5月15日どっかで1本出ればさっさと終わっていたけどな<試合前> ―野村監督が出版本の記者会見を開くが 星野監督 へぇー、そうなの。「野村の考え」を本にするの? ―いや、奥さんとのことを書いたようで、本の名前は「女房はドーベルマン」というが 星野監督 昔、オレはドーベルマンを飼っていたことあるよ。 ―本物か 星野監督 当たり前や。現役時代、飼っとったんや。家を建てた時に知り合いからもらったんや。 ―番犬ということか 星野監督 それ以上は言わん。それより今、野村さんはどこかの新聞で批評(野球評論)してるの? ―どこのメディアにも出ていない。野村前監督と連絡をとることはあるか 星野監督 連絡は一切してないよ。阪神のことも書いているのかな。触れざる得ないでしょう。読ましていただこう。 ―野村さんが今の阪神の快進撃をどう思うか、気になるが 星野監督 野村さんがやっていても、このぐらいの成績を残しているやろ。でも野球を離れられないやろね。執筆活動しているのはいいこと。カツノリも(1軍に)上がってきたしな。 ―会見で野村さんが阪神を優勝予想してたが 星野監督 それは過大評価しすぎや、ハハハ。 ―首位だが 星野監督 2回も首位に立てました。でも混戦になると言うたやないか。抜け出す力があるチームはないよ。粘り強くやっていくしかないな。 ―きのうも谷中がチマチマしていたが 星野監督 投げっぷりのいい投手は、打者のミステークを誘うよね。ヤクルトの石川なんて投げっぷりがいい。伊達だって、本来投げっぷりがいい投手。なのにコーナーを突いて自滅しているね。オレは打たれっぷりは良かったな。 ―投手も打撃は重要 星野監督 秋季キャンプは(投手の)バッティング練習やな。サブグラウンドでやらなアカン。バッティングは楽しいもんや。腰のキレもよくなるしな。先っぽに当たると手がしびれるというが、そんなのは年に1、2回やろ。グリップ巻けばいい。ゴムを巻くのはオレが最初に言うたんや。 ―井川も打撃が課題か 星野監督 あいつは「だっぺ」と呼ばれているんやな。あれ、かわいそうやな。そろそろ違うニックネームを考えたらなアカン。あいつは抑えても(打者が)腹立たん顔しとるな。あの体型に、あの顔やもんな。でも話すると面白いやつやで。みんなに愛されているのがよく分かるわ。 <試合後> ―藪が打って投げての活躍だったが 星野監督 四球で点に、打って点に絡んだな。しかし(4回1死満塁で藪の左前打に)関本は(二塁から)返ってやらんとな。若さがある。ヒットコースなんやから。藪も骨折(7回裏に右手中指負傷で退場)はいかん(笑い)。「投げれる」と言うたが「無理するな」とやめさせた。右手やったらアカン。守備うまい子やけど、右手に当てたらイカン。ちょっとイライラしとったな。残塁多かったやろ。どっかで1本出ればさっさと終わっていたけどな。福原も出さずに済んだが、明日の保証がないし、キチッと勝てる試合は勝たないとな。 ―関本がプロ初猛打賞 星野監督 いろんな変化球に対応できるようになったな。今岡のプレー(8回の美技)も石井(琢)だから意味がある。いいプレーだった。ゲッツーもうまく取れてたね。もう少し残塁がなければ、いい流れなんだけどね。相手に合わしているところがある。 ―バルデスが両リーグ最速の10セーブ目だが 星野監督 今日、初めて点を取られたけどな。しかし抜群や。1 イニング 限定が多いが、アイツは1 イニング 限定じゃない。クローザーとしての価値がある。チームとして助かるね。 5月14日谷中見てたら胃に穴あく<試合前> ―久しぶりの天気で 星野監督 そやな。ところで今、ウチのチームの心配点は何や。 ―ファームの外国人選手がかつてのメイのように不満を言って帰国しないか 星野監督 それは心配してないな。競争原理だからね。帰国するというなら仕方ない。じゃ、今の1軍の外国人選手でだれを外せる? いないだろ。キャンプ、オープン戦で負けたんだから、仕方ないやろ。 ―ただ彼らも働き場所がほしいはず 星野監督 それはよく分かる。どこか働き場所(他球団)がないか、考えたことはある。実際、そんな話がないわけでない。しかし、契約金も払ってるし、ただというわけにいかん。 ―キューバがプロ解禁するようだが 星野監督 動けばいいと思うよ。獲る、獲らないは別としてルートは持っておかないとね。来月(キューバに)行ってこようかな。投手は大丈夫だね。野手は?だろうな。 ―甲子園の成績が悪いのが気になるが 星野監督 よくないね。データでは打ってないやろ。つまらないミスが多いんや。打っても守っても。原因を探らなアカンな。 ―心配といえば選手がマイナス思考になること 星野監督 それはあるかもしれないね。例えば首脳陣でも木戸、吉竹、葛西ら去年からいるコーチはそうや。できるか、といえば「イヤー」とマイナス思考や。冒険せなアカン部分あるけどな。 ―リーダー不在か 星野監督 選手からそういうリーダーが出てくればいいがね。それまでオッサンらが頑張らなしゃーないやろ。 ―2位に落ちた影響は 星野監督 開幕からずっと首位を守ったチームがどこにあるんや。お前ら先行逃げ切りできるようなチームじゃないやろ、と言ったんや。 <試合後> ―連敗が止まったが 星野監督 連敗って、2つやないか。今まで(担当記者は)どういうチームを受け持ってたんや。2つ連敗したぐらいで大騒ぎして困ったな。 ―浜中がダメを押した 星野監督 あれ、効いたね。ここ(狭い平塚球場)は何が起こるか分からない。ポンポン(打球は)跳ねるしね。(野手が)下手なのか、グラウンドが悪いのか…。 ―早めの継投だった 星野監督 谷中はあんな調子でチマチマしているし、アイツのピッチングを見てたら胃に穴があくわ。打たれるのか、抑えるのか、はっきりせえと。つまらん四球出して、あと1 イニング 抑えていたらな。 ―福原の交代は 星野監督 (球数)20〜25の計算だったからね。バルデスは間隔が空いていたから行け、と。すんなり終わっていたのに(田中の失策で)面白くしたで。 ―関本もよく打った 星野監督 ええところで打ってくれた。カーブやな。引っ張ってたらファウルになってた。うまいことおっつけて打ったね。しかし体に悪い試合ですな。 ―巨人が負けて首位奪回だが 星野監督 順位なんて関係あるか。どうでもええ。ヨソのゲームのことなんか、知らん。夏から秋にかけてやないか。 ―関本、浜中で3打点 星野監督 いい意味で意識してやってくれればね。ベテランと若いやつが絡むとね。オレが描いている、いいチームになる。 5月13日9月にピリピリする試合味わおうやないか<横浜スタジアムで> ――何か探してるのか 星野監督 オレのノックバットはないんかな。ノックなんて、1年半してないな。去年のキャンプ以来や。バットが長いと難しいもんや。ゴルフと一緒。長尺と同じ。(島野)ヘッドなんか、ものすごくうまく使うけどな。 ――現役時代はマイバットを持っていたのか 星野監督 もちろんや。自分のグリップでやらんとな。 ――横浜の人工芝は東京ドームとかなり違うが 星野監督 こっちの方がハプニングが起こるんや。 (練習のBGMでジュディ・オングの「魅せられて」が流れていて) 星野監督 ジュディ・オングか。私の中でお眠りなさい…なんて、最近言ってくれる人はおらんな。 ――球団別の総年俸で阪神はリーグ最下位だが 星野監督 それはしゃーない。最下位が続いているからそうなるやろ。チーム成績を上げていかんとな。やるしかない、やるしかないんや。優勝せんことには億の話にならん。 ――横浜は1カ月ぶりだが 星野監督 矢野のケガ以来か。考えたら(故障が)早くてよかったかな。貯金があるうちに帰ってきてくれれば。 ――矢野は21日の巨人戦での復帰を熱望しているらしいが 星野監督 そんな甘ないわ。キャッチャー余っとるやないか。 ――首位陥落の影響は 星野監督 きのうも言うたんや。(巨人戦を)大事な試合と言うとるが、9月になればもっと小便ちびるようなピリピリする試合が続く。それを味わおうやないか、と。金出しても味わえんのや。もう1回、開幕のころを思い出そうと。 ――ここ数年、ここからズルズルいっているが 星野監督 ズルズルって3年前だけ違うか。春先に首位にたったのは、その時ぐらいやろ。それ以外は良かったというわけやない。でも今年はそういう気はせん。自分とこの戦力、相手の戦力を分析し、選手の気持ちを考えても世間で言われるようなことはない。オレがもうアカンと思ったらアカンやろな。 ――練習中に動いていたが 星野監督 だから練習中に動いてるんや。緊張感を持たすためにな。 ――最近のミスの分析は 星野監督 集中力不足もあるが、頭の中だけで考えているからや。性格になってないんや。 ――連敗中の横浜はやりにくいか 星野監督 連敗とか意識しないよ。そりゃオレも経験あるし、先取点取られるとまたか、という気になるもの。作戦面ではあるかもしれないが、意識せん。 5月12日1年間通じて首位というのはない<試合前> ――お客さんのようだが 星野監督 水原(茂)さんの息子さんだよ。うれしいね。今でもこうして訪ねてきてくれるからね。よう(水原監督には)怒られたもんや。ユニホームの着こなしも厳しかったね。 ――OBを大事にするが 星野監督 日本の球界がOBを大事にしなさすぎるんや。銅像ぐらい作らなアカン。甲子園にOBルームがあるが、写真飾ってあるだけや。今の選手にも励みになるようなものができんかな。ファンも親子で会話ができるようなものを。 ――広報の問題か 星野監督 今の広報は規制してばかり。戦略広報というのを考えないとな。この間も営業がきて、肖像権の問題を言っていた。大阪ドームの試合に2万個人形を作って渡すらしいが、いいですか、と。球団ももうけないならいいよと言ったんだ。選手のみんなのを作ればいい。それだけでファンはうれしいもんや。 ――きのうのムーアはかなりカリカリしていた 星野監督 カリカリするタイプやからな。キャッチャーも分かってやらんとな。最近のムーアはコントロールがな。ちょっと慣れてきたというのもあるやろ。でも基本的にいいピッチャーだし、大丈夫や。 ――ミスが痛かった 星野監督 あれはミスやない。ミス以前の問題や。怒るに値せん。ミスは怒るが、ミスやないからベンチ裏で泣くよ。日本の監督はアメリカより大変や。育てながら勝たなアカンからな。二兎追わなアカン。 ――なぜミスするか 星野監督 内野手はふだんから気配りができんとな。プライベートから先を読んで動けないとダメ。 ――守備妨害もあった 星野監督 あれは仁志がうまいな。頭脳プレーやない。性格プレーや。いつも、いろんなことを考えているからああいうプレーが瞬時にできる。教えてできるもんやない。ああいうズルイことができなアカン。ああいう選手が欲しい。ウチにはそういう選手がおらんのや。 ――勉強不足か 星野監督 もう1度、野村の考えを読まなアカン。野球の基本に戻らないとアカン。例えば隠し球も、される方が悪い。選手とコーチの怠慢や。 ――常に実戦を想定か 星野監督 練習でも実際の打球を大事にしろと松山(守備コーチ)に言ってるんや。お前のノックより、いろんな回転する本物の打球の方がはるかに練習になるんや。 ――少しずつ選手も理解していくのでは 星野監督 こうやってみんな(担当記者)を通じてメッセージを送っているのをどう思ってるのかな。何かを感じてくれてるかな。ボーッとしてるやつは、それまでやな。 ――浜中も成長してきた 星野監督 ウエートが嫌いらしいな。でも嫌いなことをやらすのがコーチの仕事。松井みたいな体になってきたら4番打てるよ。 ――ミスターとはどんな話を 星野監督 ミスターは1番取材してるね。客観的に野球界を考えているから1番いい解説している。日テレ(日本テレビ)は、あんな放送じゃ視聴率が取れんのは当たり前や。全国中継なのに、あれじゃローカル放送やないか。江川はいいことを言うが、グラウンドで顔を見たことないな。あれじゃ、視聴率が落ちるのは当たり前だ。ダメだよ、日テレは。野球人気が落ちてるんじゃない。放送の仕方が悪いんや。 <試合後> ――大味な試合になった 星野監督 大味なピッチングしとるから大味な試合になるんや。アマチュアの部分が出たね。 ――バッテリーが若い 星野監督 バッテリーが若いからって言ってもキャッチャーが投げさしてるわけやないやろ。最初から(安藤は)真ん中ばっかりやったんと違うか。みんな(担当記者)もテレビで見てたやろ。リリーフ含めてあれじゃ、メシ食っていけん。きちっと調整しとるんやし、いい悪いじゃなく…。試合をぼろぼろにしとる。きのうからムダな点をなんぼやっとるんや。これじゃなんぼやっても勝てません、ハイ。 ――首位陥落だが 星野監督 奪われたんじゃなく、自ら退いたんじゃないの。終わって1年間通してずっと首位というのはありえない。上下、上下になるものや。 ――建て直しは 星野監督 下を向いて投げとるもんな。まあ、勇気ないわ。「大事に行き過ぎました」と、そんな言葉が出てくるようじゃダメ。 5月11日派手な3発逆転劇してくれたけどな…<試合前> ――疲れているようだが 星野監督 寝不足や。今年シーズン始まって以来の寝不足や。あの中国の領事館のせいや。夜テレビつけたら、あればっかりやっとる。見てたら、またハラたってきたわ。領事館の人間は丁寧に帽子まで拾っとるやないか。侵入されとるんやぞ。ウチの選手であんなやつはおらんやろな。日本も教育を考えなアカン。景気より人間を鍛えなアカン。平和ボケしとる。あれを見てると、野球なんかどうでもええと思ってくるな。命を取られるわけじゃないんだし。 ――きのうの巨人の2者連続敬遠は予想していたか 星野監督 あるとは思っていたね。でもあれで、巨人が井川から1、2点とるのがそんなにしんどいのかと思ったよ。弱気になっとるな、と。解説者も、そういう見かたをしてほしいね。テレビで江川が言ってたらしいね。井川を何で代えたのか聞きたいと。じゃ、聞きにくればいい。グラウンドに降りてきたことなんてないやろ。取材不足や。 ――さい配の妙か 星野監督 さい配の妙というより、そういうことがあるから面白いんやな。例えば福原の後はバルデスと思っていたが、点差が開いたから原田、伊藤にした。連戦が続くことを考えればそう簡単にバルデスは出せないからね。いい悪いじゃなく、結果として表裏がある。それが勝敗に出る。 ――浅井は実戦向きか 星野監督 良かったね。強気に内角を突いていたね。オープン戦でも面白いリードをするなと思っていたが…。失敗もあるけど、大丈夫やと思ったよ。 ――アリアスがホームランを打った試合は全勝だが 星野監督 ××神話とか、そういうのはあるね。昔、中日のころに上原が投げると必ず逆転したんや。だからリードされると上原。頼むぞ、と言っていたら逆転したからね。アリアスにはチャンスメークもしてほしいんだけど。5、6、7番がいいでしょ。桧山なんて打席に入れば、何かしそうな気がする。雰囲気があるからね。 ――関本は頑張っている 星野監督 これからやろ。見逃さないのがええんや。守備もまだ難しいゴロがないからな。だいたい2番で使っているのが間違い。でも使うところないからな。疲れてきた時が怖い。2回肩の手術してるからな。昔、オレは福留を使った勇気もあるからな。 ――連勝の反動はない 星野監督 ないね。つまりあれは連勝やなくて、助走というこっちゃ。でも3連敗した時に選手の顔を見てて、俺は今年は大丈夫やと思ったよ。もうこれまでのようなことはないと。 ――このホテルのオムライスを食べると4戦全勝 星野監督 え、そう。よっしゃー。オムライスというのは少年の心を思い出さすよな。食べ物で少年のころを思い出すことってあるでしょ。むかし、母親が作ってくれた手料理とかね。(ここである記者が「団交の世代は卵がなかなか食べられなかったそうですね」と質問する) 星野監督 ウン? 団交? それは団塊の世代のことやろ。そういえば、俺らの世代は卵ご飯が食えんかったもんな。卵はごちそうやった。 <試合後> ――守備の乱れが痛かった 星野監督 そやね。キャッチャーボーク(打撃妨害)なんて久しぶりに見たな。その後(藤本の悪送球も)信じられんかった。エラーはあるが、送球のミスはしたらアカン。遠い距離と違うんだし、しっかりやらないと。ピッチャーはショック大きいんや。 ――ムーアは 星野監督 (3回に)1点取られた後、単調になっとったね。でもその後踏ん張っていた。もう1 イニング いってくれればと思ってたが。キャッチャーとショートがもったいないことをしたな。 ――4回の逆転を生かしたかったが 星野監督 派手な逆転劇してくれたけどな。 ――それだけに6回が惜しまれる 星野監督 それが野球やからな。信じられんな。 ――8回の2点も希望をつないだが 星野監督 あそこで(8回裏に)2ラン打たれてたらアカンな。せっかく…。 ――巨人と1勝1敗だが 星野監督 しゃーないやろ。自分にプレッシャーかけて練習してないから、ああいうプレーが起きるんや。 5月10日井川の交代…早めでもない。99球でしょ。球数が多かったし<試合前> ――雨が降っているが 星野監督 今日は中止か(笑い)。しかし今年は雨が多いな。ドーム(球場を本拠地のチーム)の方が先に日程を消化するぞ。10月まで楽しめるな。 ――久しぶりのドーム 星野監督 東京ドームは開幕戦以来か。今年は日程が偏ってるな。今度も移動して千葉(ヤクルト戦)というのがあるやろ。ナイター、デー、デーは大変や。フロントももっと戦えと言うんや。どうしてこういう日程を組むんやろな。1時間でも30分でも選手を寝かせてやりたいからね。 ――ファン投票では今岡が最多得票だが 星野監督 きのうテレビのニュースで今岡がインタビューに答えてたな。アイツ、あんなに話がうまいとは思わんかった。質問に対して的確に答えている。見直したよ。解説者できるぞ。 (ここでホワイトが手さげの紙袋を持って登場。星野監督に渡す) 星野監督 何や、何や(中身は監督が愛飲しているデンマーク産のミニ葉巻)。うれしいな。きょうは休まそうと思ってたけど、スタメンで使わなアカンな(笑い)。田淵とケンカしてでも使わんとな(笑い)。 ――理想の上司1位に選ばれていたが 星野監督 あんなもん、アテにならん。何でという理由がないやろ。それに選ばれているのは組織に属してない人間ばっかりや。 ――理想の上司は誰 星野監督 水原さん(中日入団時の監督)は、やんちゃ坊主を扱うのがうまかったな。もう参った、という感じにさせられた。与那嶺さんはアメリカの合理的な部分と日本の浪花節を持ち合わせていたね。 (ここで宿舎ホテルのウエートレスがオムライスを運んできて「タイガーオムライスです」と渡す) 星野監督 タイガーオムライスなら黒のケチャップにせんかいや。そしてTigersと書かんかい。 ――血液型は参考にするか 星野監督 傾向が出るからね。でもオレは生い立ちの方を参考にする。プロセスの方や。誕生日占いとか、動物占いも傾向が出るから面白いね。驚くほどオレの場合も当たっている。 ――オールスターファン投票の結果は 星野監督 納得いかん。阪神ファンのレベルの低さが分かるで。誰が好きであって、野球が好きなんじゃないんだろうな。多少のひいきはあっていいが、(外野手では)赤星よりもやっぱり桧山やろ。桧山なら松井、高橋に負けず胸を張って出られる。赤星は野球やっとらん。選手がかわいそうや。同じケガしてても清原のように実績のある選手ならまだ分かる。しかし藤本は2割切ってるんやぞ。オールスターが3試合もやるから価値がなくなるんや。年金稼ぐためなら他にも方法があるやろ。 ――もうすぐ母の日だが 星野監督 (プレゼントは)娘がやってると思うよ。妻が元気なころは妻がやってたが…。オレ、タイガースのユニホーム着てからまだ(母親に)会ってないもんな。(実家が大阪の)茨木だから会おうと思えばすぐ行けるんだけど、男はダメだな。 ――天王山だが 星野監督 日本列島、天王山だらけやな。 <試合後> ―逆転勝ちだが 星野監督 もっと早く(桑田を)捕まえとかんとアカンけど。バント失敗したり…な。 ―アリアスがよく打った 星野監督 結果的にその前のチャンスで三振しとるでしょ。ヒー(桧山)が4番のミステークを補った。あれでアリアスは救われたね。 ―桧山は大活躍だが 星野監督 普通でしょ。 ―井川も早めの交代 星野監督 早めでもない。99球でしょ。球数が多かったし…。まだそっくり返ってるね。ボールが上、上や。福原は良かったね。完ぺきやった。 ―打線が奮起した 星野監督 今日は点が入るような気がすると言ってたやろ。みんな(報道陣)には言ってなかったか。バッティングの時に言ってたんや。しかしこんだけ取られるとは知らんかった。 ―3連戦に先勝だが 星野監督 頭取ったということで、まあいいんじゃない。 ―巨人はビタミンか 星野監督 同じ言葉は使わんと言うてるやろ。ミネラルや。 ―機嫌が悪そうだが 星野監督 試合前からハラたっとったんや。あの(中国での日本)大使館の報道や。あんなやつらが国を守ってるかと思うとハラたってな。あの映像は世界に発信されるんやぞ。日本人がまたバカにされるやないか。 5月9日「どこでKOパンチ出せるかや」<練習中のベンチで> ――巨人と首位決戦だが幕より盛り上がるのでは 星野監督 そりゃやりがいがあるわ。意識しないといっても勝手に意識してる。今までならこんな(両手を上下に広げて)だったが、今はこれ(両手を重ねて)やしな。 ――きのうの藪はノーヒットノーランの雰囲気は 星野監督 ない、ない。あれだけストライクで勝負する投手はない。ボール球を振らせたり、もっと内野ゴロにしないと。 ――ストライクで勝負したがるのは性格か 星野監督 そうだね。(適時打された)ラミレスの場合も次の打者を考えないとな。ラミレスは開幕から当たっているしね。引いて攻める、攻めて引く…これが投手の見せどころやろ。塁が空いていれば次打者と比較しないとな。 ――吉本もパニックか 星野監督 初めてだからね。あれだけ出るのは。でも吉本ももっと勉強せんといかん。暴投を前に弾くやろ。古田や谷繁は下へ落とすやろ。どうしてか、もっとベンチから見て盗もうとせんとな。体の角度の入れ方とか。練習しとらん。いいものは盗め。 ――積み重ねが大事 星野監督 年間ねじふせて勝つ試合は20試合あるかないか。後は相手のミスやろ。つまらんミスして負けるのは年間20試合ぐらい。 ――桧山4番の可能性は 星野監督 じゃ誰を5番にするの? 5番でいい状態なのに、4番に置いて結果残せなかったらどうするんや。それはしない。 ――巨人戦はどんな戦いか 星野監督 力的に見劣りしない自信は持っている。どこまでつなげるか、どこでKOパンチを出せるかや。まだ巨人を意識するのは早い。8、9月に巨人が来る可能性は高いけどもね。ただタイガースを意識してくれるのはうれしい。選手もそのレベルにきたことを喜ぶべきや。それに巨人に1人勝ちさせたら面白うないやろ。もみあうから盛り上がるんや。 ――ビジターの成績はいい 星野監督 それよりホームの成績が悪すぎる。帳じりが合うようになっとるわ。帳じりといえば、優勝争いすると終盤は必ずホームの成績があがる。ずっとやってきて必ずそうや。だから今はビジターで頑張るんや。 ――藪の1敗はもったいないが 星野監督 どこかの新聞で代えた方がいいとあったけど、なぜ続投させたかや。批評だから別にいいんだけど、藪とオレの信頼関係の問題。投げさせたことをどう感じてくれるか。これは春先だからできる。ただあのペタジーニさえ抑えていたら勝ってたと思うよ。これが実戦での勉強や。机の上じゃできん。 ――井川の調子は 星野監督 勝ったら喜ぶし負けたらアホか、や。2つしかないやろ。フォームの修正点? キ××マの位置が悪かっただけや。それでバランス崩しとったんや。もう大丈夫。親と上司と相手の先発ピッチャーは選べん。どうや名言やろ。 5月8日酔ってもいいが酔っぱらっちゃイカン<試合前> ――30試合を終えた感想は 星野監督 自分たちと相手の力が分かってきたということ。30試合を終えて少しでも貯金があればと思っていたし、最低でも5割でOKと思っていたが…。 ――巨人がゲーム差なしで迫ってきたが 星野監督 迫ってくるのがおかしい。突き抜けていないとな。 ――肩を押さえているが痛いのか 星野監督 登録抹消してほしいな(笑)。この時期(雨が多い季節)になると痛いんや。我慢できないほどじゃないが、ボールなんて投げられないよ。OB戦とかあっても、ベースまで届かないな。始球式で投げた時も大変だった。まあ、ようこの肩が稼いでくれたわ。感謝せんとな。 <試合後> ――悔やまれる1敗だが 星野監督 もったいなかったな。藪は良かったのにな。自分のピッチングに酔ってたな。しかし酔っぱらっちゃいかん。(6回初安打された)三木もツーナッシング(カウント2―0)からや。(7回適時打された)ラミレスもツーボール(カウント0―2)から…もったいないな。藪はストライクで勝負したがるピッチャーだし(吉本は)自分とこのピッチャーをもっとよく分かってないとな。何回も(キャッチャーには)言っとるんやけどな。 ――関本もよく打ったが 星野監督 (関本の三塁打を)生かしてないもん。(9回ペタジーニの本塁打も)1ストライクの後、すぐホームランやろ。ああ、それ以上言ったらグチになるだけや! 5月7日まだ巨人戦は意識しない<中止決定後、甲子園プレスルームにて> ――井川と今岡が8年ぶりに月間MVPダブル受賞 星野監督 もう「ぶり」はいいやろ。オレは当然だと思うよ。こんなにがんばってくれているんだから。ムーアも藪もだけど。開幕戦の完投や、負けの延長戦(4月19日巨人戦)もあったしな。 ――今岡は? 星野監督 勝負強いところを発揮してくれた。ほとんどフル出場やろ。セカンドでずっと出るのは大変なこと。勝負強さもアシストもあるし、リードオフマン的なことをやってくれている。(MVPは)当たり前の評価だと思うよ。4月はうちから出んとおかしいと思ってた。連盟がきちっとやってくれた。 ――改めて開幕戦の勝利が大きかった 星野監督 井川が開幕勝ってくれたのが大きいね。きょうもオレのインターネットの会員40人と集まってたんだけど、一番印象に残ってる試合を聞かれてね。やっぱり開幕1、2戦と答えたよ。意識していないと言っていたけど本当はすごく意識していたからね。1戦目に勝ったから2戦目も思い切っていけた。あのゲームがあったから今がある。秋にもこういう発言をしたいね。 ――チーム内にMVPのライバルが 星野監督 藪とムーアか。でもやっぱり開幕勝ったのが大きいな。独特の雰囲気の中で。あいつ(井川)は何も感じていなかったかもしらんけど。最近は打たれてるけど、もうその原因もわかった。修正していきよるやろ。 ――雨が続いてローテーションは 星野監督 まだ巨人戦は意識しないよ。開幕のときと違ってうそはつかない。流れのままやっていく。ローテーションは調子のいい人、相性を考えていく。幸い苦しくないからな。 ――関本が1軍に上がりましたが 星野監督 おもろいやっちゃな。楽しみなやつやからな。力量的には1軍の力があるけど、故障してたからな。様子を見てた。 ――彼に期待するものは 星野監督 思い切りのよさ。2番タイプじゃないな。あいつを6、7番に置いていたら相手は嫌がるやろう。 ――すぐに使うつもり 星野監督 きょうもスタメンだったよ。補充という面もあるけど、関本は旬やからな。下にいたとき1軍の成績が気になると言うとったらしいな。それを聞いてうれしかったよ。プロなんだから「あいつがけがしたら上にあがれるのに」くらいに思わなあかん。それと仲がいいというのは違う。そういうチームになってほしい。 ――レギュラーは固定したいか 星野監督 もちろん。関本は肩次第。無理はさせられないし。ディフェンスでは秀太や藤本、沖原には及ばないと思うがな。特にショートは固定したいんだけど。あいつらがそうさせてくれないんや。 ――藤本はつなげる打撃が難しいと言ってた 星野監督 まあまあ守れるんだから。練習のときからつなげることを意識してやったらやらないとな。 ――関本が入ってチームが活性化する 星野監督 若い人が入ってきたら刺激になる。浜中と同期だって。今は浜中の方が優位だけど、追いつけ追い抜けの気持ちでやってほしい。オレは(関本を)使っていくよ。そしてコーチが秀太や藤本も使いたいと言ってくるようになってほしい。 ――2軍の刺激にも 星野監督 ファームの子も関本さんが上がったんだからとやる気が出る。ただ、1軍が欲しいからだけじゃなくて、岡田(2軍監督)との意見が一致した。ファームに対しても刺激になると思うよ。若い人が上がってくるということは。 ――片岡は 星野監督 雨があって、これでだいぶ休めたかな。関本もサード守れるし、今岡も。今岡は調子いいからセカンド動かしたくないけど、1枚入ってくると(メンバー構想が)広がってくる。来年のこと、再来年のこと、長期的なことを考えてチームをつくっていく。もちろん目先の勝利にもこだわる。そのなかでやっていくのがオレの仕事だし。 5月6日「貯金10」尼信にでも預けようか<試合前> ―広島3試合はよく入ったが 星野監督 我が事のようにうれしいね。(2戦目が)雨降らなければ3試合で10万人はいったのにな。半年分ぐらい入ったやろ。 ―区切りの30試合前ですが 星野監督 フフフ…。貯金10やな。まあ貯金なんて考えたらアカンで。でもどっかに定期預金したいな。尼信(尼崎信用金庫)にでも預けようか。 ―30試合を終えて 星野監督 お互いの戦力が分かってきたね。順位に出とるやないか。次は月ごとが区切りになっていくやろ。オールスターは大きな流れの中での区切りや。 ―6月はw杯の影響でかなり変則になるが 星野監督 投手は調子のいいのが悪くなったり注意せんとな。 ―故障組も順調だが 星野監督 しかし赤星が今帰ってきてもどこで使うんや。もう少しゆっくりしていてくださいと言っとこうか。浜ちゃん(浜中)はいいし、ヒー(桧山)も安定しとるしな。片岡が治ればホワイトもいるし。しかし遊撃手とはよく言ったもんや。ウチの遊撃手はみんな遊んどるで。撃を取ったらどうや。 ―アリアスも警戒されている 星野監督 そういえば最近ジョージ(アリアス)のホームランを見てないな。広島でもあれだけ警戒されてたらな。 ―最近盗塁が少ないが 星野監督 盗塁せんでも点が入るやろ。(走者を)貯めておけばいつか点が入るんや。特に広島のような球場ではな。冒険しなくてもいいよ。 <試合後> ―安藤はよく投げた 星野監督 まあ総体的には良かったよ。少し投げさせ過ぎたかな。勝たしてやりたいからな。1点取った後がイカンな。ああいうところがイカン。後は逃げすぎや。もうちょっと若いんだから攻めていってライトへ打たすピッチングでないとな。 ―調子は 星野監督 調子は良かったよ。いいボールもきていた。球数が…。あそこ(8回)で踏ん張っていたら何とかなったが、トータルとしてよう投げたよ。でも負けりゃあな。1点に抑えとかんとイカン。もしかしたら勝ち星が転がりこんだかもしれんのに。 ―援護もなかった 星野監督 今日は打てんかったな。(ヤクルト石川とは)初顔合わせに弱いとは聞いていたが、そんなこっちゃイカン。もうちょっとしっかりしたバッティングせんとな。 5月5日ムーアを打たせた方がよかったかな<朝、宿舎にて> ――貯金10に5度目挑戦 星野監督 5度目になるのか。もうそんなにか。ぜいたくになったな。昨年までは借金いくつと言うてたチームがな。チャレンジできるだけ幸せやないか。 ――巨人・高橋由が絶好調 星野監督 (首位打者を)そろそろとってもええころやな。ここ(ハート)が強い。打ちだしたら止まらん。 ――巨人が0・5ゲーム差に 星野監督 (山本)浩二のせいや。勢いをつけさせたんやから。勝てる試合を落としたしね。(その勢いに)横浜もはまっちゃったね。まあよそのことはどうでもええわ。 ――代打起用は難しいか 星野監督 今の中継ぎは代打を送りづらいな。 ――片岡もスペシャル代打 星野監督 片岡のことをFA砲とか書くなよ。外様みたいやないか。もう阪神の一員なんやから。おまえらがそう書くから悩んで打てなくなるんちゃうか。 (ここでホワイトが「ヘイ、スキッパー」と朝のあいさつ) 星野監督 スキッパーってどういう意味か知ってるか。船のかじをとる人。米国では監督のことをそう呼ぶ。そういえば監督がユニホームを着るスポーツは野球ぐらいやな。そういうところを見てもおもしろい。 ――早大・和田が18Kの快投でした 星野監督 東大が相手でも18三振はすごいわな。しかし阪神は何で法大と亜大が多いんや。とりやすいからか。そうかと思えば(中日)井端のようないい選手をとってないしな。 ――きのうは沖原が「また雨」と嘆いていた 星野監督 あいつだけは本気で怒ってたみたいや。オレらは笑い話で済むがあいつにとっては死活問題。(雨天中止が)3試合やもんな。先発投手がいないときにあいつを先発させればええんか(とニヤリ)。 <試合後> 星野監督 疲れた……。勝負ごとというのはこんなもの。 ――初回に3点をとられたときは 星野監督 (無死一塁から東出のバントがヒット)送ってくるのが分かっていて生かしているようでは内野失格や。うまかったといえばうまかったが急にやってこられてきたわけじゃない。内野安打にしたらいかん。 ――よく逆転した 星野監督 2回以降はどっちが先に点を取るかや。向こうに取られてたらワーッと流れがいっとった。こっちが先に取ったから流れを向かせた。 ――3点をひっくり返したのは今季初 星野監督 この球場で3点はセーフティーリードじゃない。向こうもそう思ってたやろ。 ――貯金10です 星野監督 ああそうか。全然思わんかった。ひとつの壁やからな。みんなで頑張ってひとつひとつクリアしてきた。30(試合)手前でよう頑張っとるな。しかし最後(無死一塁から遊ゴロ)もゲッツーにせないかん。内野の見せ所やろ。ガチガチになってひとつアウトとるので精いっぱいや。初回もゲッツーをとりそこねて2ランやろ。ノックでも(実戦の)対応力をもたせないかん。 ――ムーアもよく粘った 星野監督 (初回)3点で終わったからね。ガタガタになるのが普通だが。しかしあそこ(8回裏1死満塁)で片岡が決めないかん。ムーアを打たせた方がよかったかな。 5月4日大打者というのはハートが強いんや<朝、宿舎にて> ――きのうは打線爆発 星野監督 (山本)浩二も大変や。あれだけ打たれてな。投手コーチも頭痛いやろな。みんな殴ってやろかと思うやろな。きょうのムーアにも言ったんだ。18点もとれんぞ。1―0だからなって。 ――アリアスは無安打も四球4 星野監督 それで言えば王さんはすごかった。4打席のうち3回四球で残りの1回で勝負していた。(ハートを指し)ここが強いんや、大打者というのは。松井もそういうところあるかな。 ――しかしこの球場は本当に怖い 星野監督 甲子園やったらどうや。入ったのは新井の1本ぐらいやったやろ。 ――昨年赤星の1本塁打が広島でした 星野監督 (田中)秀太もな、当てにいってたな。思い出を作ろうとして。叩いた方が伸びるのにな。バントさせたらガチガチになるし。ショート3人は帯に短したすきに短し……。 ――前日の井川にバスターは勇気がいった 星野監督 バスター、みたいなもんだね。 ――昨年はバスターなどできそうにもなかった 星野監督 練習させんかったからやろ。投手も打者。指名打者制じゃないんだから。8番(吉本)は三振ばかりするし。 ――守りで必死 星野監督 きのうも金本を刺したのは大きかったね(5回、1点差に迫られたところで二盗阻止)。あれがセーフなら逆転されとった。オレによう怒られてるけどね。10年目だっけ? でも今が10年で一番、いい時じゃないの? ――本人もそう言ってます 星野監督 怒っているうちは使うよ。怒らなくなったら使わん。 ――次の広島遠征は8月までない 星野監督 楽しみないやないか。打者を調整させる(とニヤリ)。しかしこれで広島は3カード目か。今年は巨人戦が少ない気がするな。まだ4つだろ。 <中止決定後> ――残念です 星野監督 (降りしきる雨に目をやり)これでやれというんか。サッカーやラグビーじゃないんだから。 ――先発がムーアだけに 星野監督 ムーア? そんなこと言えないよ。 ――バッテリーはすでに発表されてます 星野監督 そうか、ハハハ。まあこれだけ市民球場にお客さんが入ってたからね。やってあげたかったがこれじゃしょうがないね。バスで大阪からも来てたのかな。みんな甲子園に来てくれ。 ――片岡は時間がかかりそうか 星野監督 時間はそうかからんが、あせることはない。体調が悪いやつは休ませるよ。まだ100試合以上あるんだから。 ――ほぼ区切りという30試合ですが 星野監督 30試合になってから言ってくれ。 ――巨人戦に照準を合わせたローテーションを組んでいくのか 星野監督 それは8月以降やな。 5月3日投手陣10何点取ってビクビクしてたらアカン<試合前宿舎> ――(この日各紙1面のほとんどがサッカー日本代表で)監督はサッカーは 星野監督 好きだよ。W杯メキシコ大会も取材に行ったしね。マラドーナの全盛期も目の前で見たぞ。 ――世界と戦いたかった思いは 星野監督 当時は勝てっこなかったからな。今は全体的に(メジャーの)レベルが下がった。特に外野守備とかな。カバーにいってなかったり、何やと思うことが多い。うまい選手もいるが打つ方ばかり力を入れている。 ――今季も日本人選手が活躍 星野監督 メジャーから見たら日本は人材の宝庫だよ。言い方は悪いが性格が変わったやつの方がいいな。(カージナルス)田口は性格がよすぎるから心配していた。普通にやれば通用するんだがな。 ――ところで2軍からの情報は 星野監督 毎日、報告書が届く。各個人の情報がぎっしり詰まったやつ。毎日目を通しているよ。 ――大砲候補の関本を2番で起用していた 星野監督 いろいろ試しているところやろ。上にきて4番を打てるわけじゃない。ただ、あのスケールを壊してもいけないから6、7番(が理想)かな。 ――昨年と比べ岡田2軍監督がよく甲子園に来る 星野監督 昨年のことは知らんよ。必要やから呼ぶ、必要やから来るだけ。普通や。 ――投手の情報は 星野監督 先発でいいやつも中継ぎでダメということがある。川尻はかわいそうな使い方やったね。先発やったら6、7回は2、3点に抑えられるのにな。 ――巨人が1差に迫る 星野監督 世界にはスポーツができない国もたくさんある。巨人が1差に迫ったとかで騒げるんは平和ということや。戦車が100メートル先まで迫ったというなら分かるけどな。 <試合後、しばし沈黙の後フフフと苦笑い> ――乱打戦でした 星野監督 10何点とって(投手陣は)ビクビクしてたらいかんな。 ――この球場は怖い 星野監督 怖いね。お互いさまとはいいながら、セーフティーリードが何点か分からんね、ここは。きょうが一番、お互いにそうじゃない? ――代打八木の一撃が 星野監督 効いたな。追われているところだったからな。ものすごく大きいね。みんな大きいけど、勢いが向こうにいったところだから。 ――片岡の満塁弾も 星野監督 甲子園だったらと言うかもしれんがこの球場でやってるんだから。本人も気分いいだろう。 ――井川がピリッとせず 星野監督 (19日)巨人戦0―0の借りはこの前(26日、ヤクルト戦)ときょうでバックは返した。次はええ投球せないかん! ――ベンチに戻るたび注意していた 星野監督 言ってもあれだけかついだら高めにいくわ。いつも、いい投球はできん。大エースの佐々岡だってああなるんだ。まあきょうはお互いに誤算、誤算だね。特にうちは(4回に)6点とった時点で1、2点でスイスイいかないかん。最後の前のやつ(西川)も2死から3点とられた。ただ投げたらいかん。考えていかんと。 ――佐々岡には3年越しの7連敗でした 星野監督 きのうも言ったように昨年までのことは知らん。違うチームで戦っとるんや。 5月2日いつかはカーライル、ハンセルの力も必要に…――広島が4月29日から巨人に3連敗しました 星野監督 浩二のバカヤローが。こっちは球界を盛り上げようと必死でやってるのに、3つも負けやがって。 ――巨人と1差ですが 星野監督 順位表なんか見てないからな。今3位や4位がどうなってるかなんて全然知らない。今は自分たちの野球するだけや。9月や10月になったら気にするけどな。 ――貯金10は難しい 星野監督 そうやな。超えれば13、14と一気に突き抜けられるのにな。 ――実力のある外国人が2軍にいますが 星野監督 ハンセルやカーライルは枠の関係で下にいるだけ。実力は日本人よりある。いつかは彼らの力が必要になる時もくると思うよ。でも腐ったら終わりやけどな。 ――前日(1日)の岩瀬はすごかった 星野監督 今までで1番よかったな。うちにもあんな投手おったらな。生きのいい左が2人ほどいたら、面白いのにな。きのうも岡田(2軍監督)と話したけど「面出しかいません」って言いよる。下にも人材がおらんねんからしゃあない。秋以降の課題やな。原田は投げっぷりがいい。そういうピッチャーが投げれば、打者が打ち損じてくれる。伊達も投げっぷりよく見えるが、自信なさそうに投げるからな。あんなに球が速くてコントロールが悪いから、普通だったら打者は怖がるもんや。でもみんな平気で踏み込んでくる。きのう(1日)も3点差あったから、きっかけつかまそうと思って投げさせた。あかんかったけどな。何とかせなあかんな。 ――チームは変わった 星野監督 去年とは違うよ。オレが他のチームの監督でもそう思う。安藤、ムーアにバルデス、片岡、アリアス、みんな去年はおらんかった。藪や今岡だっていなかったのと同じ。 ――意識もかわった 星野監督 (中日で現役時代の)昭和48年のときのような気持ちをもってやれば少なくともAクラスはいける。ONのいた巨人がいるのに確か球宴まで首位やったからな。選手みんな「来年はいける」と思ったからな。 ――デーゲームが続くが 星野監督 確かにつらいな。巨人にやらせてみたいわ。140試合デーゲームがないチームがあるのは不公平。ファン、マスコミ、コミッショナーみんなで考えていかなあかん問題や。 5月1日打たれるべくして打たれとる!<試合前> ――天気は大丈夫そうだが 星野監督 9連戦で1つも(雨天)中止がないな。予報はいいの? でも最近の予報はクルクル変わるからな。 ――今日から5月だが 星野監督 区切りという意味では気持ちは新たになるね。貯金を考えずに、また一からスタートと思うのが1番いいんだろうけどね。まあ、みなさんの予想を裏切ってすみませんね。 ――選手が頑張った 星野監督 みんな緊張の中で本当によく頑張っているよ。ただこれから夏場になっていくと、こんなものじゃなくなる。1プレー、1球で変わる。ひょっとすると人生が変わることもある。そういう戦いは金出してもできないからね。生きるか、死ぬか。そういう意味では、そんな経験ができることも幸せだ。 ――夏場を迎えてペース配分も必要か 星野監督 今、このチームでペース配分を考える選手はおるか。体力的なことはあるかもしれんが、そんな余裕はチームにはおまへん。最初から全力でいけるところまで行かんとな。それで何かをつかめればな。 ――5月は大事か 星野監督 大事だね。そんなことをいえば、全部の月が大事だけどね。短距離で走ってきたが、もう一度ダッシュするよ。 ――去年までドームだから雨の不安がなかったが 星野監督 そやね。雨で流れる心配なんてしたことなかったからね。雨というのは大抵、試練が多いね。しかしゴールした時に、そういう(雨の試練の)試合を拾っていることが多い。谷間の1勝は2、3勝分の価値がある。まあ自然にまかせるしかないっしょ。 <試合後> ――チャンスはあったが 星野監督 あれだけ(紀藤に)投げさせたらアカン。向こう(中日)はローテーション投手ちゃうんやから。チャンスが(吉本に)集中したな。でもボール振ったらアカンわな。もっと練習せなアカン。当ててくれるぐらいせんとな。前進守備しとるんやから。 ――2死からの失点だが 星野監督 バッターの特徴はわかっとるやろにな。打たれるべくして打たれとる。向こう(中日)もそろそろ勝つころやろ。あれだけええメンバーがおるんやから! 阪神 | 野球 | 広島 | スポーツ | 競馬 | 芸能 | レジャー |