タテじま
仙一語録 タテじま

2002年6月16日〜30日

6月30日

貯金全部使えばええと思っていたけど…

  ――きのうバルデスは完ぺきだった

 星野監督 良かったね。もう1回行くと言ったけど、あれ(2 イニング )で代えるつもりだったよ。クローザーを同点で使うのは好きじゃないけどね。

 ――6月負け越した原因の分析は

 星野監督 それは素人でもわかること。毎日のゲームがそうや。目の前で見せてくれている。(投手陣を)立て直さなアカンな。

 ――次の区切りはオールスターまでか

 星野監督 そうやね。そこまで、どう戦うか。

 ――5割は守りたい

 星野監督 5割を切ると戦闘意欲を失うやろ。8連敗したけど、普通なら3つや4つへっこんでいる(借金)はずや。でもまだ5割はある。これが大きいんや。きのうも出直すつもりで、もう貯金全部使えばええと思っていたけどね。

 ――W杯による変則日程は影響したか

 星野監督 言い訳はしたくない。調整がそれだけ下手だったということ。うまくやっているところもあるんだしね。

 ――明日からヤクルト、巨人の6連戦だが

 星野監督 そうだね、スケジュール通りだからね。まあウチのチームはどこでも善戦するからね。臆することはない。(先発陣の)中4日はしたくないね。しなくて済むやろ。最後(中日戦)はムーア、井川で終わるんじゃなかったかな。中継ぎから先発につぎ込むこともない。誰がいるんや? 金沢か。そうやな。でも次の課題や。上と下(2軍)の入れ替えはせんとな。連戦になったらやらなアカン。

 ――福原先発は

 星野監督 福原なんて先発タイプやろね。7回3点やるから抑えてこい、というような。中継ぎで安定? してほしいね。あんないい球を放るんだからね。

 ――オールスターはたくさん選ばれそうだが

 星野監督 選ばれたら喜んで出ればいい。練習できんとか、疲れるとか、そんなことは考えなくていい。身になるかどうかは本人次第や。貪欲になって吸収するかどうか。オレは村山(実)さんや金田(正一)さんに教えてもらったよ。井川もまだまだ学ぶことはいっぱいある。チェンジアップの腕の振りはいいが、スライダーなんてスライダーじゃない。ウチはみんな決め球がないからな。平均点ばっかり。秋にはそういうことをやらないとな。

 ――配球の問題も

 星野監督 ウチの投手は首を振らん。サインにハイ、ハイや。外国人以外はな。いつからか、そうなったね。それにしても赤星は何しとるんや。3カ月は長いね。死んだ子の年を数えちゃいかんが、アイツはまだ生きてるからな。

タテじま

6月29日

長かった…負けたら私も新記録でした

 <試合前>

 ―イヤな天気だが

 星野監督 どんよりして、今にも降り出しそうやな。完全な雨風(レフトからライトへ流れる風)やな。今年はあの風が多くないか。今日はこの風ならレフトへのホームランはないな。

 ―きのうの夜、阪神特番をやっていたが

 星野監督 そういうのは見ないんや。スポーツニュースとかもな。ビデオを見るのもミスをチェックする時ぐらいやな。しかしどんな番組や。8連敗した時に…タイミング悪いな。

 ―番組の中でこの8連敗はドラマのシナリオの1つに過ぎないと

 星野監督 それは言い訳にしか聞こえんな。でもそうでも思わんとやっとれんな。

 ―今日は試合をやりたいか

 星野監督 今日はやった方がええな。8連敗してても、同一チームに3タテというのはないやろ。2連敗、2連敗はあるけどな。

 ―8連敗の内容を振り返るとわずかなことだが

 星野監督 ちょっとしたことなんやけどな。しかし、それがチームの力でもあるよな。でもええ時も長く続かんが、悪い時も長く続かないよ。

 ―前夜の緊急ミーティングでの選手の反応は

 星野監督 リアクションはグラウンドでするもんやからな。

 ―谷中が同じ失敗を繰り返すのはメンタル面か

 星野監督 それしかないやろ。アイツと安藤のブルペンを見てみい。素晴らしい球を投げるぞ。そりゃ、ブルペンだけならパーフェクトしそうな球や。打たれても2、3本といったところやな。それがマウンドへいくとああなる。力が入るんやろうね。

 ―ハートを鍛える手段は

 星野監督 それこそ街へ出てケンカでもしてこい、と言いたくなるよ。実際にはそんなことできないけどね。昔、自衛隊上がりのトレーニングコーチがいて、ものすごい練習をさせられたなあ。あれなんか、いいかもしれんな。

 ―矢野の2番は

 星野監督 関本を入れるから2番がおらんで打たせただけや。しかしあのピッチャー(ホルト)には全然合わんかったな。

 <試合後>

 星野監督 (缶コーヒーを持ちながら)久しぶりにコーヒーが飲めたよ。

 ―長かったが

 星野監督 長かったね。3カ月ぐらい勝ってないみたいやね。今日負けたら私も新記録(監督として自己ワーストは8連敗)でしたから。

 ―先に取られたが

 星野監督 今日もピッチャーが早い回にカーンと取られて重かったよね。でも試合前に3連敗(同一カード3タテ)はないと言っていたやろ。ムーアはああいう取られ方したけど崩れなかった。でも同じやつ(ロドリゲス)に2発打たれとったらアカンがな。今岡もよう打ったね、あそこで。常にセンター返しの気持ちを持ってるからね。バルデスもよう抑えてくれた。開幕の時はあれだけのプレーができたんだから。うちは挑戦者なんだからね。

 ―平下のサヨナラは

 星野監督 捕られたかと思ったんや。でもウワァーッというので分かったよ。執念やな。食らいついていこうという気持ちが打球に乗り移ったね。ラッキーや。そろそろ(流れが)こっちに傾いてくれんとな。

 ―6月は厳しかった

 星野監督 予測しとったからね。でもここまでの予測はせんかったな。

 ―勝って終われたが

 星野監督 勝つことが何よりや。そういう意味ではもの足りんことはいっぱいあるけどな。選手はひたむきにやっとる。6月の終わりにそれが出た。この姿勢さえ失わなければ、またいい時期は来るよ。

タテじま

6月28日

腹もたたん…もっと怒らしてほしい

 <試合前>

 ―目覚めはどうか

 星野監督 目覚め? ええわけないやん。しかし暗くなったらアカン。オレは1日中、野球のことを考えているよ。みんな(報道陣)が原稿のことを考えているようにな。

 ―反省が多いか

 星野監督 反省と次の試合のことと半々やな。反省をした上で次のことを考えないとな。

 ―連敗のメカニズムのようなものはあるか

 星野監督 メカはあると思うよ。連敗は伝染病みたいなもんだね。つまり連勝の時は「行けるゾ」みたいなムードがあるが、連敗は逆に「ダメか」となる。これが1番ダメ。切り替えているつもりが、切り替えられていないんや。

 ―以前に比べてミスで負けることは少ないが

 星野監督 チーム力は上がっていると思うよ。それだけ成長してるやろ。ただメンタル的なミスが多いね。メンタルは十人十色やから難しい。手は抜いてないと思うよ。

 ―この雰囲気を打破するには何がいいか

 星野監督 爆発しかないやろ。岡本太郎や。完封でも重苦しさは残る。

 ―7月に入ると連戦が続くが先発陣は足りない

 星野監督 誰かいいのがいる?

 ―カーライルや川尻は

 星野監督 そうやね、2人ともずっといいからね。

 ―6月のW杯日程は連敗も連勝もないと言っていたが

 星野監督 大誤算や。投打のかみ合わせが悪いな。歯医者に行かないかん。

 ―連敗はこたえる

 星野監督 オレもこんな経験は初めてや。でもいい勉強をしたと言いたくない。耐える勉強なんていらん。ただ現実として受け止めなアカンけどな。

 <試合後>

 ――また同じパターンで

 星野監督 もう腹もたたんな。それじゃ、いかんがな。もっと怒らしてほしい。毎回同じパターンでやられとる。(谷中は)ローテーションを外すしかないか…今日は何も言うことないワ。

タテじま

6月27日

先に点取ってくれるまで耐えないと

 <試合前>

 ――午前中、株主総会がありました

 星野監督 どこの? 電鉄本社か。そんなんオレに言うてどないするんや。

 ――高知・安芸市から来たという株主の1人がキャンプ地に関していろいろと

 星野監督 オレがキャンプ地を動かしたわけやないからね。選手からいろいろ要望を聞いてこういう意見がありますよとフロントに伝えただけや。(秋季キャンプの)倉敷もオレの地元とかは関係ない。悪かったら変えるしな。バスだってそうだよ。すべて選手のためにやってること。

 ――昨年に比べれば球団に対する質問は少なかったです

 星野監督 そんな質問が出るんか。平和やな。普通、株主総会といったらいろいろとやり合うんやろ。

 ――阪神ファンは「身内」という意識が高いんでしょうか

 星野監督 野球ファンというのはみんなそうじゃない。オレも株を買おう。来年は出席して質問しようか。いや、壇上で質問に答えよう。もっと発展的な意見が出てほしいね。

 ――球場改装に関する意見も

 星野監督 そういう質問はええやないか。でも球場はそのままでいいんじゃない。

 ――電鉄本社側も外観は変えず中身の改装を計画中と

 星野監督 まあ室内練習場は必要だけどね。しかしいろいろと教えてくれるなあ。

 ――昨年のこの時期も6連敗でしたが借金が14

 星野監督 内容が違うやろ。

 <試合後>

 ――チャンスに打てない

 星野監督 チャンスにかえすのは非常に難しい。先に点を取られて重苦しくしている。向こうもエースが投げているんだからうちのエースも考えて投げないかん。

 ――やはり初回の2点

 星野監督 (先頭打者石井琢に中前安打された場面カウント)2―0からボールにせえという球がスーッと入る。あれで負けや。多すぎるこれが。トータルでは2点に抑えているが、ポーンと2点を取られている。(エース同士)ガップリ組んでるんだから先に点を取ってくれるまで耐えないと。打ってやらんのもいかんが打線も気楽にいけない。いつも追いかけとるじゃないか。追いかけられないかん。

 ――トンネルが長い

 星野監督 トンネルもクソもないこんなものは。自分たちでトンネルを掘っとるんだ!

タテじま

6月26日

リナレス?よそのことはええ

 ―中日がリナレスを獲得した

 星野監督 よそのことはどうでもええんや。タイガースは調査してないよ。何歳や?

 ―34歳です

 星野監督 リナレスが五輪で活躍してたのは金属バットだったよな。

 ―アマとプロはやはり差があるか

 星野監督 でもキューバはレベル高いよね。(米国に)亡命した選手も活躍してるでしょ。

 ―月給が約50万円らしいが

 星野監督 金はナンボでもええんや。働いてくれたらな。よそのことはええ。こっちを何とかせんといかん。

 ―選手は昨夜(25日)決起集会を開いた

 星野監督 気持ちは切れてないね。あきらめてんのに決起集会やるわけないやろ。

 (話題はサッカーW杯)

 星野監督 きのう韓国とドイツの試合を見てたけどあまりおもろなかったな。シュートの場面が少なかった。あれだけ身長差があったらなあ。ヘディングなんか絶対かなわんで。

 ―韓国は野球人気がピンチになるのでは

 星野監督 それはどうやろ。何でも国際試合はおもしろいよ。ボクシングも世界戦となると見るからね。でもやはり団体競技というのはひとつになれる。次はラグビーのW杯か。今、予選をやっとるが。

 ―監督はラグビー好きですよね

 星野監督 あんなおもろいスポーツないで。ちょっと蹴ったぐらいじゃ(審判は)笛吹かんぞ。選手もそれに対処できるよう鍛えてるからね。あの練習もすごいよ。

 ―他のスポーツに比べ野球の体力消耗は少ない?

 星野監督 まあ投手は1試合投げるとマラソン選手と同じぐらいと言われてるが。外野手なんて打球がこなかったら動かないからそう見られてるかもしれないけどね。

 ―しかし精神的消耗は激しい。特に監督は

 星野監督 監督はどのスポーツもストレスがたまるよ。野球の監督は抗議権があるからね。ラグビーの監督はスタンドでじっと見てるしかできないやろ。オレだってスタンドにいたらおとなしいと思うよ。

タテじま

6月24日

リフレッシュして出直し

 <宿舎ホテルで>

 ――6連敗するとは

 星野監督 この時期、連敗したことないんだけどね。中日時代は投手陣が良かったからね。ワールドカップを恨むよ(笑い)。きょう(雨で)できないと3日あくな。これは喜んでいいのか、悲しんでいいのか。

 ――どう、とらえるのか

 星野監督 前向きに考えているよ。分析もしてるしね。(6連敗は)これはプロセスやと思っている。

 ――島野ヘッドの三塁コーチは続くのか

 星野監督 島野は日本一のサードコーチや。でも、あんまり年寄りにあんなことさせるな。吉竹(前三塁コーチ)が悪いんじゃないが、なぜ島野があそこに立っているか、選手に分かってもらえればいい。

 ――というと

 星野監督 タイガースのユニホーム着てる喜びを考えなアカン。田淵も西武と阪神は半々やのに、いまだに阪神OBと言われる。オフには10人は首を切らんとアカン。トレードもせなアカン。阪神のユニホームを着れるように、頑張らないとな。今は全く考えてないけどな、誰とは…。1日でも長く着たければ、いらないとオレに思わせるな。

 ――課題は山積

 星野監督 阪神にはフォークボールを投げる投手がおらんな。杉下のお父さんを呼んで来ようか。中日時代に呼んだことがある。オレが聞いていても、なるほどと思った。教えるのがうまいからね。阪神でフォークを投げるのは藪ぐらいやろ。あれだけ有効なボールをなぜ、投げないんだ。マスターするのは秋からや。金沢、安藤には言ったけどな。オレのフォークはナックル気味やったな。

 ――やることがいっぱい

 星野監督 そういえば田淵が言ってたよ。もっと怒った方がいいんじゃないかと。怒ってないよな、おれは。抑えてるんや。怒られて萎縮しているようじゃ、ペナントも適当にしか戦えん。

 ――貯金は3だが

 星野監督 宝くじに当たったような、持ったこともないような一時金(開幕7連勝)が入って、パーと使ってしもうたな。ヤクルトや中日みたいにジワジワきて今の成績なら、さあこれからやぞと思うけど、使い方が分からんのや。でもオレは前向きや。後ろ向いた時は終わりや。もうアカンわと言い出したら、みんな気をつけろよ。

 <中止決定後に>

 ――残念か

 星野監督 予報悪いからしゃーない。負けたまま休むのはいやだけど、きょうを含めて3日間、リフレッシュして出直しますわ。そう落ち込むような現時点じゃないからな。みんなにもいい原稿を書いてもらわなアカンし、頑張るわ。せっかく京都のファンは楽しみにしていたのにね。甲子園へ来てください。

 ――打開策は

 星野監督 ミステークして負けているが、ミスした1人だけじゃなく、全員が自分のミスと思って聞いてくれればいい。そういう気持ちになれれば…。6月は耐える月と言ったが、そういう勘だけは当たるな。担当記者も耐えてくれ。

タテじま

6月23日

浜中外し?代わった奴がええ仕事すればええ

 <試合前>

 ―デーゲームの夜は長い

 星野監督 特に負けた時はね。夜が長いよ。ヒザ小僧を抱えながら寝てたよ。

 ―切り替えは

 星野監督 オレは切り替えとるよ。みんなの方が切り替えてないんやないか。おい、各社キャップ連中は古い体質を引きずっとるな。借金10ぐらいしとるみたいや。定期はペイオフでやられた。貯金? もうないに等しいわ。

 ―吉野のサイドスローはどうか

 星野監督 同点とか、勝っているときに出てどうかやね。あれだけ腕が振れていればええんやがね。いいピッチングしたから、ちったぁ欲が出るやろ。もうちょっと(腕を)下げたらええんやけどな。

 ―きのうの浜中のスタートは1歩遅かったか

 星野監督 1歩どころやない。(打球は)サードの頭の上やぞ。遅すぎるやろ。走塁のミスは、チームの勢いをこう(手を下へ向ける)させるからね。ホームでアウトになっても誰も文句言わんやろ。野球は打つだけじゃない。走好守できんとな。

 ―桧山が絶好調

 星野監督 きのうも4安打か。すごいな。スイングがコンパクトになったもんな。昔は(フォークで)落としておけばええ、という感じやったがな。

 ―1カ所打撃の狙いは

 星野監督 走塁(練習)をやるからね。今ごろやってちゃいかんがね。

 <試合後>

 星野監督 よう負けるなぁ。

 ―反撃するが1点が届かない

 星野監督 いやぁ、つまらん取られ方をするから重くなる。1点が1点、2点が2点じゃなくなる。1回も(佐藤の)キャッチャーフライでよっしゃーと思ってたら1球目に甘いカーブで(ペタジーニに)ホームランや。(5回の)真中もそう。後(の打者)を考えてない。1点を大事にしないといけない。

 ―島野ヘッドが三塁コーチャーを務めるなどいろいろやっているが実らない

 星野監督 いやぁ、そのうち実を結んでくるよ。みんなひたむきにやっている。相手よりミステークが多いから負けるが…。ひたむきにやっているから粘れるんや。粘ったら勝たなアカンけどな。

 ―浜中も外した

 星野監督 だから平下がいい仕事してるやないか。代わった奴がええ仕事すればええ。浜中はまた取り返せばええんや。

 ―なんとか連敗を止めたいが

 星野監督 止めたいのはみんなそうや。そういう気持ちになっとる。まぁ、この逆もあるよ。

タテじま

6月22日

「あれでかえれなきゃ野球選手やないわ」

 <試合前>

 ――天気は最高だが

 星野監督 ええ天気やな。気持ちええわ。太陽に当たらんとな。ここ(日陰のベンチ)におったらアカンで。

 <試合後>

 ――最後までリズムに乗れなかったが

 星野監督 最初からリズムを壊しとる。あれ(1回1死二塁で今岡の左前打に、二走浜中は三塁ストップ)でかえって来れんかったら野球選手やないわ。

 ――あそこで1点でも入っとけばということか

 星野監督 1点入るか、2点入るか分からんけど…、今日はあそこんとこだけや。

タテじま

6月21日

重圧克服したら給料上がる

 <富山駅プラットホームで>

 ――担当記者もマイナス思考に

 星野監督 何や、そんなんなっとったんか。まあな。もしかしたらと思わせる試合ばかり。これを力がついてきたと考えようや。

 ――まだ貯金も5あります

 星野監督 5もあるんか。数えてないからね。その日、その日で精いっぱいです。

 〈甲子園での練習後〉

 ――前夜は3番手の安藤が好投した

 星野監督 一時期よりは(ボールが)指にかかるようになってきたね。同点、リードした場面であれぐらいの投球をしてくれたらな。同点の場面というのはプレッシャーかかるからね。

 ――今後の内容次第で福原との配置転換などは

 星野監督 それはない。福原もブルペンではいい球を投げてるしね。

 ――打線は

 星野監督 このままいくよ。今岡、ジョージ(アリアス)、桧山の前に走者を置きたいからね。ホントは動かしたくないんやけどな。まあ、いろいろやってみるさ。

 ――変則日程で相手もいい投手をぶつけてくる

 星野監督 だから1試合にチャンスは2回ぐらいしかない。それをものにせないかんのやけどな。ここまではものにしていない。

 ――終盤、必ず見せ場を作るのは力をつけた証明

 星野監督 プロセスはそうだけどね。それは評価するが結果的に1点差でも10点差でも(負けは)同じ。もうちょっとのところなんやけどね。それを乗り越えられるのは(ハートを指差し)ここしかないんや。

 ――練習前はそういう話を

 星野監督 きのう(試合後)コーチと話してね。いろんなミスが出ているのはメンタル面で負けている。闘争心を出さないかんと話した。

 ――シ烈な優勝争いを経験していない影響か

 星野監督 木戸(バッテリーコーチ)も高いレベルの状況で戦ったことがないことを言っていた。でもそれは我々が植えつけて育てていかなあかん。

 ――西武ではメンタルトレーナーを置いている

 星野監督 そういうのも考えていかないかんね。メジャーなんかでは個々に契約したりしてるんでしょ。

 ――やはり心の強さが大事

 星野監督 (ピンチのとき)マウンドにいって「リラックスしていけ」ってよくあるじゃない。でもできへんて。プレッシャーがかかるのは当たり前なんだから。オレはもっと緊張しろと言うよ。その上で攻めていけ! と言うね。そういう場面で働くヤツが給料上がるんや。

タテじま

6月20日

不思議なことが起こる。オレには信じられん

 <試合前、宿舎にて> 

 ――前夜は8回に浜中の気迫のバント安打から同点

 星野監督 その前の走塁や(3回)。(今季)バント失敗が4回あってそのうち3回、浜中が絡んどる。井川の空振りもあったがいろんな状況があるんやから。(飛び出した後も)簡単にアウトになるんじゃなく自分の背中にボールを当てるぐらいの走塁をせないかん。

 ――追いついても追いつけない

 星野監督 オレの楽しみは一瞬だけや。もう少し喜ばせてくれんとな。(8回裏先頭打者の内野安打も)片岡が取ってなきゃいかん。井川もあそこ(7回)で1点取られたらいかん。負けるときはそんなもんだがな。

 ――井川は

 星野監督 先に点を取られちゃいかんね。打線が下がり気味のときだから余計にだ。2点目がダメだね。負けるんでも0―1だな。

 ――「魔の8回」になってきた

 星野監督 失点の 1/4 が8回じゃないか。象徴的なのは藪だが先発がちょうど疲れてくるのかな。中継ぎが悪いということやね。

 ――福原が2試合続けて同点の場面で失点

 星野監督 同点の場面はダメだね。1点リードまたはビハインドならいい投球をするんだが。心の問題か。責任を感じちゃうのかな。元々強い子じゃないから。でも(投手陣全体を)辛抱強く育てていくしかない。中日のときも最初は投手が弱かったから。

 ――ところで大学選手権決勝は

 星野監督 ニュースだけ見たよ。(早大)和田はいい投手やな。

 ――腕の振りが独特

 星野監督 だから球の出所が見にくいんや。フロントには総力挙げてアタックしろと言ってある。どこが有力なんだ? 巨人か(とニヤリ)

 ――「トラの恋人」と言われてますが

 星野監督 (ドラフト候補の)有力選手は全部、恋人や。

 ――今岡がいい仕事

 星野監督 今岡は阪神の(中田)ヒデやな。よくマウンドに行って「ここが違う」と投手に指示してる。うちの司令塔や。

 ――背番号も同じ7

 星野監督 (背番号77の)オレは司令塔の司令塔や。

 ――沖縄のキャンプ地も決まり

 星野監督 宜野座は写真でしか見たことない。静かな所らしいけどね。(阪神ファンで)うるさくなるかもしれんで。

 ――最初の3クールぐらいを沖縄で?

 星野監督 (日程は)選手に相談させるよ。オレらは言うだけやから。(選手の)希望はできるだけかなえてやりたい。

 (首を回しながら「ホンマ1日も休みがない」とちょっぴりボヤき)

 ――オールスター期間中は

 星野監督 ああ、忙しいな。

 ――テレビの解説は

 星野監督 頼まれたけど勘弁してくれと断った。何でオレが……あ、うちの選手がたくさん出るんか。どれだけ出るんかな(とファン投票上位の名前を挙げ)阪神と巨人ばかりやな。外野は? 松井、(高橋)由伸、桧山? まあそんなとこやね。ところで松井はどうすんの? 調べはついてるのか。

 ――昨年の発言では巨人残留か海を渡るか

 星野監督 それが正解やろな。オレはもし、主力選手がFA資格とって挑戦してきたいと言えば「行ってこい!」と送り出すよ。桧山? 打撃は通用するやろね。こんなこと言ったら会社に怒られるな。

 <試合後> 

 ――追いついた直後は鬼門か

 星野監督 鬼門にしちゃいかんが現実として受け止めないかんね。(谷中は)自分のエラーでゲッツーとってそれでヒット、ホームランやろ。不思議なことが起こる。オレには信じられん。同じヤツが同じようなことをやってる。長年、監督をやってるがあそこで代えれんもんな。監督は代えないかんのかな。もうワシ分からんわ。ハハハ。

 ――打線を変えたが

 星野監督 早めに(点を取ろうと)思ってね。(佐々岡の)シュートが久々によかったからめったにチャンスはないなと。初回にきたがね。谷中も久しぶりによかった。せっかく追いついてこれからやいうときにボーンと…。浜ちゃんも本物じゃないな。あそこでゲッツーじゃ。惜しいはナンボあっても惜しいなんだから。

タテじま

6月19日

ファームに打たれとったらいかん

 <試合前、宿舎にて> 

 ――この時期コンディション調整が難しい

 星野監督 湿気が多いからね。少し動いただけですぐ汗をかくからカン違いしてしまうんだ。目一杯動くことやね。

 ――藪もコンディションが落ちてきた

 星野監督 調整がね。だからヨシ(佐藤投手コーチ)と話してやっとるよ。大丈夫。しかし、最近の投手は苦しくなるとすぐ変化球に頼るからな。

 ――藪も真っすぐは力ある

 星野監督 そう、真っすぐに自信持てばいいんや。でも自分で苦しくなるし器用だからね。

 ――サッカー日本代表は惜しかった

 星野監督 (試合後の)インタビューを見てたがみんな満足はしとらんかったね。それがいいんや。ファンも泣いてたな。みんなが泣くことなんてそんなにないことなんやからな。

 ――井川もホワイトらになぐさめられていた

 星野監督 心が動いたんでしょ。物静かな男だがそうやって心が動くことを見せるのはええことや。

 ――韓国戦でイタリア・トラパットーニ監督が激しかった

 星野監督 あれ(テクニカルエリアを何度も飛び出し注意を受けた場面)見てたよ。(興奮して)ラインが見えてないんや。それだけ没頭できるというのは幸せなことやろ。

 ――阪神の監督というのは外から見ていたイメージとギャップは

 星野監督 現役時代も含めて長いこと見てたから想像を絶することはなかったね。でもやってみんと分からんよ。こんなオレでもみんなが持ち上げてくれる。社会現象にまでなってしまうからうまいことやらないかんというプレッシャーはあるよ。でもそれはオレの勉強になると思っているから。

 ――開幕前から言っていた当たり前のことをやるのが難しい

 星野監督 野球だからミスはあるがそのパーセンテージを少なくするチームが勝つ。どうしようもないミスと防げるミスというのは分けないかん。それで試合の流れが変わってくるからね。サッカーも同じや。

 <試合後> 

 ――追いついたが

 星野監督 毎度おなじみになったらいかんね。2点も取られたらいかん。

 ――金本に打たれた2点目が痛かった

 星野監督 余分やね。(その前に)ファームに打たれとったらいかん! 話にならんわ!

タテじま

6月18日

ノックをもっとはよやっとけばよかった

 ――福井に何か思い出は

 星野監督 初勝利を挙げた。前の古い球場だったがね。もう30数年前の話だからなあ。

 ――ナイター後のバス移動はつらい?

 星野監督 福井から富山まで2時間か。何年か前(99年)雨で試合開始が遅れて最後はボテボテのヒットでサヨナラ勝ち。その後、バスで移動して金沢に着いたんが(深夜)1時やった。何か腹立ってなあ。

 ――バス移動は勝つと負けでは雰囲気が

 星野監督 そりゃ違うわ。(負けたときは車内ビデオで)寅さんやっても笑いが出んかった。

 ――試合間隔が開くのは

 星野監督 負けて2日開くとね。もやもやしたもんが残るね。

 ――監督のノックは久々に見ました

 星野監督 ちょうどやってたからね。そんなたいしたことやないわ。北谷(中日の沖縄キャンプ地)では毎日やってたでしょ。

 ――タテジマを着てからは初めて

 星野監督 もっとはよやっとけばよかった。ホンマは打撃投手をやりたいんや。あれはええ運動になる。汗をすごくかくからな。

 ――中日監督時代は投げていた

 星野監督 最初はね。それからこれ(右肩)がいうことをきかなくなった。

 (浜中の打撃練習を見ながら)

 星野監督 40打席ぐらい打ってないのかな? 23打席? あ、そうか。ホワイトと合わせてか。それじゃあ点は取れんわな。(打順で)2人が並んでるんやから。しかもチャンスに回ってくるもんなあ。おもろいで野球は。

 ――春先はアリアスによくチャンスが

 星野監督 そやったなあ。アリアス、そして吉本? 野球の女神っていじわるやろ。

 ――桧山のFA取得については

 星野監督 (野崎)社長の言ったことがすべてじゃない? FAは選手の権利だからな。オレもそろそろFAじゃない? ずっと登録されとるで故障もなく。登録されなかったのは3試合だけ(00年、出場停止で)や。

 ――悪い流れを断ち切るには完封か打線の爆発に変わりはない

 星野監督 そうやな。打ってほしいね。

タテじま

6月17日

秋に選手が結果見せてくれる

 <大阪市北区で映画観賞後>

 ――映画は

 星野監督 ケンちゃん(俳優の渡辺謙)に「いい映画だから見に来てよ」と言われたからね。映画なんてもう何10年も見てないよと言ったんだが「いいデキだから」と勧められたからね。「陽はまた昇る」だよ。ちょっと沈んだからちょうどええかな、タイガースも。いい話だったよ。トップの情熱が仲間に伝わる。ケンカがあったり、グチがあったり、いろいろあるが最後は心ひとつにならなければ何にもできんということやな。でも主人公みたいにオレは粘り強くやれんな。ケンちゃんはヘッド格やな。現場と本社にはさまって。球団と一緒や、ある意味。オレは映画を見ても何見ても野球に置き換えてしまうから。

 ――映画館は久々か

 星野監督 学生時代、女房(故・扶沙子夫人)とデートしたとき以来かな。映画館があまりにきれいだからびっくりした。ソファーはいいしさ。古い映画館しか知らんからな。しかしいい映画だった。やる気でるな。VHS誕生の話やぞ。VHS分かるか?

 ――ビデオ・ホーム…

 星野監督 V・Hoshino・Senichiやろ。オレは最初に見てピンときたぞ。

 ――チームの話ですが福原が志願練習を

 星野監督 ミス出たからね。いいんじゃない。きょうは休んでもいいが「みんなに迷惑をかけた」という気持ちがそれだけで十分、伝わってくるよ。

 ――現状打破に打つ手は

 星野監督 別に打つ手はない。自然体でいいんよ。ペナントレースは半年もあるんだから。波のないのが一番いいが、我々は挑戦者。今年、来年と挑戦していかなければならない。そのプロセスのひとつにバイオリズムがある。3、4、5月と波に乗って、今は壁だが1年通してうまくいくわけじゃない。福原のようにきのうのミスを反省する。それが力になるんだ。

 ――惜しい試合続き

 星野監督 きのう(16日)も9回に追いついた。追いついたら勝たないかんが、今までは追いつくまでもいかんかった。ゲームが終わった直後は腹立つが、冷静になると食い下がる力がついてきている、変わってきていることをホメてやらないかん。追いついて勝つ。ここまできたら最高だが。

 ――流れがガラリ変わるかも

 星野監督 紙一重のゲームは勝っとかないかんが、ひとつの流れでガラッと変わってくることもある。秋にどうなってるか分からんが、選手が結果を見せてくれるとオレは信じている。

タテじま

6月16日

そうそう毎日パラダイスとはいかんわな

 <試合前> 

 ――6月は耐える月と言っていたが

 星野監督 そうそう毎月パラダイスというわけにはいかんやろ。耐えるというのは、言うとった通りや。でもな、耐えるというほどでもないよ。ただもう少し、やることをやってほしい。基本に基づいてやってくれればな。

 ――今岡の状態は

 星野監督 動きが心配やねんけどな。きょう休んだら3日間休めるんやが(休んだら)痛いよな。

 (阪神ファンで漫画家の高橋留美子さんが激励)

 星野監督 ハハハ、ありがとうございます。漫画の世界では勝ててもなかなか現実ではうまくいきませんわ。

 ――今月の変則日程は

 星野監督 疲れまんな。今まで経験ないことやからね。

 ――しかも好天続き

 星野監督 これで雨降ったらたまらんで。中5日とかになってもうたらな。この週末も心配してたんや。しかし天気予報って当たらんな。

 (タレント松村邦洋が現れ「きのうはよく反撃しましたね」)

 星野監督 阪神ファンはあれで満足するからあかんのや。逆転せないかん。

 ――一瞬、逆転できると

 星野監督 アホか。

 <試合後> 

 ――バルデスが

 星野監督 バルデスと違うやろ。野球知っとる人なら分かるけど、アホみたいな守備体系しとる。1点争っていて決勝点で(外野が)頭の上抜かれたらアカン。オーバーフェンスされたらしゃーないが。ヘイにへばりつくぐらいでないとな。

 ――福原も誤算

 星野監督 変化球ばっかり放りやがって。自分の特徴を知らんな。こういうところが分かっとらん。真っすぐを打たれたのなら納得いくが、清水から変化球ばっかり4球続いとったな。

 ――攻撃も粘ったが

 星野監督 アカン、こんなことしとったら。

タテじま
語録目次
阪神 | 野球 | 広島 | スポーツ | 競馬 | 芸能 | レジャー
Home