タテじま
仙一語録 タテじま

2002年7月1日〜15日

7月15日

巨人は絶対に抜け出せない

 ―アイク生原氏のパーティーはどんな様子だったか

 星野監督 久しぶりに古い方々にお会いできて、全部で200人ぐらい来られてたんじゃないかな。

 ―発起人だが

 星野監督 ミスター(長嶋巨人終身名誉監督)もそうだけど、現場はボクだけかな。練習も大事だけど、練習はコーチもいるしね。それより本当にお世話になった方だし、一生に1度のことだし、出させてもらった。あの人がいなければ(メジャーリーガー)野茂も、イチローも生まれてなかったやろね。

 ―原監督を意識したスピーチのようだったが

 星野監督 若い監督が野球をやっているが、団塊の世代も負けない野球をやっていきたい、と言っただけや。原野球は素晴らしいよ。オレは大勢の人の前で悪口を言ったりしないよ。

 ―ミスターと話は

 星野監督 ミスターはプロ野球を心配してるからね。特に長嶋茂雄が辞めた後のプロ野球だからね。阪神の活躍でW杯も打ち消されたと言っていた。控室で1時間以上話したかな。セ・リーグの(連盟)会長からも頑張ってくれてありがとうございます、と言われたよ。

 ―後半戦が始まるが

 星野監督 阪神が頑張れば活性化されるということが実証されたんやからね。自分たちの立場は一選手じゃなく、球界を盛り上げる力がある。オレも初めて感じたよ。阪神で1つ勝つことの重みを再認識したね。

 ―結果にこだわる

 星野監督 みんなが結果を欲しがっているのは分かる。しかし今年で阪神は終わるわけじゃない。オレまでつられていたらダメやしね。それを理解した上での戦い方、育て方をする。

 ―ダンゴは続くか

 星野監督 巨人は絶対に抜けれない。横浜も中日も立て直してくる。オレはそう読んでいる。

 ―そのための条件は

 星野監督 3本から4本のピッチャーがしっかりすること。カギはクリーンアップや。

 ―死のロードまでが区切りか

 星野監督 死のロードなんて言い方は言い訳や。トータルで考えるよ。だいたいロードの方が成績がええやないか。

 ―貯金はいくつほしい

 星野監督 2ケタないと最終的に(優勝争いを)戦えないやろ。まあ連勝しなくていいから、連敗だけはしないことや。

 ―後ろ姿を見失うのは何ゲーム差になった時

 星野監督 うーん、チームの状況にもよるが、まあ10ゲーム差やろな。でも今の野球は分からん。あの強い阪神も8連敗したんだからね。ただ8連敗のお返しは選手にやってほしい。まだ見えているよ。(後ろ姿の)パンツの色まで見えている。

 ―今の気持ちは

 星野監督 もう1回タイガース旋風を巻き起こしたる。絶対に8連敗を取り戻したる。ただオレは疑ってないが、選手が疑ったらガタガタといくよ。

タテじま

7月14日

太陽は何かひとつストライクをとれる球を覚えれば…

 (アップ終了後ベンチ奥の指定席に。通りかかった沖原を呼び止め)

 星野監督 おいオキ、出てくるのが遅いと言え!

 (ロッカーから選手がゾロゾロ)

 星野監督 ほらな。ひとこと言えばゾロゾロ出てくるやろ。球宴組は午前中の便で帰ってきたの?

 ――正午過ぎに大阪空港に着きました。風の影響で機体が揺れて…

 星野監督 現役のとき札幌遠征で「着陸にトライします」っていうのがあったよ。トライってなあ。結局2回トライして羽田に引き返した。少し休んでまた飛んだんや。翌日、先発でなあ。見事にKOされたわ。

 ――後半戦の投手編成について投手コーチと話は

 星野監督 当たり前でんがな。話してるよ。

 ――藤田らを1軍の練習に呼んだのはテストか

 星野監督 いや、キャンプから見てないからね。どれぐらいよくなってるかと思ってな。(藤田)太陽なんか向こう(屋外ブルペン)でええボール投げてるで。何かひとつストライクをとれる球を覚えればええんやけどな。

 ――野手の梶原、喜田の印象は

 星野監督 楽しみだね。あとは慣れだろ。おもしろいよ打撃はな。でも喜田なんかどこ守らせればええんや。

 ――喜田は打撃を生かすため大学時代に捕手から外野手に転向

 星野監督 何でそんなことするんや。捕手で打撃がいい方がもっとええやないか。

 ――ホワイト、カーライル、外国人枠の使い方も難しい

 星野監督 枠があるんやからしょうがないやないか。まあおらん、おらんで悩むよりはいいやろ。  ――カーライルは

 星野監督 そりゃ使えるやろ。巨人戦に先発したんだからな。ビッグイニングを作っちゃいかんがな。でも初登板ということを考えればな。

 ――赤星もまもなく完全復帰

 星野監督 興味ないわ。ずーっと顔見てないぞ。街で会っても分からんのじゃないか。

 ――福原がウエスタンで16日に先発ですが

 星野監督 期待しとらんよ。話題にするような話じゃないだろ。レベルの低い話はしたくない。それより何でシーズン中にファームに落とされたかを考えた方がええぞ。

タテじま

7月13日

何が何でも勝とうという時期じゃない

 ――オールスターは?

 星野監督 見てなかったんや。でも猿木トレーナーから報告が逐一入ってきた。

 ――アリアス、片岡が喜んでた

 星野監督 2人ともシーズンで打ってないからな。そりゃ気分悪いわけないやろ。いいきっかけにしてくれれば。ムーアは? あれだけ投げられれば問題なさそうだね。

 ――藤本もフレッシュオールスターでMVPです

 星野監督 でもホームランが気にいらん。一、三塁でショートの頭を抜くような打撃をしてくれれば。ホームランバッターじゃないんだから。小さいのに振りが大きすぎる。

 ――岡田2軍監督が早大の和田を見に行った

 星野監督 新聞で見て知ったよ。内容は言われへんって? しゃべられへん内容があったんかな(笑)。

 (通りかかった藤川を見て)

 星野監督 藤川はもう4年目か。そろそろでてこなあかんな。

 ――それにしても暑い

 星野監督 しかしクーラーは体調によくない。ピッチャーも外のブルペンで投げさせた方がいいかも。ワイルドピッチが多い理由がわかった。人工芝や。室内のブルペンもそうやろ。規則正しいバウンドに慣れてしまってる。1日や2日やったらいいんやけど。ずっとだったらな。今度作る室内練習場はキャッチャーのまわりは土にしないと。

 (平塚2軍打撃コーチがあいさつ)

 星野監督 そういえば、藤田だけあいさつがないな。梶原も喜田も藤川も大きな声であいさつがあった。シャイは成長を妨げる。それくらいできないやつがマウンドでいいピッチングができるか。(空を見上げて)見てみ、太陽も出てないやないか。

 ――よく走ってるが

 星野監督 オレもオールスター中の練習は嫌やった。オールスターと言えば、1年目に選ばれたときは飛行機もホテルも自分でとらないとあかんかった。大学出たばかりでとりかたがわからなかったから担当記者に頼んだよ。

 ――思い出は

 星野監督 村山さんや金田さんや小山さんがいて、どこに座っていいかもわからんかった。いつ飯食っていいかもわからんかったな。

 ――後半戦の戦い方は

 星野監督 まだ何が何でも勝とうという時期じゃない。それは9月、10月になってから。今はまだプロセスが大事。

 ハンセルの状況は

 星野監督 8月後半にはもう投げれるらしい。

タテじま

7月10日

シーズン中は点数をつけない

 ――前半戦が終わったが

 星野監督 春の戦い方をみると貯金3は少なすぎる。でも10年ぶりの貯金ターンと聞くと、そんなものかと。よく頑張っている。球界を盛り上げたのは阪神だし、選手に感謝しなきゃいけない。選手をほめてやりたい。阪神の存在が球界にとっていかに大きいか、選手もオレも再認識したと思う。

 ――春のような快進撃は

 星野監督 できるよ、という方でね。気持ちがグラウンドに出ていれば大丈夫。相手もファンも感じることだ。数字的には折り返して貯金10ぐらいと一時は思ったけどね。まあ天国と地獄があったからな。基本をおろそかにするとこうなると、改めて感じたと思う。野球はシナリオのないドラマと言うが、実はある。

 ――ギャップは

 星野監督 いい部分も悪い部分もギャップはあった。できるやないかというのもあれば、できんのやというのもね。でもできるやないかという方が濃かった。

 ――選手も頑張った

 星野監督 井川は投手陣の柱として、エースとして頑張った。開幕投手に指名しただけの存在感を守り抜いている。藪は9〜10は勝ててたかな。もったいないゲームをしている。きのうのようなピッチングができるんやから。意識すればできるよ。今岡は出塁率も高いし、タイムリーも出るし、ヒー(桧山)は最近ちょっと悪いけど安定しているわな。テル(矢野)はアクシデントがあったが、ピッチャーのいいところを出そうとしている。打つ方はものすごく貢献してるよ。

 ――片岡、アリアスは

 星野監督 軸がしっかりしてないと優勝できない。いいリフレッシュして後半戦にいいものを出してほしい。本当にお願いや。

 ――赤星、坪井は

 星野監督 彼らがいない時に浜中、平下、ホワイトらが穴を埋めたね。チャンスがあれば存在感を発揮せんとな。ケガしたのを仕方ないで済ましていたら、その選手はそれで終わり。

 ――優勝の気持ちは

 星野監督 巨人に大敗した時、ヘッドがみんなを集めて「キャンプで言ったことをもう1度思い出せ。優勝するんだ、みんな大声で言ったことを思い出せ」と言っていた。オレにも言われていると思ったね。その気持ちをなくしたらアカン。

 ――クリーンアップは

 星野監督 変えないよ。ケースバイケースで変えることもあるが…。ここまで我慢したんやから。オレは辛抱強いんや。仕事は我慢せんとアカン、不満があってもな。クリーンアップが働かないとトータルとしていい順位、数字は出ない。土台がしっかりせんといかんのや。クリーンアップを変えるとなると、来年考えること。

 ――足りないことは

 星野監督 技術は不足しているが、それはメンタルで補うしかない。メンタルでは絶対負けん。

 ――点数は

 星野監督 シーズン中は点数をつけない。100点か0点。平均点はいらん。

タテじま

7月10日

クリーンアップもう期待してない

 <試合前>

 ――球宴期間中はどんな練習になるのか

 星野監督 実戦的なメニューやろ。走らす? もちろん、3日間走ったらだいぶん違うで。まあ78番(島野ヘッド)がメニューを考えとるやろ。

 ――赤星は長かった

 星野監督 ほんまや。3年ぐらいかかったんとちゃうか(笑い)。ジャコを食ってないからや。でも最近は阪神だけでなく、どこも(ケガ人の回復は)遅いで。

 <試合後>

 ――10日ぶり地元勝利

 星野監督 いやぁ、会心のゲームでした。藪が珍しく神経を使って投げていた。あれだけ神経を使ってくれればね。福留への1球だけでしょう。昔の藪が出たのはね。

 ――平下も活躍

 星野監督 平下が打ったからある意味、藪も楽になったかもな。今日は藪が粘ったよ。あんな藪は久しぶりや。7回10奪三振やろ。オレにもっと(そういう投球を)見せんかい。

 ――片岡に代打を送ったが

 星野監督 クリーンアップがゼロやからな。もう期待してないよ。代打? そんなこと聞くなよ。答えに困るやろ。当たってなきゃ、当然やろ。これからは執念でいきますよ。

 ――前半戦残り1試合

 星野監督 どうしても勝って、気持ちよく終わりたいね。

タテじま

7月8日

強いチームは5連敗以上せん

 ――久しぶりの甲子園

 星野監督 空が見えるのはええよなぁ。ドームは頭が痛くなるんや。特に東京ドームはエアやから気圧が違うやろ。

 ――ホームで勝ちたい

 星野監督 甲子園か、分が悪いな。

 ――残り2試合で前半戦が終了する

 星野監督 長かったな。アッと言う間じゃない。まだ半分や。これから連戦が続くんやからな。野球選手は暑さに強くないとな。高校野球なんて、あんな暑い中でやってるんやから。

 ――中日の7連敗が止まったが

 星野監督 見てないからな。どういう様子か分からないんや。でも強いチームというのは5連敗以上せんよ。

 ――西武が3連敗以上ない

 星野監督 そうだろ。あそこはピッチャーがいいからな。

 ――井川は気持ちよくオールスターに出られる

 星野監督 休養十分で投げられるな。10勝やから十分やろ。

 ――去年三振した近鉄中村がリベンジしたいとか

 星野監督 そういうふうに言われるようにならんとな。見せ物になるよな。

 ――ところで藪は前回いい投球だったから楽しみ

 星野監督 アイツは続かんからな。

 ――広沢のスタメンの可能性は

 星野監督 ないことはないよ。左ピッチャーの時は面白いな。でも使うと層が薄いのがバレるやないか。

タテじま

7月7日

クリーンアップが打っていたら
20点ぐらい入っとるやろ

 <試合前>

 ―きのうはひどい試合だったが

 星野監督 腹がたつというより、恥ずかしかったね。朝は(木原光知子さんからの)励ましの電話で起こされたよ。暗い顔するなって言われた。ファンデーションでも塗って明るくしろとさ。

 ―ヤケ食いは

 星野監督 昔はヤケ食いしとったよ。一時、プクーと太って90キロぐらいになったこともあったな。今はないけど。阪神で太るやつはおらんやろ。(島野)ヘッドもやせたやろ。太るのは平田(監督付き広報)ぐらいちゃうか。

 ―カーライルは悪くなかった

 星野監督 そやね。球は悪くなかった。チェンジアップが高めに浮くところを狙われたな。でも(登板の)チャンスはまたあるよ。日本で成長しそうなタイプの外国人やな。

 ―アリアスの盗塁死が痛かった

 星野監督 あれは前向きといわんな。ああいうプレーをしとったらアカン。まあ来年はよくなるよ。

 ―鍛え直す

 星野監督 関本の走り方を見てみぃ。足がもつれとったやないか。下を鍛えんとな。試合中に秋にやらなアカンことが浮かんでくるよ。

 ―坂路調教をやらなきゃいけない

 星野監督 無念坂にならんようにせんとな。

 ―浜中はソロばっかり

 星野監督 それを言うな。まあ配球を覚えていかなアカンな。ランナー出た時のね。でもそろそろ打つよ。

 ―原巨人の野球について

 星野監督 いい野球をしてると思うよ。きのうもスクイズしてくるのは分かっとった。タレントが多いからできるんや。軸がしっかりしてるからね。それと作戦がみんな成功している。それで乗っていける。ピッチャーも交代もキッチリやっているよ。

 ―福原はなぜ打たれる

 星野監督 球質だから仕方ない。それに加えてアバウトな性格だからな。

 ―課題は山積

 星野監督 本当はボロクソ言ってやりたい。そこから選手がどう這い上がってくるか、みたいけどな。このチームははっきり言って素材がいない。探究心を持ったやつがいない。

 ―井川にも厳しい

 星野監督 もっと上のレベルで見てるからな。日本のエースにしたい。阪神のエースになるのは簡単や。1歩ずつ克服できる子やからね。

 ―7月7日は監督の日

 星野監督 きょう勝たんかったら親不孝者やぞ。

 ―福原が2軍落ち

 星野監督 1イニング8点も取られるやつを置いておけるか。

 ―中継ぎが大変

 星野監督 おるもんでやらんとな。1〜2年のうちに絶対にやってやるからな。見といてくれ。

 <試合後>

 ―久しぶりにスカッとしたが

 星野監督 クリーンアップが打点を挙げていたら、もっと盛り上がったんだけどね。クリーンアップが打っていたら20点ぐらい入っとるやろ。

 ―田中の走塁も効いた

 星野監督 いつもスキあらば行け、と言っているからね。あそこでの4点目がある意味効いたね。井川がだるい感じだったしね。

 ―中4日でよく投げた

 星野監督 なにを甘いことを言っとるんや。中4日ぐらいで投げなきゃ。担当記者が甘やかすからいけないんや。

 ―しかしさすがエース

 星野監督 粘ったよ。最初どうなることかと思ったけどね。油断やろな。(1回無死一塁で2番二岡が強打)いつも打ってくると思って投げないとね。それでやられたら仕方ないけど。

 ―矢野の2ランが効いた

 星野監督 2点先制してくれたからね。ずいぶん楽になったよ。あれは正真正銘のホームランだからね。フォローじゃないからな。

 ―背番号77にちなんだ7月7日に、7回に7点

 星野監督 そんなんで得点できるなら、いつも暦を7月7日にしとくぞ。

 ―きのうの1 イニング 8点のお返しができた

 星野監督 お返しまでいってない。1 イニング 7点取らなくても、2連勝、3連勝したいよ。

 ―レベルの低い質問なのだが…

 星野監督 わかっとる、5割ターンやろ。今までそのレベルに来なかったんだから、選手はよく頑張ったよ。前半戦はこれで絶対に5割だからね。本当は貯金4で折り返したいが。

タテじま

7月6日

点差ぐらいの力差ある…今までオレが錯覚しとった

 <宿舎にて>

 ――ムーアと話していたようだが

 星野監督 (マメがつぶれ皮がめくれた左人さし指は)大丈夫みたいや。登録抹消はするがオールスターはいけると思う。松山(13日)ぐらいでは投げれるんやないか。

 ――投げる?

 星野監督 出る以上は当然やろ。メジャーならファンに顔を見せるだけというケースもあるが。本人は(米国で同様にマメがつぶれた状態で)中4日で投げたことがあると言ってたが気候、湿気のこともあるし中日戦(9、10日)は流さないかんやろね。

 ――監督はマメがつぶれた経験は

 星野監督 オレはなかったね。1度固まったら針も通らんぐらいやったから。すごい気を使ってたしね。この2本(利き腕の人さし指と中指)は洗うときも別やった。お湯につけるとふやけるから。

 ――ケガ人といえば赤星、坪井のいい報告は

 星野監督 いい報告も何も報告がない。今まではそれが許されてたんやろな。いろいろ研究させてもらってるよ。「走りました、マシン打撃しました」。または「変わりありません」だけでもええんや。大将が知らんのはおかしいやろ。しかもこういう左打者が不足している状況だからね。田淵が「ホウレンソウが好き」と言うてたがその通りや。ホウ(報告)レン(連絡)ソウ(相談)が大事なんや。

 ――初戦は浜中の1発だけ。しかし浜中は11本塁打すべてソロ

 星野監督 レギュラーとして出ているのは今年が初めてだしね。今年は我慢するときだと思っている。あれだけ飛ばす力は評価してやらないかんが、走者がいる場面でなぜ同じ打撃ができないのか。得点圏打率というのをもっと評価せないかんね。規定打席を設けてタイトルを作ればええんや。セーブだってタイトルができてからクローザーは不可欠のものになってきた。野球ファンにアピールするものは必要。三振王、エラー王だって作ればいい。でも賞金はいらんで。罰金をとればいい。

 ――今岡は少し下降線か

 星野監督 年間通して打ち続けてたら4割やないか。それより悪かったヤツが出てこないかん。

 ――片岡あたり

 星野監督 不思議なもんで調子が悪いときにボールをストライクと言われるんやな。(前夜も)負けたから(審判の判定について)言わんかったが、そろそろ言わなあかんのかもしれんね。ミスのひとつふたつは仕方ない部分もあるが、多ければヘタということ。選手も同じや。ヘタやったら昼前(ファームの試合)にどうぞとなる。

 ――4位ですが

 星野監督 まだ順位は意識せんよ。(ゴールが)見えてきてからやろ。それより貯金やね。貯金があれば上位の成績に選手も左右されることもない。

 (ランチタイム、定番のオムライスかと思いきや)

 星野監督 オムライスも効かなくなったしな。トンカツ定食。

 ――トンカツですか

 星野監督 「カツ」や。

 <試合前ベンチで>

 (上坂、関本ら若手の打撃練習を見つめ)

 星野監督 あのへんが伸びてこんね。キャンプの時、平均点という話をしたが、まさにそれや。セキ(関本)もみんなが使おうというふうにならなあかん。このままやったらもう1回昼間(ファーム)に落とさないかんかな。

 ――アリアスがいい感じで打撃練習

 星野監督 練習で悪くて試合で打つというタイプやないね。フォームとかにこだわるタイプやから。

 <試合後>

 星野監督 アホらしくなるよな。少し追いかけたと思ったら、1イニングでああ(8失点)やからな。

 ―点差ほどの差はないと思うが

 星野監督 力差あるんやない。点差ぐらいの力差あるで。今までオレが錯覚しとったんと違うか。

 (バスへ乗り込む通路でフラッシュをたくカメラマンに向かって)

 星野監督 もうやめい! いいかげんにせんかい!

タテじま

7月5日

劇的な1発出んとアカン

 <試合前>

 ―パンチョ伊東さんとの思い出は

 星野監督 あの人はラジオを聞いて英語を覚えたんだよな。すごいと思うよ。昔のメジャーをよく知っている人だからね。

 ―米国でTG戦をやりたいという発言の反響は

 星野監督 半々やね。無理と言う人の方が多いか。でもそんなことを言っていたら何もできないからな。

 ―どういう野球を見せたいか

 星野監督 向こう(米国)の野球は西部劇で、日本のはチェスやな。それがわかれば面白いと思う。ただ1〜2試合ではダメかな。

 ―中日が6連敗だが

 星野監督 同一カードで3連敗、3連敗は痛いな。でも連敗というのは5つ以上しちゃいかんな。

 ―前半戦は残り5試合

 星野監督 いい形で終わりたいね。巨人は充実しとるな。打つべき人が打ってるし、投げるべき人が投げているよ。ウチもそうなればな。

 ―アリアスの不振が心配

 星野監督 研究されてきたのもあるが、ボール球を振っているよ。

 ―田淵さんが「ドームでよくは打つ」と言っていた

 星野監督 本人はそういうジンクスめいたことを思うかもしれんな。でも今回は2本打つ、いや3本打つと思うよ。

 ―じゃ3連勝か

 星野監督 1試合3本かもしれんやないか。

 ―ホワイトは

 星野監督 ホワイトちゃんもなぁ。左バッターがもう1人いれば、平下を使うんだけどね。左の代打は置いておきたいからな。もう1人が秀太じゃな。

 ―スカッとしない野球が続いている

 星野監督 ホームランが出ないからや。ウチは得点圏打率が低すぎるな。でも東京ドームはウチの打線も楽しみやからな。まあ、やりまっせ。

 (練習中のベンチで)

 ―浜中が気になるか

 星野監督 (浜中の打撃練習を見ながら)浜ちゃんはセット(ポジション)になると始動が遅れる。だから打撃投手にセットで投げてもらえばええのにな。気持ちよく打たすだけが打撃練習ちゃうで。試合になるとどんなボールが来るか分からんのやから。

 ―この時期の首位と5・5ゲーム差は気になるか

 星野監督 全然気にならない。それより自分ところのチームを整備する方が先や。そうすればじょじょに詰まってくる。

 ―追いつけるのか

 星野監督 今の野球なら追いつけるよ。連敗もあれば連勝もあるんだから。

 <試合後>

 ―クリーンアップが2試合連続無安打だが

 星野監督 ハハハァ、しゃーないやろ。打てないんだから。元気ないな。でも誰がクリーンアップを打つんや。これで頑張ってきたんやからな。

 ―ミスから失点した

 星野監督 (片岡が)つまらんミスするからな。ああいうこと(決勝点を与える)になる。(5回は)2死一塁やし踏ん張ってほしいところやったがな。でもエラーでランナーを出しちゃいかん。負けるよ。

 ―悔しい逆転負けだが

 星野監督 負けたような気がせんな。ずっとここんところな。

 ―ムーアの具合は

 星野監督 指をベロッとやっとる。明日、(1軍選手登録を)抹消するよ。オールスターも無理やろ。

 ―流れを変える選手が出てきてほしい

 星野監督 劇的な1発が出んとアカンな。ベンチが立ち上がるようなやつがね。

 ―浜中もうまく打ったが

 星野監督 そうやな。でもランナーを置いて打ってくれたらなぁ。まあ、これからだろうけど。

 ―スカッとしない

 星野監督 オレは寂しいよ。

タテじま

7月4日

あれだけ投げたらええんじゃないの

 <試合前>

 ――カーライルが合流したが

 星野監督 バッティングピッチャーや。見れば分かるやろ。

 ――蒸し暑いが

 星野監督 久しぶりに暑いなあ。(平下の打撃練習を見ながら)平下は(きのうの試合で)いいスタートやったね。やっぱり足の速いのはええね。

 ――打線が上向き

 星野監督 アリアスに1本出たらな。まあ内容は問わん。ヒットを打ってくれれば。勝てばええよ。

 ――きょう勝てば10年ぶりの5割以上でのUターンが決定だが

 星野監督 レベルの低い話をするな。

 ――3連戦でずいぶん持ち直したのでは

 星野監督 まだ持ち直しとらん。5連勝ぐらいせんとな。先発が良ければ勝てるんや。野球とはそういうもの。そういうふうにできている。

 <試合後>

 ――川尻はよく投げた

 星野監督 川尻はまあまあやないの。6回2失点だからね。でもホームランバッターにはもったいないボールを放ったな。(その前に中前打された)稲葉と同じボールや。それまで丁寧に投げとったのにね。まあ、あれだけ投げりゃ、ええんじゃないの。

 ――4番の差が出た

 星野監督 チャンスは結構あったからな。満塁も二、三塁もあったしな。でもランナー残したらアカン。

 ――アリアスが不調

 星野監督 そりゃ、あれだけボール振ったらホームランは出んわ。ストライク打てば、チャンスあるけどな。

タテじま

7月3日

春を思い出すやろ

 <試合前>

 ――オールスターの監督推薦でアリアスとムーアが選ばれたが

 星野監督 ムーアは何で選ばれたのかなあ。これで(ファン投票を入れて)7人か。でも去年まで1人選ぶのに大変なチームやったからね。それが7人やからな。ワールドカップまで盛り上げたんだから。素直に喜べばいい。みんな(球宴中の)練習の取材は来んでええで。

 ――球宴は何か勉強してきてほしいか

 星野監督 勉強する必要はない。でも何を得てくるかやな。パ・リーグの投手のレベルは低いな。(西武に移籍した)エバンスを見たら分かるやないか。

 ――浜中も監督推薦で選ばれる成績だが

 星野監督 いや、まだ早い。きのうもあの場面で打たんとアカン。まだまだや。来年やな。選ばれようと思ったら、こいつにいらんところで打たれる、という印象を与えないとアカン。

 ――井川の投球は素晴らしかった

 星野監督 あんなのは初めてやろ。チェンジアップも少なかったし、左の内側、右の内側にビシッと決まっていたな。もう少しスライダーが低めに決まればいいがな。まあ、1歩1歩進んでいくピッチャーやからな。

 ――中4日だったが

 星野監督 ほんまに中4日やと言うのは知らんかったんや。でも気を付けなアカンのは球数やろな。どこかに特攻ローテとか書いてあったけど、あんなん特攻ちゃうぞ。中3日なら特攻かもしれんが、中4日やないか。アメリカじゃ当たり前や。中4日でないとローテーションに入れへん。野茂も、石井も日本じゃ中4日で放ってないやろ。向こうへいけばできるんや。癖やな。春先は中5日で、夏場から中4日にするのがええんや。酷使とか言い過ぎや。安藤なんて投げてもないのに肩が痛いと言い出してるんやからな。

 <試合後>

 ――1点先行されたが

 星野監督 あのホームランは宮本の技ありだな。打たれたらアカンが、うまいこと打ちよった。

 ――藪の調子は

 星野監督 きょうは球がきとったからな。6回ぐらいにどうかと思ったが、矢野に聞いたら「いけますよ」と言ったんや。で、もう1回いこう、と。

 ――すぐに逆転できた

 星野監督 テル(矢野)の(2回の)あの2点、それと3点目が効いたね。でも投げてる人が投げてる人だから警戒はしていたけどね。本当は完投できるけど、投げさせたいピッチャーがいたからね。

 ――6回の4点も大きい

 星野監督 ようつないだね。片岡の内野安打はともかく、久しぶりにジョージ(アリアス)も(タイムリーが)出たしね。8点なんて久しぶりやな。これでつっかえが取れたかな。

 ――いい流れだが

 星野監督 だから言うとるやろ。つながってるんや。1つキッカケをつかめばと思っていた。キッカケがつかめなかったからね。

 ――井川、藪に久しぶりに白星がついた

 星野監督 春先はそういう回転できていたんだからね。明日につながってほしい。春を思い出すやろ。

 ――楽な展開だったか

 星野監督 楽だったな。あの4点で。橋本も久しぶりにアウトに取ったのを見たな。初めてやないか。

タテじま

7月2日

井川はよく辛抱した

 <試合前>

 ――オールスターファン投票が発表されたが

 星野監督 監督推薦はないやろな。でも、これが2人ほどおるんやな。まあ、これが楽しみや。おかげで(球宴休み中は)練習ができんようになったけどな。

 ――監督通算800勝に王手がかかっているが

 星野監督 ふーん。

 ――初勝利は覚えているか

 星野監督 覚えとるよ。後楽園、開幕3戦目、小松完封…よう覚えとるよ。

 ――開幕連敗だった

 星野監督 そうや。新監督になって開幕から2つ負けてみぃ。いつ勝てるんやろか、という気になってくるで。しかし長くやらしてもらっているな。

 <試合後>

 ――これぞエースのピッチングだった

 星野監督 (井川は)丁寧に放っとったな。

 ――初の中4日(登板)だったが

 星野監督 中4日やったか? オレは知らん(笑い)。でも中4日であれだけの強力打線に対して投げりゃあな。ヒットは2本か、三振も12、13個あったな。

 ――モヤモヤのピッチングが続いていたが

 星野監督 グズグズしたピッチングで早めに点を取られてオレに叱られとったもんな。エースがそれじゃ、イカンとな。初回も押し出しで1点といえども、攻撃は変な感じだったし、よく辛抱していった。しかしあそこ(1点取った後の1回2死満塁)でホワイトがいかなイカン。そしたらスイスイといけるのに。まあスイスイ投げていたけどね。もっと気楽にオレが(試合を)見られたのにね。

 ――連勝して初めて本当の連敗脱出と言っていたが

 星野監督 そやね。連勝してようやく連敗を脱出した感覚やな。そういう意味ではこの間の(サヨナラ打の)平下の間ちゃん(ポテンヒット)が効いとるな。ペナントも、ゲームもつながっとるということや。今日はミスらしいミスもなかった。打つ方がミスといえばミスか。でもそうは打てんからな。

 ――監督通算800勝だが

 星野監督 そんなの全く感じない。計算したこともない。800勝で終わらせる気か。オレの成績なんてどうでもええ。選手が数字を上げてくれればな。

 ――アリアスも貴重な打点

 星野監督 (ホームランに)いったかと思ったが、ちょい詰まりか。ヒットかホームランならスキッとするがな。

 ――連勝も約1カ月ぶり

 星野監督 1カ月ぶりかぁ…ワールドカップが終わったからね。

タテじま

7月1日

オレたちはいつまでもチャレンジャー

 ――蒸し暑い

 星野監督 オレは寒いより暑い方が好きやね。(現役時代)みんながバテてるときに(白星を)稼ぐんや。名古屋も暑かったからね。夕なぎがパタッと止むとたまらんかった。甲子園は浜風あるやろ。マウンドにいると6、7回ぐらいにサーッといい風が吹いてた。選手はいい汗やけどな。監督はなあ、違う汗やで。ジワーっと脂っぽい汗がな。

 ――月が替わるとすべて変わるような気がするが

 星野監督 よし変われ! 縁起ものやからね。いいふうに考えないかん。

 ――6月は耐える月。7月は?

 星野監督 フフフ。もう予言はせえへん。当たるから。

 ――ヤクルト、巨人と上位チームとの対戦が続くが

 星野監督 相手は意識せえへんよ。頭下げて、歯を食いしばってぶつかっていくしかないんや。オレたちはいつまでもチャレンジャーだからね。

 ――巨人はルーキー真田を登板させる可能性も

 星野監督 試せるなんていいよな。うちはそんな余裕ないもんな。うちの1、2位(自由獲得枠の安藤と浅井)は下におる。(真田は)オープン戦で見てた(3月17日に甲子園で対戦)がいい球投げてたね。

 ――負けパターンを覆して連敗を止めた。これは先につながる

 星野監督 つなげていかなあかんね。(サヨナラ勝ち翌日の新聞で)写真でみんなの喜んでる顔を見て、これなら大丈夫と思ったけどね。本当の連敗を止めるには明日(2日)勝たなあかん。

 ――先手を奪う形で

 星野監督 いつも早く仕掛けたいと思ってるんやがな。先手は取らなあかん。先手必勝とはよく言ったもんや。

 ――軸が打てば打線は活発化する

 星野監督 (連敗中も)3、4番がここで打てばというのが何試合かあったもんな。たいがいハーッ(とため息)で終わったけど。軸が打てばアシストもしやすくなる。ポイントゲッターにボールを集めるのはサッカーと一緒や。

 ――昨夜のW杯決勝、ブラジル・ロナウドがまさにそう

 星野監督 そうやね。大五郎みたいな頭してなあ。

 ――アリアスはヒットこそ出ているが

 星野監督 ボールを追いかけとるね。いいときを見とったらストライクしか打ってないもんな。片岡もボール球に手を出す。それではまっちゃうんや。

 ――サヨナラ打の平下は先発で使いたい?

 星野監督 左の代打がおらんくなるからな。(左打者が)おるようでおらんやろ。まあ坪井、赤星が戻ってくれば別だが。カツノリあたりが代打で使えればいいんだけどね。打撃はいいからね。

 ――前半戦残り8試合

 星野監督 これまで通り勝てる試合は勝ちにいくよ。先発投手は別だが中継ぎ、代打はつぎ込んでいく。先のことを考える余裕なんてないからな。

タテじま
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