タテじま
仙一語録 タテじま

2002年4月16日〜30日

4月30日

桧山の一発でいけると思った

 <試合前>

 ―4月を振り返ってどうだったか

 星野監督 勝った試合でも反省せんとな。ちょうど1カ月たって、先発ピッチャーも落ち気味になるころ。だから中継ぎ陣が頑張らないとな。

 ―大入りが続いている

 星野監督 きのうはあれで大入りだったの? (レフトスタンドを指差しながら)あのへんは空いていたのにね。

 ―安藤が谷繁に逆球をホームランされたが、逆球を放る投手は…

 星野監督 意識の欠如やな。次の打者が誰か、この打者はヒットならええとか、そういうことを考えていたか。意識を持っていたかや。だから本人も「1球の怖さを知りました」と言ってるんやろ。勝負にいって打たれたのならまだいいが、逆球というのは後で考えると漠然と投げているケースが多い。ただ絶対にミスしたらアカンという時は逆球にはならん。

 ―アリアス4番は当たったが

 星野監督 ホワイトも疲れとったからな。それにしても桧山のホームランはきれいだったな。

 ―ホームラン4発で勝つのは格別か

 星野監督 勝てば何でもええんだけどね。それや一、三塁でタイムリーの方が楽しいと思うよ。ぜいたく言うなって。

 ―福原の起用法は

 星野監督 もう少し気楽なところで投げさせてやりたかったけどね。福原、バルデスへのつなぎは形にしたいってか。それ以外にどんな形があるの。時には6回ぐらいで向こうの流れを止めたいという時に行くことはあるかもしれんが。

 ―バルデスへの信頼は厚いか

 星野監督 みんな(報道陣)と一緒で心配しとったけどな。東京ドームでの試合(3月31日・対巨人)で早めにいって抑えた。あれで吹っ切れたね。

 <試合後>

 ―いい形で藪を援護できた

 星野監督 そうだね。5安打か…2本のホームランは効いたな。藪は先に点を取ってやれば、アイツのリズムになるからな。4点取ったところで昔の藪が少し顔をのぞかせたが…。

 ―バックもいいプレーで盛り上げた

 星野監督 あの(7回の)ピックオフプレーは(田中)秀太がうまいこと(二塁ベースに)入ったよな。いい守備してたよ。(4回の)福留の当たりもそうや、取りに行っているからできる。(波留の)ダイブも諦めずに行ってるからこそ。(秀太は)ヒットは出てないが、2本のヒットを防いだわけだからね。

 ―控えの選手が出て活躍すると活気が出る

 星野監督 ええこっちゃ。そのための準備をしとったんやろ。いつ使われてもええようにな。心構えをしとるんとちゃうか。

 ―前回の対戦に比べて福留をうまく抑えている

 星野監督 う〜ん、確かに怖いバッターやけどな。藪が低めをうまいこと突いていたよ。ナゴヤの時は打線が当たってなかったからな。

 ―桧山もいい仕事

 星野監督 あれ(6回の2ラン)は効いたな。あれでいけると思った。いけると思っちゃいけないんだが…。楽になったよ。

 ―浜中も完ぺき弾

 星野監督 ノースリーから完ぺきなスイングしたね。今までノースリーからぶさいくなスイングしてたのにね。オレより田淵の方が喜んでるやろ。

 ―4月貯金9だが

 星野監督 できすぎやね。5月? 5月のことは明日(5月1日)考える。

タテじま

4月29日

シーズン終わって首位ならいいけど…

 <試合後>

 ――クリーンアップで全5打点

 星野監督 ゲームとしては理想だね。アリアスは当たってきたところだし桧山はコンスタントに打っている。片岡も1本目はうまく上からたたき、2本目はスライダーを拾った。体調がいまいちだったが、辛抱してたらこういう打撃ができる。本人も全開じゃないが、もやもやはとれたでしょ。枝葉がチャンスを作ってクリーンアップが返す。きょうは本塁打4本だが、こういうのをやっていきたい。

 ――谷繁に打たれたところでは悪い流れ

 星野監督 またやってるね。ここのところ7試合で3回目だろ。メディアを活用して本人たちにも言っているが、当人だけが注意されていると思っている。みんなが注意されてると意識しないと変わってこないよ。安藤はこの前(23日、広島戦)もやってる。それでゲームをガタガタにしたんだから。プロはそんなに甘くない。教訓だがこんな短期間に2回も3回もやっちゃいかん。まあ打たれた後は低めを意識して踏ん張った。こういうところをなくしていけばうちは勝てるんだ。

 ――初めて福原―バルデスの継投

 星野監督 これを形にしたいからね。1点差でいきなり(カウント)0―3になったが、あのへん(高め)はストライクだろう。

 ――4月を首位で終えます

 星野監督 (シーズンが)終わって首位ならいいがな。4月でペナントレースが終わるわけじゃないでしょ。

タテじま

4月28日

賭けごとしたことない 毎日バクチしとんのに

 <試合前>

 ――中継ぎが心配か

 星野監督 9連戦というのを考えてないな(新聞の)論評は。ああいう(完敗の)展開で完ぺきに抑えられる投手を使うわけにもいかんやろ。調子が悪い投手に何とかきっかけをつかませようと思って投げさせるんやないか。シーズンは140試合あるんやで。

 ――外野芝で佐藤投手コーチと話していたが

 星野監督 (内容を)オレが言うわけないやろ。話したから何が変わるわけでもないしな。

 ――星野先発は

 星野監督 ノブ(星野)はかわいそうやね。スライドもあるし、登板をとばしたりもするから。調整が難しいというのはあるわね。ダブル星野はかわいそうなんや。でも試合を壊したのはきのうだけだからね。その前2試合はちゃんと試合を作っとる。そういうところを見てやらないかん。日本人というのはみんな減点主義やからな。おまえらの会社もそうやろ。

 (記者に向けて)

 星野監督 休みの日って何すんの? 競馬とか。

 ――そうですね。監督は賭けごとは

 星野監督 オレはしたことない。賭け方も分からん。ちんぷんかんぷんや。だいたい毎日、バクチしとんのに。

 ――グラウンドの方がスリル満点?

 星野監督 そらそうやろ。賭けごとって1度、大もうけしたらはまるんやろな。今は阪神の方が当たるで。的中する確率は高いわ。

 <試合後>

 ――もったいない失点

 星野監督 もったいないなだれが見たって。この前(23日、広島戦)も同じ捕手やろ。打たれて……同じ失敗を繰り返しとるな。

 ――ヤクルトに足を使われた

 星野監督 足を使われたって(2回の)ラミレスだって3人で(打球を)追いかけたんならだれかが二塁ベースに入らないかんし、記録に出てないミスがけっこう出てるね。そこを突かれている。つまらないところでのミスがミスを呼んでいる。考えられんけどな。この前注意してまた同じミス。またそいつに送りバントのチャンスがくる。まあそういうとこだね。

タテじま

4月27日

よう打たれたな。久しぶりに楽な試合した

 <試合前>

 ――きょう勝てば4月単独首位確定です

 星野監督 あと全部、負けるみたいな言い方やないか。

 ――優勝した85年以来になる

 星野監督 あのときも最初から首位だったの? そうか、知らんわ。オレはまだ高校生だったからな。

 ――前夜の試合ビッグイニングは井川が打ったからこそ

 星野監督 そらそうやろ。(耳打ちは)思い切りいけと言うただけや。オレは投手にも最初から思い切りいけという。あの場面で怖いんは併殺だけ。思い切りいけと言うたら7割は三振するやろ。

 ――監督の「耳打ち」の成功率は高い

 星野監督 何を言うたかマイクつけといたろか。でも連盟があかんと言うからな。禁止用語を連発するからかな。

 ――1番今岡が初回から出塁すると違う

 星野監督 相手がイヤがる。1、2番のどちらかが出るとね。

 ――2番はしばらく固定できない

 星野監督 ディフェンスと進塁打をきっちりやってくれればええんやけどな。

 ――しかし7番アリアスは怖い

 星野監督 今だからそんなこと言ってるんだろ。そりゃイヤだろうな、投げてる方は。結果も出てるし。

 ――井川は大量援護で調子狂った

 星野監督 (19日巨人戦と)いってこいやな。抑え込むタイプやからね。あれが打たせてとるタイプならスイスイいってたんだけどな。

 ――監督はどちらのタイプか

 星野監督 1点やったらいらないな。0点(0―0)の方がむしろええわ。

 <試合後>

 ――きょうは投手陣が

 星野監督 ちょっと打たれすぎたな。(3回は)もったいないな2死から。ラミレスの初球に高めのボール。(リードで)あそこにいかしたらダメやね。抑えてたら1―2。まだおもしろくなってたのにな。きょうはすべて逆目、逆目に出た。よう打たれたな。久しぶりに楽な試合した。

タテじま

4月26日

1イニング9点なんて監督生活初めて

 <試合前>

 ――福原が登録されたが

 星野監督 広島で(ブルペンで投げるのを見て)良かったからね。(中継ぎで)5回ぐらいはいけそうやな。

 ――しかしアリアスの3発はすごかった

 星野監督 夢見てたんじゃないの。3回も。ホワイトのホームランもすごかったぞ。弾丸やからな。

 ――バルデスは1 イニング 以上の使い方を今後もするのか

 星野監督 いや、そんなことはない。できるだけ避けたいよ。でも、きのうのあの場面はアイツしかおらん。これからは福原を一枚かませられるが…。

 ――バルデスへのベンチの信頼は厚そうだが

 星野監督 速いボールがきだしたね。もっとスピードが出る、と言ってたやろ。

 ――浜中のセンターは不安ではないか

 星野監督 不安はないよ。赤星と比べたら守備範囲は違うけど、打つものでも違うものもっとる。

 ――藤本も悩んでいるそうだが

 星野監督 そうなの? 何を悩んでるの。聞いてやってくれ。調子はこんなもんじゃないの。もう少しつなぎをやらなアカン。

 ――片岡の打順降格は考えているか

 星野監督 誰を3番にするんや。気楽な打順というより、タイミングの取り方の問題や。もがけばええんや。白髪が増えた? 抜けんだけええやん。

 <試合後>

 ――2回の9点が効いた

 星野監督 あれ以外ないでしょ。1番完ぺきにノックアウトしたわね。1 イニング 9点なんて、オレの監督生活であったかな。初めてじゃないか。

 ――いい攻撃だった

 星野監督 ようつながったね。

 ――井川も打った

 星野監督 初めて見たな。打席に立つ前(のアドバイス)? いつものセリフや。自分で打たんとしゃーないやろ。ピッチングの方は点をもらいすぎるとダメなタイプやな。競りあってポンと取ってやる方がええんやろ。(大量点をもらうと)ピッチャーは投げにくいもんなんや。早くアウトを取りたい、勝利投手の権利を取りたいと思ってしまう。オレも経験があるからな。でも逆に打たれてよかったよ。

 ――福原もまずまず

 星野監督 そやな。5点あったし、試験的にな。まあまあじゃないの。

 ――後半はミスも出た

 星野監督 風のいたずらだが、声の連係がないからああいうミス(ヤクルト宮本の遊飛失策)が出る。ウチもショートがミスしたら、ああ(ピンチに)なる。ミスした方が負けや。

 ――打線は安心か

 星野監督 打てだしたからな。どん底は抜け出したやろ。

 ――片岡もキッカケになればいいが

 星野監督 最後のヒットはいい感じやった。あいつらしいヒットが出たな。いいキッカケにしてくれればいいんだが。

 ――今岡も好調だ

 星野監督 調子いいな。いい感じやな。

タテじま

4月25日

カープのピッチャーに感謝

 <試合前>

 ――アリアスは9安打のうち5本がホームランだが

 星野監督 チーフ(田淵コーチ)の前でその話はするなよ。

 田淵コーチ 何を言ってんねん。裏の4番やないか。表? それは来年や。

 星野監督 パ・リーグからセ・リーグに来て、慣れないよな。

 田淵コーチ オレはパに行ってよかったんだ。ノースリーからでも真っすぐやからな。パはヘビー級のボクシングや。

 ――広島の手ごたえは

 星野監督 広島は強いよ。大人のチームや。若手は東出くらいやろ。これで黒田が戻ってきたら強いで。(広島には)去年は7勝か。あと4勝やないか。しかし前田はほんまええバッティングしよるな。金本は不調やけど。アイツ(前田)が足痛めながらも打ってるのが救いやろ。アイツの足が完ぺきな時のバッティングをみたいな。(体が)開かんもんな。

 ――福原はどうか

 星野監督 抜群のボールを放っとったな。きょうぐらいベンチに入れてもええけどな。きのうも福原がいれば藪に代打送ってたな。長いイニングはいきなりアレやけどな。

 ――バルデスも1 イニング 限定ではないのか

 星野監督 連投は分からんが、長いイニングでもほかのチームのリリーフと違って、いける。球も速くなってるやろ。

 ――144キロ出てた

 星野監督 動きながら(ムービングファストボール)やからな。(獲得した)オレの目は間違ってなかったな。ちょっと不安なところはあったが…。140キロしか出ない時は、145キロは出るのになあと思ってたからな。

 <試合後>

 ――アリアスが大爆発

 星野監督 どうしたんだろうね。うーん、あんまり見たことがない。ヒット数よりホームラン数の方が多い打者なんて。3本は大変なこと。調子よくてもできない。きっかけつかんでくれればいいが。全部完ぺき、どこでも入るホームランやからね。今までバッティングは空を切ってたのに確実に捕まえとる。カープのピッチャーに感謝せんとアカン。

 ――中継ぎも頑張った

 星野監督 金沢が(3回の1死満塁)フルベースをゼロに抑えたからな。大きかった。それと吉本がキムタク(木村拓)をうまーく刺した(8回2死からの二盗)。あそこがポイントだった。

 ――浜中の失策は

 星野監督 草野球を見たようやった。担当記者対抗の試合みたいやったな。

 ――地元初星だが

 星野監督 そんなもん関係ない。岡山には来とうない。来年からやらんぞ。物投げやがって。リズム狂うんや。次ウチのゲームで物投げたら、本当に来ん。(秋季キャンプも)断る。

タテじま

4月24日

8回にバルデス…勝つ時は貪欲にいかんとな

 <試合前>

 ―安藤はスライドが響いたのか

 星野監督 もうスライドは無理かなって思っちゃうね。ルーキー? 24歳だよ。大学出て、社会人経験して…キャッチャー(山田)もルーキーだ。でも昨日はルーキーだから打たれたというわけじゃない。コントロールが悪かったな。スライダーがロケットになっているよ。だからよく飛ぶ。

 ―柔らかいマウンドは好きじゃないらしい

 星野監督 そんなこと言うならお金もらえないぞ。ブルペンでマウンドをぐちゅぐちゅにしてでも練習しないとな。

 ―打たれたバッテリーの責任は重いか

 星野監督 これからは指示を出すよ。指示ばかり待ってちゃ、指示待ち族になってよくないんだけどね。ピックオフプレーからサインがないとできなくなる。

 ―前日の2回2死三塁で次打者は長谷川なのになぜ木村一で勝負なのか

 星野監督 打たれたのはピッチャーが悪いんだよ。でもキャッチャーも分かっていてもピッチャーが分かってないことあるからな。あの場面はコントロールに自信のあるボールを投げないと。真っすぐやろ。スライダーはないぞ。

 ―アリアスは何番でもチャンスに回ってくる

 星野監督 巡り合わせやな。1本出てどうかと思ったが、2、3本続かんとアカンな。

 ―片岡も元気なし

 星野監督 だいぶん悩んどるな。前へ前へ、突っ込みすぎや。

 ―監督は元気か

 星野監督 監督やったものは心臓、胃、神経とやられていく。監督は病気するもの。オレは全部や。

 ―評論家に魅力は

 星野監督 評論家だって勝負やぞ。同じこと書いててもしょーがない。それに監督やるなら1度はユニホームを脱いでおいた方がええ。井の中の蛙はアカン。

 ―観客動員が増えている

 星野監督 まだ分からんぞ。これから閑古鳥が鳴くかもしれん。しかし閑古鳥と借金とりには会ったことがないな。きのうみたいなゲームしてれば大丈夫じゃないの。追いつかんと思ったオレも、エッと思ったもんな。相手もそう思ったやろ。それが大きいんや。

 ―代打が打つとうれしいか

 星野監督 あまり期待してない選手が打つとうれしいもんだね。

 <試合後>

 ―8回途中からバルデスとは

 星野監督 休養十分やからね。こういうケースはあるで。勝てる時は貪欲にいかんとな。アイツは先発も中継ぎもやっとったから1 イニング だけに限らず自信持ってるよ。だんだん球も速くなってきたし。

 ―アリアスの1発は大きかった

 星野監督 すぐ追いついてくれたからね。まあ一時の打線のどん底は、巨人戦からきのう、今日と数えて抜けてくれたかな。もう少し、仕掛けが早ければいいけれど。

 ―藪も粘った

 星野監督 緒方のやつ(先制弾)、ああいうところがあるが、そのあとはよう粘り強く投げたな。

 ―昨日の粘りが生きた

 星野監督 きのうあのまま終わってたら、このムードはないやろ。イヤなムードになってた。きのうの粘りが、今日につながった。

 ―アリアスも復調する

 星野監督 知らん。いつもその話題やな。

 ―乱闘騒ぎが起きたが

 星野監督 あれは(桧山を)狙っとるな。ヒー(桧山)がいいところで2本打っとるからな。どっかで、どっかで…。

タテじま

4月23日

スライドは2日が限度やな…調整もあるから

 <試合前>

 ――甲子園球場を作りかえるとすれば?

 星野監督 グラウンドは今のままでええやろ。それ以外やな。でも高校野球でも使うし、1度には無理やろ。何年かに分けてやらんとアカンな。記者席は1番最後でええわ。ドーム? ドームはいらんわ。

 ――スライドはいやなものか

 星野監督 うちがスライドするとなると、誰や、安藤か。スライドはタイプによるわな。性格や。でも2日が限度やろ。調整の問題もあるからな。

 ――藪には(中日で)どんな印象を持っていたのか

 星野監督 器用なピッチャーやと思っていたよ。フィールディングもいいし、打つのもね。ただ打たないチームだったから、1点を惜しんで3点取られるような投球をしていたね。それは本人にも言ってある。  ――選手を2軍へ落とす時は悩むものか

 星野監督 いや、別に。例えば八木、広沢、カツノリと右の代打がいて、誰を(2軍に)落とすのか。チーム編成上、しょーがないやないか。しかしトラ(広沢)は40歳やのに、よう飛ばすのう。

 ――今のチームをどう見ているのか

 星野監督 3年間ブルドーザーのように動き回れば、このチームは常に優勝争いできるチームになる。2軍の若手も伸びているし、お前ら(報道陣)が足を引っ張らねばな。

 ――補強は

 星野監督 オレは1年間はしない。自分の目で見なアカン。眠っている戦力をたたき起こすのが最大の補強や。オレがトレードをやる時はスパッとやるよ。選手が相談したいというケースがあるが、そんな相談なんてオレは聞かない。イヤなら任意引退しかないんや。行くか、やめるかや。でも中日時代はトレードでごねたやつはいないな。生かすトレードしかしないけどね。だから(報道陣は)いい加減なこと(トレード記事)は書かないように。選手が傷つくからね。

 <試合後>

 −7回にあと1本出ていれば展開は変わった

 星野監督 それ以前の問題やろ。ワンプレーで命取りになっている。1人がミスしたらそれを補ってやれない。2アウトから7点、いや〜9点やぞ。そりゃ、勝てんわ。もっとバッテリーも勉強せんといかん。言いたいことはいっぱいあるが、言わんわ。

タテじま

4月22日

阪神は大丈夫とオレは思う

 <広島市内の宿舎>

 ―9連戦です

 星野監督 先発陣がしっかりしている。谷間がないのはうちの強みだね。先発陣が頑張ってくれないと中継ぎがもたない。バルデスに負担かかるのはいいけどな。そういう9連戦だったらいいが。

 ―連戦というのは

 星野監督 うちは連戦の方がいいんじゃないか。チームが若いだけに。先発投手にしたって今まではだれが連敗を止めるかだが、今は開幕当初にしてもオレが連勝を止めたくないという感じできてるわけでしょ。

 ―田淵コーチは打線固定の強い決意を

 星野監督 固定できるのが一番いいわね。それが理想だが固定できんとこがまたおもろいんや。固定というのは固定されたヤツがいかに仕事するかどうか。いくら出しても打てないヤツを固定してもしようがないからな。固執するつもりはないよ。

 ―広島の長谷川、佐々岡と苦手意識を持つ投手が登板予定

 星野監督 だが選手は「昨年のオレたちとは違う」というものは持ってるな。そんな感じするよ。悔しがり方を見てるとオレはうれしいもんな。あの悔しがり方、失敗したときの謝り方を見てたら阪神は大丈夫とオレは思う。

 ―ホワイトが腰に張り

 星野監督 だからゲーム(19日の巨人戦)を外したがああいう性格だからね。いろんなチームを転々と渡り歩いてきたヤツはポジションを空けたらとられるという恐怖心がすごくあんねん。あいつがホントにダメだと言ってきたときは気をつけないかん。

 ―日本テレビ氏家社長が「今、ミスターと呼べるのは星野監督」だと

 星野監督 わしの名前を出してくれるのはうれしいが「星野」じゃなく「タイガース」なんだ。いつも言うようにタイガース7割、オレは3割。タイガースが元気なら球界全体が盛り上がることをわずかな期間だが実証してるしね。

タテじま

4月21日

ここのアメダスはウソばっかり

 <試合前>

 ―前夜の試合ホワイト本塁打の後もう1点ぜがひでもほしかった?

 星野監督 流れから言えばね。山田のタイムリーが効いたね。

 ―10−2と大勝

 星野監督 でも9回に本塁打を打たれたやろ。ああいうのがあかん。3連戦の最後やったらええよ。でも真ん中の試合では、向こうを気分よくさせるだけや。

 <室内練習場で練習>

 ―球団は雨天練習場建設を検討

 星野監督 ええことはやっていかないかん。

 ―オマリー特命コーチはスカウト登録でずっとベンチに

 星野監督 そうやな。外国人選手は助かるからな。それに配球を読むのがうまいしね。

 ―打ってもアリアスは笑わない

 星野監督 おまえらが打てへん、打てへんと書きすぎるからや。

 <再びベンチに戻り>

 ―投手戦で勝つのと前夜のように打って勝つのはムード的に違う

 星野監督 そらそうや。投手戦で勝っても重苦しいからね。打って勝てばワーッと盛り上がってくるやないか。(グラウンドに目をやり)また降ってきたな。

 ―こういう天気のときはやはり先手が

 星野監督 といってもとれんやないか。きのうは何試合ぶり? それに今までも先制といっても7回とか9回やからな。(球団関係者に)おい(天気は)大丈夫やろな。

 ―OKです

 星野監督 ここのアメダス(天気予報図)はウソばっかりやからな。(中日時代は)よう突き返したもんや。

タテじま

4月20日

 

 <試合前>

 ―前夜は井川が気迫の投球

 星野監督 ええこっちゃ。

 ―しかし打線が

 星野監督 打てないときは何をやっても打てん。耐えることや。巨人打線だって打ててない。ただ、ずっと打てないかたまに打てないかの違いはあるけどな。

 (12時20分開門で早々と埋まった外野席を見やり)

 星野監督 あれで何人ぐらいいるの?

 ―2、3000人でしょうか

 星野監督 あれだけの人数が外に出てたら危険だろうな。

 ―今まで最も早い開門が10時。江川が巨人に入団して最初のTG戦で「帰れコール」が起こった

 星野監督 へえ、そうなんか。しかしこっち(一塁側)ではあまり(阪神の大応援は)聞こえんな。向こう(三塁側)のときはうるさいなと思ってたけどね。

 ―巨人高橋、元木へのヤジは特に厳しい。男前だからでは

 星野監督 そうか、だからオレにも厳しかったんか(とニヤリ)。

 ―打線不振の原因は

 星野監督 スコアラーとも話してビデオ見てちゃんとやっとる。そういう上で波があるのはちょっと我慢せないかん。しかしみんなちゃんと打ち込んできてるからな。その姿勢は買わないかん。

 ―片岡、アリアスの早出特打ちは精神面

 星野監督 そうや。突破口を作るのはやはり主軸。主軸が打てば後が続く。あとは抜てきしたやつが続けて打ったときに(突破口は)開ける。

 ―センターはしばらく浜中?

 星野監督 まあ、今のところはな。

 ―上坂のケースは

 星野監督 やはり打撃を考えるとな。一緒のようなもんやけどな。

 <試合後>

 ―打線が奮起した

 星野監督 3連敗してたからね。10点でしょ。爆発したといえば爆発だが、こんだけ点とると余計にきのうが腹立つわ。

 ―今岡1番が的中

 星野監督 苦肉の策やけどな。よく攻めの口火を切ってリードオフマン役をやってくれた。初回に何でもいいから点が入っていればすごく楽になったんだがな。入らなかったんで重くなっていた。

 ―浜中の1発が

 星野監督 効いたな。今まで点が取れなかったんだから。

 ―片岡、アリアスも

 星野監督 今岡、浜中に引っ張られた形やからな。これが逆になれば、本物に近いチームになってくる。

 ―初球から積極的に打って出た

 星野監督 打ったから積極的に見えるだけや。勝てば元気、負ければ元気ないように見える。それが野球や。

 ―大きな1勝

 星野監督 変な感じできてたからね。巨人戦だからこういう形になった。ほかのチームだったらズルズルいってたと思うよ。巨人戦はきっかけをつかめるビタミン豊富なチームだからね。

タテじま

4月19日

井川にこたえる熱いものがないといかん

 <朝、名古屋市内宿舎>

 ―勢いが少し下降線

 星野監督 (公式戦)16試合終わってオープン戦からこうなったら困るなという予想がすべて当たっている。矢野がケガしたら、片岡、アリアスも最初は苦しむだろう。左の中継ぎも苦労するなと考えていたがその通りになっている。

 ―前夜のドローは

 星野監督 昔から阪神と中日の試合はええ試合する。ミスした方が負け。それで試合は長いんや。しかしアツ(伊藤)はよう投げたね。3回で交代させようと思ったが「もう1回いけます」と言うてきたからな。たいしたもんやで、あの年で。

 ―12回裏中前へ抜ける当たりを田中が止めていなかったらサヨナラ

 星野監督 よう止めたね。ヘマもしたけどな。

 <甲子園球場で>

 ―巨人は前夜ミス連発で敗戦

 星野監督 うちもミス、ミスで勝ちをプレゼントした。似たもの同士やな。

 ―清原がケガで離脱

 星野監督 こっちも矢野と赤星が抜けたやないか。キャッチャーとセンター、センターラインが抜けるのは痛い。痛手はこっちが大きいで。ペナントレースであっちゃならんことだがよくあることだ。でも、そのために控え選手がいるんだから。そいつらが頑張るしかない。

 ―赤星のケガはひどい?

 星野監督 いや。昔だったらテーピングして2、3日で出れる。でも足が命だからね。大事にしないと。

 ―各チームともケガ人が出てきた

 星野監督 だいたい15〜20試合は緊張感や疲れがドッと出る時期。だからこの曲(never surrender)ができたんやないか。まだまだ負けませんというな。

 (ボクシング世界王者徳山が訪問し握手)

 星野監督 おお、すごい握力しとるな。

 ―ボクシング経験は

 星野監督 高校時代にボクシング部やった友人がおってようスパーリングした。ケンカでは負けんかったけど、ボクシングはかなわんかったな。

 <試合後>

 ―悔しい負け

 星野監督 しょうがない。みんなで戦ってるんやから。

 ―井川を打線が助けてやれなかった

 星野監督 助けてない……芸がないな。エンドランさせてもフライ上げるし、もっと練習させないかん。漠然と野球しとる。0じゃ永久に勝てんからな。井川はよう頑張った。ずーっと頑張らしとんのに、それにこたえてやる熱いものがないといかんのや! それだけや!

タテじま

4月18日

打線はもうしばらく辛抱せないかん

 <宿舎ホテルで>

 ―初の連敗には

 星野監督 連敗は面白うないな。オープン戦ならさてどうなるか、と楽しみやけどな。

 ―選手には

 星野監督 きのう(試合が終わった後に)選手を集めて言うたんや。ミスが出とるぞ、と。野球はシナリオがないドラマというが、実はシナリオはあるんや。今までの野球をやってないからな。

 ―吉本も大変

 星野監督 目いっぱいやな。余裕がない。でもレギュラーで出るのは初めてのようなもんやろ。仕方ないわ。一生懸命やっとる。顔を見たらかわいそうでな。木戸に怒られながらやっとるわ。だからこそ、早めに点を取ってやりたいんやけどな。そうすれば余裕も生まれるんやがな。まあ悩んだらええんや。

 ―片岡もスタメンから外したが

 星野監督 気分転換もあるけど、体調がよくないからね。でも打てないし、外してばかりいられない。頑張ってもらわんと。

 ―福留にはずいぶんやられているが

 星野監督 コースが甘くなってるね。まあそういうもんなんや。調子のいい打者に限って、コースが甘くいくんや。

 ―川尻を1軍に上げたのは

 星野監督 左(弓長)を置いておいても、右でも一緒やからな。川尻はいいよ。きのうは打たれたけど、ええ球はいっとる。アイツも上(1軍)に上がりたくて仕方なかったんやろ。

 ―甲子園とビジターでは雰囲気が違うか

 星野監督 そうも思わんよ。名古屋も結構、阪神ファンは多いんや。レフトの方も全部阪神ファンやったやろ。変なヤジもないしね。声援も多かったよ。

 <試合後>

 ―星野が頑張った

 星野監督 ノブはもったいなかったね、あの1球(川上に本塁打された球)が。でも、あそこまで頑張ればローテーション投手として十分。アツ(伊藤)も完ぺきな投球したしね。

 ―それだけに打線の援護が

 星野監督 もうしばらく辛抱せないかん。

 ―けん制死などこの日もミスが

 星野監督 まあ、それも野球と片付けよう。前に行こうという気持ちがそうさせたんだから。

 ―引き分けの価値は

 星野監督 うちは上にいて貯金してるんだから。12回は両チーム同じ展開になって…まあ、よしとせないかんな。また甲子園で頑張るよ。

タテじま

4月17日

谷中はムキになりすぎたね

 <試合前宿舎にて>

 ―前夜はこたえる負け

 星野監督 まだ3敗目やないか。この前も言ったが担当記者はぜいたくになっとる。あぶく銭もらったからってパーッと使ってたらすぐ借金背負うで。

 ―やはり無死からの四球がすべて

 星野監督 野球というのは7割、シナリオが決まっている。その中で無死から四球出して得点される可能性が高いのは教科書や。近代野球だけじゃなく、100年のデータに基づいているんだ。

 ―1度は追いついたが

 星野監督 ホームは追いつくだけでいいがビジターはあそこで勝ち越しとかないかん。あとは浜中と(中日)荒木の守備力。あれ(7回裏2死満塁で谷繁の飛球)を捕っていれば流れはまた真ん中にきていた。

 ―風も味方しなかった

 星野監督 (2回表の)吉本の入ったと思ったけどな。でもそれが野球。そういうのがおもろいんや。

 ―伊達は教訓にするか自信喪失か

 星野監督 自信喪失してたらそれで終わり。これを乗り越えてくると力になるんだ。1点もやれないかわいそうな場面で投げてると思うよ。でもそういうところで投げられることを幸せに感じないと。だって昨年までは追いかける立場というかあきらめる立場やったわけやろ。優勝争い経験しとるのはだれがおるんや。初めての追われる立場の中で実戦でいい経験を積んでいると思うよ。

 ―赤星も最近苦しんでいる

 星野監督 内野安打が少ないやろ。あれだけの足を持ってるのに生かせてないのは相手に研究されとるからや。それを打ち破っていかないとな。(活躍を)継続していかないと。さっきも(選手に)個々に練習法を考えるように言った。こういうのはチーム状態がいいときにやらなきゃいけない。

 <試合前ナゴヤドームで>

 星野監督 懐かしい感じがするね。

 ―三塁側ベンチは

 星野監督 たまにこっちに来ていたがこうしてお客さんが入った中では初めてだからね。

 ―中日の印象は

 星野監督 強いね。今まで対戦した中で一番。

 ―予想通り

 星野監督 オレが育てた選手なんだから当たり前だろ。

 ―今夜は

 星野監督 負けない。連敗しないことになってるから。

 <試合後>

 ―5回谷中の3失点

 星野監督 ムキになりすぎやね。調子いいからと、どんどん同じボールを投げてしまった。あのへんはバッテリーの研究やね。

 ―ミスが重なった

 星野監督 ミスやね。昼間に話した通りや。それで流れが変わる。

 ―流れの上で4回、二走の桧山が刺されたのは大きかった?

 星野監督 大きいなんてもんじゃないでしょ。本人がよう分かってるでしょ。打つ方が調子よければ多少のミステークも帳消しにできるが、点が取れないときは命取りになる。あとはバッテリーも勉強や。

タテじま

4月16日

無死から四球出したらこうなる

 <試合前、宿舎にて>

 ―オマリー・コーチとは何か話を

 星野監督 (前)夜、食事したよ。同じテーブルで。何を言わせたいんや。ストレートに言わんかい。

 ―アリアスですが

 星野監督 「見てはいないが大体は想像できる」と言ってたね。

 ―やはりメンタル面

 星野監督 オレはね、そう思うよ。

 ―今まで見てきた外国人選手の中でも考え込む

 星野監督 そうやな。ワーッと切り替えられればいいんやが、性格というのはなかなか変わらん。オレもなかなか切り替えられへん方なんやで。その期間が長いか短いかの問題や。

 ―野球はタイガース、ゴルフもタイガー(ウッズ)

 星野監督 ゴルフは一番メンタルなスポーツやろね。(カメラの)シャッター音でも気になるやろ。ウッズも甲子園じゃよう打たんやろな。あと1球コールの中で? そうや。ハハハ。

 ―ところで豊橋では47年ぶりの公式戦

 星野監督 何年ぶりは強いで。でもおもろいよな。(記録は)あとから(新聞を)見て知るからね。どんどん出してきてや。

 ―監督賞というのは

 星野監督 オレは知らん。中日時代から一切、ノータッチや。そういえば(週刊誌に)いいかげんなこと書いてたな。監督賞300万円やて。ああいうのは抗議せないかん。お金でどうこうしてるみたいやないか。選手はキャンプから一生懸命やってきとるのに。お金で勝てたら安いもんやで。

 ―今岡について。どう意識を変えたのか

 星野監督 変えたんやない。理解してやろうとしただけ。それで自分で変わってきたんや。変えられるんじゃなく、自分で変わろうというのは長続きする。他の選手もそうや。

 ―みんな変わろうとしてる時に監督が就任した

 星野監督 そうタイミングだね。オレは運がいい。ホント、そう思ってるよ。

 <試合前球場で>

 ―中日との対戦は

 星野監督 楽しみだね。99%顔見知りやからな。

 ―中日・山田監督は「打ち勝ちたい」と

 星野監督 そうやろな。うちはこのグラウンドみたいにバットが湿りがちだから。

 ―やはり中継ぎが打たれると

 星野監督 打たれてへんやないか。四球とワイルドピッチ(記録は捕逸)で自滅しただけや。無死から四球を出したらこうなる。いつも言ってるやないか。

 ―伊達は前回も先頭打者に死球から失点

 星野監督 まあ、いろいろな経験をさせていかんとな。先発はそろってるからね。

 ―打線はアリアスを先発から外した

 星野監督 いろいろやってみるよ。きょうの3番も最後の打席なんて手打ちになっとった。ホワイトは2安打か。やはり3、4番。見定めていかないとな。

 ―中日打線について

 星野監督 きょうはコウスケ(福留)1人にやられた感じやね。やったりやられたりいろいろあるわ。

タテじま
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