タテじま
仙一語録 タテじま

2002年7月16日〜31日

7月31日

コメントのしようがない

 <試合前>

 ―この日で7月も終わるが

 星野監督 そりゃ、終わるでしょ。何勝何敗なの? 星勘定しとらん。いっぱい、いっぱいや。これがどこまで続くかや。

 ―故障が多い

 星野監督 アグレッシブにいったケガばかりやからな。それがないやつは消えてもらうしかない。職場放棄しとるもんやから。

 ―前日の井川は

 星野監督 3回までに先制点をやっちゃいかん。5回以降の先制なら分かるけどな。トータルではまあまあと言ってるじゃない。でも妥協したらアカン。オレは12球団1の左腕にしようと思っている。ハードルは高くないとな。打てるチームにいたら14か15は勝ってるかもな。

 ―きのうも初回に援護してやりたかった

 星野監督 井川やからバントしたんや。井川、ムーアというのは点をもらうと乗っていきやすいタイプやからな。これが藤川らだとバントなんか絶対にせん。

 ―中日が対巨人で25年ぶりの8連敗を喫したが

 星野監督 25年前なんて、オレはかかわってないやろ。現役だった? もう晩年のころや。でも引退する前の年は巨人に5勝してるんやで。

 ―アリアスもケガ。今年は本当にケガ人が多い

 星野監督 ほんまやなぁ。調子が悪いということもあるんやろうけどな。

 <試合後>

 星野監督 こういう日は(監督会見に)呼ぶな。アホらしくなる。コメントしようがないわ。

 ―先発投手が試合を作らないと苦しい

 星野監督 最悪の癖が出とる。ビッグイニングを作る癖や。1本やられると4本5本とやられる。特に外国人にやられるとカリカリしよるな。

 ―今のオーダーでは5失点は重い

 星野監督 無理だね。監督が無理と言っちゃいかんが、初回に5点取られたらな。それでも(5回2死)満塁でポーンと1発出てたら捕まえきれるはずなんだけどね。(横浜は)余裕ありすぎたな。

 ―アリアスのケガは痛い

 星野監督 ケガかどうか知らんわ。早く病院へ行ってくれたら誰か登録もできたのに。この間も点滴を打ちにいったのは昼からやろ。ちょっとおかしいな。

タテじま

7月30日

八木は読みと長年の経験

 <試合前>

 ―今岡は万全か

 星野監督 知らん。もう本人次第だからね。体の痛いところは本人しか分からん。試合中は気づかんかったんやろ。家に帰ってからアレ? と思ったらしいな。オレも普通に投げて翌朝、歯をみがくときに肩が上がらんことがあった。

 ―藤川がシーズン中にも投げ込みたいと

 星野監督 いいんじゃないか。だいたいキャンプで投げ込まないかん。キャンプ中、球数をチェックしていたがファームの方が少なかった。まあここ(肩)やここ(ひじ)のコンディションもあるがね。投げないとコントロールなんてつかないよ。

 ―監督の現役時代は

 星野監督 (キャンプ中)3000球ぐらいかな。肩は消耗品というおっさんもおるわな。確かにそれも当たってるが消耗する前に使いもんになっとらんやないか。練習で投げてもそんなに消耗せんよ。そりゃここ(試合のマウンド)で毎日、投げてたら消耗するよ。神経使うからな。口説こうと思って一生懸命書くラブレターとただのあいさつ文は違うやろ。新聞記者は書き込む、アナウンサーは話し込んで鍛えるやろ。

 ―書き込んでもなかなか上達は

 星野監督 (ニヤリ笑い)それは自由契約やろ。

 ―攻撃面では甘いボールをファウルするケースが目立つ

 星野監督 チーム状態が悪いときってそうなるんや。凡打するときの鉄則やな。長くやってると分かる。あまり理解してやるのもいかんのやが……。先取点を取れんのが痛いよね。

 ―ハンセルが31日に再来日、8月下旬にはキャッチボールをと

 星野監督 もうシーズン終わりやないか。今おったらな。球も速いしリリーフもできる。

 <試合後>

 ―八木のひと振りで

 星野監督 ホームランは想像してなかったね。ヒットぐらいは想像したが。あそこで勝負をかけんとどうしようもなかった。ようやってくれた。

 ―初球でした

 星野監督 ウン、わしも見てた、初球だった。さすがベテランだね。(相手投手は)ストレートとフォークしかない。読みと長年の経験だ。初球を狙ってレフトフライだったらしゃあないとそれぐらいの気持ちでいかんとな。(初回1死二、三塁でアリアスの打席)2ボールからド真ん中のストレートを見逃してたらアカンわ。アグレッシブにいかないとね。きょう負けてたら1回だ。こんな攻撃してたらダメ。狙って打ったショートゴロならいいが、こんな野球ならAクラスにいけん。

 ―井川は

 星野監督 ダメ! (3回)2死からカンカラ打たれて外国人選手にガツンだろ。(グランには)その前もいい当たりされて同じようなボールを投げとる。勝ったからうまく切り替わってくればいいが、こんなもんで勝利投手になったらあかんわ。

 ―試合前に話していた通り楽には勝てない

 星野監督 その答えは封印しよう。楽に勝つなんて思わない方がいい。

 ―3連戦の頭をとった

 星野監督 最初をとって2つ負けてる。後半戦は特にそう。そういう意味でもあす(31日)しっかりやらないかんね。

タテじま

7月28日

開幕のやつ誰もおらん

 <試合前>

 ―きょうも暑い

 星野監督 高校野球は大変だね。こんな暑い中でやってるんだから。

 ―監督の母校(倉敷商)は決勝戦で苦戦中

 星野監督 ウチは苦戦しとるらしいね。(序盤に大量失点した)きのうの展開と同じや。決勝で負けたら頭にくるんやな。オレも決勝で負けたからね。オレは4番で3三振や。確かあの時は道後温泉に泊まったなぁ。ええ旅館やったよ。

 ―ウエスタンでホワイトがホームランを打った

 星野監督 早う(手が痛いことを)言えばよかったんや。あれだけ我慢したらなぁ。

 ―監督は中学時代から体が大きかったか

 星野監督 中3で178センチやったな。中学時代に20センチ伸びたんや。大学からプロに入る時は180センチで68キロや。中3から2センチしか伸びてないな。赤星はタイガースのユニホームを着とるから分かるが、リトルリーグのユニホームなら分からんぞ。(隣にいる)藤本が大きく見えるわ。杉下、小山、別所、あの時代は化け物みたいにでかかったなぁ。

 <試合後>

 ―追いつけそうだったが

 星野監督 うーん、何ともならんかったな。

 ―アリアス、今岡の代打は勝負をかけた

 星野監督 あそこ(7回)で勝負かけんとな。あそこしか勝負かけるとこなかったからね。

 ―藤川は

 星野監督 いいものを持っとるけど、走りこんで投げ込んでないな。4回から球が抜け出したもんな。

 ―苦肉のオーダーだが

 星野監督 打線なんて開幕のやつだれもおらん。最後見てみいや。

 ―アリアスは無理だったのか

 星野監督 ノーと言うから代えただけ。無理させてもしょーがない。ここまで頑張ってきたんだから。今おるやつで頑張るしかない。

 ―片岡6番は

 星野監督 アリアスがこうなって、こうなって、こうなって…説明する必要ないやろ。みんなでやるしかないんや。

タテじま

7月27日

チャンスでボール振りすぎたな

 <試合前> ―(星野監督の母校の)倉敷商が決勝にいったが

 星野監督 へぇー、(決勝の)相手はどこや。玉野光南? 俺たちの時にはなかったな。決勝なんて10何年ぶりやろ。楽しみやね。

 ―きのう9回は矢野はバントでは

 星野監督 知らん。大阪に来て、オレは変わったんや。まあバントの方が8割方の選択肢やろね。言えない部分があるんや。

 ―サヨナラの瞬間は複雑な顔だった

 星野監督 抜けた瞬間、こっち向いて誰にバントさそうか相談してたんや。沖原か、藤本かって。そしたらセキ(関本)がホームにかえってきとった。それが真相や。こんなのは初めてや。

 ―(ファウルになったが)立浪の当たりもすごかった

 星野監督 ポール巻くか、当たると思ったけどね。でもあれだけフルスイングされたらアカン。それより打たれたやつ(遠山)見んとな。左2人出て1アウトも取れてないんやぞ。頭痛いならまだいい。計算が立たんわ。

 ―左打者でも右が投げればいい

 星野監督 じゃ何のためにベンチに左が入っとるんや。

 ―吉野はパッと変わる日がくる

 星野監督 ノーコメントや。でも吉野は逆指名やろ。

 ―サヨナラばかり心臓に悪い

 星野監督 勝ちゃ、心臓にいいよ。でもみんなはどんな気持ちで見とるんや。

 ―昨日、一昨日はサヨナラにしてはいけないが

 星野監督 ツメが甘いんやな。追いつかれてビジターやったら7〜8割はやられとる。

 <試合後> ―初回の4点が重くのしかかった

 星野監督 1試合に4点取るのは大変なんやからね。重くのしかかったのはしゃーないな。

 ―(1回1死二、三塁で)立浪のセンター返しのゴロは捕ってほしかった

 星野監督 向こうはきちっと捕っているわな。

 ―何度か反撃のチャンスもあったが

 星野監督 ボールを振りすぎたな。あそこ(5回無死一、二塁)は送っても良かったかな。

 ―カーライルは

 星野監督 ストライクが入らんのやからアカン。それで一、二塁でバックネットに直接のあれ(暴投)やからな。(両手を上げるお手上げのポーズをしながらプレスルームを退席)

タテじま

7月26日

谷中は最高やった。本当にアレが勝因だね

 〈試合前ベンチで〉

 ―アリアスに対する処分は?

 星野監督 処分ってあの程度で何を。みんな喜んどるやないか。その証拠にみんな1面いっとるやろ。

 ―あんな形(乱闘)もあって最後はサヨナラ勝ち

 星野監督 あんな形? あんな形って何や。平和やな。ああいうことがなくてもうちは一丸ですよ。

 (負傷の今岡の後を担当記者がゾロゾロ)

 星野監督 何や後ろをゾロゾロと。使う使わんはオレが決めるんや。

 ―矢野も走塁で左足首を痛めたようだが

 星野監督 オレは知らん。まあええよ。ウエスタンにたくさんおるんだから。もう少々のことではこたえんで。

 ―巨人との3連戦は見る側にはおもしろい試合

 星野監督 そりゃ見る方にはおもしろいやろ。帰らんで。逆にワシは帰りたい試合もあるけどな。きのうもなあ。(9回表2死満塁で松井)3安打してるし、前の打席で本塁打も打ってるし。4本目は難しいやろとそのへんにかけてるわけやからな。

 ―初回4点は強い取り方。強さと弱さが同居

 星野監督 それが(阪神の)魅力やないか。

 ―巨人戦の後が大事

 星野監督 きょうは引き締めるで。(勢いを本物にするには)5連勝ぐらいせないかん。

 〈試合後〉

 ―3夜連続のサヨナラです

 星野監督 結果がすべてだからね。勝ってくれればいいわ。

 ―9回表1死満塁で谷中が見事な投球

 星野監督 谷中は最高やったね。あんな三振するからよけいにすごいボールに見えるわな。本当にアレが勝因だね。

 ―サヨナラの場面セオリーはバントだが

 星野監督 エンドランは考えたが送ることは全く考えなかった。まあ送れ、送れってファンレターがくるが意地でも送らんぞ。

 ―打席前に矢野への耳打ちは

 星野監督 フォースアウト、ゲッツーを恐れず思い切っていけ! と言うたんや。半分バクチやね。半分は当たっているテルを信用してのものだが。

 ―試合前は出場も危ぶまれていたが

 星野監督 オーバーに言ってるんだろ。でもみんなも見えるわな。(中日が前半、拙攻で追加点機を逃がし)流れはこっちに来るんや。今までうちがそれをやっとった。

 ―金沢は

 星野監督 いい投球してたのにな。若いヤツ(森)に(初球)抜けた甘い球を打たれて二塁打で同点や。野球をなめてるとはこのことや。せっかくいい感じできてたのにな。まあでもよく頑張ったけどな。川尻は前と同じコメント。左打者に打たれるのも直ってないしもっと研究せないかんね。

 ―勢いづく

 星野監督 もういいわサヨナラは。毎日、勝ってくれればええけどな。

タテじま

7月25日

絶対に負けられんかった

 <試合前>

 ―浜中は元気いっぱい

 星野監督 若いんだから。今、野球が楽しくてしょーがないやろ。疲れたなんて言うたら、すぐ代えたるわ。

 ―赤星が治ったと思ったらまたけが人が

 星野監督 ヒー(桧山)がなかなか起き上がらないから、ああこれはダメだなって思ったよ。よく追いついたんやけどな。捕ってたもんな。

 ―監督もわき腹痛の経験はあるのか

 星野監督 あるある。投げた時にキュッとなるんや。予兆もあるんだけどね。藪も清原に投げたカーブの時やと言うてたな。ゴルファーなんかがよくなるけどね。1カ月は無理やろな。桧山の方が(完治には時間が)かかるやろけどね。

 ―藤田はいい投球だった

 星野監督 1つひとつの積み重ねで自信を付けていけばええんや。ファームで抑えても自信はつかん。それより上で1 イニング でもいいからピシャリ抑えることやな。

 ―いいフォークを持っている

 星野監督 低めにストライクを放って、次にフォークを投げたら大概振るぞ。だからフォークを覚えろと言うんや。投げ始めは2〜3メートル手前でバウンドするんやけどね。

 ―これだけけが人が出るのは珍しい

 星野監督 珍しいというもんじゃないやろ。初めてや。でもしょーがない。つまらんケガじゃない。ボーッとしててボールが当たるとかじゃないんやから。

 ―今岡も深刻か

 星野監督 深刻やね。3割バッターが2人もおらんようになった。でも意外とこういう時は勝つもんや。

 <試合後>

 ―すごい試合だった

 星野監督 すごすぎるね。こっちは4点リードしていたし、向こうの方が頑張ったんじゃないの。ウチは絶対に負けられんかった。

 ―沖原がよく打った

 星野監督 引っ張らずによくおっつけたね。内野の頭さえ越えれば何とかなると思った。前進守備だったからね。その前のファウルのように引っ張ったらアカンかったが。

 ―打席に入る前に何か

 星野監督 スクイズもあるよ、と。そしたら田淵が「きょうは沖原は調子がええ」と言うから、迷わすなよと言ったんや。それでもう何もせんとこうと思った。

 ―心臓に悪い試合にしてしまった

 星野監督 トレイ(ムーア)が下手くそなバントばっかりするからや。松井にも1発食らって…。配球ミスやろ。阿部もそうや。うまいからね。

 ―1回は鮮やかな速攻だったが

 星野監督 仕掛けが遅いと言われとったからな。

 ―追加点を入れていればなんてことなかった

 星野監督 何回ノーアウトから走者だしとるんや。(バントで送れず)ああいうところをミスしてたら(ムーアは)勝てん。いくらバッティングがいいといっても、ピッチャーじゃしれとるしな。

 ―エキサイトするシーンもあった

 星野監督 そりゃ怒るやろ。背中にボールを通されりゃな。怒って当たり前や。

 ―アリアス退場で審判にも文句を言っていたみたいだが

 星野監督 2人とも退場と言うからな。じゃ、ボロピッチャーだして松井の背中を通して挑発すれば、2人とも退場か。いくらでも、そんなこと可能になるやないか。それで怒っとったんや。

タテじま

7月24日

太陽は本当によく投げた…満足ですよ

 <試合前>

 ―最近は惜しい試合が多い

 星野監督 何か足らんのやな。その何かを探してるんや。フロント? そういうもんじゃない。

 ―赤星は盗塁王を狙える

 星野監督 きのうのアレ(ダブルスチール)も1個になるんか。最高は今何個なの? 10個。へぇー。盗塁を評価せんから(少ないの)かな。30個以内で盗塁王が決まるな。50個以上ないと寂しいな。

 ―きのう初回チャンス(無死一、二塁)で片岡にバントは考えなかったか

 星野監督 なかったね。5回ぐらいならまだしもね。捕まえられそうやったけどな。

 ―今岡の1番は

 星野監督 1番タイプといえば足が速いとか、選球眼がいいとかあるよね。でも1番であれだけの打率を残してるんだからな。いい打率を残す打順が適性ということや。そう思えばクリーンアップで3割打つのは大変なことやな。巨人は丸刈りがはやってるんか。清原がやってるからか。ウチにもおるな。太陽がそうや。

 <試合後>

 ―浜中がよく打った

 星野監督 完ぺきだったね。ホームランはハッキリ見えた。オレの目の前だったからね。浜中? 輝いていたよ。

 ―勝因は勝ちたいという執念か

 星野監督 嫌な雰囲気でスタートしたからね。ローテーション投手(藪)とクリーンアップ(桧山)が登録抹消というケガでいなくなったからね。その中で(藤田)太陽が3 イニング をよく抑えてくれた。本当によく頑張った。もうちょっとボールが低ければもっといいけどね。でも満足ですよ。

 ―8回の矢野のバント安打も光った

 星野監督 仁志がチョコチョコしとったからね。いいところに転がったよ。平下のところは勝負かけたんやがな。

 ―吉本以外すべて使う総力戦だった

 星野監督 吉本はキャッチャーだし置いておかんとな。秀太もライト守ったしな。

 ―劇的勝利は久しぶり

 星野監督 そやな、久しぶりやな、こんな勝ち方は。今岡のサヨナラ(アーチ)以来? あれ以来か。これで明日勝てば、乗っていけるでしょう。

 ―バルデス投入も思い切った

 星野監督 2 イニング 行かそうと思ってな。あそこまできたら、もう行くしかないやろ。

 ―主力のケガは痛い

 星野監督 残っとるもんで頑張っていくしかない。

タテじま

7月23日

チャンスはいっぱいあったが…
向こうのいいディフェンスにやられたな

 <試合前>

 ―夏真っ盛りだが

 星野監督 本当やな。ええ天気や。

 ―高校野球も間近

 星野監督 もう決まったところもあるんやろ。しかし新聞に出ている145キロとか、146キロとかホンマかね。平均ならすごいけどね。

 <試合後>

 ―反撃が遅かった

 星野監督 チャンスはいっぱいあったけどな。向こうのいいディフェンスにやられたな。

 ―井川は

 星野監督 ストライク、ボールがハッキリしとったな。でも試合を壊さず、必死に粘っとった。最初のアレ(関本の失策で先制され)でリズムに乗れんかったな。

 ―守備の差が出たか

 星野監督 きょうはそうだったね。あれ(味方の好守で)桑田はリズムに乗ったろ。もたもたしとったのにな。あれ(3回の桧山の当たり)が抜けていればな。あれで低めに突けるようになったからね。

 ―赤星は機能したか

 星野監督 1回だけな。でもディフェンスはだれにも負けないくらいだし、あの辺りに飛ぶと安心していられるしね。まだまだ試合カンは戻ってないが。でも順応しとる方やろ。

タテじま

7月22日

巨人のユニホームを見ると選手は変わってくる

 ―赤星が合流した

 星野監督 3カ月も休んだんやからな。元気いっぱいやろ。みんなヒーヒー言ってる時に休んでたんやから。でも走るのが好きなやつが走れんかったつらさはあるやろ。

 ―打順は

 星野監督 今岡を動かすつもりはない。キャンプ、オープン戦(の2番)から頭切り替えて(1番で)やってるんやから。あれだけの数字を残してるんだし、タイプとかタイプじゃないの問題じゃなく、尊重せんとアカン。

 ―期待は大きい

 星野監督 ゲーム感覚の問題はあるな。でも思い切って(赤星が復帰することで)関本も使える。たまたま、昨日ああいうホームランも打ってるしね。

 ―ホワイトはケガか

 星野監督 今ごろになって指がおかしいと言っている。おかしいと思っていたが、あの時点で外しておけばよかった。メディカル面はしっかりしないとな。医者任せ、本人任せじゃダメ。アイツは(球団を)転々としてるしポジションを渡したらダメと思ってるかもしれないが、日本は枠がそうないから治ればまたチャンスがあるんや。そういうことを通訳が言ってやらなアカン。言葉を伝えるのだけが通訳の仕事じゃない。

 ―赤星は足だけでなく守備も大きい

 星野監督 それは大きいな。打つ、打たんは別にして。(赤星の代役でセンターを守っていた)浜中がホッとしとるやろ。

 ―巨人戦は大事だが

 星野監督 キッカケ、弾みにしたいね。ある意味、今後を占う試合になる。夏休み最初で最後のTG? ならみんなええ格好してもらわんとな。ワシにもええ格好させてくれ。

 ―先発に期待か

 星野監督 巨人に5点以上取られると他の球団はつらい。3点までに抑えないとな。

 ―開幕の再現か

 星野監督 あれは感動したな。再現するにはピッチャーが頑張らんとな。

 ―現在8・5差だが

 星野監督 のんびりしとるわけではないが、数字的には特に感じない。1試合1試合を頑張るだけ。ただ客観的にみれば5ゲーム差以内でないとな。他の5球団がだらしないということや。まあ自分のところで何とかせんとしゃーないやろ。他人任せじゃなくな。5ゲーム差以内になるように。もちろん3連勝するつもりでいくよ。

 ―どこを警戒するのか

 星野監督 大きい(長打)のを警戒せんとな。今の巨人の状況はほめたくなくてもほめるしかない。でもウチもそんなに弱くない。そこそこ力は出している。まあ巨人のユニホームを見ると選手は変わってくると思う。ローテーション的(井川、藪、ムーアの3本柱が先発予定)には十二分に戦える。普通にやってくれればいい。防御率通り? 防御率以上に投げてほしいけどな。

 ―地元甲子園も心強い

 星野監督 地元で戦えるのは精神的に楽。大阪駅や伊丹へ着くとオレもホッとするからね。

タテじま

7月21日

12回 盗塁アウトでもいい

 <試合前>

 ――ドラフト戦線は苦境が続いているが

 星野監督 体は1つしかないからね。

 ――スカウト活動は難しい

 星野監督 確かに難しいがマニュアルがあるからね。いろんな要素が絡んでくる。足、肩、野球センス、メンタル面、周辺…それらをしっかり押さえているかや。持病持ちは絶対に取っちゃダメ。故障していてもどれぐらいで治るのか、完治するのか。それをちゃんと調べないとね。オレが実際に見ることができないから辛いよね。シーズン終わってからじゃ、もう遅いしね。もっと早くつばを付けておかないとな。編成がしっかりしないとね。これが球団の根幹だから。

 ――最近ドラフトの仕掛けが早くなっている

 星野監督 その通りや。だから今の時期から今オフを飛び越えて来オフについても調査をしとかなアカン。中、長期的戦略をたてていかないとな。

 ――補強ポイントとその年のいい選手が必ずしも一致しない時がある

 星野監督 難しい問題やね。ただ高校生なら外野手と一塁手は取らないとか、そういうのがないとね。小さな大投手や小さな大打者などのケースもあるし、例外も考慮しないといけないが、だいたいの傾向があるやろ。

 ――高校生を指名するのは勇気がいるか

 星野監督 いや全然。ただ(ファンが)待ってくれる球団と待ってくれない球団があるやろ。セ・リーグでは巨人、阪神、中日は(結果を出さないと)待ってくれんやろ。じゃ高校生でいいのかという問題になる。高校を取れば今年と同じ戦力で来年もやることになる。上積みはもちろんあるけどね。それでいいのか、となる。

 ――井川のような高校生なら楽しみだが

 星野監督 プロに入るより大学や社会人に行って伸びるケースが多くないか。なんでやろうと考えた時、厳しさが足りないんやないかと思う。大学の方がしつけや礼儀に厳しいし、練習も簡単にやらせてもらえない。プロは今、至れり尽くせりやからな。甘えが出てくるんやないか。全部が全部じゃないが、プロは余っている時間はたくさんある。そこで何をするかや。マスコミの対応の仕方などの講義を受けてもええんやないかな。

 <試合後>

 ――よく追いついたが

 星野監督 3―0だったからね。でもスコアリングポジションにあれだけ何回もたってあれでは…。あそこのところやな。(精神的に)強くならないとね。

 ――延長12回の盗塁死はもったいない

 星野監督 もったいないけど、いつもその気になっとらんとな。走る気になっとかなアカン。アウトを怖がらず、行けと言っとるんや。アウトになってもこっちの責任なんだから。

 ――プロ初先発の藤川は

 星野監督 少しの楽しみがあるかな。スライダーは面白いんやけど、もう少しコースを突けるようになればな。使えるよ。痛い、かゆいを言わずに半年以上やれることやな。意外と落ち着いていたね。緊張するのが当たり前なのに。

 ――積極的な走塁が目についたが

 星野監督 (消極的な姿勢が)染み付いているね。(盗塁の)サインを出さんかいと言ったんや。あれだけ(ホルトは)足を大きく上げているんだから。

タテじま

7月20日

あのリリーフじゃ試合にならんわ

 <試合前>

 ――片岡がようやく打った

 星野監督 まだや、きょう、あす打ってからや。ヤジ? そこだけは阪神はNO・1やな。オレはヤジは聞こえんけど、もし聞こえたら言い返すけどな。選手もそうならんとな。ヤジは期待の裏返しなんだから。相手に負け、ヤジに負け、新聞に負けてたらアカン。たたかれるのは仕方ない。新聞もたたけばいい。(前日試合前に片岡を監督室に呼んで)そういうことを本人に言ったよ。それはオレの仕事だからね。

 ――抗議に2度も行くのは珍しかった

 星野監督 選手があれだけ怒ってるんやから、オレが行かんわけにはいかんやろ。基本的にオレは審判の味方だからな。(前夜主審を務めた)上本はうまい審判や。判定に誤差がない審判やと思う。きのうは調子が悪かったんやろ。審判にだってそういう時はある。むしろ、あそこでそういう(微妙な判定となる)打球を打つ浜中が悪い。そういうレベルで考えていかんとな。前進守備だし、風はフォローだし、打点は1はもらったと思って打席に入らんとな。

 ――ホワイトは下(2軍)で再調整か

 星野監督 そやね。まだ(ファームへ落とすのを)悩ますぐらいならいいけど、今はどうぞやからな。精彩がないからな。

 ――藤川は楽しみか

 星野監督 あのへんが伸びてこんとな。2軍からの推薦? あったけど、まあ1軍と2軍じゃ違うからな。普通に投げればいけると思うけど。ドラフト(1位)は去年が(藤田)太陽で、その前が的場、そして藤川か。そのへんも追及せんとアカン。勝った、負けたもいいけどね。安藤と浅井もそうや。調整段階でヒジが痛いといいよる。走っても痛いと言うんや。ウエートなら話はわかるがな。坪井もどんな病院で診てもらっとるんや。3カ所ぐらいで診てもらわんとな。片岡もあとになってから分かったしな。

 ――全英オープンは見ているか

 星野監督 きのうは途中で寝た。アイアンばかりじゃ面白ないからな。

 <試合後>

 ――カーライルの替え時は難しかった

 星野監督 別に。6回までいかすつもりやったもん。

 ――あの回だけだった

 星野監督 あの回だけといっても、あのリリーフじゃアカンわ。試合にならんわ。

タテじま

7月19日

どこでもいいから勝つことや

 <試合前>

 ―風が強いが

 星野監督 今日はよう打球が飛ぶぞ。条件は一緒やが、こっちに有利と思わんとやっとれん。

 ―片岡を使い続ける理由は

 星野監督 何年契約しているのか知らんけど、今年だけじゃなく来年も働いてもらわなアカン選手。来年アカンかったらしゃーないけどな。使い続けるワシの方もプレッシャーあるで。でも扱っている限りワシの責任や。

 ―本人も苦しい

 星野監督 野球やってきて、今が1番苦しんでるんやないか。これを乗り越えたらいいことがある。人生いろいろや。嫁さんが1番かわいそうかもしれんな。

 ―若い奥さんだから支えるのに慣れていないかも

 星野監督 2人で苦しめばええんや。1つ1つのミスは選手の責任やが、トータルでは使っているオレの責任やからな。オレは選手の味方や。

 ―この世界は年棒の高い者が責められるのは仕方ないが

 星野監督 そら、そうや。でも年棒は積み重ねでもあるからな。

 ―よくなると信じている

 星野監督 今岡や藪を見てみい。去年ファームでファンにボロクソに言われとったんやないか。それが今は花開いてるやろ。

 <試合後>

 ―片岡がいい仕事をした

 星野監督 キッカケになってくれればな。左(投手)でもあったしね。新聞の言う通りにはならん。

 ―ムーアも粘った

 星野監督 むちゃくちゃやったな。ストライクゾーンに投げとるだけやった。でもええピッチングしても勝てなかったんやからな。これもきっかけになればな。

 ―丁寧に投げていた

 星野監督 うーん、フォームが丁寧に見えるだけやろ。球が変化しとったなぁ。

 ―打線もつながった

 星野監督 久しぶりに連打を見たな。あれが欲しかったんや。ジョージ(アリアス)が打ってくれればもっと良かったけどな。

 ―本塁上のプレーでは微妙な判定もあった

 星野監督 2つともセーフや。ビデオ見てみぃ。大きいからな、2点やからな。きのう1点しか取れんかったんやから。

 ―横浜スタジアムでは6連勝だが

 星野監督 どこでもいいから勝つことや。点差が開いて向こうは雑になったな。しかしあの判定で流れが変わらんで良かった。今日のムーアなら分からんかったからな。

タテじま

7月18日

ミスを追求せないかんな

 <試合前ベンチにて>

 (藤川の打撃練習に)

 星野監督 最近の若いヤツ(投手)は(打撃)センスないな。(打撃投手を務めた)ヨシ(佐藤投手コーチ)もいい汗かいとんな。あれで酒を抜いとるんや。ピッチングが一番、汗をかくからな。

 ――前夜8回の攻撃で同点打の田中に打つ予感が

 星野監督 あったよ。だからそのまま打席に立たせたんや。普通ならそこで八木だろうけどね。タイミングも合ってたしな。

 ――アリアスは右中間方向にいい打球が

 星野監督 ああいうバッティングをすればええんや。ホームラン、ホームランというけどな。まあ(本塁打は)確実に1点入るけどな。ああいうバッティングをしていて(バットの)ヘッドがバチッと返るようになれば向こう(左翼方向)にも飛ぶようになる。

 ――前夜の広島黒田は

 星野監督 よかったよ。球数を投げさせえと思ってたが、どうしてもこれ(フォーク)が頭にあるからね。(黒田は)変化球投手になったからな。たまにくるボールが速いんや。それに序盤は変化球がキレてたね。

 <試合後>

 ――これだけミスが出ると

 星野監督 そうやな。ホントにミスだらけやったね。ミスをもっと追及せないかんな。何でこんなミスが出てしまうのか。向こう(広島)はいいプレーばかり。その差やね。

 ――川尻は

 星野監督 ボチボチだったね。ただもう少し左打者をうまく攻めていかないとしんどいな。

 ――片岡は深刻か

 星野監督 もっと強くならないかん! ヤジとか新聞とか放送とか気にしてたらあかん。これでメシを食ってるんだから。ワシの方がプレッシャーかかる。まあワシの方が長くこの世界におるわけだが。タイガースの3番打つんならもっと強くならないかん。やぶれかぶれでいくぐらいでないと。(打順について)ワシは代えん!

タテじま

7月17日

守護神打たれたらしゃーない

 <試合後>

 ――8回はよく粘って逆転したが

 星野監督 (田中)秀太もよく打ったし、ジョージ(アリアス)も完ぺきの当たりやったな。いい流れやったけどな。

 ――守護神が打たれたら仕方ない

 星野監督 しゃーないけど、配球を考えなアカン。せっかく2アウト取ってるんやから。最初(先頭打者)のディアスに対してもや。井川もそうや。(カウント)2―1から(4回先頭の東出に)あんなところへヒューと放って…。ええピッチングしとったけどな。(4回の1点が)重くのしかかったな。

タテじま

7月16日

4回1死満塁抑えた藪は圧巻

 <試合前>

 ―いよいよ後半戦だが

 星野監督 これまで(前半戦)より、これからの方が早く感じるだろうね。順位にもよるだろうけど。1番上と1番下は遅く感じるんやな。

 ―6連戦が続くが

 星野監督 先発投手は5人じゃ足らんやろな。夏場ということもあるけどね。夏に強い選手、弱い選手というのがいるね。でも一流の条件は夏に強いことや。記者も一緒やろ。

 <試合後>

 ――クリーンアップが仕事をしてくれた

 星野監督 もう1人(片岡)がな…。3人働けば申し分なかったが、まあ2人(アリアスと桧山)が働いたんだからね。3番(片岡)が返してくれていたら楽だったけどね。もう少し…1、2点は取れていたはずや。

 ――苦手の長谷川だった

 星野監督 チームは苦手にしとるか知れんが、オレは苦手でも何でもないよ。

 ――打つべき人が打った

 星野監督 いつも言っとるようにクリーンアップが打点を挙げて、ピッチャーが完ぺきに抑えてくれればな。

 ――藪も良かった

 星野監督 藪は粘って、粘って投げとったね。オールスター前にドラゴンズ戦で、いい体調で、いいピッチングをしていたが、よく似ていたね。あそこ(4回1死満塁)を抑えればスーッといくと思っていた。(木村一に対して)カウント2―2から際どいコースをボールと言われて、あれはストライクと思ったけどね、2―3からよく抑えた。あれは圧巻だった。あそこが勝負や。金沢、バルデスと理想通りにつなげた。

 ――完封ペースだったが

 星野監督 7回まで放ってくれたからね。打順が回ってきたし。完封させてやりたかったが、数字に余裕もないしね。球宴明けで(投手陣は)休養十分でもあったしね。

 ――ナイスゲーム

 星野監督 うん、ナイスゲームとはこのことやな。

タテじま
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