タテじま
仙一語録 タテじま

2002年2月1日〜15日

2月15日

3、4人は安芸と比較してもヒケとらんな

 〈朝食会にて〉

 ――きょうは室戸視察

 星野監督 運転手はだれかな? (専属広報)平田? あいつと1時間ドライブかあ(笑)。まあ天気がいいからええけどな。ドライバーを募集しようかな、女性の。

 (伊藤と沖原が同席)

 星野監督 伊藤はいくつになった?

 伊藤

 今年で39です。

 星野監督 今まで楽してたんやなあ。オレは36で限界やったぞ。

 ――制度ができて初のセーブポイントが監督でした

 星野監督 あの時は3イニング投げないとセーブがつかなかったからね。価値があったよ。

 〈室戸視察後〉

 ――選手の印象は

 星野監督 安芸と比較してもヒケをとらんね3、4人は。桜井、新井、みんなが名前を挙げる選手もそうだし、横田がよかったな。(星野)伸もあれじゃいけるな。これからもっとキレが出るし、緩急もできてくる。あれが出てきたら大きい。左も3枚になるし。

 ――動きもよかった?

 星野監督 紅白に3、4人ずつ呼んでいるが、いい結果を出している。室戸で仕込んでいるんだが、動きはいいね。守りはこれからだろうが、ファームとしてはレベルが高い。また、そこから突き抜けるヤツが4人ぐらい出てくれば申し分ないよ。

 ――星野伸に声をかけた

 星野監督 ペナント争いの力になってもらいたい、頭に入れてる戦力だからね。そういう意味では安芸のブルペンがビビるようにならないかんわね。

 ――若手の加藤にもアドバイスを

 星野監督 指に引っかかりすぎてたからね。あのへんはまだまだ。聞いたら2年目だというから。

 ――練習環境は

 星野監督 しかし、いいグラウンドだな。サブもあるし広々として、下(グラウンド状態)もいい。タイガース、審判OBの久保さんという方がここの出身なんだな。(室戸)市にグラウンドを作ってほしいと力になってくれたそうだ。きょうも来ていたが、久保ちゃん張り切ってくれてたな。今は雨天練習場を作れと言ってくれてる。ありがたいこっちゃな。

 ――岡田2軍監督とは

 星野監督 今の個人、個人の現状を聞きました。あいつも桜井の話になると言葉数多かったな。ファームの指導者というのはそうなんだよね。磨きがいのある選手が入ってくれば、仕事量は増えるけどそういう気持ちになる。

タテじま

2月13日

他球団の監督より責任は重いね

〈朝食会にて、矢野と赤星が同席〉

 星野監督 (矢野に)阪神に来て何年目や。5年目? じゃあ過去4年、全部最下位か。

 矢野 中日最後の年も最下位だったから5年連続です。

 星野監督 きょう川島コミッショナーが来るから表彰してもらおか(笑)。今年、最下位を脱出したらオレが表彰してやるよ。

 〈練習後〉

 ――川島コミッショナーが視察に

 星野監督 えらい気合入ってたな。阪神はともかくプロ野球界全体のことを熱く語っていた。背筋を伸ばして聞いていたよ。

 ――川島氏は「星野監督の責任は重いですよ」と

 星野監督 そりゃ先輩から受け継いでここまで盛り上げたプロ野球界をすたらせるわけにはいかない。次の世代に渡せるよう楽しい野球を作らねばという責任は感じますよ。阪神が低迷しているのは事実。他球団の監督より責任は重いと思うよ。

 ――紅白戦で谷中、井川が好投しました

 星野監督 あのへんが打たれたら(投手陣の)バランスがとれなくなるからね。投手がよけりゃそう簡単に打てんということやね。

 ――現時点で注文は

 星野監督 ないね。あとは微調整というかもう少し投げ込んでいけば。井川にしろ谷中にしろ今の時期に紅白で投げさせるチームはないだろうね。でもでき上がってるから、打者に対した方が自分のデキは分かりやすいんだ。

 ――前回に続いて登板した3投手は

 星野監督 吉野には「腕を振れるようにならないかん」と言った。細かいコントロールもないのにコースを意識してもしようがない。きょうは前回より腕が振れてたし自分のボールを投げていたね。

 ――アリアスについて

 星野監督 (初打席の遊ゴロ併殺打は)谷中のキレのあるスライダーがあそこに決まれば、打てんやろうな。でも振りは悪くない。あともうひとつ、ガッと押し込むところがほしいね、みんなね。そうなれば投手ももうひとつレベルを上げてくるだろう。投手と打者で競争すればいいんだ。

 ――室戸組が活躍

 星野監督 上げてもいいかなというのもいる。我々にアピールしようというのが見える。入れ替え? 今後コーチとの話し合いでそういうケースもあるかな。

 ――キャンプも半分

 星野監督 自分の想像よりやや上回ってるかな。これから実戦に入ってオレの話が入ってくるとでき上がりだ。ホメてるうちは本物じゃない。不満なものは不満とはっきり言うし、そういう発言が出てきたらレベルが上がってきたと感じ取ってほしい。

タテじま

2月12日

ミスターから野球取ったら年取っちゃう

 (朝の体操で)

 ――坪井とカツノリの朝の一言はどうだったか

 星野監督 いやぁ、良かった。感動したな。坪井はイメチェンするのか。カツノリもパパだしな。2人とも頑張らんとアカンな。

 −長嶋さんが来るが

 星野監督 インスタントコーヒーでも用意するか。昔はこればっかりでね。よく飲んだんだ。きっと懐かしがってくれるんじゃないか。ははは…。まあ、メード・イン・安芸のコーヒーを用意しておきますよ。

 (練習終了後)

 ――長嶋さんとはどんな話をしたのか

 星野監督 阪神巨人、巨人阪神が面白くないと盛り上がらないというのがミスターの持論だし、オレもそう思うし、今年は楽しみだなと言っていた。軸(片岡、アリアス)が出来たし、投手は去年戦って平均以上の戦力だ、と。競り合ったら負けてたね、と。これで伝統の一戦が戻ってくる、お世辞じゃないよ仙ちゃん、ねっ、仙ちゃんと言ってたよ。

 ――選手も感激だった

 星野監督 田淵もそうだけど、ミスターのような存在の人に言われるとやる気が出てくるんじゃないか。とにかく野球が好きだね。(頼まなくても)打ってる人を見つけて(グラウンドに)出てくるんだから。

 ――応援に来る約束は

 星野監督 甲子園に来ると言ってたよ。最初の巨人戦にね。それと開幕戦(対巨人・東京ドーム)も見せてもらおうかと。ミスターなりのクリーンアップも披露してたな。それは言えないけどな。

 ――長嶋さんは広島が強いと言っていたが

 星野監督 カープは若手が実戦で育ってきたね。(前監督の)達川が我慢して育て、山本監督になって…実戦で育てられる方が力になる。ファームよりも上(1軍)で育った方がね。

 ――中日の007が来ていたが

 星野監督 どこも来てるじゃないの。巨人もまだいるんでしょ。コーヒーを飲ませたよ。来る者は拒まずだ。オープン戦で隠すわけにいかんしな。どうぞ、どうぞだよ。

 ――橋本知事も来たが

 星野監督 不都合があれば言ってくださいと言われたが、不都合はないよ。ずっと(安芸でキャンプを)やらせてもらうと言いました。

 ――長嶋さんの言葉が就任の決め手ではなかったか

 星野監督 やっぱり良かったよ、仙ちゃんと言われたよ。でも野球が好きだな。あの人から野球を取ったら年取っちゃうよ。

 ――長嶋さんが来ると気が引き締まるか

 星野監督 引き締まるというより球界の先輩だし、かわいがってもらったし、よくやっつけられた。兄貴が来た、激励に来た感じ。

タテじま

2月11日

地元出身が少ない…PL出身で1チームできるのに

 〈朝食会にて〉

 ――連休最後。前日もブルペンに一般ファンが100人ほどなだれ込んだ

 星野監督 よくあるんだよね。昔、記者に囲まれていた時、質問してくるやつがおるんや。だれや、見たことないなと思ったら一般の人やった。でも的確な質問しとったで。

 (この日は隣の席に谷中投手を指名)

 星野監督 高校はどこや。泉州高校か。しかし阪神は(生え抜きで)地元出身者が少ないな。地元出身者だけで1チームできるで。PL学園(出身)だけでも1チームできる。それが今年初めて(ダイレクトで桜井が)入ったというんやからな。

 〈練習終了後〉

 ――紅白戦の印象を

 星野監督 投手陣はまだ調整段階ということでヒットがよく出たね。打つ方は満足している。ある程度だよ。元気があったからそれでいいだろ。この寒い時に打線が寒かったら、もっと寒くなる。

 ――投手陣については

 星野監督 この時期に3イニングは投手にきついかな。2回にした方が、自分の力を出せたかもしれない。まあ金沢、山岡は合格点じゃないかな。現時点ではだよ。ただ、2ストライクからの投球をもっと考えなければね。吉野、川俣はボールを置きにいっている。怖がっているというか、腕が振れていない。

 ――この時点でまだ合否は出さない?

 星野監督 当たり前じゃないか。2回(裏)も悪送球からビッグイニングになった。(沖原が)一塁に投げるべきと分かっていながら、二塁に投げようとして悪送球。(二塁手)今岡も「ファースト!」と声が出てなきゃいかん。アシストしてやらなきゃ。

 ――打では赤星が4安打

 星野監督 当たり前だろう。4本はできすぎだけどね。その後の特打でもいい当たりしていた。

 ――赤星、上坂の1、2番は入れ替わる可能性も

 星野監督 まだ決めてない。調子いい、悪いもあるからね。だが2人とも元気いいな。藤本のホームランは余分だったが。でもきっちり振ってるから風に乗って伸びていくんだ。あのへんが競争してくれればレベルも上がるね。

 ――新ストライクゾーンに戸惑いも見られた

 星野監督 まだまだ。坪井なんて「高い」と思った球をストライクととられてビックリしていたが、慣れだね。数をこなさなきゃダメだよ。

 ――収穫を挙げれば

 星野監督 ミスも収穫なんだよね。また、いい結果もそれを自分でどう捕らえるかだ。今の時点でまだ、そんなに評価しない。

タテじま

2月10日

他球団の選手とつき合ってはダメ
情移ると内角攻められん

 <朝の体操で>

 ――今朝は寒いが

 星野監督 天気は大丈夫だが冷えるんだってね。

 ――吉野と井川の朝のあいさつはどう感じたか

 星野監督 吉野はどうして言うことを忘れるんだ。あそこであがるようじゃ、マウンドでもあがるぞ。奥さん孝行するためにも、今年は頑張らなきゃイカンだろ。奥さんに電話してるのか。毎日、愛してると言ってるか。女には言わないとダメだぞ。分かっていても言わないとダメだ。

 ――他球団との選手と交流を持つことはどう思う

 星野監督 最近はオフのイベントが多いね。昔は少なかったし、オレは絶対にヨソの球団の選手と付き合わなかった。情が移ると内角へ攻められなくなるよ。絶対ダメ。逆に打者は相手投手と仲良くするのはいいかもしれんな。

 <練習終了後>

 ――2万3000人の超大入り満員だった

 星野監督 多いなぁとは感じていた。みんなやっぱり元気なタイガースの姿を見たいんじゃないですか。

 ――選手も張り切った

 星野監督 練習中はなかなかプレッシャーがかからないもの。失敗したら「昨年と変わらんやないか!」とかヤジが飛んでたし、私らが言う以上にプレッシャーがかかった状況。いい意味でたくさんお客さんが入ってくれたね。

 ――改めて虎ファンの熱心さを感じたのでは

 星野監督 熱心さを含めてストレスを少しでも解消したいと。今、ストレスないしな。しかしありがたいな。(満員観衆の)プレッシャーの中で練習できるのも特定球団しかないから。これだけ集まってくれてみなさんの雰囲気、目を活用させてもらった。

 ――特定球団が背負う人気の重圧は監督にも

 星野監督 オレにはないな。ありがたいよ。けいこ場でこれだけきてくれるわけだからね。片岡なんか「開幕戦より入ってますよ」言うとった。そういうおもろい発言も出てきたしね。それが実感だろうな。気合入れてやらないかん。ただ、それがマンネリになっとたらいかんな。これだけ応援してくれているという感謝の気持ちで、自分を磨いていかないかんな。

 ――紅白戦が始まります

 星野監督 最初はたくさんのミスも出ると思うが、少し勝負というものも思い出していってほしいな。

 ――開幕1軍に向けてサバイバル戦の開始

 星野監督 ホントのホントの勝負に向けての助走だが自分で目立っていかないと。オープン戦までかかるだろうが、一定の線を決めて振るい落としにかかるよ。こっちが困ったなあ、こいつもあいつも置いときたいと悩むような状況になってもらいたいしね。

 ――ミスすれば罰則?

 星野監督 おまえらホンマ、ペナルティー好きやなあ。報道陣に与えたいよ。

タテじま

2月9日

井川も打撃練習しないと

 (朝の体操で)

 ――今日から寒くなるそうだが

 星野監督 らしいね。ゴルフの時は暖かいのにね。雨が降らなきゃいいか。

 ――宿舎ではリラックスできてるか

 星野監督 風呂場でファンにサインをねだられてね。みんな色紙持って待ってんだよ。ずらっとさ。露天風呂に移動したら、みんなゾロゾロと付いてきて…。話し掛けようとしてくるんだよ。困っちゃうよね。

 (練習終了後)

 ――アリアスがランチ特打でいい感じだったが

 星野監督 報告は聞いてます。期待してますよ。この間、仰木監督からもアリアスのいいとこ、悪いところを聞いたし…。だいぶ日本に慣れてきてるし、対応の仕方も分かってるだろう。

 ――居残り特打の浜中も負けずにいい当たりだった

 星野監督 だいぶ、いい当たりしとったね。でも、もっともっと飛ぶやつだと思ってるよ。去年(中日時代は浜中に)やられた印象が強いなあ。後半は抑えたが、(他球団も)弱点を見つけていたからね。研究されてたよ。ただ打つことだけでなく、走塁や守備にも興味を持たないとね。今のうちにやらないと、偏った選手になる。打撃と同じような意識でやらないと走塁や守備が悪いと試合の途中で代えられるよ。

 ――井川も素晴らしい

 星野監督 テーマを持ってやってるね。ランニングがアンバランスだから、もっと腕を振って走れといったんだ。ランニングが悪いのはピッチングも悪い。ランニングから入らないと。あとはバッティングが悪すぎる。たくさん勝とうと思ったら、バントぐらいできないと。きん差では代えられるぞ。オレはバッティングに自信があるからな。15本(本塁打)も打ってるんだぞ。生涯打率は2割(5厘)を超えてるんだぞ。今は1勝いくらかな。給料に響いてくるからな。バッティングコーチに任せられないから、オレが(投手陣の打撃)コーチをしようかな。ティーをやればいいんだよ、足腰のためにも。興味を持たんとうまくならん。

 ――ファンの数がすごかったが

 星野監督 何人? 1万6000人だって。そんなに来たの。(ブルペンでファンに乱入され)オレ、先輩かと思ったよ。

タテじま

2月8日

星野―田宮グリーン会議「お前らしくやれ」

 ――ゴルフの出来は

 星野監督 この間(4日の記者懇親コンペ)よりも10打も良かったよ。パートナーに恵まれたよ。

 ――OBの方のスコアは

 星野監督 田宮さんなんて、うまいし、よく飛ばすよ。もう70歳を超えてるんでしょ。すごいね。

 ――グリーン会談も弾んだのでは

 星野監督 特別に何もないんだけどね。田宮さんも、安藤さんもよく知っているしね。

 ――どんな内容か

 星野監督 田宮さんと2人きりでフェアウエー歩いた時に言われたよ。阪神は明るさに飢えている、コミュニケーションに飢えていると。だからお前らしく普通にやれ、と。

 ――監督からは

 星野監督 どんどんグラウンドにきてほしいと言ったよ。でも顔出すのも難しいってさ。勝ち続けているとき、負け続けている時は行き辛いし、勝ったり負けたりしている時がいい。OBも気を使ってるんだ。

 ――田宮さんとは久しぶりのゴルフでは

 星野監督 本当に久しぶり。ルーキーの時、ピッチャーよりバッターやった方が成功するよ、と言われたのを覚えている。しかしOBのことが話題になるのは阪神と巨人ぐらいだな。

 ――OBの応援は心強いのでは

 星野監督 うん、もちろん。でもみんなよく知っている人だから、OB会というのも違和感ないね。

 ――いよいよ実戦が始まるが

 星野監督 ブルペンだけじゃ肩はできないからね。打者と対戦して芯ができる。マウンドに上がると知らないうちに力が入るんや。ブルペンの200球とバッター相手の50球じゃ違う。

 ――コーチ会議でどんな話題が

 星野監督 桜井はええらしいな。岡田(2軍監督)が絶賛してたわ。それを聞いた田淵が「オレに2、3日預けろ」と言ってたよ。(1軍で)ガンガン飛ばされたらどないすんねん。しかし見てみたいね。安藤は即戦力だが、高校生は考えてないよ。寂しいやん、今まで入って3〜5年やってたやつはどうなるんや。浜中に違いを見せてほしいね。なめられてたまるか、というのを。

 ――第3クールのテーマは

 星野監督 今までは体だけだったが、頭脳、ハート、体力、つまり心技体が問われる。この3つの助走だね。ここから少しずつ差が出てくる。それが楽しみ。

 ――藤田のリタイアは残念

 星野監督 ええもん持っとるのに、もったいないな。(全治)3週間でしょ。キャンプ終わっちゃうよ。せっかくここまでやってきたのに。要領のいいやつは、うまく抜くんだけどな。若いからそういうのも覚えなアカン。抜きっぱなしはまた、力が付かないんやけどな。

タテじま

2月7日

藤田のケガ?「ツバをペッペッと塗っとけ」

 <朝の体操時>

 ――(女性記者が質問)甘いものは

 星野監督 好きだよ。何でも食べるよ。

 ――14日は女性報道陣が何を贈ろうかと話してます

 星野監督 愛のないチョコレートはいらないぞ。手作りでも何でも気持ちがこもってないとな。しかし、数で選手が監督に負けたらいかんな(笑)。

 ――12日に長嶋氏が来る予定です

 星野監督 せっかくの機会だからな。ライバル球団だし今まで話を聞く機会もなかったから。記者の人たちにも聞いてほしいけど、あの人はポッと言っちゃうことがあるから。書かない条件だったらいいかも。

 <練習終了後>

 ――第2クールが終わったが

 星野監督 いい方でしょ。大満足とはいかないが、かなりいい方。レベルを少し下げた気持ちで言っているが…。野球をもう1回、思い出そうというクール。実戦に入ればミスも出てくるだろうしね。ハードな練習してるから、どこまでもハードに厳しくと思っていたので。根気強くだ。

 ――打撃練習を見ているとオーダーが浮かぶか

 星野監督 ハハハハハハ…。浜中の名前がよく出てくるが、坪井を忘れちゃいけません。ずっと坪井を見てて感じている。

 ――シートノックで浜中がライトに入っていたが、意図はあるのか

 星野監督 意図はあるさ。意図のない練習はしてない。今岡がショートを守ることもある。大きなスランプがあったり、ケガも出てくるだろうし、いろんなことを想定してキャンプをしとかないと。アリアスがサードの場合もある。アリアスの動き、ハンドリングなら(サードは)大丈夫なんだから。いろんな最悪のケースも考える。準備しておくのが仕事だよ。

 ――坪井への期待は大きいのか

 星野監督 あれだけのアベレージを残せる男は、そうはいないよ。

 ――キャンプでは見ていることが多いが

 星野監督 見守っているのは下ができているし、肩ができているから。今の感じでいけば、ああだこうだと言うことねえしなあ。もう少し、今のレベルを上げてくれればいい。

 ――西川と話をしてたが

 星野監督 もともといいボールを投げる。ただ、いいボールと悪いボールがハッキリしすぎ。カウントを取る球種がないからでしょ。吉野にしても、西川にしても、ボールが素直すぎる。毎日うるさく言うよ。

 ――川尻が打撃投手で投げたが

 星野監督 あれは(仕上がりが)早いからね。上手投げと横手投げでは体の使い方が違う。川尻は起用だし、仕上がりが早いタイプ。打たせて料理するタイプだからね。早く投げて感じをつかみたいんじゃないか。

 ――藤田が足を負傷したようだが

 星野監督 ツバをペッペッと塗っとけば治るだろ。

タテじま

2月6日

ゴルフ場にもビデオ導入?

 <朝の体操、宿舎にて>

 星野監督 (太陽を指差し)これや、これを待ってたんや。現役の時は、立派な(室内)施設もなかったし、雨はうれしかったけどね。監督になったからって言われるが、そんなもん当たり前や。

 ――安藤と浅井を朝食の席に呼んだ

 星野監督 みんなの前でしゃべれるぐらいじゃないとあかんからね。

 ――度胸試し?

 星野監督 オレが肝試しか !?

 ――きょうから「坂路調教」を強化

 星野監督 一番、足腰の鍛錬になるからね。選手にはきつい? これぐらいでバテてもらったら困るで。

 <練習終了後>

 ――久々の好天

 星野監督 天気に誘われるってあるじゃない。明日にとっててほしいぐらいだな。何度ぐらいかな? 18度? へー大変なもんだ。

 ――打撃練習を熱心に見ていた

 星野監督 普段は熱心じゃないみたいじゃないか。たまに見たいんだ。楽しいねバッティングは。

 ――ビデオ導入の効果は

 星野監督 まだまだチャレンジ段階。だがみんなでビデオを見ながらチェックする姿を見ると全体的によくなるなあと思う。人間にはどうしても勘違いというのがある。ビデオで見たらアレッと思うもん。あれ、今度ゴルフ場に持って行くわ。

 ――選手はまだ戸惑いが

 星野監督 おおいに戸惑えばいいのよ。そのうち、活用の仕方が分かる。

 ――田淵コーチも早朝から深夜まで大奮闘です

 星野監督 倒れなきゃいいなと心配してるがな。

 ――ブルペンでは連日、左の中継ぎ投手に注目

 星野監督 今のところ、それが一番気になるね。何とかします。

 ――吉野には中日・岩瀬のような働きをイメージ?

 星野監督 イメージしたいけどな。速さは負けないけどね。もうひとつ自分のボールがほしいな。

 ――藪も本格投球を開始

 星野監督 安藤の時も話したが、立ち投げから座らせてあれだけくるんだからな。安藤に負けないようなボールを投げてた。

 ――藪の再生は大きなテーマ

 星野監督 大きいよ。でも大丈夫。今の姿勢でやってたら昨年みたいなことはないだろう。

 ――セ会長に「見てて下さい」と自信の言葉を

 星野監督 普段から言ってることだが阪神・巨人が強くないと盛り上がらない。会長もそう思っているし、今まであまりに西が弱かったから不満がセ・リーグにもあるでしょう。

タテじま

2月5日

ランニング増やそうかと思ったら
雨になっちゃった

 ――ゴルフの疲れは

 星野監督 この間まで腰が痛かったけど、逆に治ったよ。

 ――今日は天気が悪そう

 星野監督 ゴルフは天気が良くて、練習は雨か。

 ――坂道調教用のいい坂は見つかったか

 星野監督 いい坂を探してるんだよ。今日からトキさん(高木広報)に車で探しにいってもらうんだ。

 ――選手とは話をしているか

 星野監督 そんな時間ないね。みなさんのお付き合いばかりしてるから。そうそう、明日から安藤と浅井も朝食会に呼ぼうか。どんな話をするか。マスコミの前でしゃべれないようじゃ、マウンドでもダメ。いろいろ話し掛けてやってよ。

 〈練習終了後〉

 星野監督 (報道陣に向かってニヤリ笑い)何やこんな雨降らしやがって。ランニングを2、3割増やそうかと思ってたらこんな雨になっちゃった。

 ――雨で練習の微調整は

 星野監督 考えてない。こんな立派な施設があるからね。いつも言うように雨はしょうがない。

 ――安藤が捕手を座らせて本格投球です

 星野監督 立ち投げと捕手を座らせてでは、ボールが変わるんやがな。あいつは変わらんかったな。同じような感じでいいボールがきていた。バランスがいいね。あとは大学・社会人とは周りが違うから。競争意識が強すぎることだけ警戒すればいいかな。

 ――巨人のスコアラーが偵察に来ていた

 星野監督 別に。(来る来ないは)自由や。

 ――安藤は10勝できると

 星野監督 10勝 !? ま、あとは黙っとこう。

 ――先発ローテに入らないのなら欲しいと

 星野監督 何、まだ欲しがってんのか。

 ――早く実戦形式で投げさせたいか

 星野監督 まあそうあせるな。新聞記者みたいにすぐ新人を使えるわけやないからな。そんなに甘いもんじゃない。でも久しぶりだね新人では、いい球を投げてる。川上憲伸を見てるし比較はできるから。これぐらいはというのはある。

 ――G偵察隊は後ろに入れてくれないとぼやいた

 星野監督 バッターボックスでも立たしたるがな。後ろよりええやろ。そのかわりヘルメットかぶってこい、やな。ユニホーム着てくればちょうどええのにな。

 ――必ずV争いするとも

 星野監督 それはホメ殺しやな。殺されへんけどな。今はお互いけん制球を投げ合う時期。でもそれは関係ない。我が足元を見てやるだけだ。

 ――他の投手は

 星野監督 みんなええボールほっとるで。突き抜けて出そうなのが楽しみ。バッターが立つ実戦形式になった時変ぼうするのが投手だからね。実戦形式になってもこれぐらい出れば楽しみだな。

 ――競争意識も

 星野監督 野手もだが特に投手。(1軍枠を)絞るのは大変だと思うよ。それだけいい感じで仕上がってるということを言いたいんやけどね。(選抜は)投手コーチに任せるわ。オレは逃げる。恨まれるのはイヤやからな。

タテじま

2月4日

男はやっぱり有言実行
結果ダメでも目標大事

 (ラウンドを終えお疲れの表情で)

 星野監督 いい天気やったな。皮肉なもんや。

 ――前日の「1、2軍スタッフ会議」は盛り上がったようだが

 星野監督 会議ちゃうで食事会や。(夜)11時までやってたらしい。8時からだから4時間だ。よう飲むわ。(2軍の選手の評価についても)いろいろ話が出たね。桜井と新井を競わせたら、新井があせってるとかね。

 ――桜井を安芸に呼ぶことは

 星野監督 まだ早いね。でもよければ紅白(試合)には呼ぶかもしれない。

 ――室戸視察は

 星野監督 (キャンプの)真ん中以降やな。1回ぐらいいかないかんやろ。ところで今日は何か動きはあったの?

 ――今岡、浜中らが安芸ドームで打ち込み。今岡は「見返したい」と。

 星野監督 ええこっちゃ。男は黙って勝負とかいう人もいるけど、分からんもんな。やっぱり有言実行がええよ。プロなんだから言って、結果を出しゃいいよ。できんでも自分の目標を立てることだ。3割の目標を掲げて2割8分で終わってもええやないか。それに向かって一生懸命挑んだ結果なら。

 ――今岡と直接話は

 星野監督 練習中にね。普段の会話しかしてないよ。ただ性格とか情報は聞いている。それはオレの勉強だから。

 ――今岡はセカンドか

 星野監督 無難はセカンドだがショートもチャレンジさすわ。シートノックでもやらせてみよう。(中日時代)井端も本職はセカンドだったがやらせたらできた。最初は怖かったがな。可能性あるヤツはケース・バイ・ケースで使ってみるのも手だね。

タテじま

2月3日

カラオケでもいいからノド鍛えとけ

 (朝の体操で)

 ――新庄が星野監督の下でならやりたいと言ってたが

 星野監督 (メジャーと)契約する前に言わんかい。しかし新庄は素晴らしいよ。中日の(監督の)ころから足と肩だけはすごかった。バッティングは荒かったがな。お前ら(報道陣)が持ち上げてチヤホヤするからダメだったんじゃないのか。

 ――休日は何するのか

 星野監督 みなさんとゴルフじゃなかったかな。ゴルフといえばタイガーウッズとのラウンドを断ったのはオレだけだろうな。あの年は最下位になったんだよ。オフにゴルフしてる場合じゃないと思ってね。選手にはガーッと言っときながら自分だけゴルフしているわけにはいかんやろ。しかし断ったのはオレだけや。自慢やで。でも本当のことを言えばしまった、かなと思ってるよ。

 (練習終了後)

 ――第1クールが終了したが

 星野監督 手ごたえはもっと先。現段階ではボチボチ。動き悪くない。特別良くないが、中の上ぐらい。上に近いかな。

 ――活気があり、声も出ているが

 星野監督 普通でしょ。元気よく感じる方がおかしい。新鮮に感じるようじゃダメなんだ。声をからしている選手もいるからな。カラオケでもいいからノドを鍛えておけといいたい。

 ――ブルペンも盛況

 星野監督 ブルペンにいると、みんな2ケタ勝つんじゃないかと思えるね。これは12球団とも言えることだけどね。川尻、谷中ら(仕上がりの)早いものもいるが、これから変化球を交えていってセットポジションになってからやな。井川も年齢のわりに落ち着いているな。テーマを持ってきているのが分かる。アピールはどんどんすればいい。しないと分からないよ。

 ――目立った選手は

 星野監督 坪井がいいね。あんまり名前は出さなかったけど。

 ――第2クールではどんなメニューになるか

 星野監督 野手は多少、ピッチャーとの連係や実戦が多くなるかな。ランニング量も2〜3割アップ。

 ――新ストライクゾーンについては

 星野監督 どこまで浸透するか、今年の野球の大きなカギを握る。投手は気にしない。基本的には低めだからね。でも打者は戸惑うだろう。シート、紅白、オープン戦を経て、慣れていくしかない。

タテじま

2月2日

投手陣のデキ過ぎ…ちょっと怖い

 ◆早朝体操の前に

 ――天候が悪いが

 星野監督 うっとうしいね。寒いのかな。

 ――初日を終えて疲れたか

 星野監督 みんなはだいたい何時に寝てるのかな。何してるの? 夜は? 仕事ですか。すみませんね。

 ――投手陣の割り振りとか考えることはあるか

 星野監督 ハンセルから手紙というかメールがあったらしいよ。抑えでもやると言ってるらしいよ。みんな競争になっていいな。でも(ハンセルは)ちょっとここ(心臓を押さえて)が弱いんだよ。まあ(元中日の郭)源治のように弱くても成功してるけどね。

 ◆練習終了後

 ――2日目はあいにくの天気だった

 星野監督

 そうだな。お天道様とケンカしても勝てないからね。ただ(室内練習場を指し)こういう素晴らしい施設がある。選手も1分間体操を楽しんでたね(笑)。君らにもやってもらいたいな。どれぐらい効果があるか分かるよ。

 ――ブルペンに長くいた

 星野監督

 投手陣はちょっとできすぎだな。怖いぐらい肩ができている。少しブレーキかけなきゃな。この寒さであれだけ腕が振れていたら少し怖いな。

 ――谷中に声をかけた

 星野監督 バックスイングの流れからリリースポイントまでができ上がっている感じだな。すぐ公式戦に入ってもいいぐらいの。ちょっと早いが、投げ終わって何の違和感もない感じだし、楽しみだね。

 ――他の投手陣は

 星野監督 藪、川尻もバランスよくきている。体を使っているし。

 ――吉野、西川に注目していたようだが

 星野監督 左だからね。遠山も安定している。吉野は少しバランスが悪いかな。でもあと少し、2クール終わったぐらいからアドバイスしようかな。まず肩をつくることからだからね。

 ――監督から直接アドバイスするのか

 星野監督 ヨシ(佐藤投手コーチ)、葛西と食事の時、2時間ぐらいかけて話をしている。

 ――野手の若手は

 星野監督 全員注目してます。今岡、浜中とかね。坪井、上坂もいいバランス。藤本、赤星の小さい選手は少し体力的に弱いかな。

 ――全日本の後藤監督が来ていた

 星野監督 野球界を活性化し盛り上げていきましょう。子供たちにいいチームを見せましょうと話した。

 ――全面協力する姿勢は変わらない?

 星野監督 それはもちろん。ただ阪神だけ巨人だけじゃなく、12球団が意思統一する必要がある。その上でコミッショナーが不公平のないよう、きっちりした日程を作れば、この選手は出せる出せないの言葉は出てこないはずだ。あんたのところは1人もいりませんと言われたら寂しいけどな(笑)。

タテじま

2月1日

タテジマ「似合っていることにしといて」

 (宿舎の朝の体操で)

 ――目覚めの気分は

 星野監督 いいね。天気もいいし…朝は6時に目が覚めたよ。

 ――昨夜は

 星野監督 早く寝たね。12時前だったな。テレビも見なかった。朝風呂は何時から? 6時? 風呂に入ればよかったな。

 ――いよいよタテジマですが

 星野監督 オレは別に意識してないよ。みんなの方だろ。取材陣(早朝の体操に約200人)の多さ? 多いなと思うけど、もう気にならない。就任の時からずっとじゃない。

 (練習終了後)

 ――タテジマの感想は

 星野監督 どうなんだろう。似合っていることにしといてよ。カガミでも見てない。今晩のスポーツニュースと明日の新聞でチェックするか。でもオレはどこのユニホームでも戦闘服と思ってるからね。意識するのはファンの方だ。

 ――キャンプ初日を終えた気持ちは

 星野監督 メディアを使って言ってきたことが浸透してるね。下半身の動きもいい。意外に肩もできている。(新聞を通じての)メッセージが効いていた。ありがとうございます。みなさんのおかげです。コミュニケーションがとれてたよ。文通ができてたよ。

 ――声も出ていたが

 星野監督 当たり前、それが普通でしょ。もっと元気を出せといいたいよ。

 ――アリアスや片岡の新戦力については

 星野監督 現時点では満足しています。

 ――心配点は

 星野監督 初日にしてはいい動きしてるし、このままいけば厳しさも必要ないんじゃないか。明るく、厳しくだ。でないとケガがでちゃう。このキャンプ、怖いのは故障だから。

 ――ムーア、バルデスも初投げしたが

 星野監督 ムーアはそれなりのボールを投げていたね。(上手や横手に変わることに)驚きはなかったよ。ビデオで見ていたしね。バルデスはもう少し抑えた方がいい。張り合う気が強そう。自分のペースでやればいいんだ。

 ――投手陣はみんな気合が入っていた

 星野監督 どうしてもボクが(ブルペンを)のぞくと力が入るんだろうね。チラッとのぞく程度にするか。2クールが終わるまで危険なんだ。

 ――島野ヘッドの声はすごかった

 星野監督 拡声器を3つぐらい用意して、担当記者にも1つ渡すか。声が出ると元気が違ってくるからね。空元気でいい。それが本物になってくる。

 ――満足な1日か

 星野監督 満足に近い1日だ。満足というのは、どれをとって満足というのか分からない。この太陽は満足だけどね。この太陽が1番うれしい。天候、気候は(いいキャンプにするための)絶対条件だからね。素晴らしい1日だった。

タテじま
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