タテじま
仙一語録 タテじま

2003年7月1日〜13日

7月13日

前半戦を統括「想像をはるかに超える強さ」

 ―独走状態の前半戦だった

 星野監督 まだ物足りん…と言ったらしかられるか(笑い)。出来すぎやな。想像を遥かに超えている。ウチの選手を見くびっていた。これだけの力があるんだと…。(1チームが)抜けるとこない、混戦になると言っていたが。

 ―ここまでになった要因は

 星野監督 いっぱいあるよ。投手力含めた守備力、打撃力な。打順が下がろうが上がろうが本当に息が抜けない打線になった。コーチがしてくれた。逆転勝ちも多いけど7月は序盤にやっつけるのが多かった。

 ―貯金35だ

 星野監督 想像を絶するな。(敵の不調など)外的条件を考えれば「20」ぐらいは…と思ったがプラス15やからね。過去にも例がないハイペースだろ。誰が予想した? オレ本人が予想してない。

 ―振り返ってキッカケになっている試合は

 星野監督 巨人に2死から6点差を追いつかれた試合やね。あれで教訓を早く与えてもらった。野球のこわさ、勝負の厳しさ…。骨のズイまで染み込ませた。あれが原点じゃないかな。

 ―そこから巨人を圧倒し続けた

 星野監督 これもみんな想像もしてないことや。前半戦で勝ち越しが決まるとかどうとか言う話になるなんて。18年間も勝ち越してないのに。巨人に順調に勝っていけたのが自信につながっとるのは間違いない。

 ―ここまでの最優秀選手は誰か

 星野監督 名前は出せんだろう、今は。全員が勝利への執着心を持ってやってくれた。それが一番うれしいな。そういうものが技術を進歩させるんや。

 ―伊良部、金本ら新戦力もよく働いた

 星野監督 期待以上やったな。監督というのはこうだろうなと思ってても7、8掛けで計算するからな。

 ―故障者も少なかった

 星野監督 去年が去年だからな。ウエスタンのメンバーで何試合やったんや。故障するのも力のなさ。140試合出るのが本来の姿だから。キャンプから故障するのは力がないからだ…とずっと言ってきた。

 ―大きな不安点もなかった

 星野監督 最初は中継ぎが不安定やった。ここ2カ月ぐらい、キチッとパターンができて打者が安心して攻めていけるね。ムダな失点を防いで試合を作っていれば逆転してくれる…という気持ちがある。

 ―残り60試合、どう戦っていくか

 星野監督 今の気持ちを持ち続けないと。何が起きるか分からん。昨日、見たやろ? (巨人の守備ミスで)何が起きたんや? 気の持ち方がどれだけ大事なんや。

 ―歴代の強いチームには投打に大黒柱がいたが今季の阪神はみんなが活躍する

 星野監督 そうやね。前例のないチームになってるね。今までの優勝チームには必ず柱がいたからね。逆にそれがやられたらコケるというのもあった。今は日替わりヒーローだから。

 ―優勝という大目標に向けてどう進むか

 星野監督 目の前のゲームを取りに行けということ。余計なことは何も考えんでええ。毎日があってトータルがあるんやから。近づいてきたら放っておいても選手も意識するよ。

 ―後半戦へ不安はあるか

 星野監督 いつも不安やで。それを選手が振り払ってくれる。オレが一番ビビってるんちゃうか。

 ―改めて後半戦に注意したいことは

 星野監督 やっぱり投手やね。ゲームを作るという認識を持って臨まんといかん。

タテじま

7月12日

2回で12得点 ちょっとすご過ぎるね

 <試合前>

 ―(曇り空とスタンドを見ながら)

 星野監督 雨はどうなんや? 今日は土曜だね……。土、日曜はいっぱいになるわな。昨日は1000枚も残ってたらしいやないか。営業担当者に責任を取らせろ(笑い)。

 ―前日もそうだが今季は本当にビッグイニングが多い

 星野監督 ああいう展開になると投手が吸い込まれるんやな。オレも経験があるけど投げるつもりのないところにボールが行ってしまう。工藤は最初から飛ばしていたから最後まではもたないとは思ってたが。

 ―沖原は途中出場で猛打賞をマークした

 星野監督 あれは笑ったな。ただタイムリーはいいけど送球の間に二塁へ行けたのを行っていない場面があった。(打球を処理した)清水がダイレクトでホームに投げてるんだから絶対に行けるのにな。適時打は適時打として。ああいうのはいかんよ。昨日なんかの展開でできないと競ったゲームなんかでは絶対、できない。

 ―控え選手も出すことができた

 星野監督 ぼろ負けみたいな試合がないやろ。控えをなかなか出せないんや。昨日はよかったね。みんな打席が回ったし。

 <試合後>

 ―2回までで12得点。すごい試合だ。ファンは大喜びだ。

 星野監督 ちょっとすご過ぎるね。オレが一番喜んどるわ。5点までは覚えてるけど、後は覚えてない(笑い)。相手が(ミスで)くれる、くれる言うとんねんから。まあミスを完ぺきにモノにしとるけどね。油断とかじゃないやろうけど、ちょっとミスが出れば今のタイガースはこういう風になっちゃう。(打線が)続くからね。

 ―沖原ら控えの選手がチャンスをもらうとすぐに活躍している。

 星野監督 そうやね。みんがそういう気持ちでやっているのがいい結果につながってるな。

 ―18年ぶりの巨人戦勝ち越しまであと1勝だ。ファンにすれば積年の恨みがある。

 星野監督 たかが1チームやないか。……でもこの球団は1チームということじゃないか。まあ勝ち越したら言うわ…。

 ―巨人を相手に2試合連続2ケタ得点は40年ぶりだ

 星野監督 また“ぶり”か(笑い)。来年から“ぶり”がなくなって困るぞ。

タテじま

7月11日

おなじみ集中打に「何回同じ光景を見るかの…という感じ」

 <試合前>

 ―天気予報がよくないようだが

 星野監督 なあ。でもお客さん入れたみたいやし、できるんやろう。前みたいに開始直前に中止になったら? 勘弁してくれよ。

 ―(記者の1人が持っていた団扇にあった青汁の広告を見て)

 星野監督 青汁がええらしいな。オレは飲まないけど。他にはいろいろ飲んでるけどね。知り合いが送ってくれるんや。サルの腰掛けとか調合してな。新しいものはまず人にあげて試す(笑い)。

 ―前半戦最後のカードとなったが

 星野監督 そうやな。(3連戦が)終わってから聞いてくれ。

 ―前日は久万オーナーが取材に応じた。85年のハワイ優勝旅行のことを「シベリアでしたかな」とジョークも飛ばしていた

 星野監督 年齢が年齢だから無理ができないだろうけどね。シベリアかあ。なかなか行けないよ(笑い)。

 <試合後>

 ―4回の攻防が勝敗の分かれ目だった

 星野監督 そうやね。阿部のゲッツーで流れがドーンとこっちに来たね。工藤もいいピッチングしてたけどあれで精神的にこたえたのでは。

 ―大量得点に加え、守りもよかった

 星野監督 序盤は守ったね。藤本もやけどアリアスの捕球もよかったな。守りで流れがこっちに来たな。

 ―今季はとにかく集中打が出る

 星野監督 そうやね。よく見るね。何回、同じ光景を見るかの……という感じやね。

 ―特に巨人戦でビッグイニングを作るケースが多い印象だ

 星野監督 そうやね。ようあるな。8点、10点、11点とかな。理由? そんなん知るか。分かってたらいつもそうするわ!

 ―金本もトンネルを脱出した

 星野監督 4、5打席目でもう1本出ていればもっとよかったけどな。でも少し気分は晴れたかもしれんね。あのレベルじゃ本人はそうは言わんやろうけど。

 ―本塁打について金本は「10年ぶりに打ったような感じだわ」と言った

 星野監督 いいコメントやな。ワシもそう思った。

 ―巨人戦でマジックを減らすことには特別な意味があるのか

 星野監督 そんな意識はないね。そんな時期じゃないから? 時期って言うよりまだナンボあるんや。そういうことはオレに聞くな。みんなで勝手にやってくれ。

タテじま

7月10日

安藤がキチッとやってくれた

 <試合前>

 ―前夜は広島市内でコーチの食事会が行われたようだが

 星野監督 オレは知らんよ。負けてよくメシが食えるな(笑い)。まあ前から決まってたことだしな。

 ―負けたとはいえ久保田は厳しい場面のマウンドで自信になったのでは

 星野監督 満塁と言っても自分のミスで招いたんやないか。でも使えることは分かった。どんな場面でも放り込めるな。あのピンチでも思い切ってフォークを投げていた。しっかり腕を振れているのが(いい)素材なんや。まだピッチングを知らんけどな。無我夢中で投げとる。それにしても矢野もよくワンバウンドを止めてたな。

 ―前日は巨人もサヨナラ負けした

 星野監督 満塁本塁打が出て負けるのはめずらしい。今年はウチとの試合でもあったけどな。オレも満塁ホームラン打って7打点して勝利投手になれんかったことがある(笑い)。4回 3ぶんの2 で降板してな。投げても投げてもチェンジを取れんでね。

 ―7連勝の前に負けたのも広島戦だった。敗戦投手も同じ久保田

 星野監督 広島はこんなところ(順位)にいるようなチームとは思わないがなあ。戦ってみてそう思うな。久保田で負けたって? その後から7連勝やから今度もそうなるぞ(笑い)。

 <試合後>

 ―タフな試合だった

 星野監督 5回までに疲れたわ。ムーアはエエとこなかったな。あんなダッジロールみたいなピッチングされたらたまらん。勝たせてやりたいから我慢したけど。向こうがミスしたから勝ったようなもんや。

 ―安藤が試合の流れを引き止めた

 星野監督 おう、安藤がキチッとやってくれたな。最後(のウィリアムス)もいきなり四球に死球で…。たまらんで。

 ―投手(ブロック)の代打というのはやり難いものか?

 星野監督 そんなことないやろ。バッターと思って投げればエエんや。

 ―3回の逆転打を含め、アリアスが4安打で貢献。得意の集中打も出た

 星野監督 うまいバッティングやったで。最近、右に打っとるから、打率も上がってきとるやろ? よく打ったが4回、もう1点取っておきたかった。でも野手は守りが長かったしな。

 ―6回裏、広島が1死一、二塁から敢行した重盗を二塁で刺した矢野は

 星野監督 いい判断だったな。二塁ランナーが完全にモーションを盗んでいたからな。

 ―マジック1つ減らすのも大変だ

 星野監督 いつも言っとるやろ。毎日、毎日、同じことを繰り返していくんだって。要らんこと考えとったら、初回の藤本みたいに(新井の打球の)ボールを弾くぞ。ショートはゴロしか飛んでこないと思ってるのかな…。

タテじま

7月9日

伊良部は安心できる投球をしていた

 <試合前>

 ―昨晩、リーグ新記録の早さでマジックが出た。

 星野監督 記録は破られるためにあるが、これ以上早く出るには条件が整わないとな。今年は(他球団が)つぶし合いをしているのもある。早くて話題になったが、決まり(優勝)が遅かったら困るな。

 ―これからも1戦1戦、変わらずか。

 星野監督 そうやな。(マジック点灯は)内を締めた結果と思っている。これから油断や甘さ、緩みが出てくる。選手、コーチ、監督含めてな。

 ―節目の試合で井川が完投した。

 星野監督 球数140球ではこれまでと変わらん。きのうだけのことじゃない。最後にシーツに1本打たれ、あれでシーツが変わることもある。次に投げる投手のことも考えないと。だから(カード)初戦の先発は大切なんや。

 ―後から見たら、歴史に残る改革をしたかも。

 星野監督 よく監督を三英傑に例えたりするけど、ナンセンスや。会ったこともないし、戦国時代とは違う。お前ら(報道陣)はかわら版やないか。何にでもルーツはあるんやな。プロ野球は何や。旅芸人か。同じメンツでほうぼうを旅して、興行する(苦笑)。

 ―広島は晴天で、ゲームも問題ない。

 星野監督 週末(の天気予報)が悪いらしいやないか。巨人戦はやりたいな。3試合で16万人(の動員)やろ。どっかのチームの1カ月分や。甲子園球場は入場料が安いし、野球を観るのにやさしい球場や。

 <試合後>

 ―久保田はよく投げたが

 星野監督 あれをよく投げたというのか? あんなことやっとったらアカン。何回ミスしてるんや。ピッチャーは投げるだけやないぞ。甘やかしとったらアカン。

 ―初回から藤本の失策もあったが

 星野監督 あれは前に出てきてのミスだからしゃあない。もうちょっとボールを見てほしかったけどね。

 ―クリーンアップが打てなかった

 星野監督 今日は打てんかったね。そう毎日、毎日打てんよ。まあ伊良部が久々だっただけに点取って欲しかったけどね。伊良部は安心できる投球をしていた。

 ―久保田にはいい教訓になった

 星野監督 高校生ちゃうぞ。(10回の失策の)あんなのリトルリーグでもアウトにするぞ。

タテじま

7月8日

下を向いてるうちに点入ったワ

 <試合前>

 ―岡山の試合は多いがあまり遠征という感じがしない

 星野監督 新幹線乗ったらすぐやもんな。阪神ファンも熱心やで。完全に関西圏やな。電車と言えば阪神電車に乗ってみたいわ。中学生のときに乗って以来やからな。JRは(中日時代)新大阪から宿舎のある芦屋までよく乗ったけどな。

 ―(同じラウンジでお茶を飲んでいた田淵チーフ打撃コーチを見て)

 星野監督 しかしアイツは大学のとき、すごい捕手やったんやで。巨人阿部、ヤクルト古田なんか目じゃない。攻走守、すべてよかったわ。ずば抜けとった。オレは歴代でNO1の捕手やと思う。足も速かったしな。肩なんか(巨人)木佐貫の球がホームから二塁まで行くようなもんや。

 ―その田淵コーチの指導でチーム打率3割超えに成功している

 星野監督 3割超えがなんや。オレなんか勝率7割超えや(笑い)。でも岡田(守備走塁コーチ)の担当の守備率は9割超えてるんかな? 負けたわ(笑い)。

 ―一体、阪神の勝ち星はどこまで行くかという興味もある

 星野監督 いつも言ってるやろ。どんな弱いチームでも年間50勝はするし、どんな強いチームでも50敗はするって。まあ投打のバランスが取れているのが大きいわね。

 ―阪神は過去に50勝できなかったことが何度もあったが。

 星野監督 そうなんか? オレの常識を覆してしまうな。

 <試合後>

 ―打線が相変わらず好調だ。瞬(まばた)きしているうちに得点した

 星野監督 下を向いとるうちに入ったわ(笑い)。

 ―今岡がまた先頭打者本塁打だ

 星野監督 いい感じで来てるね。やっぱり集中力やな。最初から行ったろうと思ってるんやな。

 ―得点パターンが非常にいい感じだった

 星野監督 うん、うん。しかしそれなら(井川が)スイスイ行ってもらわんといかんわな。最後、いっぺんに気分悪うなったわ。逆転されても変えんつもりやったわ。

 ―相変わらずあまりよくなかった

 星野監督 相変わらずなんてもんじゃないよ。まあ前回と同じようなもんやけどな。

 ―マジック49が点灯だ

 星野監督 49? どういうこと? 巨人が負けたんか。試合せな減らしていけんやないか。今日みたいにやっていったらエエんや。毎試合な。

タテじま

7月7日

大型連敗?今年はないんじゃないか

 ―絶好調が続く。他球団があきらめるのはいつになるだろうか

 星野監督 1試合、1試合ではあきらめることはないやろうな。

 ―阪神の独走でセ・リーグの灯が消えるということについては

 星野監督 最近は勝ち過ぎやなんて言う生意気なファンもおる。でも別に灯は消えてないやろ。どこの球場もお客さんがよく入っているやないか。

 ―どこまでも引き締める姿勢は変わらない

 星野監督 そりゃあそうや。不安は常にあるよ。決まるまで何があるか分からない。

 ―大型連敗もあり得る?

 星野監督 今年はそれはないんじゃないか。あっても3、4連敗ぐらいまでやろ。それもないかもしれん。

 ―これまで不安を感じたことはないか

 星野監督 開幕直後かな。前評判がいいからってなんだか(相撲で言う)胸を出すというか受けてるような感じがしたことがあったな。

 ―いよいよマジックが点灯しそうだ

 星野監督 100試合過ぎてから考えるよ。でもオレはずっと同じだ。決まるまで同じだよ。(報道陣は)おもろないけどな。オレもおもろないと思う。でも仕方ない。「いつも同じです」ってテープを使おうか。

タテじま

7月6日

先制、ダメ押し…いい形になってきた

 <試合前>

 ―チーム打率3割はすごい

 星野監督 まあ3割は無理だろうね。今までないんでしょ。

 ―横浜の2割9分4厘が最高です

 星野監督 あのときもすごいなと思ったもん。今はうちがそう見られてるかもしれんけどね。

 ―少し雨が

 星野監督 大丈夫。中止にはならんよ。

 ―きのうもヒヤリ

 星野監督 ヒヤリじゃないやろ。逆転された後なんだから。

 ―金本の調子が下降

 星野監督 打撃コーチに聞いてくれ。回りが打ってる? みんなが打たんときに打てばええやないか。

 <試合後>

 ―今岡が連夜のヒーロー

 星野監督 まばたきしてる間に1点入ったよ。

 ―今岡ならではの本塁打

 星野監督 そうやね。投手も1球目からはこないだろうと思っていたところ。あいつのスイートポイントだね。たいしたもんや。1打席、1打席に集中している。特に走者がおる場面でな。

 ―下柳は

 星野監督 まあまあだが打たれすぎやな。あそこ四球、ヒットやから代えた。ヒット、ヒットやったら代えんかったけどな。あそこ抑えてもう1イニングいかせる予定やったんや。久保田、安藤とおるからね。代打にしても早めに仕掛けられる。

 ―2度目の6連勝

 星野監督 6連勝しかしたことないんやから。次は負ける番か。

 ―いい形になってきた

 星野監督 前半に点を取り出した。そしてきっちりダメを押す。相手が一番、こたえる点の取り方をしている。

 ―1、2番の働きが大きい

 星野監督 全員がよくないし全員が悪くない。1、2番がダメならクリーンアップが打つし、クリーンアップが調子を落とせば下位打線。そういうふうにいいバイオリズムになってる。

 ―5分だったヤクルトに連勝

 星野監督 中日にしたって中継ぎ、抑えといいでしょ。だから早めに仕掛けて出さないようにしている。勝ちパターン…まあそんなものはないが。取られてもすぐ取り返してるしね。みんなの集中力はすごいわ。オレも集中力では負けんつもりだが、たいしたもんだね。ホメとってくれ。

タテじま

7月5日

同じ投手(佐藤秀)に
3度もやられないよ

 <試合前>

 ―今夜も予報は悪い

 星野監督 そう。困ったもんやね。

 ―でも晴れ間が

 星野監督 どっちやねん(と苦笑)。ここの天気はうちのチームと同じやな。あかんと思ったら1イニングに10点とったり、いけると思ったら6点とられたりな。しかしきょうは暑いで。

 ―監督もベンチで汗をかく?

 星野監督 いい風が吹いてるときはそうでもない。でも選手は大変よ。

 ―投手は特に

 星野監督 展開にもよるな。思い通りのボールを投げているときは本当に気持ちええ。逆のときはイヤな汗をかく。

 ―井川は

 星野監督 あいつは感じんやろ。1試合に150球も投げるんやからな。延長13回(の球数)やないか。しかも10点以上とってくれとるのに。

 ―156球完投の中日戦では自ら「何球でした?」と

 星野監督 聞かれる前に言うとるんや。あいつも賢くなったな。

 ―体力はすごい

 星野監督 といってもいつまでも続くわけない。今は若いから大丈夫やが。剛球投手で短命で終わるのもようおる。今の間に(投球術を)身につけないと。

 ―雨天中止が続きリズムが崩れる心配は

 星野監督 きょう中止になったら心配するな。やはり投手のことがね。横浜は投手総動員でヒーヒーいうて帰ってきたら投手が余ってもうた。

 <試合後></p>

 ―今岡がいいところで打った

 星野監督 あのセーフティーバントはビックリしたね。それにあのセンターオーバーが効いた。ヤクルトの打線はすごいからね。

 ―2戦2敗の佐藤秀をKO

 星野監督 2度あることは3度あるというが3度目の正直という言葉もあるからね。そう何度もやられてるわけにはいかんだろ。

 ―15回目の2ケタ得点

 星野監督 打つ方は文句なしだね。ようつながった。ホームランもダメ押しのダメ押しだから。田淵チーフが「つなげ」と指導してきた成果だろうね。

 ―中継ぎがよく踏ん張った

 星野監督 久保田があそこで鎮めてくれたね。あれでスーッと流れた。最初の投手がふがいなかったからね。どうしようもないね。

 ―藪はふがいなかった

 星野監督 オレが言わんでもみんな思ってるだろ。(2回無死から)ラミレスへの四球がいかんな。あれでリズムが変わる。

 ―リガンは初失点だが

 星野監督 気にする必要はないよ。しかし10点以上とってこれだけ投手を使うんやからな。最後ジェフは4、5日空いてたからいい調整になったが。あいつ(藪)はそれ考えたんかな。5回投げてから考えればいいのにな。

 ―打線に感謝

 星野監督 雨で中断があっても打つ方は集中力を保ってるね。

 ―中断の間もベンチで雨に打たれてた

 星野監督 (マネジャーが)すぐやむと言うたからや。

 ―神通力で雨を上がらせたのかと

 星野監督 そんな神通力あるわけないやろ。

タテじま

7月4日

マジックなんてひとケタになって
初めて意識するもんや

 ―伊良部も監督推薦で球宴に選ばれた。前日は中日山田監督は投手の起用法について相談すると言っていたが

 星野監督 野手と違って投手を任されるのはイヤなもんなんだ。オレもやったけどね。特にクローザーとかをどう使うとかは気を使う。投げさせるイニングだけを考えていると投手がいなくなってしまったりな(笑い)。だから一切、注文はつけないよ。連投させるはずないんだし。

 ―球宴出場組に言いたいことは?

 星野監督 赤星には「お前、ホームランを打つって言うてるらしいけどランニングホームランか?」と言ってやったわ(笑い)。伊良部も含めてみんな思うように好きにやればいいんや。

 ―いよいよマジック点灯も近づいてきたが

 星野監督 まだ7月やぞ。そんな時期じゃない。マジックなんてひとケタになって初めて意識するもんや。今は1日の試合の後に1ゲーム差広がるか縮まるか、変わらないか。それを考えるぐらいや。

 ―5日から連戦のヤクルトとは唯一、対戦成績が五分だ。終盤に向けライバルになってきそうか  星野監督 ヤクルトは投打のバランスが取れているし大人のチームやな。でもライバルとか意識するのは100試合過ぎてからやろ。そのころにペナントの動向が見えてくる。

タテじま

7月3日

球宴インターネット投票…
イタズラで喜んでいるヤツがおるんやろ

 <練習時に>

 ――阪神勢が球宴ジャックだ

 星野監督 ノーコメントやな。オレは知らないよ。というか球宴を盛り上げたいという気持ちはあるんやけど、今ひとつピンと来ないんや。自分のところで頭が一杯でな……。

 ――赤星は本塁打を打ちたいと抱負を語った

 星野監督 大阪ドームと千葉か…。いけるよ。まあそういうので打撃を崩しても困るけど。あいつは大振りしてもしれとるかな。井川はどっちで投げるの? 大阪ドーム? 水戸に近い千葉の方がいいんじゃないか。

 ――阪神ファンにすれば来年は監督も出場してほしいところだ

 星野監督 何回もやったもん。もういいよ。

 ――インターネットなどファン投票のスタイルも変わってきた

 星野監督 だから(中日)川崎みたいなことになるんや。ああいうイタズラで喜んどるヤツがおるんやろうな。

 (前日サイクル安打の桧山が通り)

 星野監督 おい、ヒー! いっつも(三塁打のときの)二塁ベースを蹴るような走塁をしろよ! ムチャクチャ速いやないか(笑い)。

タテじま

7月2日

井川は実力からすれば、あまりようない

 <試合前>

 ―原監督にムーアの球宴監督推薦辞退を申し入れたのか

 星野監督 それがどうしたん。

 ―今年は過密日程だけに考慮したのか

 星野監督 「どうしましょうか」と言われたからそう言ったんや。オールスターはオレらには関係ない。(出場選手を)オレが決めるわけでもないしな。

 ―しかし来年は…

 星野監督 (苦笑し)アホか。

 ―以前、球宴の監督を務めたときは

 星野監督 ここ(阪神)から選ぶんが1番大変やった。これ(サイコロを振る仕草)で決めたよ。新庄、坪井、遠山やったかな。

 <試合後>

 (テレビインタビュー)

 ―しびれました

 星野監督 何もしびれることないでしょ。大勝なんだから。競った試合でしびれないとね。

 ―貯金30です

 星野監督 貯金30なんて予想した? 予想してないよね。選手がよう頑張った結果。貯めに貯めたんやから使わんこっちゃ。

 ―打線が爆発した

 星野監督 1点とられてイヤな感じのところでヒー(桧山)が2ランでしょ。藤本にバントさせて井川がセンター前。うまく絡みすぎたな。

 ―井川は

 星野監督 どう思うかな。あまりようないね。井川の実力からすれば。

 ―他に印象に残ったのは

 星野監督 無死二、三塁でジョージと八木が三振。その前のミステークを取り返した矢野やな。あれで0点に終わってたらイヤな感じになってたからね。

 (プレスルームに移り)

 ―会心の勝利

 星野監督 どうとっていいのかな。これが会心というのかな。

 ―桧山の2ランが

 星野監督 すぐひっくり返してくれたからね。投手も乗せるしムードもね。イヤな点の取られ方をしたから。

 ―最後に三塁打でサイクルヒット

 星野監督 クッションがよかったな。普通に捕られてたらツーベースやろ。ツキというか回ってくるんやろな。何人目? きのうも出とったな。ブームか?

 ―阪神では真弓以来

 星野監督 また、ぶりか。

 ―貯金30の実感は

 星野監督 (ニヤリ笑い)みんなの感想を書けばいいよ。

タテじま

7月1日

まだ個人タイトル考える時期じゃない

 ―阪神は独走状態。以前に「20ゲーム差をつければ」と話したこともあるが

 星野監督 今でも思っとるよ。そんなのつく訳ないもん(苦笑い)。これからも勝てる試合は無理にでも取りに行く。

 ―チームに緩みは出てこないか

 星野監督 それはない。大体、今はどこまでモチベーションを持ち続けられるかのテストなんや。選手にとれば初めての経験なんだしな。このまま行くことが今後のいい経験になる。経験はカネで買えない。

 ―ここまで走ってきて選手に疲れは見えない?

 星野監督 疲れてないだろう。疲れはあるだろうけどそれを感じてないな。好調の輪の中に入っていかなければという緊張感があるからな。矢野とかケガの多いポジションでかわいそうだけど野口もいるし。保険をかけていれば事故は起きないもんや。

 ―投打とも個人記録の面でも頑張っている選手が多い

 星野監督 そんなこと考えているヤツはいないよ。例えば先発投手で井川とムーアが勝ち星を争うとか、そういうのはいいけどな。まだそんな時期じゃない。

 ―中日立浪が5安打で2000安打達成だ

 星野監督 あの体でようやってきたな。うれしいよな。でも1年目で宇野をショートからセカンドへ動かしたんだからな。何番でも打てるしな。甲子園で達成? アイツに打たれて試合に勝てばエエやないか。

 ―球宴にも多数、選ばれそうだ

 星野監督 出る選手は2試合ぐらいプレッシャーのかからないところでやってくれればエエな。でも応援してくれたファンには恥ずかしくないように(頑張るのは)ペナントレースだけじゃないんやで…ということは言うつもりや。

タテじま
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