タテじま
仙一語録 タテじま

2002年2月16日〜28日

2月28日

難しかったのはメディアの対応だけ

 (朝食会で)

 ――藪が優勝旅行でラスベガスへ行きたいと

 星野監督 オレを連れていってほしいな。いいぞ、ラスベガスは。今は家族連れていけば、遊べるところがいっぱいだ。藪はラスベガスに行ったことあるのか。

  1度だけあります。

 星野監督 子供は

  今年、小学校と幼稚園に入ります。

 星野監督 じゃ連れていってやれよ。お前が頑張ってな。

 (練習後)

 ――キャンプが終了したが

 星野監督 これから(戦いは)始まるんだ。とりあえず、大きな故障がなく無事に終わったことが何よりだ。

 ――点数は

 星野監督 すぐに点数をほしがるね。点数なんてどうやってつけるの。12球団、満足してる監督はいない。分からん。秋に出てくるやろ。

 ――短かったか

 星野監督 アッと言う間やったな。こういう(インタビューや取材)のにいっぱい時間取られたからね。(中日時代との違いは)難しかったのはメディアの対応だけや。あとは同じ野球人。違いは感じなかった。

 ――終えた印象は

 星野監督 OBや評論家がお世辞もあって元気よくやっていると言っていたが、オレには当たり前のことだと思う。戦力的には少しアップしたかな。

 ――戦力というと

 星野監督 新しい名前では安藤、ムーア、バルデスの3人が加わった。1年間ペナントやっていると、どこかでおかしくなる。(投手は)余るぐらいでちょうどいい。打者も片岡、ジョージ(アリアス)が入って、完ぺきじゃないが固まりつつある。切り込み隊長もいるし…二遊間に問題があるけどね。外野の競争は見てても面白い。

 ――伸びた選手は

 星野監督 藤本なんか、守りの子と思っていたが、バッティングのスイングスピードが速くなった。シャープだね。打つ方といえば上坂、今岡の方が印象があったが、ボクの頭の中では逆転してるね。(藤本は)キャンプで伸びたな。

 ――勝つ意識はついたか

 星野監督 まだだね。オープン戦と紅白戦の差がひどすぎる。ゲームやっている以上は勝ちたいしね。暇な時に将棋しても勝ちたいだろ。まだ甘い。だいぶん甘い。きのう(27日)の紅白も何やっとるんや。

 ――オープン戦はどう戦うのか

 星野監督 私が戦うのじゃなく、彼らがどう戦うか見せてもらう。公平にいくが、ある日突然不公平になるかもしれん。目的は勝つことだが、そのためにテーマを無視することはない。

 ――巨人戦への意識は

 星野監督 特別意識はない。メディアの方が意識してるのでは。あのユニホームを見れば分からないが、逆に向こうの方が意識してるんじゃないか。

 ――選手の気持ちはつかんだか

 星野監督 半分、ハートを開いたかな。オープン戦で完成させる。大きなミステークがでてくるだろうし、こっちが開けば向こうもハートを全開にする。今はまだ様子をうかがっている部分があるやろ。

 ――投手陣全体は

 星野監督 いいイメージが膨らみつつある。

 ――戦えるか

 星野監督 まだ(手ごたえは)感じてないよ。いつごろ、感じさせてくれるか。準備はコツコツしている。

 ――投手陣での収穫は

 星野監督 原田かな。面白いと思うよ。球団変わって、いいボールがきてるのか、昔から投げてるのか。ならクビにならんな。とにかく働いてもらえそうだな。今のところ、ボール見てたら面白いかな。あのへん(中継ぎ左腕)は2席を巡って大変や。候補者もいっぱいおるし。

 ――他球団の情報は

 星野監督 他のチームの情報は入っているよ。去年まで(中日監督を)やっていたのでイメージ的にはそう変わってない。でもまずこっちが戦える態勢にしないと。いかに早く頑丈なものにするか。だから反撃にも対抗しないよ。挑発されてものらない。

 ――同一リーグのオープン戦は起用で配慮するか

 星野監督 ムーア、バルデス、安藤の3人はスケジュールの調整があるが…。意識しないといってもパ・リーグとは違う感情になるのも確か。片岡、アリアスらはセ・リーグも出していこうと思う。コンディションも含めてだけど、開幕からドーンと行ってほしい。

タテじま

2月27日

浜中へ「やってやってやりぬいて・・・」

(朝の体操で)

 ――キャンプ最後の紅白だが

 星野監督 早かったな。天気がもってくれればいいんだけど。

 ――怖いのはケガか

 星野監督 1番怖いね。ここまでやってきたのがパーだからね。死球の打撲とかならまだいいけど…。

 ――天候にも恵まれた

 星野監督 それにしても、ここのグラウンドの手入れは素晴らしい。メーンも、サブも…。芝も土も…。本当にいいよ。阪神園芸はすごいね。

 ――外国人の仕上がりは

 星野監督 イチローが言ってたね。ペナントのためのキャンプだって。でもメジャーは寄り集まってるから言えること。こっちは3Aも2Aも1Aもいるんだし、育てないといけない。

 (練習終了後)

 ――藪の投球の感想は

 星野監督 どうなんかね。このキャンプ、課題を持って取り組んどったから、それなりにやっていた。ピッチャーはバッターをアウトに取って感じるものもあるしな。(3回0点は)気分ええやろ。本人はまだまだ納得してないやろうけど、ここへきてまあまあの結果が出とる。今後はゲーム(オープン戦)なら、ボールをもっと散らしていくと思うけど。球の走りはボチボチじゃない。

 ――ムーアは

 星野監督 いいな。これもフォアボールで崩れるタイプやないしな。まだ見せてないものはいっぱいある。常時143 キロ ぐらいか。チェンジアップもあるし、面白い。楽しみやね。スタミナがなんぼか。(左打者にサイドスローに変えて投げる)ああいうこともできるし、投手コーチもオレも含めて「いける」と確信持ったね。井川と左2枚? うん、イメージがわいてきた。相当、ヨソはてこずるやろね。

 ――井川は

 星野監督 それなりにきとる。計算通り。まだもう少しバラツキがあるけど、まあまあピッチャーの方は良かったね。

 ――浜中が結果が出ない

 星野監督 結果出てないからぶさいくな形になるけど、やって、やって、やりぬいて、トンネル抜けた時にパーッといくやろ。

 ――紅白はミスが多い

 星野監督 細かいこと言えば、アホみたいなゲームやったな。バント失敗して、最後はエンドランの形で(田中が)ポーンと打ち上げとるしな。つなぎのやつが…良くなっとるだけに寂しい。キャッチャー(カツノリ)もプロテクターに当てる、つまらんとこでやっとる。キャッチャーは2枚(2人)でいくからな。バッティングが良くて、結果的に3枚になるかもしれんが…。代打はいっぱいいるからな。

 ――安藤が打撃投手に登板したが

 星野監督 徐々に上がっている。雨の中で結構投げてたな。オープン戦でどこで投げさすか、ヨシ(佐藤投手コーチ)と相談や。

タテじま

2月26日

阪神だけ外野4人のハンディあっても

 (朝の体操で)

 ――いよいよ最終クールだが

 星野監督 もう1カ月ほしいなあ。選手の時は逆やったけどな。でも1週間もすれば慣れるもんや。(成本の朝食メニューに)オマエ、そんなんで足るんか。鳥が食うような朝飯やな。

 ――オープン戦では罰金はないのか

 星野監督 下(2軍)に落ちるのが罰金みたいなもんやろ。

 ――賞金は励みになるか

 星野監督 今の選手は嫁さんに財布握られてるからね。振込みだし…。現金がほしいんじゃないか。みんな一生懸命やるよ。ええことやろ。

 (練習終了後)

 ――バルデスの感想を

 星野監督 わしゃ、よう分からん。ピッチャーのことはな。

 ――では誰に聞けば

 星野監督 バッターに聞くのが1番ええ。実際に対戦して感じるものと、見て感じるものは違うやろ。

 ――真っすぐが動くが

 星野監督 もう少し、真っすぐは速くなるやろ。そうすれば動くボールも、もっと効果的になる。

 ――ブルペンとマウンドでは違うか

 星野監督 一緒。でもバッターに向かった方がいい。我々は農耕民族で、彼らは狩猟民族だからね。

 ――ビデオの印象通りか

 星野監督 ビデオはゲームの時のもの。でも誤差はない。今は6、7分程度。これで完ぺきなら困っちゃうけどね。

 ――スピードはあとどれくらい出るのか

 星野監督 あと3、いや5キロは速くなるはず。

 ――気になる点は

 星野監督 ないね。フォアボールで自滅するタイプじゃないし…。

 ――三振は取れそうか

 星野監督 バンバン三振取れたら、日本に来ない。でもボールが動くというのは、日本人が最も打ちにくいタイプだから。低めに丹念に集めるしね。

 ――ギャラードとの比較は

 星野監督 タイプが違う。それぞれあるしね。見ての威圧感と、バッターボックスに入っての威圧感も違うようにね。

 ――監督に言われるまで個性的なヒゲは伸ばすと言っているが

 星野監督 別にそんなこと気にしてない(笑い)。そんなこと言えへん。

 ――坪井が好調だが

 星野監督 ずっといいよ。競争の中で成長があるんだもん。外野は3つのポジションしかないが…阪神だけ4個というわけにいかんやろ。それぐらいのハンディがあってもいいけどな(笑い)。でもみんな競争しているのを感じる。今日はみんな打撃が良かった。

 ――外国人は

 星野監督 アレ(アリアス)なんか、逆算してるからね。でも、みんな練習好きだね。

タテじま

2月25日

開幕まで残りの2ヶ月戦えるスタミナを

 ――オープン戦2試合が終わったが

 星野監督 今までの考え方、キャンプで調整してきたことがどれだけできていたか。誤算というより、まあ、現時点ではこの程度かな。

 ――不満点は

 星野監督 (例えば)ピッチャーは2アウトから点を取られている。1番いけない。性格のでるとこや。2アウトまでいったら、何が何でも抑えんと。ノーアウトと2アウトからが大事や。ホッとするのはベンチへ帰ってからでいい。

 ――藤本が頑張っている

 星野監督 藤本はディフェンスは問題ない。あとはスタミナだけ。でも同じような体で井端(中日)も全試合出場したしな。ショート、セカンドはクロスプレーが多いからケガしやすい。ケガしないように手を抜くのも技術や。

 ――浜中は

 星野監督目つきが違う。期待されているしな。頑張らないと外国人にポジションを取られるよ。

 ――ムーアは

 星野監督 中継ぎか、頭(先発)か…今のままならチョイ投げやぞと通訳に言うとけといった。オマリーが打撃がいいからと言っていたが、打者にするわけにはな。オレは頭で使いたいと思っているよ。

 ――固定できそうか

 星野監督 今の時点で(レギュラーが)決まっているのは3〜4人や。

 ――伊達は

 星野監督 伊達も勝負は始まってるからな。コントロールがええという頭があったが、こんなに悪いのかと。

 ――ストッパーは

 星野監督 とりあえずバルデスと思ってるが。そのために取ったんだから。オープン戦で結果が出なかったら、また考えなおさなアカンだろうが。バルデスだけでなく、他のピッチャーも2〜3回は投げさすよ。初めて見るわけだし、オレに自信を持たせてくれんと。いいとか悪いとかじゃなく、どのレベル、どういう素材か。ゲームにならないと分からない。ブルペンとゲームで差がない方がいいけどね。

 ――安藤は

 星野監督 高校生じゃないし、ある意味で不満。大学出てノンプロだからね。(キャンプ打ち上げ)大阪帰ってすぐ先発できるぐらいじゃないとイカン。大事にした部分あったけどね。故障がちと耳にしていたし、ヨソのチームのスカウトからも聞いていた。まあオープン戦になったらハッキリさせるよ。ここまで慎重にやらせてパンクしたら本人の責任。それぐらいの責任を持たないとやっていけない。この世界でメシを食っていけん。あの子はノンビリでマイペースなところがあるかもしれんが…。オープン戦では1発回答というより内容を見るわ。素材を見る。可能性を持っているだけにな。

 ――最終クールだが

 星野監督 紅白含めて、いいところ悪いところが出た。それをいかに少なくしていくか。評論家の指摘も当たっとる。オレより長く見てきてるんだしね。現時点でまだ3カ月ぐらいしか戦えない。ペナントはその倍あるからな。開幕までにあと2カ月戦えるスタミナをつけないと。あとはその時点での成績で乗っていけるかや。オープン戦終われば、それぐらいに持っていく自信あるけど。

 ――開幕の構想は

 星野監督 ローテーション投手は7人ぐらい作っておかないと。故障者は打者1人、投手1人頭に入れておかんとな。ギリギリだとショックが激しい。そういう意味では平均的なやつが多いから安心だけど…。レベルを1歩でも上げたいんだけどな。中堅がおらん。

 ――今岡は

 星野監督 あの子もあの子なりに戦っている。ミスしたけど、自分自身に戦っているよ。

 ――ベテランは

 星野監督 調整していけばいい。片岡も守らなくてもDHで調整してもいい。アリアスの4番? そうあってほしいし、あいつらもその気じゃない。軸が成績を残せば、チーム成績は絶対に上がる。

 ――浜中はパニックのようだが

 星野監督 ええこっちゃ。今、パニックの方がいい。ただ思い切ったプレーで結果を求めなアカン。合わせにいったらアカン。少しずつクリアしていけば絶対に良くなるから。合わせたらスタート時点に戻るだけや。

 ――巨人が大勝したが

 星野監督 ベストメンバーか。それだけ仕上がっとるということやな。スポーツニュースを見たけど、松井も高橋も甘い球を確実に捕まえとったな。札幌(3月7日、対巨人戦)のチケットが1枚もないんだって? ファームのメンバーでいこうか。岡田(2軍監督に)に行けと言おうかな。

タテじま

2月23日

9回表の1点で公式戦なら負けや

 (試合後)

 ――序盤は(打てずに)どうなるかと思ったが

 星野監督 どうなるかって、どうしようもないじゃない。

 ――結果はサヨナラ

 星野監督 全部、死球やフォアボール絡みや。野球は正直や。打たれる方も同じ。

 ――内容は不満か

 星野監督 9回にそれ(四球)で1点取られたでしょ。あれで(公式戦なら)負けや。ノーアウトで、2ストライク取ってから四球を出した時点で負けや。これがペナントレースなら(結果だけを喜んでも)ええけどよ。

 ――打線が沈黙したが

 星野監督 もっと積極的にいかないと。勇気をもたないとダメ。ファーストストライクに対してアグレッシブにいかないと。でないと、自分の殻を破れない。

 ――許の投球も良かった

 星野監督 まあ、最初のピッチャー(許)は打てんのじゃないか。今の時期ではな。もうちょっとファウルで粘っても良かったが。

 ――藤本がよく打った

 星野監督 (左対左でも)あそこは代える気はなかったね。ショートはあの子でいかなアカンのやから。いい当たりしたからな。

 ――サインは

 星野監督 サインミスもずいぶんあったな。(9回裏無死一塁で)あそこは走るケースやない。(田中がカウント2―3から)ストライクと言われたら、完ぺき(走者は盗塁死で)アウトや。もっと野球を覚えないとな。(5回の)ダブルスチール? あれだけ足を上げてたら、どうぞお走りくださいと言うてるのと同じやろ。

 ――白星発進だが

 星野監督 オレ自身は勝ち負けはあまり思わんが、負ければ気分が悪いからな。勝ってもミスは見逃せんが…。チェック、チェック、チェックの連続や。公式戦でミスで負けてたら取り返しがつかん。

 (試合前)

 ――最高の天気だが

 星野監督 初夏や。ほんまに、ええ天気になったな。最高の天気やで。

 ――花粉症は大丈夫か

 星野監督 この間、主治医の先生にホテルに来てもらって注射打ったんや。半月から20日ぐらい持つね。オレは全く大丈夫や。

 ――中日の中里がケガをしたようだが

 星野監督 らしいな。もったいないね。すごい投手なのに…。(藤田)太陽なんて目じゃないよ。グワーと浮き上がるようなボールなんだから。3年後にはエースになると思っていた。今年の新ストライクゾーンは中里に有利だと思っていたし、必ず出てくると思ってたのに。打者に転向するしかないな。打撃のセンスも素晴らしいからね。桧山よりも上に行くぐらいの選手になるかもしれないよ。(去年も)あいつだけはバントさせなかったもの。

 ――西武の新しいユニホームは

 星野監督 それよりウチのビジター(のユニホーム)にはどうしてネームが入ってないんや。ホームはみんな知ってるし、ビジターこそ紹介せんとアカンやろ。反対の方がええな。今年は無理やけど、来年は考えんとな。

タテじま

2月22日

決まっているポジションは3つぐらい

 〈朝食会〉

 ――最近は海外キャンプを行うチームもない

 星野監督 今は国内にいい施設がそろってるからね。でもメリットはある。言葉も分からんし車も使えん。日本だと(ホテルの)フロントに言えば何でもやってくれるが海外はそうはいかんだろ。だから工夫するし団結する。そこに連帯感が生まれるんや。

 ――前夜、オーナーとの懇親会は盛り上がった

 星野監督 2時間、笑いっぱなしやった。けちょんけちょん、お互いにな。その輪にオーナーも加わっとったわ。

 〈練習後〉

 星野監督 きょう1日の総括…なんてあれへん。いい天気になったなあ、ぐらいやね。

 ――バルデスが本格投球

 星野監督 バルデス? おったなあ。いいボール放っとった。あとスピード5、6 キロ 増してくればおもろいんちゃう? 制球は昔からいい、四球で崩れることはないと聞いている。みんな変化球や。ボールが踊るわね。

 ――安藤も上げてきた

 星野監督 150〜200球あの馬力で放らないかんな。暖かいときに1回ガーンと上げとかないかんね。投手陣全員がね。こういう(暖かい)日をつかまえて200球でもきちっと投げないと。バラバラのフォームで200球投げたら大変なことやで。ちゃんとしたフォームで投げれば球数は苦にならんはず。

 ――もうオープン戦

 星野監督 もうそんな時期がきたかという感じやね。ただ期間中のオープン戦はピンとこんな。沖縄では練習試合をしてたがああいう感覚がええな。ただここは(高知市内と)遠いからね。それはまた来年の話で考えとくわ。(監督で)いれば(笑)。

 ――現状のベストで臨む

 星野監督 安芸のお客さん来るんやからね。最初はみんなの予想通りのオーダー。あとは若いヤツという格好になると思う。そうやって質問されると思ったから(コーチに)おうかがいたてておいたんや。

 ――ポイントは二遊間

 星野監督 競争やな。というより始まっとるわな。ポジション決まってるのは3つぐらい。あとはみんなペナント始まってんねん。オープン戦だから紅白戦だからと思ってるヤツは落ちこぼれていく。

 ――若手は特に気合を

 星野監督 気合入れていかんと落ちるだけだ。寒いからとか若手だけだとか、そんなもんやる以上は関係ない。細かいサインとか本人たちがどういう考えで進めていくか見ようかなと思っている。

タテじま

2月21日

ムーアはメイに近いタイプ

 〈朝食会は平下と吉本が同席〉

 星野監督(ジャンボ尾崎の下で自主トレを行った平下に)ジャンボに言われたよ。とても使えないらしいな。ウソウソ。ホントはおもろい選手だと思とるよ。 ところで1人か?

 平下 子供がいます。

 星野監督 大丈夫か。食いっぱぐれないようにしろよ。しかし、今の選手は恵まれてるかな。オレのルーキー時代は(兵庫県)明石でキャンプだった。レギュラークラスは旅館だったが我々はそのとなりの連れ込み旅館。四畳半ひと間に2人やったな。

 ――オーナーが視察に訪れるが

 星野監督 みんな海外キャンプとか書いてたな。オーナーがそんなこと言ったの? オーナーにそんなこと聞いたらいかん。オレがスポークスマンになる。来年も安芸でやる。そう書いとけ。

 〈紅白戦後〉

 ――投手陣がよかった

 星野監督 普通か普通以上に仕上がってる。(星野)伸も、もう少しキレが出てきたらおもろいな思う。このまま仕上げてくれたらいいね。川尻もそれなりに打ち取っていた。ただもう少し左打者の対策を研究せないかん。成本もライン外さずいいボールがきてた。弓長もよかったな。

 ――打は沈黙

 星野監督 しかし打つ方は寂しいな。そう連打は出ないんだから取れるところでしぶとく、きちっと1点を取る。そういうスタイルの野球をやらんとペナントは戦えん。

 ――片岡に一発

 星野監督 別にそんなもん気にせん。新聞ではそれを書きたいんやろうけどそんなとこは見てない。ペナントでは結果だが現時点は内容。片岡もホメられても何も思わんやろ。

 ――ホワイトについては

 星野監督 星野の変化球にきっちり止まってたからね。これはおもろいな思ったよ。この前も変化球は打てないとか言われてたけどあれは1 キロ 以上の長いバットを使ってたんだから。そういうところを見てくれよ。

 ――合格通知は

 星野監督 ホワイトデーに…そんな日あったっけな?

 ――初めてフリー打撃に登板したムーアは

 星野監督 (打席に立った)吉本に聞いたら手元でピュッとくるし変化すると言ってた。初めてだし、ええとこやないの。

 ――元ヤクルト・ハッカミーのようなタイプか

 星野監督 ハッカミーより上やな。(元巨人)メイに近いんじゃないかな。まあどうでもええけどな。ハッカだろうが何だろうが。でも井川、星野と加え左が3本そろったら戦えるな。

 ――2日後はオープン戦

 星野監督 オープン戦が勝負の選手が多いんじゃないの。4分の3はそうだな。姫路、神戸に行くころは絞り込んでいく。コーチの意見を尊重するが最終判断はオレがする。

タテじま

2月20日

レンタル移籍制度やればいいんや!

 〈朝食会、松田と原田が同席〉

 星野監督 何で投手クビになったんや。

 松田  (法大時代)野手でやってみろと言われて。悩んだんですが。

 星野監督 投手やってたわりにはスローイングが悪いな。何でや。

 松田  ボールがシュート、スライダーするんです。

 星野監督 そしたら何で投球練習せんのや。頑張ったらレギュラーとれるで。センター守れるで。原田は何で日ハムクビになったんや。

 原田  分かりません。

 星野監督 だから嫌われたんちゃうか。オレはひと目ボレしたで。ええ球投げるやないか。今年の日ハムはどうだ?

 原田  野手が厳しいかと

 星野監督 松田貸したろか。レギュラーとるで。しかし監督会議でちょこっと出た話(レンタル移籍制度)もやればええんや。この世界はなかなか物事が決まらん。「働いたらどっちが給料払うんですか」やて。働いてもらった方に決まっとるやないか。

 〈練習後〉

 ――藪、ハンセルがフリー打撃に登板

 星野監督 そろそろバッターに対戦していかないといけないね。打者と対戦して自分のデキが分かる。5分でも10分でも打者相手に投げた方がいい。ハンセルもけっこうやってきたんじゃない?

 ――ハンセルは抑えか

 星野監督 球威としては十二分に通用するね。あとは慣れの問題。他がグズグズしているとそっちに回すしかない。いろいろやってみる。オープン戦の間に。

 ――「開幕指名」の井川もいいボールがきてた

 星野監督 みんなが開幕に決めてくれたけどワシは知らんで。でもそう思わせるいいボールを投げてた。ぜいたくを言えば、まだバラつきが少しあるかなと。

 ――室戸視察のオーナーがキャンプ地に対し発言

 星野監督 私は自分の耳で聞いたことしか答えません。まだそんな余裕ないしね。(安芸は)いい施設だもん。(オーナーも)あまり余計なことを言わん方がええな。おまえらが聞くからやろ。サービス精神が旺盛だからしゃべってしまうんだろ。そういうことはオレに聞いてくれ。

 ――外国人投手の投内練習の印象は

 星野監督 あんなもんはフィールディングやない。お遊びや。外国人選手も競争やからな。ある意味、日本人選手以上の競争になる。投手コーチにも言ったがやるときにきっちりやらんと。この部分は英語で書いといてくれな。

タテじま

2月19日

野手のポイント二遊間

 ――21日の紅白戦は星野が先発?

 星野監督 あのへんは自分のペースが分かってるからね。でも今までのようなペースじゃいかん。若いのも伸びてるし実績も消えかかってるんだから。首脳陣にアピールしないと。ただ打たれる打たれないじゃなく、ボールだけしっかり見る。オレがチーフ(アンパイア)やろうかな。昔(元明大監督)島岡さんがようやった。ビビッてストライク入れへん。オレなり田淵なりがやったらおもろいやろな。キャッチャーに「どこほうらしとんねん、アホ!」とかね。

 ――そろそろシーズンに向けての構想も

 星野監督 ヨシ(佐藤投手コーチ)葛西も含めて頭(先発)、中継ぎ、クローザーとだいたいの形を調整していこうかと。まだ完ぺきにそろってないが、アウトラインだけは決めてやらんと。

 ――投手陣は12人?

 星野監督 多くてもそれぐらいかな。野手でレギュラーが固まれば13、14人持ってきてもいいんだが。外野も相当な競争だよ。松田、平下も使えるで。足も速いし。内野がもう少ししっかりせないかんな。

 ――ポイントは二遊間?

 星野監督 一、三塁はみんなの想像通りだが二遊間がポイントだね。ただ藤本もレベル上がってるし(田中)秀太もバッティングがよくなった。上坂も必死。今岡も少しペースダウンしたがよくなっている。ある意味ではぜいたくな悩みかもしれんが。

 ――これから見極める?

 星野監督 11年も監督やっとるし見極めの当たり外れはないと思う。バルデスはクローザーとしてとったが、ハンセルだってできるなら競争させることもあるだろうし。全員が平均以上の力を持っているだけに難しい。差があったらやり直してこいと言えるんだが、そこが難しい。

 ――ハンセルを抑えで?

 星野監督 頭だと思っているが後ろもやれると本人が言ってきた場合だよ。いいことなんだよ。アメリカでも日本でも競争の中でやってきている。特に外国人は狭き門の中での競争なんだから。

 ――福原も抑え構想に?

 星野監督 ないね。この時期、ようやく捕手を座らせて投げたんだろう。まだ1カ月以上あるが、難しいんちゃう。長いシーズンを考えればその立場になることもあるだろうが。

 ――投手陣の軸は井川か

 星野監督 井川じゃなきゃダメ。一番可能性のある子。タイガースだけじゃなくセ・リーグを背負う子だと思ってる。ちょっと言い過ぎかな。

 ――打線は

 星野監督 軸は変えたくないな。よっぽどしっかりしてくんないと。軸がしっかりしないと枝葉まで死んでしまう。水分がいかず結局、枝葉まで枯れてしまうんだ。

相手嫌がる6番浜中、矢野は8番

 ――中日時代は6、7番が重要と

 星野監督 残したヤツ(走者)がけっこう回ってくんねん。そういうところで大事な1点がとれるかどうかがかかってくるからね。

 ――6番浜中はどうか

 星野監督 相手はイヤやろな。矢野が6、7番じゃいかんな。きっちり8番で固定せないかん。(打順が)上がってくるようじゃダメだな。まあ楽しみよ。シミュレーションしていくと今のうちは。シーズン入ったら頭抱えてるかもしれんが。田淵がシーズン入っても今の顔が続いてくれたらと思うね。

 ――細かいプレーは徹底

 星野監督 ワンプレーによってペナントレースが死んでしまうこともあるからね。力でねじ伏せる攻撃力があればいいが両方とも中途半端だな。平均的な。方向づけだけはしてるから進んではいるが、Uターンするバカもいる。

 ――厳しく指導

 星野監督 怒鳴って意識が変わるならマイク持って叫ぶ。鉄拳とやすーい言葉で片付けとるが、プラチナ拳ぐらいにしといてくれ。

タテじま

2月18日

たかじん?昼間に会うのは久しぶり

 ――勝ちにいく?

 星野監督 それは当然やろ。ただ勝つために選手を使うんやない。使った選手でどう勝ちにいくかが大事。勝つことを教えるのが一番難しいんや。

 ――監督の発言はその影響などを計算したものか

 星野監督 8割方そやね。今は怒鳴ることがない。そろそろそういう時期にきてるかな。

 〈練習後〉

 ――ホワイトについて

 星野監督 (フリー打撃で)オマリーが投げてみてたし、向こうでもいろんな外国人選手を見てるだろうし…逃げるつもりはないけど、打撃コーチにゲタを預けます。

 ――打撃コーチ陣と長い間、話し合っていた

 星野監督 いろいろと説明を聞いていた。現状の評価? まだ言えん。

 ――たかじんさんが訪問

 星野監督 初めてキャンプを見たと言うてたな。こっちもたかじんのCDを流してだな、気遣いしとるで。2人の広報はたいしたもんだ。この2人に一番、星野イズムが浸透しとる。

 ――たかじんさんはキャンプに合わんBGMだと

 星野監督 そんなことない。昼聴いても夜聴いてもええもんはええ。

 ――中日ファンではなかったらしいが

 星野監督 あいつはどこのファンということはないねん。星野ファン? というより友達やから。昼間に会うのは久しぶりだ。

 ――投手陣の仕上がりは

 星野監督 普通じゃない? 元気いいし球数も増えてきた。最低でも2800〜3000球近いペースではきてるね。安藤だけは無理をさせず抑えぎみにいかせているがあとはあそこが痛いとかもなくおもろいなと思ってる。中継ぎは(競争が激しく)大変ちゃう?

 ――これから実戦形式が増える

 星野監督 ゲーム、戦いにおいて自分が一番、何をやるべきか、何をやれば監督、コーチが喜ぶのか考えてプレーできるかやね。実戦に入ってきてミスしたとき、その選手の言動、行動、生活を見て判断していきたい。もう知らんでわしは。担当記者もファーム行かすで。

タテじま

2月17日

罰走の次は“罰金”!?

 〈朝食会にて〉

 ――きのう(16日)の罰走はハードでした

 星野監督 (笑いながら)今度は負けたチームの選手1人ずつから1万円とろう。そして走らす。(1チーム)20人ぐらいいるのかな。どっちにしたってオレには20万円ずつ入ってくるよ。

 ――テストにきたホワイトについて

 星野監督 知らんかった。オレも4、5日前に聞いたばかりだからね。いろんな(外国人)選手のビデオを見たが、その中で見ていた。目立っていた? そうね。広角に打てる感じだった。韓国、メキシコでもやってきとるやろ。だから順応性はあると思うよ。(日本より)もっとひどい環境でやってきたわけだから。

 〈練習後〉

 ――ホワイトの打撃は

 星野監督 見てたよ。よう分からん、オレ。あとは打撃コーチ。みんなの評価を聞いてみて下さい。ただ悪くはないよね。

 ――最終的に実戦を見て

 星野監督 そりゃ分からない。テスト生にそんな長いコメントはいらんだろ。顔は合格だな。

 ――怖い

 星野監督 怖くないよ。かわいい、味のある顔をしてるじゃないか、失礼な。

 ――やはりもう1人外国人選手は必要か

 星野監督 チャレンジする気持ちがあるんだから見てやる。うまくいけばもうけもんだ。でもそれにこだわらず日本の選手が頑張るこっちゃ。みんなに(獲らなくて)もうええやんかと言われたいね。

 ――外野は豊富に思うが

 星野監督 気がするだけやろ。投手だっていっぱいいるで。でも最後には足りなくなるんや。140試合は長いで。投手コーチもやりくりが大変。そのための準備を今、してるわけだから。

 ――室内ではプッシュバントを入念に

 星野監督 こういう時(雨天)だからね。進塁打、スクイズを練習するちょうどいい機会だ。

 ――せっかくの日曜、ファンはガッカリ

 星野監督 そんなもん知るか。(天気は)どないにもならんぞオレには。でも雨の中でも最後までよく見てくれて、もう少しメーン球場で見せてあげたかったな。

 ――雨はつらい

 星野監督 そやな。ちょっと雨が多すぎるな。もうこれで4回目か。でもこればかりはしょうがない。

タテじま

2月16日

危機感まだまだ足りん

 〈朝食会にて、安藤と浅井ルーキーコンビが同席〉

 安藤 自分はマメができないんです。

 星野監督 何だ。じゃあボールに指がかかってないじゃないか。でも指がかかれば160 キロ ぐらい出るな。頼もしいな。頑張れよ。 (ルーキーコンビ退席後)

 星野監督 (安藤について)あいつはずぶといで。普通の新人ならひじが張ったぐらいで登板をやめんやろ。勇気いるんや。高校、大学を出たばかりなら無理して投げてしまうやろな。ノンプロを経験してるからやろな。

 〈練習終了後〉

 ――負けた白組は宿舎まで走ってます

 星野監督 反省しとるんかな。いいんじゃない。

 ――若手、ベテラン関係なく

 星野監督 どこにベテランがおんねん。紅白ゲームでも勝ち負けは意識せないかん。勝負しとんのやから。勝ったら勝ったでええじゃダメ。絶対勝つんやという気持ちでやらないと、やってる意味がない。

 ――逆に勝ち組の活躍した選手にはごほうびが

 星野監督 オレは知らん。オレの財布は痛んでないよ。

 ――室戸組の原田が好投

 星野監督 おもろいね。ショートリリーフやったらあいつの方がいけるかもしれん。(日本ハム監督)大島さんのプレゼントや。でもシーズンで働いてくれたらやな。紅白戦じゃまだプレゼントとはいえんわ。

 ――初回の先制劇は見事

 星野監督 赤星がきっちり打ってきっちり走って、上坂が進めて浜中が返す。そして2人のおっさんがつないでと、理想の攻撃してたな。

 ――ダブルスチールも

 星野監督 あれはピッチャー(吉野)があかんで。あれこそペナルティーや。ああいうとこがぬけてる。二遊間もぬけとんや。結果的に致命傷になってくるでしょ、あの失点が。

 ――あの場面は回の途中で先発金沢から継投した

 星野監督 ああいうケースをやっとかないとね。それですぐダブルスチールされとったらいかんで。あのレベルは本番と思ってやらなきゃ。もう振り落としの時期にきてることを意識しないと。原田がいい投球、弓長も上がってきたら大変なことになるぞ。こっちがいい競争をさせようと思っていても、危機感をもたないとな。まだまだ足りないね。

タテじま
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