タテじま
仙一語録 タテじま

2002年4月1日〜15日

4月15日

アリアス…勝っているから我慢している

 〈豊橋市内のホテル〉

 星野監督 あす(16日)は雨予報なの? 中止になると残念だな。あくまで予報だが。できれば見せてあげたい。キップも2時間で完売したというんだから。

 ――古巣との1戦で巨人戦とはまた違った注目

 星野監督 何の注目があるの? キップは売れとるらしいね。聞いた話だけど。(中日の)営業は喜んでるらしいな。

 ――心境は

 星野監督 ものすごく楽しみだよ。自分がずっと見てきた選手だし。とってきた選手もたくさんいる。向こうも張り切るんじゃない?

 ――負けられない?

 星野監督 負けられへんというのはどこのチームとやっても思うことやろ。それより楽しみが強い。そういう気持ちは向こうの方が強いんじゃない?

 ――中日の試合は

 星野監督 一昨日(13日、巨人戦)は見たかな。弱いチームじゃないから。そんなヤワなチームを作ってきたつもりはないし。

 ――選手は

 星野監督 朝倉は昨年の中盤以降、負けても投げさせてたのが今年につながってる。福留も打ってるし、井端もいい仕事をしてる。3割打者多いんだよな。うちは少ないのに。あまり言うと田淵が気にしちゃうな。

 ――ファンの反応は

 星野監督 中日ファンは中日を応援するだろうし、星野ファンはオレを応援するだろう。複雑な気持ちで異様な雰囲気になるんじゃないかな。ただ駅を下りても励ましの言葉、賛辞の言葉を送ってくれるよ。その方がやりにくいね。

 ――打線の調子が下降気味だが

 星野監督 ひとつ負けたら大騒ぎだからな。今までどんな成績を残してきたんや。担当記者もぜいたくになってきたからな。今までみそ汁とごはんだけでよかったのがステーキを食べ出したからさ。こういう自分らが責められるのは語録に入れないんだろ。いい加減な担当記者だな。

 ――田淵コーチはアリアスについて「考える時期にきている」と

 星野監督 ネバー・ネバー・ネバー・サレンダー…。勝ってるからオレも我慢してるところはあるよね。負け負けとくれば決断は早いやろな。オレは思い切るときは思い切るから。でも周りの意見には左右されない。我々のチームだから。打順を下げるとか休ませようかは考えるよ。でも、あれだけの長打力がうちにそういるか。オマリーが帰ってきて悩みを聞いたりは多少あるかも。ただもっとアグレッシブなものがないといかんな。技術、タイミングの問題で解決できるものではない。気持ちの持ち方で変化していかないと。まあ、あと127試合もあるんだから。彼の力も絶対に必要になる。そういう見方をしていかないと監督は務まらないよ。

 ――4番は大変

 星野監督 持って生まれたもんだね、4番というのは。異様な何と言うかな、不思議なイスなんだね。ファームに4番候補いっぱいいるやん。いろんな経験させて自分で上がってくるように育てないかんね。3年かかるな。3年たてば和製のクリーンアップができるな。

 ――快進撃で周囲の盛り上がりはすごい

 星野監督 うぬぼれてはいないが(サッカーの)W杯も近いのにこれだけ(マスコミが)野球を取り上げているのは、タイガースが頑張れば球界が盛り上がるというオレの答えは正しかった、そう思っている。コツコツ頑張れば花開くんだなと、現時点だよ、もちろん。勝負事は何が起こるか分からんが、ノムさん(野村前監督)の時代から積み重ねてきたつぼみが開きかけてると言えるわね。これから今以上に明るくなってくるかなと思うよ。オレはそうとりたい。

タテじま

4月14日

吉本はうまいリード…OP戦叱られっぱなしやったからね

 <試合前>

 ――デーゲームは好きか

 星野監督 嫌いやったね、現役の時から。でも成績は良かったんやないか。監督になってから? どうやろ。イヤなのは夜が長いことなんや。特に負けると長いな。

 ――試合後にさい配の説明はしないタイプか

 星野監督 負けた時に説明すると、グチになるからね。選手、コーチ、てめえの批判が出てくるからしゃべらんのや。ああすれば良かった、こうすれば良かったとか。しもたと思った時は腹たつね。でも神宮の負けの方が後味が悪かったな。これからもっと後味の悪いゲームが出てくるよ。

 ――ミスが出ると辛い

 星野監督 でもずっとミスがなかったからね。

 ――矢野は不幸中の幸い

 星野監督 折れてたら手術せなアカンしな。まあでも1カ月ぐらいはアカンやろ。キャッチングはいろいろな動きがあるからね。でもこういう時のためにオープン戦に(控えの捕手を)使ってきたんやからな。横浜の走塁? あれは仕方ないでしょ。

 <試合後>

 ――安藤が素晴らしかった

 星野監督 なんてったって安藤やな。0−0は投げにくくなかったと思うけど、中盤から後半にかけて点が欲しいのが当たり前だからね。でも完ペキに抑えていたからね。(8回2死一、三塁の)尚典(鈴木尚)の場面はよう頑張ったな。あそこは向こうの最後のチャンス。踏ん張っていたからね。球数いっていたけど、いかすつもりだった。リードしたら球数もいってたし(交代させる)そのつもりだった。しかし1−0ばっかりやな。また記録ちゃうか。狙っていくわ。

 ――桧山がよく打った

 星野監督 (8回裏1死満塁でアリアス倒れて)2アウトになったからな。ようかえしてくれたな。

 ――吉本も頑張った

 星野監督 吉本はうまいリードしとったね。オープン戦ではオレに叱られっぱなしやったからな。安藤をよう引っ張っとったな。言ったやろ、矢野の次が大変やと。浅井はまだ新人だし、吉本はもう何年もメシ食ってるんだし、かなりキツく言ったよ。山田にも、2人にうるさく言ったね。

 ――1−0が続くが

 星野監督 もうええわ、こんなゲームは。まあ勝ちゃいいわ。

タテじま

4月13日

8回伊達に代打送らず「オレの考えや!!」

 (試合前ベンチで)

 ――最高の天気だが

 星野監督 お客さんもたくさん入るやろね。(そこへ田中が通りかかり)おおっ、秀太、今日はスタメンらしいな。コーチの頭、おかしくなったんとちゃうか(笑い)。

 田中 いや、去年、バワーズには2の2ですから。

 ――ナイターの後のデーゲームは調整が大変だが

 星野監督 オレはそうでもないが、選手の方はね。ずいぶんと違うと思うよ。年間、デーゲームのあるチームとないチームではね。去年はナイター、デーなんてあるの? ないやろ。もっと平等にせなアカンよ。メジャーでもヤンキースは平等やろ。みんな言わんもんな。マスコミも悪い。

 ――去年といえば松井が今日FAの資格を取得するが

 星野監督 そうか。興味ないわ。本人の自由やろ。

 ――投手陣の頑張りの裏には矢野の好リードも大きいか

 星野監督 もちろんや。キャッチャーがよくないと、あそこまで投手陣はしっかりせんぞ。

 ――3試合連続で9人野球が続いているが、記憶にあるか

 星野監督 へぇー、そういえば9人やな。記憶にないわ。じゃ、今日は意地でも9人で行こうかな。去年(中日時代は)オフェンスとディフェンスが別れとったからな。守備の下手なやつが今はいない。

 ――中継ぎ陣は暇なんじゃないのか

 星野監督 その話をしとったんや。オレたちは働いてないからノーマネーや、と言うとったわ。

 (試合後)

 ――攻撃でミスが出た

 星野監督 こういうミスをすれば、こういう形になる。

 ――8回2死一、二塁で伊達に代打を送らなかったが

 星野監督 オレの考えや。説明する必要はない。

 ――ムーアは良かったが

 星野監督 先発が頑張っとったからな。でもみんな(中継ぎ陣は)間隔が開いていたからな。つまらん四球、死球を与えると向こうに(流れが)スーッと行くんや。

 ――矢野が心配だが

 星野監督 アレの方が心配やな。ひょっとしたら脱臼してるかもしれんな。

 ――打線も組み替えたが

 星野監督 坪井はいい仕事しとるし、どうってことない。まあ、そう欲張ってもいかんやろ。リードしとっただけに、もったいないけどな。

タテじま

4月12日

アイツら1―0を楽しんでる…困ったもんだ

 <試合前>

 星野監督 きょうはいい天気だね。(風になびく旗を見ながら)ホームランが出そうだな。そういえばまだ、左打者がライトに運んだやつはないんだよね。

 (ベンチ前のテレビクルー、カメラマンを見て)

 星野監督 しかし、カメラマンというのは洋服に気を使わないな。やっぱり汚れるからか。オレも小学生のとき姉さんがデニムのパンツを買ってきてくれた。オレがよく暴れ回るから。破れにくいからね。

 ――選手の顔を見て前日はいい休養になった?

 星野監督 (ニヤリ笑いながら)くだらん質問をするな。(NHKアナウンサーを発見し)

 星野監督 NHKは商品名を言っちゃいけないんだよね。昔、連想ゲームってあっただろ。あれに出たとき「これだけは言わないで下さい」って(リストを)見せられたけど、覚えられん。(数々の例を挙げ)

 ――覚えてるじゃないですか

 星野監督 いやいやこれでもまだ3分の1ぐらいだよ。そういえば、川上さん(元巨人監督)が山内さん(元巨人、阪神打撃コーチなど)が教え出したら止まらないから「かっぱえびせん」と名づけたら山のように送ってきたらしいで。オレも何か言ってみよう。

 ――今、何がほしい

 星野監督 勝ち星。選手がよう拾ってきてくれる。

 ――ところでホワイトはどの時点で獲得を

 星野監督 正直言うと最初から決めていた。3年前から調査してたからね。ただメディカルとか性格が分からんやろ。だからみんなと練習させてみた。テストやと普通イヤがるやろ、あの時期は。それでも「やる」と言ってたからね。

 あいつ「グラウンドキャニオンでも南極でも打席があれば立つ」と言ったんやで。泣かせるよな。ホロッとさせられたよ。オレの性格をレクチャー受けて知っとったんかな。田淵は「四球」で合格にしたけど、オレはそれで合格や。

 ――大活躍です

 星野監督 カレッジではアメフトのRBやってたんやろ。だからダイビングキャッチとか身のこなしが柔らかいんや。アメフトとかバスケとかやってたヤツはすぐ分かる。(ロッテ)ミンチーはバスケだろ。あの身のこなしを見てると。確認はしてないけどね。

 <試合後>

 ――1―0の勝利

 星野監督 あいつら1―0を楽しんでるんだな。困ったもんだ。

 ――井川のおかげ

 星野監督 あいつに尽きるね。足に(打球が)当たりながらね。たいしたもんだ。頭が下がるわ。風格あるね。取られる気がしなかったからね。

 ――打球が当たった場面は

 星野監督 あいつの下半身見てくれよ。バズーカがこようがミサイルがこようが……心配したけどな。

 ――代える気持ちはなかった

 星野監督 3点あったら代えてやってもよかったが1点差だったからね。あとの投手もプレッシャーかかるだけだから。

 ――もっと打線が援護を

 星野監督 まあそうだがこれが野球。難しいとこやね。(6回裏無死満塁を逃がし)雰囲気が悪くなるところ井川がきっちり抑えた。精神的にもあいつは若いがオレなんかより大人だな。

 ――アリアスの1発で

 星野監督 ホームランはうまいことすくい上げたがあそこ(6回裏無死満塁)で三振したらあかんがな。外野フライを上げていれば完全に立ち直っていたんだけどな。

タテじま

4月11日

今のタイガースでも天候には勝てん

 <試合前練習

 (雨がポツリポツリ降り始め)

 星野監督 何や雨か。(試合を)やった方がええのか止めた方がええんか、みんなにアンケートとろう。

 ――4回ぐらいまで様子を見て

 星野監督 4回? あかんわ。投手がもったいない。一番あかんパターンや。点を取れるのか取れんのか聞いてこよう(打撃コーチの)田淵と和田に。点を取れるんやったら試合せなあかんな。

 (再びベンチに戻り)

 星野監督 点を取る言うてたわ。ヨシ(佐藤投手コーチ)と木戸(バッテリーコーチ)に突っ込まれとったで。「きのうも5点取る言うてたやないですか」って。

 ――勢いあるし試合をやりたい

 星野監督 やりたいよ。でも(雨空を見上げ)やんでくれとお願いしてもどうしようもないやないか。

 ――5回ぐらいでゲームが成立して勝利とは

 星野監督 そんなのめったにないわ。1回だけかな。ナゴヤ球場やった。2――0でリードして6回表、無死満塁。雨が強くなってゲームセットになった。相手は阪神やったわ。

 〈中止決定後〉

 星野監督 (笑いながら)いい原稿かけよ、きょうは。しかし、しょうがおまへんな。

 ――天候には勝てない

 星野監督 だれが勝ったやつおるんや。今のタイガースでも天候には勝てんよ。

 ――雨脚が強まった

 星野監督 雨だからね、しょうがない。予報もこのままだというし。グラウンドもグジュグジュになる。残念がってたのはハマちゃん(浜中)とオキ(沖原)だったな。ノブ(星野)も顔は見てないが残念やろうな。うちが練習しているときぐらいの雨ならやりたかったけどね。しかしホームゲームを雨で中止は6年間知らんかったからな(ナゴヤドームのため)。やるもんだとばかり思ってた。

 ――いい休養になるのでは

 星野監督 (選手は)今は乗っとるから休養とか考えんのじゃない? でも前向きに、そうとらんといかんね。いいふうに、いいふうにね。

 ――監督も疲労がたまっていたのでは

 星野監督 みんなが解放してくれたらすぐ元気になるだろうね。1度実験してみようか。どれだけ元気になるか。

 ――不振のアリアスにはいい雨?

 星野監督 知らんよ。本人に聞いてくれよ。

 ――田淵コーチは状態が上がってきたと

 星野監督 ボクにはよく分からんがね。まあ一時がどん底だとすれば多少はこっちに帰ってきてプラスの部分はあるだろう。カアちゃんと子供の顔見てリラックスしてるんじゃないの。

 ――スライドさせるとか投手起用の話し合いは

 星野監督 そんなもん何で言わないかんのや。監督はスライドや。

 ――仕切り直して3連勝した横浜と

 星野監督 横浜も粘っこいチームだからね。森さんも粘っこいし。まだまだ力を発揮するでしょう。まあよそのことはどうでもええ。うちがひとつひとつ力を出して勝っていくだけや。

タテじま

4月10日

分かるゾ谷中、オレが代われと言われてもイヤ

 <試合前テレビ共同インタビュー>

 ――どんな試合を

 星野監督 投手がしっかり投げて打線が援護するきのう(9日)みたいな試合をしたいね。きのうも(広島)ディアスのエラーがなければいいゲームになっていた。そういう点でもミスが少ない試合をしたい。

 <ベンチにて>

 ――きょうもいい天気

 星野監督 しかし晴れ男やな。今、雨降ったら困るんや。投手がうまいこと回ってるからね。もう少し投手が疲れてきたときに雨が降ってほしいな。

 ――きのう話していた「変な緊張感」とは

 星野監督 ああ、どう言うたらええんやろな。スキッとした緊張感やないんや。開幕戦のときは「ヨシッやってやろう!」という感じだったけど。

 ――勝ちたい重圧がまざった感じ?

 星野監督 勝ちたいんはいつも同じや。何と表現したらいいのかな。今度、考えとくわ。

 ――今岡も「初めて味わう感覚だ」と

 星野監督 (新聞に)そう書いてたね。それは前を向いてるからや。ワシも投げる前は口もききたなかった。口を開くとそこからエネルギーが逃げていくような気がしたからね。

 ――藪は緊張感に満ちたいい表情

 星野監督 投手は緊張感ないとあかん。(気持ちが)キレるとスピードは出てもコントロールがダメになる。自分がそうだったからよう分かる。キレたらどうやっても戻らへん。交代させなしゃあない。

 ――井川が一生懸命打撃練習を

 星野監督 井川もこれから打てるようになる。ワシが教えてやる。

 ――西川が昇格したが

 星野監督 やっぱり左が少ないからね。福原が上がってくるまで投手陣はみんな競争や。

 <試合後>

 ――劇的なサヨナラ

 星野監督 いやあもうね、久しぶりにゼロゼロの展開だったから。谷中が完ぺきな投球したしね。

 ――今岡は打つと

 星野監督 何かやってくれる男だから。いいところでいいバッティングした。もう意外性の男とオレは呼ばない。ドラマを作る男だよ。もう1回、ビデオテープで見てみたいな。

 ――谷中が流れを作った

 星野監督 あそこで点が入らなくてももう1回、いかせるつもりだった。それだけいい投球をした。

 ――8回2死満塁も動かず8回の打席も立たせた

 星野監督 オレが代われと言われてもイヤだもん、0に抑えてるのに。あそこまでいい投球をすれば彼の気持ちも分かるからね。自分で落とし前をつけろと。

 ――甲子園で初のサヨナラ勝ち

 星野監督 サヨナラは何回もしてるからね。ただ負ける気はしなかった。投手も休養十分のやつがたくさんいるから、最悪でも引き分けだろうと。(思い出すようにニヤリと笑い)ホンマにナイスバッティングや。みんないい原稿書いてや。涙の出るような原稿を書いてくれよ。

タテじま

4月9日

3万7000人じゃ物足りんな

 <試合前>

 ――雨予報だが晴れ

 星野監督 オレは比較的晴れ男やな。

 ――いよいよ甲子園開幕戦

 星野監督 やっぱり土(のグラウンド)はええな。甲子園だから適当な緊張感があるね。お客さんが入らないと実感はわかないけどな。

 ――前日2時から徹夜組

 星野監督 そりゃ盛り上がるやろうな。あれを味方につけんとな。

 ――今週はゴルフのマスターズも始まります

 星野監督 今年行く予定だったのに(ユニホームを引っ張り)これにジャマされたわ。現役引退した翌年にオーガスタを回ったことがある。スコアは81やったな。でもギャラリーがおったらそんなスコアで回れんかったやろな。ゴルフも野球もギャラリーが入ったら難しくなるんや。ギャラリーの前でどれだけ力を出すかが大事。オレもいいこと言うやろ。

 ――球団がキャンプ地変更を検討

 星野監督 選手から声が出て球団が考えたんでしょ。物理的な問題があるし、場所があるかやな。しかし季節感のない話や。今の話題じゃない。シーズンが終わってからにしてくれ。

 <試合後>

 ――理想的な展開だった

 星野監督 藪が立ち上がり普通にいって、今岡の3ランが効いたね。あれで藪も楽になったからね。

 ――藪は2試合連続の完投勝利

 星野監督 この前よりボールはよかったんじゃないか。投打のバランスで藪が抑えるから味方が点を取ってくれる。こういうツキも大事だよ。いくら0点に抑えても点を取ってくれなきゃ勝てないからな。このツキをあいつが大事にしていけばな。

 ――最後はウイニングボールを渡された

 星野監督 今年は藪が何個くれるかな。この感じでいけば2ケタ以上は絶対くれるな。

 ――アリアスも打った

 星野監督 1発で変わるとは思わんが変わってほしいな。難しいスライダーだったよ。ガッと踏み込んでいったからうまく叩けた。

 ――6回2死一、三塁で藤本に耳打ち

 星野監督 広島の打線を考えるとどうしても1点がほしかった場面。「お願いだから打って」と頼んだんだよ。見事に打ったしな。

 ――甲子園開幕戦で見事な勝利

 星野監督 ある意味、開幕戦より緊張したよ。変な緊張だったな。もちろん東京ドームでも勝ちたかったがきょうはどうしても勝ちたかった。

 ――いつも連勝が止まった後が大事と

 星野監督 これで負けたら「何や」ということになるからな。打線が藪を盛り上げ、藪もそれにこたえたな。

 ――3万7000大観衆も大喜び

 星野監督 3万7000じゃ物足りんな。

タテじま

4月8日

アリアス打たないと円形脱毛症になる

 ――久しぶりの一塁側ベンチだが

 星野監督 (レフトへの)ホームランがよく見えるね。

 ――神社参拝は

 星野監督 ある意味、氏神様やろ。

 ――地元はやりやすい

 星野監督 このチームはホームで勝つ確率が高いからね。家庭から通う方がいいんじゃないの、男は。

 ――開幕セレモニーがある

 星野監督 ペナントはもう始まっているのに、またセレモニー? 変な感じだね。(開幕戦の)東京ドームのような緊張感はないな。もうハイタッチはせえへんで。

 ――大阪はどうか

 星野監督 やっぱり大阪へ帰ったら落ち着くよ。5勝3敗で御の字だと思っていたが。計算しないと言っていたけど、やっぱり計算するよな。最悪4勝4敗でもいいと思っていた。でも2つ勝って欲が出た。勝ち越して帰らないと甲子園のファンにあわす顔がないからね。負け越してセレモニーなんかできるか。

 ――休みなしだが

 星野監督 今日は休ませたかったが、ずっと人工芝だし、少しでも練習した方がいいと。

 (ここへアリアスが横切り)

 星野監督 グッドアフタヌーン。元気だして!

 アリアス ゲンキ。トゥマロー イズ ニューデー。

 星野監督 頼むでほんま。円形脱毛症になるで、田淵はなってないかな。

 田淵コーチ なってないかって? (帽子を取って)カツラを脱ごうか。なったら真っ先に言うよ。

 ――ホワイトは4番のプレッシャーがあったのでは

 星野監督 あったかもな。あれだけボール振らんやつが振ってたもんな。4番はプレッシャーがかかる。王さんがケガした時、張本さんが4番を務めたことがあったが、あの天才的な打者でも大きいのを打とうとか意識して変わったもんな。

 ――アリアスのスタメン外れは

 星野監督 代わりはいないわけじゃないが、軸として取ったビジョンがあるし、簡単には…。葛藤しているよ。でもゲームに出て結果出さないと立ち直れない。でも相手にすれば立っているだけでイヤなもんだよ。ここぞ、というのがあるんだから。

 ――安藤は予想以上か

 星野監督 想像以上。カウント球を勝負球のメリハリがつけばもっといいピッチングができる。勝たせてやりたかったな。オレの失敗やった。でもあの投球していれば、楽に勝てるよ。

タテじま

4月7日

阪神の7連勝は他チームの20連勝

 <宿舎ホテルで>

 ――田淵コーチが言っていたように昨日は試合中居眠りできたか

 星野監督 睡眠薬飲んでも寝られるか。最後(9回裏に)また目が覚めたわ。

 ――広島で内紛が起きたが

 星野監督 (山本)浩二のジャッジは正しいと思うよ。ただ表に出る内紛なんて大したことないんだ。それより出ないことの方が奥深くて怖いんや。

 ――怖いぐらい好調だが

 星野監督 オレが勝つことでええ気せんやつもおると思うよ。ジェラシーやねたみは必ずある。オレはまだ成功したとは言わんが、成功した人間というのは必ず敵がおる。

 ――部屋では何を

 星野監督 ラグビー見てたら眠れんようになった。血が騒ぐんや。男のスポーツやな。闘争心を前面に押し出してな。やったことはないがな。

 ――貯金7だが

 星野監督 そういう意識はないな。負けてないからやろ。区切りの時でないとな。10連勝した時は10連敗しても5割やなとバカなことを考えていたがな。しかし阪神の7連勝は他のチームの20連勝ぐらいやな。

 ――開幕前はどんなイメージを抱いていたか

 星野監督 バルデスと握手することだけをイメージしていた。井川やったけどな。

 ――試合後は真っ先に島野ヘッドと握手するが

 星野監督 目をつぶっていてもオレはコーチの手が分かるぞ。ヘッドは柔らかくて優しくてマシュマロのような手や。田淵は意外ときれい。ごつごつしてない。握手もうねってるな(?)

 ――振り返るとどの試合が1番大変だったか

 星野監督 開幕1、2戦や。あれがないと今がない。気にしてないと言ったが、めちゃくちゃ気にしていた。

 <試合後>

 ――最後はよく粘ったが

 星野監督 …へへへ。だいぶ粘れるようになったね。(7回裏は)1点ぐらいやりゃいいんだが、稲葉のフォアボールが痛かったな。金沢を出したのは俺の間違いだったからな。結果論だけどな。アイツも頑張っている。この間も頑張っていたしな。遠山もな。それでも予想を覆して7つ勝ってきたんだから。とりあえず開幕シリーズは(選手を)ほめてやらなアカン。なのに(スタンドからメガホンなどをグラウンドに投げつける)アホどもはまだ物を投げとる。気にいらん。

タテじま

4月6日

必読!星野監督&田淵コーチ“かけあい漫才”

 <試合前宿舎ホテルで>

 ――きのう(5日)のアリアスの打席前には何を

 星野監督 だから打撃コーチが英語が話せんからオレがいったんや。

 田淵コーチ オレが行こうと思ったら、先に(監督が)行ったんだよ。オレの方が(アリアスと)メシを食いに行ったりコミュニケーションを取ってるよ。(風呂で)ケツだって見たことある。オレの方が分かってるのにね。

 星野監督 よう寝て、よう食って、いいな。

 田淵コーチ 8時間しか寝てないよ。

 星野監督 家(東京の自宅)に帰ったら、奥さんに「もっと点を取って監督を助けてあげなさい」と言われとるやろ。

 田淵コーチ なんで分かるの。

 星野監督 アイツは九州(ダイエー)で連敗をよう知っとるからな。

 田淵コーチ 7点取ったら、9点取られた。投手のいいチームがうらやましかったよ。今日は(点を取って試合中に)居眠りさせてやるよ。

 星野監督 (試合を)あきらめてか。

 田淵コーチ その言葉、よく覚えておけよ。

 ――ベンチでもこんなやりとりなのか

 星野監督 面白いよ。きのうも9回、矢野が打席入る前に田淵が「1アウトになったらどうしましょか」と言うんや。矢野の前でや。「テル(矢野の愛称)、こんなこと言われてるゾ」と言ったら「そうですね」といって二塁打や。

 ――前日、藤井から本間に代わり、今岡に代打を送る考えはなかったか

 星野監督 意外性の子やからね。ああいう時こそ何かしよるんや。局面を変えられるんや。

 ――きのう(5日)3回1死三塁。走者赤星の場面で、今岡が高いバウンドの三ゴロだったが、赤星はあの当たりでかえれなかったか

 星野監督 かえれたね。赤星に聞くと「慎重になりました」と言っていた。これや、と思った。負けが続くと臆病になる。アウトになってもいいから行けと言ったんや。赤星がアウトになって誰が文句言うんや。慎重がミスにつながるんや。

 <試合後>

 ――最後はヒヤリとした

 星野監督 ナイスゲーム、ナイスプレーやった。

 ――開幕7連勝だが

 星野監督 どんな心境? 腹の中は言えない。みんな頑張っているよ。

 ――阪神は変わったか

 星野監督 オレは去年を知らないからね。ただ1つのボールに必死に食らいついているよ。

 ――今日は座って会見だが

 星野監督 うれしくて、うれしくて立っておれん。

 ――ようやく明日(7日)地元へ帰れるが

 星野監督 戻らん方がええな。

タテじま

4月5日

4日の試合…途中から64年ぶり5連勝ちらついた

 <朝、宿舎にて>

 ――前夜はじりじりする展開だった

 星野監督 じりじりするのは慣れとるわ。ああいう試合に勝つと大きいね。

 ――もはや勢いだけとは言えない

 星野監督 勢いも力だからね。こういう試合をものしていったらこれが本当の力になる。オープン戦から見てて分かるやろ。同じような動き、プレーをしとる。緊張感は違うが。

 ――金沢が最高の投球

 星野監督 あそこはアツ(伊藤)という手もあったからな。ヨシ(佐藤投手コーチ)の殊勲甲やな。オレは金沢の昨年の投球を知らんから。あいつは秋から見てきて「調子がいい」と言ってきた。だからよし、いけ! となったんや。しかしあいつはおもろいな。こんな怖い顔なんて見たことないやろ。いつも酔っ払ってるような顔しとるからあれで投手はホッとするんちゃうか。これでもう投げてない投手はおらんやろ。

 ――安藤が

 星野監督 もうそろそろ投げよるわ。

 ――2つの走塁死があったが

 星野監督 負けない自信はあったな。そういうのはだいたい分かるんや。向こうが2勝4敗とかできてれば(走塁死で)流れが変わってやられてたと思うよ。それもツキや。

 ――開幕5連勝は64年ぶりです

 星野監督 途中から64年ぶりがちらついてもうたなあ。

 ――風には苦労しなかった?

 星野監督 坪井の(9回フェンス直撃も三塁で刺殺)は2日前の風なら中段までいっとったやろ。でも逆にホームランでやられるとは思わんかったね。

 ――神宮も大きいのがでやすい

 星野監督 打ち合いになっても負けんやろ。

 ――ファームも連勝

 星野監督 そりゃ強いで。ええ選手多いからな。そっから1軍に上がってくるやつがどれだけおるかや。

 <試合後テレビのインタビューに>

 ――日本一のヤクルトに勝ちましたが

 星野監督 ハイハイ…それは去年のことでしょ。

 ――井川投手は

 星野監督 安心してたよ。サード踏ましてないんじゃない。この前(開幕戦)の方が良かったが、矢野がうまくリードしていたし、腕も振れていた。

 (新聞記者の会見で)

 ――苦しい試合でした

 星野監督 重苦しかったけど、オレの運が勝ったな。試合前に言ってたようにな。なんか(去年までは)つまらんことがおきてたみたいだし。

 ――ヤクルトのミスにも助けられた

 星野監督 それも野球のうち。すべて野球か。

タテじま

4月4日

ここまでとは思ってなかった

 ――今年負け試合は3つしか見てません

 星野監督 そりゃオープン戦の勝ち星も入れたらすごいで。でも実際、ここまでとは思ってなかった。

 ――関東遠征8番勝負最低5割を早くもクリア

 星野監督 巨人に1勝1敗、何とか頭をとってと。このカード(横浜戦)のことまで考えてなかったもんな。星勘定なんてできるかいな。万年Bクラスチームの。でもビジターというのは大きいよな。ここまできたら欲が出るのは当たり前だ。

 ――激しい競争でうれしい悲鳴

 星野監督 頭痛いなあ。(試合中)ロッカー室に入るとき(鏡の前で)ヒー(桧山)とか坪井がブンブンバットを振っとるんや。悪くて使ってないんやないからなあ。

 ――無言の圧力に

 星野監督 そうや。思わず目をそらしてまう。

 ――川尻も2軍で好投

 星野監督 あいつも悪うないんやけどな。いずれ助けてもらうことになる。

 ――投手心理で連勝中と連敗中どちらがイヤ

 星野監督 まあ状況にもよるけどな。連敗中の方が気分的には楽やで。しかし不思議なもんで連勝を止める投手というのがおるんやな。

 ――中日山本昌か

 星野監督 言うたるな。でも連敗も止めてたで。

 ――山本昌といえば監督の勝ち星(146勝)にあと2勝

 星野監督 オレの勝ち星なんてどうでもええ。並の投手や。だからオレは自分で超二流というとる。一流は勉強せえへんからな。これまずいか。そういう人が多いとしといてくれ。

 <試合後>

 ――苦しんだ

 星野監督 同一カード3連勝というのは難しいからね。苦労するとは思っていたが星野が文句なし、完ぺきな投球をしたからね。2、3点とってやれば。勝ちをつけてあげたかったね。

 ――接戦の中で粘り強く頑張った

 星野監督 みんな攻めてるからな。みんなの気持ちが前にいっていた。向こうが受け身になっていた。

 ――64年ぶりの開幕5連勝

 星野監督 そうや64年ぶりやろ。64年というのは大変なことなんや。クリアするのは。

 ――この白星は大きい

 星野監督 こういうゲームは大きいね。本当に力をつけた証明? そう自信を持ってやっていってほしいな。

タテじま

4月3日

だれホメたらいいか分からん

 <宿舎にて>

 ――前夜も快勝

 星野監督 (初回)赤星のバントヒットがきいとるね。そしてすぐ今岡がエンドランを決めたやろ。あれで投手はガクッとなる。それで浜ちゃん(浜中)の2点目がきいたな。テル(矢野)の(右前に)ポテッと落とした6点目もそう。投手もそうだが、監督もガクッとなるんや。

 ――赤星が塁に出ると投手はイヤ

 星野監督 塁に置いといたらイヤやな。チョロチョロされて。オレやったら「じっとしとけ! 今度ぶつけるぞ」って言うかも。

 ――打線変更が的中。勇気がいったのでは

 星野監督 ああいうのは勇気とは言わん。もっと勇気を必要とされるときがあるんや。攻める勇気はそれほどでもない。我慢する勇気の方がつらいね。

 ――64年ぶりの5連勝もいきそうな勢い

 星野監督 プレッシャーをかけるな。しかし64年ぶり? ホンマにオレ、生まれてないな。でもオレは(中日監督時代)11連勝の経験があるからね。あれは気持ちよかった。勝っちゃうんだもん。ああきょうは負けやなと思っても、逆転してしまう。

 ――当時体調は最悪

 星野監督 肺炎で40度近く熱があった。試合前に球場で点滴打って練習も見られへん。それでも勝つんだからな。

 ――やることがすべてはまって怖さは

 星野監督 何をやってもはまる。そういうことがあるからね勝負事は。逆に何をやってもはまらないときもくるんや。だからはまってるときに勝ち星を確実に拾っていかなあかん。

 ――全員がいい意味の競争心を持っている

 星野監督 そういう雰囲気を作るのがわれわれの仕事。いつも言っているようにその気持ちを1年間、持ち続けることが大事なんや。

 <試合後>

 ――本塁打5発で快勝

 星野監督 まあソロばかりだったが、いい先制パンチになった。向こうは勝ってないだけに先制されると消極的になるからね。だれをホメたらいいか分からんね。うまく攻めたら、自分のさい配のミスもあるが8、9点は取れていたね。

 ――谷中は

 星野監督 最初はスライダーのコントロールに苦しんでいたからね。テル(矢野)に言って、そのあとうまくリードした。あそこまでよくもたせたよ。

 ――開幕4連勝

 星野監督 何年ぶりだっけ? 46年ぶりか。オレの生まれた年だな。

タテじま

4月2日

27年ぶりか…オレが成人式の時やな

<試合前>

 ――横浜森監督が担当記者に阪神をベタボメ

 星野監督 (ホメ言葉の真意は分かってるとばかりに)付き合い長いでんがな。あのおっさんはしぶといからな。横浜も戦力がないわけやないし。

 ――ストライクゾーン、審判のことも話した?

 星野監督 そういえば(日本ハム監督)大島がいきなり退場になっとったなあ。さすがはオレの教え子。5回目だって? オレは4回か。追い越されてもうたなあ。「(審判に)おまえらはいつ退場するんや」と言うたらしいね。ええこと言うな。名言や。先に言われてもうた。オレの最初の退場は…。

 ――伊勢コーチ(当時広島)に蹴りを

 星野監督 そうやった。回りを見たら知ってる顔ばかり。たまたま、知り合いじゃなかったのが伊勢さんやったんや。意外と冷静なんやね。あと「バカヤロー」と言うて退場になったときは「バカヤローは形容詞やない。接続詞や。日本語勉強せい」と言うたこともあったな。

 ――審判とも戦いの歴史

 星野監督 昔、(審判の)柏木さんに「何でオレだけ退場や。みんな手を出してたやないか」とかみついたら「監督が一番、元気がよかったもんで。退場してください」と言われた。そう言われたら何も言えんわな。昔は(審判に)余裕があったんやね。

 ――退場させられた審判と次に会ったときは

 星野監督 「元気にやっとるか」で終わりや。後からは何も言わんからね。

 ――ところでノドは

 星野監督 大丈夫や。もっとノドを鍛えないかんね。オレもまだまだや。

 ――ベンチでは監督以外もよく声を?

 星野監督 田淵もよう声を出しとるよ。でも小さいけどな。カラオケの声はでかいんやけどな。高い声とかよう出るよ。

 ――ベンチの選手も

 星野監督 ベンチにはベンチの仕事があるからね。控え選手もヘルメットかぶって準備しとる。そういう姿勢はいいね。

 ――やはり1試合9人で戦い抜くのが理想

 星野監督 1シーズン通じても9人だけというのはそうないんじゃないか。それも開幕からというのは珍しいやろね。(開幕戦4回表)満塁の場面であれが7回以降やったら井川にも代打出してたよ。

 ――ムーアは打撃もいい

 星野監督 あれは工藤が警戒せずスーッとほうってきたんやないか。ア・リーグかナ・リーグかそういうところも調査せんとな。

 ――そろそろ疲れも

 星野監督 月曜日(8日)はどうするかな。人工芝で8試合続いた後やし練習するやろな。オレがくるかどうかは別にして。困る? たまには「星野」の活字を使わず原稿を書いてみい。ボーナス出したるで。

<試合後>

 ―藪が久々の勝利

 星野監督 昨年勝ってないのが信じられない。いいバランスで投げていた。

 ―打線の入れ替えが的中

 星野監督 ホワイト、浜中、沖原がチャンスメーカーになりチャンスに打った。いい意味でオープン戦はみんなで勝ってきたしね。連戦も続くし、こいつらも使っていかんといかんし。

 ―開幕3連勝

 星野監督 白星はまだ3つや。

 ―またも27年ぶり

 星野監督 (苦笑しながら)何年ぶりとかもうこらえてくれ。27年ぶりか、ふーん。オレが成人式のときやな。

タテじま

4月1日

勝ったときの方が血圧上がる

 ――祝福がすごかった

 星野監督 きのうもはよ寝たけどね。電話の電源切って。でも多かったなあ。関西はすごいわ。今回は男ばっかりやったけどな。きょう大阪に帰りたかったな。選手もみんな(もみくちゃになって)つっかえ棒が必要やったんちゃうか。

 ――よく眠れた

 星野監督 実は今朝、早く起きて(東京都内の)主治医に胃と大腸の検査を受けたんや。毎年、オフに検査するんやが(昨オフは)あの騒ぎだったからね。安心せえ。何ともなかった。オレは超人や。

 ――しかし内容もいい2連勝だった

 星野監督 そや。開幕戦の後、ホテルの部屋で血圧を計ったら上が180で下が110もあった。いつもは高くて130ぐらい。勝ったときの方が血圧は上がるんやな。負けたときは普通やのに。不思議なもんや。しかし180まで血圧が上がるとフラーッとなる。(開幕戦の)試合後も危なかったやろ。昔、巨人戦で心電図をとる実験もしたよ。(コードレスの)電波を飛ばして計るやつで。だいたい平穏だったが三塁に走者がいてかえせなかったときだけ(心電図の針が)すごい動きしてたな。

 ――視聴率も関西地区では30%超え

 星野監督 まだ足りんな。関西じゃ50ぐらいいかなあかん。まだ信用されてないんかな。

 ――終盤、怖くなって消してしまうのでは

 星野監督 そうか、ハハハ。ワシも途中で消したかったわ。

 ――攻めの采配でした

 星野監督 木戸が「(投手が)もうあとは金沢しかいません」と言うてきたが「延長のことは考えるな! 勝負事はやるかやられるかや」と言った。でもオレは(延長のことも)考えてたけどね。弓長をマウンドに上げるとき「飲ましたんかい!」と言ったら、最初みんなきょとんとしてたな。「ビール2、3杯飲ましたんか」と言ったら笑いが起きた。

 ――セ、パ6カードとも2連勝でした

 星野監督 だから2連戦は怖いんや。頭を落としたら連敗もあったな。(開幕戦に勝ち)うれしいのもあったが、ホーッとしたな。

 ――逆に巨人原監督は新監督で連敗はつらい

 星野監督 オレもそうだったからね(87年、巨人に連敗し3戦目勝利)。負け、負けとくると選手を責められんもんや。「ゲームの形はよかった」とか「相手投手がよかったからしゃあない」とかになる。

 ――順調にきている中で注意点は

 星野監督 「油断」や。油がなかったらみんな困るやろ。停電するだけで大騒ぎやからな。「油を断つ」とはよう言うたもんやね。

 <ナイター練習にて>

 星野監督 この球場は乱打戦が多いんや。風が(外野方向に向けて)こうやろ。4、5点差あってもひっくり返されることがある。まあおもろい球場やね。

 ――巨人に連勝で久万オーナーも大喜び

 星野監督 まだ2試合で……。甲子園に観戦に来る? 来るなら手ぶらはあかんと書いといてくれ。

タテじま
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