る難しさを感じただろうけど間違いじゃない。
―投手はよかったが打線にはまだ硬さが残る
星野監督 もっと積極的に行かなあかんな。ボールを見過ぎや。10回代打の広沢とか?/p>
うん。ワンストライク取られてから勝負しとる。だから最後にボールを振らされるんや。
―それにしても甲子園の声援は大きかった
星野監督 あれがなかったらどうなるか…。すごかったよ。福岡に負けてないというか、それ以上やね。こんだけ入ってくれて。ホントに感謝せな。甲子園のファンの前で3連敗はできんやろ。
―選手はこれで少し気が楽になるのか?
星野監督 なり過ぎてもあかんけどな。まあ1つも勝ってないという硬さが、これで少しほぐれるやろ。これから? 当たり前やないか!
10月21日
恵みの雨?失礼な…ここまでも流れ通りや ―阪神にとっては恵みの雨となるか
星野監督 失礼なことを言うな。ここまでも流れ通り来てるんや(笑い)。
―今季は甲子園で雨天中止になった翌日の試合は6戦全勝だ
星野監督 天気だけが頼りなのか。ペナントレースは実力で来たからな。(笑い)。
―実際、雨での中止についてどう考えているのか
星野監督 しょうがないでしょ。朝から降ってるんだし。王さんだってお天道様には勝てないよ。(試合を)やりたかったけどね。お互いそうやろ。
―2試合を終えた今、改めて選手に言いたいことは
星野監督 思い切ってやればいいの。悔いのないシリーズにしてほしい。勝つに越したことはないけど、個人個人のプレーをすればいい。この時期に野球のできることを感謝して、勇気を出してね。
―連投になる可能性の高い安藤にとってもいい雨だ
星野監督 アイツは毎日放るで。2戦目も1イニングぐらいなら行かせる気はあったよ。今年はこれで終わりなんだから。初戦ズレータに打たれたサヨナラ打も、前進守備でなければ普通のセンターフライだだったからな。
10月20日
31番はなにやっとんねん別人31号やな
―井川がダイエー斉藤と並んで沢村賞に輝いた
星野監督 どうせなら(2人が投げる)第5戦の結果まで待てばいいのに(笑い)。トータルの結果だから認めてやらないかん。しかし1年中、(監督に)苦情言われて沢村賞取ったやつもめずらしいな。
―連敗のシリーズ、緊張から抜け出せない選手もいる
星野監督 31番(広沢)は何をやっとんのや。別人31やな(苦笑い)。緊張って今さら何を言うとる。
―前日8失点の金沢の気持ちの切り替えは大変?
星野監督 切り替えって、できんやろ。正直、このシリーズはもう使わない。ええ経験にはなった。まだ若いんだしな。
―復帰の浜中は頑張っている
星野監督 大したもんやぞ。あれだけ実戦から遠ざかってたのに懐(ふところ)を深く使えている。打撃は悪くないな。肩の方はこれからやけど、秋になってから投手に混じってリハビリをさせるわ。
―シーズンの最後で打率3割に到達した藤本にも安打が出た
星野監督 アイツが一番シーズンと同じスイングをしているな。自信になってるんやろうな。
―2連敗だが球場も甲子園に移り、このままでは終われない
星野監督 選手はみんなやり返したろう、やったろうと思っとるよ。オレ? オレが思わんでどうすんねん(笑い)。
10月19日
逃げんと向かっていけ!
<試合前>
―監督はあまりゲン担ぎしないが
星野監督 特にしないけどね。普通にやっちゃいけないことをしない程度だな。例えば? ムシを殺すとかの殺生(せっしょう)をしないこととか(笑い)。
―井川は緊張していたのか
星野監督 めちゃめちゃ緊張してたんじゃない? まあ次は大丈夫やろ。しかし言いたくはないけど最初の柴原の打席(11球目を見逃し三振)は4球目で三振やぞ。あれは影響したで。ピッチャーは1球で心理が変わるからなあ。
―それにしても初戦から息詰まるような展開。延長戦になるかと思った
星野監督 15回は考えていたな(苦笑い)。安藤はどっちにしてもあの回までだった。計算してないと最後はジョージを投げさせなイカンようになるわ(笑い)。
<試合後>
―伊良部はコントロールが甘かった
星野監督 打たれとるのはみんな甘いところに行ってたな。
―ダイエー先発杉内は
星野監督 丁寧に放っていたな。低目、低目に放っとるわ。こっちは放ってない !
―ダイエー打線は強力
星野監督 抜けダマを逃がさんと打ってたな。しかし(バッテリーが)もっと思い切って(打者に)攻め込んでいかんと ! どうせやられるんやったら、逃げんと向かっていけ !
―浜中に待望の1安打が出た
星野監督 そうやな。1本出たな。打つ方はこれで大体、みんな1本打ってるんだけど。
10月18日
井川がもう少し頑張ってくれないと
<試合前>
―いよいよ日本シリーズが始まる
星野監督 長かったなあ。ホントに。まあ面白い、しびれるような試合になればいいな。
―プロ選手はやはり緊張するものか
星野監督 そうだろうな。野手は打席に立てば早く1本打ちたいだろうな。守っては早い段階で自分のところに飛んで来てほしいと思うだろうし。藤本とかな(笑い)。ショート・ゴロを取っても投げるまでが心配やからな(苦笑い)。
―首脳陣でもっとも緊張するのは打撃コーチか
星野監督 いやあ投手コーチの方じゃないのか。先発投手について、相手打線がひと回りするまで、3回までは…と思うもんだよ。
―注目されていた故障明けの浜中が前夜、合流した
星野監督 夕食のときに話したよ。お前誰や? ってな。赤星が「浜岡です」って紹介してたわ(笑い)。いつも通りの顔をしてたよ。まあこういうのは経験だからな。次(の優勝)はいつになるか分からんしな。
<試合後>
―井川は5回でスパッと替えた
星野監督 もう100球近く投げてたやろ。あれで4失点に収まったらマシな方や。
―打線はシーズンの粘りを見せた
星野監督 そうやね。サヨナラ負けやからね。あそこ(6、7回)で追い越さんといかんね。ビジターだからね。
―救援陣がシーズンの感じで投げられたか
星野監督 そうやね。だから先発投手がもう少し頑張ってくれんといかん。まあ選手は初めての体験やしね…。
―監督の言う通り、第1戦から息詰まる展開になった
星野監督 わっはは。まあ追い越さんことにはね。(井川が)もう2、3回頑張ってくれればウチのペースになったんだけど。まあ負けるときはこんなもんや。
10月17日
甲子園胴上げ? 決められるなら どこでもいいよ
―シリーズ前日の心境は
星野監督 博多に来てから胸が騒ぐというか、かなりテンションは上がってきているね。
―選手の仕上がり具合はどうか
星野監督 3、4日前からかなり仕上がってきている。個々人も逆算してたのかなと思うぐらい打球音も違ってきた。
―ここまでの1カ月を振り返って
星野監督 長かったね。できればシーズンのテンションを持ち続けたままやりたかった。まあこれはお願いだけどね。
―シリーズへ向け、改めて取り組んだことは
星野監督 特別にない。自分たちの野球を初戦にできるかどうか。選手は初めてのシリーズだし、早く我に返ることができるかどうか、だね。
―投打のキーマンは誰になるのか
星野監督 やっぱり投手は井川でしょう。どれだけ頑張ってくれるか。まあ井川、井川って言ってて最初にやられると大変なことになるけどね。まあ井川に続く投手もいるから。打線は1、2番の出塁率が面白くなるかどうかのカギだね。
―どんな決戦になるのか
星野監督 海の向こうで(メジャー)も面白いゲームやってるけど負けないようにしたいね。ファンが本当に感動できる素晴らしいシリーズにしたい。そうする自信もある。歴史に残るシリーズにしてみたい。
―阪神ファンは再び甲子園での胴上げを望んでいるが
星野監督 (優勝を)決められるならどこでもいいよ(笑い)。
10月16日
打ち勝つというより守り勝つよ
―シリーズを控え、明日は監督会議が行われる
星野監督 特に何もないよ。オレも王さんも細かいことは言わんやろ。ルールはいっしょ。審判にボークと言われたらボークだしな。試合で気づけばそのときに言えばいい。
―わざわざ東京まで言って髪を切ってきた
星野監督 しゃあない、10年以上行ってるんやから。丸坊主にしようかと思ったが踏み止まった。
―福岡入りして気分は
星野監督 まだ分からんよ。しかしシーズンより、優勝してからここまでの方が長く感じた。西宮浜から出発してようやく博多湾にたどり着いた気分や。
―戦い方に関して奇策などは
星野監督 投手に関してはあるかもな。井川を救援で注ぎ込む? もちろんシリーズの展開次第ではあるよ。とにかく振り返って「終わってから「もったいなかったな」と思う試合にだけはしたくない。
―今季はタイトルホルダーもたくさん出た
星野監督 日本人選手で右の首位打者なんて久しぶりやろ。これからは3割は平気で打てるよ。赤星も自信になったやろ。140試合出て3割打って走って守ってな。
―どんなシリーズにしたい
星野監督 (熱狂的な)スタンドに合わせたシリーズにしたいな。どっちのファンもすごいやろ。第何戦が重要? そんなの1つ1つや。オレは全戦必勝のつもりで行くよ。
10月15日
ワールドシリーズ以上の雰囲気になる
―合宿もこの日で終わり。ナインの雰囲気は高まってきた?
星野監督 昨日、今日で目の色が変わってきたよ、選手は。シーズン以上やないかな。あと7つしかないんだし。ここまで来たら信頼して送り出すしかない。それで結果が悪くてもエエんや。
―何か特別に気合を入れたりするのか?
星野監督 特別なことは何もないよ。いつも通り。中洲に行こうが那珂川に飛び込もうが、ネオンの川で泳ごうが(笑い)。風邪引かなきゃ何でもいい。そのへんも信頼してるわ。
―阪神もダイエーもファンが熱狂的なだけに盛り上がりが予想される
星野監督 ワールドシリーズ以上の雰囲気になると思うよ。ファンの熱気ということでは最高のカードでしょ。
―田淵チーフ打撃コーチは広沢が4番と話すが
星野監督 いいんじゃない、それで。隠すことないよ。アイツは毎試合、引退試合や(笑い)。
―打順もシーズンと変えない?
星野監督 1、2、3番は固定やろ。みんなが思っとる通りや。桧山は4、5、6番どこでも自分の打撃ができるからな。アリアスは早めに1本欲しいね。初戦4打数2安打とかやったら大暴れするで。オリックス時代に相性よかったし、そういうのを気にするタイプだから。
―ムーアは監督の前で投球志願している
星野監督 そりゃあ投げんと見られへんやろ。今日、走っとったやないか。痛かったら歩くのもイヤなもんや。
10月14日
なんだか間延びしてるな、福岡に行ってからや
―ムーアの状態が気になる?
星野監督 今日は練習に来たんだろ? じゃあ大丈夫やん(笑い)。もちろん無理だと思って準備して臨まなあかんけどな。
―短期決戦では対戦経験のない変則左腕投手は打ちにくい?
星野監督 そうなんや。メジャーでもナックルの投手が勝ってるやろう。
―大阪ドームで2日目の練習となった。雰囲気は盛り上がってきたか
星野監督 正直、何か間延びしてるわな。盛り上がるのは福岡に行ってからやろ。そういう感じや。
―リーグ優勝決定から時間が開いてるのが気になる?
星野監督 う〜ん。そうやな。しかしパ・リーグは来年はプレーオフ制を導入するんか? ゲーム差とか考慮しないのかな。
―城島がシーズンで左投手から本塁打を放っていなかったのは不思議だ
星野監督 普通に考えればおかしいわな。パ・リーグには左の先発投手があまりいないんじゃないのか? パッと思い浮かばん。それにしても左投げの野手でもワンポイントで…という案もあるけどウチは左投げの野手がいないんや。金本、桧山、片岡、みんな右投げ左打ちやろ。生意気に平下まで右投げや(笑い)。
10月13日
今岡はええか悪いか、結果ははっきり出る ―よさこいリーグで浜中が本塁打を放った
星野監督 そんなあわてるなよ。代打が(広沢、八木に加え)3人、平下を入れたら4人になる。どうやってチーム構成するんだ。トラ(広沢)や八木をあせらせるなよ。
―1軍に合流は
星野監督 1打席で合流なんか決めれるか。まだ、試合に出るんやろ。
―あと2、3試合は
星野監督 それを見てからやないか。どんな本塁打やった?
―飛距離は110メートルと
星野監督 110メートルやったらそんな大きい当たりやないな。でもオーバーフェンスは、本人も気持ちいいだろうしね。まず試合に出れた、そして結果を出した。どんなボール、投手であれ本塁打は本塁打だから。チーフ(田淵コーチ)に聞いた? あとはチーフに任せるよ。
―伊良部は4回1失点
星野監督 投げてもらわんと困るよ。いくら調整とはいえ。
―ムーアは痛みが
星野監督 痛いから(高知に)行ってないんちゃう? 困ったもんやな。ここにきてな。
―シリーズに向けて痛いアクシデントだが
星野監督 そんなやつをあてにしててもしょうがないやろ。この時期によく…おらんかったらおらんで、代役はファームにおる。
―福原や藤川か
星野監督 (ファーム選手権で好投の藤川は)上であのボール投げてたら絶対抑えられるのにな。やっぱりここ(ハート)が大きいんやろ。ファームの選手に(対戦する打者の)顔を置き換えたらええんや。
―今岡は苦しんでる?
星野監督 見ててみ。はっきり結果は出るから。ええか悪いか。中途半端はないやろ。
10月12日
今岡は乗せたら雲の上でも乗るよ
―無料開放で若い女性ファンの声援がすごい
星野監督 今日だけやろな。毎日、これじゃあうるそうてしょうがないぞ(苦笑い)。いつも外野に来ているファンが(内野に)いるからかな。
―ダイエーには新垣、村松と日本シリーズで復活を狙う選手も
星野監督 新垣はミーティングでも見ているよ。まあ故障が治っていきなり活躍した例はあまりないだろ…。
―今岡もこれからが勝負になる
星野監督 アイツは乗せたら木の上でも雲の上でも乗るよ(笑い)。ブランクは関係ないわ。不思議な選手やで。
―3番金本にも期待がかかる
星野監督 ガンガン行けばいいんや。とにかく早く1本出てほしいね。それで乗れるかどうかや。2戦目までにはみんなヒットを打ってほしいな。
―大舞台となれば経験も大事になってくる?
星野監督 でも、あまり関係ないんじゃないかな。オレも選手時代を含めて4度経験してるけどなあ。経験があるから有利とも限らんやろ。
―シリーズの緊張感はシーズンとは違う
星野監督 シーズンの開幕の方が緊張するんじゃないか? 日本シリーズは(リーグ優勝という)結果を出して臨むもの。ペナントレースはこれから結果を出さないと…と思うからな。
10月11日
ファームと試合?負けたらどうする
―公式戦も前日で終了。合宿も本格化してきた
星野監督 今日からシリーズ・モードに入るやろ。昨日までは中途半端やったからな。
―監督も円陣を組んで2月のキャンプ以来となる訓示を行った
星野監督 最終戦が終わった後もユニホームを着させてくれてありがとうって…。冗談やで(笑い)。「あと7ゲーム。マジック4なんだから。もう1回、勝って美酒を飲もう。ファンや関係者と喜び合おう」ってな。
―練習試合なども予定しているのか
星野監督 ファームとやれるな。日本一が相手やぞ。しかし負けたらどうする(苦笑い)?
―伊良部、下柳もよさこいリーグに行く。最近不調の伊良部については?
星野監督 気にしてもしょうがない。任せるしかないやろ。シリーズでは5、6回までとかこだわっても仕方ないしな。
―これから監督もいそがしくなる
星野監督 そうや。関係ないけど来月もテレビ出ろって。「SMAP×SMAP」とか言うの。バラエティーとかはみんな断ってるんだけど「若い人にアピールになるから」って言われて。料理番組なのか? よく分からないんだけど。
10月10日
貯金36じゃちょっと少ない
<試合前>
―ついに140試合目、最終戦となった
星野監督 そうやな。ここまで長かったわ。終わってみれば早かった? いやあ、長かったよ。
―勝てば貯金36だが、この数字に関しては?
星野監督 う〜ん、ちょっと少ないかなって感じやな(笑い)。
―最終戦は日本シリーズにつなげるためにもスッキリ勝ちたい
星野監督 いつも勝ちに行っているよ。それで負けているんだから。ベストメンバーで臨む? 放っといてくれ(笑い)。
<試合後>
―井川が最終戦で20勝をマークした
星野監督 勝たせてやりたいのと他のピッチャーを使いたいのと、な…。まあリガンが抑えてくれたから勝てると思ったな。
―次は日本シリーズを任せる
星野監督 スケジュールで決まっとるからな。フル回転してもらわないかん。エースの宿命だわな。(中)3日で行ってもらわないかん。2日かな(笑い)。
―1軍復帰の今岡はどう見た
星野監督 タイミングずらされとったけどバットコントロールはいいからね。
―藤本は3割に到達した
星野監督 ホッとした。まだ1打席(凡退する)余裕があったけど計算違いがあるかもと思って。でも久慈も使いたかったし、東以外の野手はみんな出たんじゃないの? そういう流れにしてくれたしな。
―これで長いシーズンが終わった
星野監督 めちゃくちゃ長かったね。長く感じる方がいいのか短く感じる方がいいのか。どうなんやろう。でもまだあるもんな。うれしい長さ? うれしいけど(シリーズを)すぐにやってほしいな―。
―観客330万人は大記録だ
星野監督 今年は思い出に残るいいゲームが続いたからね。そういうゲームをやったらこれだけ足を運んでくれる。オレたちはこれだけ見に来てくれた、足を運んでくれたというプライドを持ってやらないかん。将来にわたってこの記録を敗れるような魅力あるチームになってほしいね。
10月9日
浩二から花束もらおうか
―今岡は実際に見て安心した
星野監督 分からん。ゲームをやってみないと。
―140試合が終わる
星野監督 明日、何かあるの? オレが(山本)浩二から花束もらうとか。あいつんとこ(広島)Bクラス決まったんやな。おめでとう、もっと勉強せえよと言うたらええんか。
―140試合の後に戦う場があるのは幸せと
星野監督 幸せと思わなあかんやろ。18年もなかったんやから。思わんかったら(ユニホームを)脱がなあかん。
―合宿が始まった
星野監督 みんな(報道陣)もやったらどうや。近くにテントを張ってな。
―合宿ではコミュニケーションも目的か?
星野監督 いろいろ話すことは大事やろ。時間はあるからね。データ、資料もかなり入ってきてるが、詰め込みすぎるのもいかんしな。(シリーズは)7試合しかないんや。もう少しやらせてくれとはいえないからね。みんなで盛り上げていけばいいんじゃない。
―ダイエーは主力選手が「よさこいリーグ」で調整します
星野監督 うちだって行かせますよ。
―伊良部、下柳、ムーアが調整登板?
星野監督 あまり間隔が空くのはイヤだろうしね。球数を決めて、投げればええんや。
―短期決戦はいい投手から順番に
星野監督 (投手力が)豊富なチームだったらいろいろ考えるんだろうがね。
10月7日
歯車おかしくなれば夫婦仲も…
<試合前>
―原監督に花束贈呈を監督が提案した?
星野監督 そういうことにしたんじゃないの。
―監督の言葉には原監督への愛情を感じたが
星野監督 まあ、よう遊んだからね。
―東京ドーム最終戦できっちりしたセレモニーができなかった
星野監督 あれは(巨人の)フロントが悪いんや。
―昨年の開幕戦から始まり因縁めいたものを
星野監督 そういう因縁を数え上げたらキリがないよ。いい試合を? いい試合って何や。向こうとこっちで「いい試合」というのは違うやろ。
―名古屋でもドタバタしていたが
星野監督 ドタバタなんかしてたんか?
―もう終息方向だが
星野監督 じゃあドタバタじゃないやろ。おまえらだって、この前までドタバタしてたやないか。他人事みたいに言うけど。
(打撃ケージで八木と広沢がじゃんけん)
星野監督 あいつら10日(今季最終戦)が引退試合になるとは知らずに…。どっちが先に辞めるかのじゃんけんやろ(爆笑)。
<試合後>
―最後のセレモニーですが
星野監督 最後のことは最後に聞いてくれよ。野球のことから聞いてくれ。
―ムーアは
星野監督 悪くはなかったよ。アホみたいなプレーするから。ああいうプレーでリズムを崩すんだよな。2死から、元木のはしゃあないにしても、投手に打たれたらいかんわな。だいぶよくなっているのは確かだが。
―打線も後半淡白に
星野監督 そうだね。
―広沢を4番に
星野監督 トラはずっと打たしてなかったからね。DHのことも考えて…それが聞きたかったんやろ。
―シリーズでこの打順もある
星野監督 それは田淵さんに聞いてくれ。
―今年の巨人戦の総括は
星野監督 勝負事は歯車が狂ったら…。ケガ人も含めてだが、勝負の世界はああいう結果も出る。それを理解していない人が多いからね。ちょっと歯車がおかしくなったら、夫婦の仲もおかしくなるだろ。
10月6日
第一戦に百パーセントで入れるように
―シリーズに向けては
星野監督 まだ何もしてないよ。まあきのうもテレビで(シリーズ予想を)やってたのをたまたま見たけど、参考にはなるけどね。
―4勝2敗、4勝3敗が多い
星野監督 それは願望があるんじゃないの? 競り合った方がおもろいから。
―優勝決定前後で心境の変化は
星野監督 それは違うわな。心理的には。ある意味気楽にやっていければと。そんな投球、守りをしてたらあかんと、それぐらいは思うけどね。
―監督がやるべきこととは
星野監督 オレがやることはないんじゃない。まじで。やるのは選手だから。
―シリーズの先発は4人か
星野監督 まだそこまで(コーチと)話してない。今は(きょう7日)巨人戦のことで頭がいっぱい。昔は1人でよかったのにな。杉浦さん、稲尾さんみたいな投手がおらんかな。
―直前合宿については
星野監督 おおまかには決めたけどね。細部はまだやね。
―ミーティングは毎日行う?
星野監督 人数が多いからね。まあデータ、数字というのは出てるし。
―甲子園、福岡ドームとも投手有利な球場
星野監督 まあ投手は安心して投げられるやろ。(大観衆で)ワーワー言うのは向こうも一緒。お互い慣れてるやろ。
―合宿のテーマは
星野監督 ネバー・ネバー・ネバー・サレンダーやないか。みんなが第1戦に100%で入ってほしい。技は別にして心、体でね。
―調整になる?
星野監督 キャンプと違ってどこを強化するというわけではないから。(合宿を)やらんでもよかったけどミーティングがあるからね。心をひとつにするということが大事やろ。
―4年前と心構えの違いはある?
星野監督 入れ込みすぎたらあかんね。勝ちたいというのはだれもが思うことやろ。挑戦権を得たんだ。楽しんでやれとしか言えないね。
―シリーズと同時に来季に向けた構想も
星野監督 シリーズは7試合。来年はまた140試合ある。それに重きを置かないと。周りがどうとらえるか知らんが、オレは当たり前だと思ってるからね。昨年だってそう。それで改革が成功したと言われるんやからね。
―優勝したからこそ
星野監督 常に(優勝を)争えるチームになればいいけどね。投手は1年でひとつ年をとるわけじゃない。そのへんを考えてやっていかないと。どんどんやらないと低迷する。オレは頭の中のビジョン通り、当たり前に動くよ。
10月5日
井川が行くと言ったら次もいくやろ
<試合前>
―前日は田淵チーフ打撃コーチと外出した
星野監督 浩二(広島山本監督)と3人でメシ食った。今年はこれで広島も最後だしな。
―Aクラスを目指しているのに勝って文句を言われなかったか
星野監督 そんなこと言える立場じゃないやろ。貯金3から6連敗とかして…。浩二は「新井が今ごろ3発とか打って。春先から打て」と嘆いてたわ。でも新井もいい経験になったんちゃうかな。去年打って今年がダメで。来年は打つんじゃないか。
―前日はファームが史上初の3連覇を達成した
星野監督 1軍が18年ぶりでファームが史上初か? でも今年は若い選手中心でやれたからよかったんじゃないの。
―引退を表明していた巨人川相が撤回し、現役を続ける意向らしい
星野監督 岡山の後輩だし気にはなるけど経緯を知らないから何とも言えない。まあ何かがあるからそうなるんだろうけど。読売の人事に口は出せないよ。
<試合後>
―井川の感想は
星野監督 まあまあやったな。あえて言えば追い込んでからの攻め方かな。2―1とかのカウントから3、4本打たれとったやろ。ああいうところを少しづつ直していかないとね。まあ全体的にはよかった。タマも走ってたしな。
―これで19勝。当然次を狙わせる
星野監督 ワシでも足し算ぐらいできる。ここまで来ればよう勝ったという感じやな。ワシに叱られながらな。次は本人が行くと言えば行くやろう。防御率(のタイトル)も間違いないやろしな。
―打線については
星野監督 今日は向こうのミスもあったしな。でもそこで点を取るのはいいんだけど。
―矢野、藤本の下位打線が復活してきた
星野監督 そうやね。テル(矢野)も元気になってきたな。藤本は3割か? しかし休ませる訳に行かんやろう(苦笑い)。
10月4日
伊良部はシリーズには合わせてくるやろ
<試合前>
―今日はダイエー軍団が偵察に訪れる
星野監督 うん。今日は広島の選手にダイエーのユニホームを着て試合してもらうんや(笑い)。そのためにユニホームを持ってきてもらわんとな。これがホントの仮想(仮装)ダイエーやで。王さんにベンチに座ってもらってもいいのにな。
―ファームはプレーオフだ
星野監督 そりゃあ(藤川)球児とか杉山とか、それに江草も1軍で調整させてたんだもん(笑い)。やってもらわないとな。
<試合後>
―伊良部を始め、投手の失点が目立った
星野監督 あまりにコントロールがアバウトだな。締め直さなイカン。
―伊良部は盗塁を許して1発を食う悪い癖が出た
星野監督 油断だろうね。まあ今日はエエとこ見せんとこと思ったんかもしれんけど(苦笑い)。本人に聞いてないけどね。
―本番では命取りになってしまう?
星野監督 命取りってそれやったら終わっとるやないか。まあ(シリーズには調子を)合わせてくると思うけどね。
―ダイエーの王監督以下、ナインが視察していたが
星野監督 オレに何を言えって言うんや。意識するんだったら(主力選手の)みんなを試合に出してないよ。お披露目させとるやないか。
10月3日
いないヤツにカギ握らせちゃ失礼
―4日の広島戦はダイエーが偵察に来る
星野監督 それがどうしたの? しかし偵察って言うのは、こっそり来るもんじゃないのか? 今回のは観戦だろ(笑い)。
―中日時代は王監督をベンチに座らせてもいいと言っていた
星野監督 そうだったかな。それでもいいよ。明日、グラウンドに呼ぼうか? 王さんなら来るかも。記念写真を先に撮ろうか。田淵が視察のときに握手に行った? あんなことはアイツしか出来ん(笑い)。
―広島長谷川は仮想ダイエー斉藤という見方も
星野監督 斉藤の方がコントロールいいやろ。低目に来てるね。長谷川に低目に投げてもらおうか。まあ、この時期は仮想、仮想って言うけど文化祭(仮装の意味?)ちゃうぞ。
―浜中、今岡についての見通しはどうなのか
星野監督 コーチが話し合って決めるやろ。カギを握る2人? いないヤツにカギを握らせちゃあ、いるヤツに失礼やろ。間に合わせるように努力はしてるけどね。
―広島との連戦はAクラスがかかっている。当然、真剣勝負になる
星野監督 そういうこと言われると、また戦いにくくなるわ(苦笑い)。しかし、なんでこの時期に横浜に3連敗するんや。それでAクラスなんておこがましいぞ。
10月2日
データと経験は違う
星野監督 (ベンチ最前列に腰を下ろし)日差しがやわらかくなったなあ。
―日本シリーズの季節です。ダイエー王監督は阪神に「てこずるだろうが勝つ」と
星野監督 てこずる? 向こうはそう言っても、おかしくないやろな。うちは実績がない。(日本シリーズの)経験がないんやからな。
―阪神の野村前監督から情報収集の意向を
星野監督 どこから情報を入れるか、そんなもんは自由やないか。
―監督はあまりデータを気にしない
星野監督 データを見てもいい数字しかないやろ。データと経験は違う。うちにダイエーから来たのはおるか。佐久本ぐらいか。
―野口ら実際に対戦した選手は多い。シリーズ前に話をさせるとか
星野監督 わざわざこっちから言わんでも、求められたときにしゃべるやろ。今は同じタテジマを着とるんやから。でも、それを生かさん手はないやろ。
―シリーズ前合宿の中身は
星野監督 それは(島野)ヘッドに聞いてくれ。おまえらは近くのホテルでずっと待機や。秘密練習? フフフ。
―監督は短期決戦の怖さを知っている
星野監督 何で怖いんや! 12球団中、10球団は出れんのやで。その2球団に入った、挑戦権を得た。幸せやと思わなあかん。
―どれだけ力を発揮するか、楽しみは
星野監督 それはあるよ。不安? 不安なんか言うてもしゃあないやないか。結果はおのずとついてくるもんや。
10月1日
シリーズ?余計なこと言わんとく
―ダイエーの優勝から一夜明け、テンションは高まってきたか
星野監督 向こうも試合があるし、余分なことは言わんとく。シリーズのことを言うのはまだ早い。
―阪神にとっても残り試合は大事になる
星野監督 数少ない実戦だからな。(シリーズから)逆算して想定してやっていく。モチベーションもそのつもりで高めていかないと。
―監督の意識付けは
星野監督 とにかく自分たちの野球をしないとね。こっちは経験がないからそれがどう出るかだけど。背伸びすることないし、今までの野球をやればいい。
―ダイエーのキーマンは誰か?
星野監督 みんなキーマンじゃないか? 100打点カルテット? 数字は気にしないよ。だって神戸でラグビーみたいな試合をしとったやないか。まあウチと比べても強烈なのは間違いないけどね。
―浜中がスパイクをはいて走り始めた
星野監督 野球選手だもの、スパイクぐらい、はくだろ。オレは長いことはいてないけどな。そこまでよくなったということだろ。。肩は別にして。
―今岡について2日に島野ヘッドコーチが面談するようだが
星野監督 これだけ長い期間離れているからね。(復帰について)本人聞いてみないと。
―田淵コーチは広沢がDHの第1候補と話す
星野監督 トラ(広沢)をそんなに甘やかすなよ。昨日1試合活躍しただけで(笑い)。
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