

2001年12月15日〜30日
12月30日
打たなかったら外国人でも使わない
――将来的に、ゴールドコーストでキャンプを張ることを考えているのか?
星野監督 (現時点では)考えてない。ノーコメント。ただ、安芸は前半、選手が寒いと言ってるな。日本は2月が一番寒い。俺たち(首脳陣)は寒い寒いと言っても、ポケットに手を突っ込んでいればいいが、選手のことを考えないといかん。充実した訓練ができるように。最初は暖かい所でやって、それで場所を変えるのがいい。広島(沖縄と日南)がベストだな。
――2週間くらいで移動するのがベスト?
星野監督 同じ場所にずっといると集中力が続かないし、惰性が出る。ドラゴンズ時代も言ってたが、ポッと場所を変えると『ヨシッ』と気分転換ができる。前半2週間はこれ、残りの2週間はこれと、テーマも持ちやすい。安芸の関係者には悪いけど、気候も考えないとあかん。
――確かにメジャーは暖かいアリゾナとフロリダにほとんどの球団が集まる
星野監督 メジャーの場合は家族、子供も来る。教育システムが違うんや。キャンプ地で家庭教師をつければ、それが(学校の)出席日数になる。そういう問題がクリアできるから、1カ所に長くいても違和感がない。日本では、家族が来ると気合が入らないとか、いろいろ言われる。そういう考えは捨てなアカンな。
――今季は、ベテラン投手陣が1次キャンプを宮古島で張ったが?
星野監督 宮古島組がダメなんだ。この世界は結果がすべて。結果を出さないとダメなんや。俺も、もし5年連続(最下位)とかになったら、何も言えなくなってしまう(笑)。
――来年2月は安芸キャンプだが、どんなことをテーマに練習を?
星野監督 外から見るに、阪神は中日の1/3くらいしか(練習を)やってないんちゃうか? 中日でもやってたが、坂路調教や。(中央競馬の)関西馬がなんで強いか知ってるか? 坂路だよ。安芸には坂はあるのか? 階段? 階段はヒザと腰を痛める。坂は、上った後、しゃべりながら下りてくるのもいい。中日時代もやったが、初日はみんな『ゲーゲー』。でも、4日目にもなれば『ハーハー』と成長する。
――キャンプ前の段階でレギュラーは白紙か?
星野監督 白紙ではいかんやろ。片岡? まあそやな。あとは矢野か。片岡と矢野は(レギュラーに)決めてもいいかなというのはある。実績もあるし。矢野はエンドランをさせるとすごくうまい。ショート・セカンドはわからんな。ファースト? アリアスか? わからんな。打たなかったら外国人でも使わない。外野なんてもっとわからん。
12月29日
「ノムラの考え」は感心することばかり
――野村前監督とは、何か話をしたのか?
星野監督 電話したよ。各新聞社を回った次の日だから、21日か。「迷惑かけて、悪いな」と、第一声がそれだった。(息子)カツノリについては「厳しく絞ってやってくれ」とちょっとだけ。チームのことは、まだ道半ばだったからね。それは悔しいという、残念な思いが伝わってきた。4、5分間だったかな。
――星野監督からは何と伝えたのか?
星野監督 引き継いでやっていきますと。敵(中日)としても、光が見えてきた気がしていました。それを大きくしますと伝えた。「しっかりやってくれよ。頼むぞ」と言われた。
――野村前監督のいいものは残していく?
星野監督 当たり前だよ。『ノムラの考え』2/3くらい読んだかな。すべて感心することばかり。俺みたいに監督生活を長くやってる人間でも、勉強になった。間違いない。前の監督のことを否定しようとか、かき消したらダメ。あれだけ実績ある監督なんだから、いいものはたくさんあるし、残さなあかん。自分の考えは付け足せばいいだけ。付け足すことはほとんどないけど。野球観は俺と変わらない。手法は違うけどね。でも、鉄拳、鉄拳と言うが、鉄拳なんてやってない、ほとんど(笑)。我が子、我が弟だよ。
――阪神OBとも話はしたのか?
星野監督 よっさん(吉田義男氏)と安ちゃん(安藤統男夫氏)とはお会いした。タイガースの監督を経験している方だから。田宮さん(前OB会長)には電話した。「安芸に行くから、頼むぞ」と元気な声をしてた。関西は初めてだから、知恵をお借りし、ノウハウを吸収したい。タイガースの伝統が、今のままでは歴史だけになってしまう。伝統をもっと考えないと。歴史だけで終わったらあかん。
――ファンが熱狂的なのも伝統的だが?
星野監督 神宮(球場)はすごいらしいな。帰りの通路に屋根ができてて『何やこれ?』と聞いたら、『中日戦はそうでもないんですが、阪神戦が…』と言ってた。俺も現役時代、後楽園だけど、ビール瓶を投げられて、目の前で割れた。ケガはなかったけど、『投げるんやったら、財布を投げろ』って言うてやった(笑)。
――神宮はヤジもすごいが?
星野監督 帰り道を変えたらいいのにな。中日監督時代、ヤジじゃないけど、1番効いたのはフェンス越しに「おい、ワンポイント遅れたな」と言われたことだな。その事を考えてたから、ドキッとした。野球を知っとるなと(笑)。
12月28日
キャッチフレーズは日本の経済不況にもピッタリ!
――来季のキャッチフレーズは決定したか?
星野監督 ちょっと付け加えたんだけどな。『NEVER NEVER NEVER』だけじゃ説明が必要だから『SURRENDER』を付けた。決してあきらめない、へこたれない、負けないという意味。サレンダーは希望を断念するとか、降伏する。それの否定語。これがスタートだな。プロの選手が持ち続けないといけない事。もちろん俺にも、フロントにも、阪神関係者にも、みんな(報道陣)にも、ファンにも言えることだと思うよ。
――キャッチフレーズは、いつまで使うのか?
星野監督 俺が(阪神の監督を)やってる間はずっと使う。1年なら1年、3年なら3年、5年なら5年、10年なら10年だ。いい言葉だよ。どこにも負けてない。ゲームで負けてるけどな(笑)。担当記者と相談すると、こんなにいいのができる。(案は)みんな、良かったよ。
――選考、決定で気をつかったことは?
星野監督 外国人が読んでもいいようにな。『こんなの英語にないよ』と言われるとタイガースの恥だから。広報に、作家にまで連絡して確認をとれと言ったんだ。みんな頑張ってくれた。最初は(サレンダーではなく)ギブアップだったんだけど、より強い単語はないかと探した。長い? 長いんじゃない、強いんだ。タイガースファンもみんな、自分に言えることだと思ってもらって恥ずかしくない。俺が作ったんじゃない、みんなで作ったんだ。みんなに感じてもらう。関西財界、日本の経済不況にも、わがチームにもピッタリじゃないか?
――選手には?
星野監督 選手は明日(きょう29日)の新聞で知るだろうな。どう感じてくれるか楽しみ。『タイガースにピッタリだ。俺にピッタリだ』と思ってくれるだろう。思わないヤツはダメ。
――来年の流行語大賞になるかもしれない?
星野監督 成績が合致すればな(笑)。へこたれとるやないか、あきらめとるやないか、負けとるやないか、とならんように頑張らないと。でも、俺は悪いことは考えないから。
(自ら続けて)
星野監督 ワールドシリーズを楽しんだと、メジャーの選手が言うだろ? 精魂尽き果て、目いっぱいやったから楽しいんだ。楽しむまでは、負けたり、あきらめたり、くじけたりがある。それを乗り越えてきたから楽しさに変わる。
――ランディ・ジョンソンがテレビで『成功の秘けつはハードワークと決意』と話していたが?
星野監督 見たよ。分かりきってるけど、なるほどなるほどと思った。アイツが言うと説得力、迫力があるな。人間は、なえて終わると進歩がない。それをバネにしていくのが、決意だな。
12月27日
28日にキャッチフレーズ発表 「やっぱり英語、シンプル・イズ・ベストだよ」
――すばらしい環境の別荘だが
星野監督 この家(別荘)なんて掘っ立て小屋だけど、静かだろ? 風の音しか聞こえない。ここまでの道路も、昔はやっと舗装しただけという感じだったのに、去年の(シドニー)オリンピックで3車線とか4車線になった。
――リタイア(引退)したらここに定住?
星野監督 ここにいたらボケてしまうよ(笑)。それくらいのんびりしてる。
――休まる時間はないのでは?
星野監督 さっき球団からFAXが届いてた。明日(28日)、キャッチフレーズを発表するよ。みんな(報道各社)から出してもらった案は50いくつもあった。会社名はいっさい知らずに、俺が選んで、少しアレンジを加えた。やっぱり英語、シンプル・イズ・ベストだよ。山中(広報)が、アメリカの作家にまで電話して、表現がおかしくないか確認してくれた。
――1月2日には明石家さんまさんとゴルフ?
星野監督 今回は板ちゃん(中日OB・板東英二氏)から連絡があってね。板ちゃんは昔からあんな感じだった。よくしゃべる(笑)。素で稼げるからいいよな(笑)。「芸は身を助ける」だな(笑)。
12月26日
今FAの話すると片岡に悪い
(豪州出発前の成田空港喫茶店で報道陣に囲まれ)
――近鉄中村が単年契約を結んだが
星野監督 それは正解だ。ナンボやったんや? 5億? じゃあ松井は少ないな。まあ2人ともカオだからな。
――中村、松井獲得については
星野監督 俺が今フリーの立場だったらいくらでも言う。心のタンパリングになるから言えん。長嶋さんじゃないんだし(笑)。それに片岡にも悪い。今FAの話を口にするとせっかく来てくれた人に悪い。
――中日中村武は自由契約を望んでいるが
星野監督 いいことだよ。視野が広がるしな。アイツは俺の野球もよう知っとる。もし俺が大阪に来いと言えば来るんやろうけど、本人が敵でやりたいというんだし、俺は何も言わんよ。
――阪神との監督契約でインセンティブは
星野監督 断ったよ。(給料が上がる)自分の条件とかが試合にからんで来たら気になるやろ? そんなものが采配に出たらアカン。ただお客さんが増えたらご褒美を下さいとは言っといたけどね。シーズンが終わって(観客動員が)良かったら上げて下さいとね。
(ハワイに旅立つ巨人元木が偶然星野監督を見つけ「来年またよろしくお願いします」と挨拶に)
星野監督 接点はないけど、アイツはいつもああやって寄って来るんだ。アイツは野球の頭がいい。ダイエーの時、(当時監督の)田淵が元木の当たりクジを引いたんやろ? 田淵に口説き方教えたったんやけどなあ(笑)。『毎日家に行け!』と言った。雪でも降ったら高倉健みたいに絵になるやないか。それで心を動かされない選手は、あそこまで大きくならんよ。
――カバンの中身は新外国人の資料か
星野監督 そう、入ってるよ。黒田(球団本部付部長)には全部候補の名前を言ってある。集められるものは全部ビデオを集めろともね。あとはどのタイミングで生を見るかだな…。
12月25日
島野は日本人の失いかけた 熱いハート持っている
――中日島野2軍監督が星野監督夫人との約束を守りたいと言っていたが
星野監督 妻(故扶沙子夫人)とのことは初めて聞いた。その言葉はうれしい。もう(亡くなって)5年前のことになるのに、まだ覚えているとは…。(島野は)そういう男や。日本人の失いかけているものを持っている男。熱いハートを持っている。オレの目に狂いはなかった。(中日の)ファンにもそこのところを分かってほしい。
――島野2軍監督と中日との次回交渉は年明けになりそうだが
星野監督 そうかな? それは違うと思う。オレの勘(年内にもう1度会う)だが。でも、もう口出しはしないよ。
――中日中村選手から相談はあったか
星野監督 ノーコメントだ。でも大きく悩むのは、ユニフォームを脱ぐかどうか、引退する時の1度だけでいい。打撃不振なんかのスランプで悩むこととは違う。あれは給料のうちだからね。(球団は)早急に解決してやってほしい。17年も中日に貢献した選手。2度の胴上げ捕手なんだぞ。あまり他球団のことを言うと、いろいろ迷惑がかかるが。
それと、片岡にもレギュラーは確約しない。上坂の結婚式の時にも、同じことを言ったが。もちろん(構想は)頭にあるが、それを言うと、現存する選手がどう思うか。すべて競争なんだし。もうこれぐらいでいいか。明日からの(豪州旅行の)荷造りをせなアカンからな(笑)。
(名古屋市内の自宅で)
12月24日
田口獲り「吉報待つしかない」
――田口選手との進展は
星野監督 今日も電話をした。(年末年始に)オーストラリアに行くと言ってロサンゼルスに行っとったら知らんぞ。(田口の滞在する)アリゾナに行ってたら…(笑い)。
――感触は?
星野監督 金銭的な条件だとかが(進路に影響を及ぼす)大きな要素であることは間違いない。契約(年数)とかも数字的な条件になるだろうし。ただ、夢というのはこちらの感触で感じ取れないものがある。夢の邪魔をしたいけど、またしちゃいけないしな…。
――難しい状況か
星野監督 夢は数字では計算できないからな。夢が相手だから非常に難解という印象はある。誠意という簡単な言葉では片付けられないが、何かを感じ取ってもらいたいという思いはある。でも、夢と戦うというのはオレも田口もそうだけどものすごい強敵やで。1番目の夢もあれば、2番目の夢もあるしな。
――その差は?
星野監督 1番目の夢(メジャー)というのは強烈なライバル。2番目の夢というのは(田口は)タイガースファンだし、関西人だし、日本の野球に育てられた。そういうものにすがって(説得に)いくしかない。一緒に関西のファンと夢をつかもうじゃないか。相手には十分(誠意が)伝わっているとは思うけど。
――年内に方向性が出るのか
星野監督 今月28、29日ぐらいにメジャーのワークアウトが終わる。(メジャーからの)オファーが出る。あと3、4日で結論が出るから。吉報を待つしかない。オレの(豪州の)連絡先も全部知らせる。オレはあまりダメな時のことは考えない。危機管理はしておかないといけないけど…。
――川尻もメジャーへの夢を主張しているが
星野監督 あれは夢か? 田口も、佐々木も(FA有資格者となって)段取りを踏んだ夢だ。我々は契約社会に生きてるわけだからそこを考えないといけない。自分の都合主義だ。わがままみたいなかわいいもんじゃない。オレの意見はフロントに伝えてある。球団は(出さないと)答えを出しているわけだろ。夢を錯覚したらアカンで。
――谷繁の中日入りが決まったが
星野監督 オレには関係ない。他球団の戦力分析はするけど、中日のチーム作りがひとつクリアしたのはいいことじゃないか。谷繁が入ったら強くなるし、タケシ(中村)も「そう簡単にいくか」という気持ちで頑張るんじゃないか。
12月23日
ドジャースのキャンプはハンパじゃなかった
(読売テレビの番組「トラトラタイガース」に生出演)
▼妻帯者は手を出さない?「最近の日本人は『怒り』を忘れてる。男は怒るときは怒らないと。(中日監督時代の鉄拳制裁に)2回目に監督になったときは、奥さんと子どもがいる人にはけっして手を出していない」
▼茶髪は嫌い「茶髪やヒゲは似合っていれば…。でも日本人に似合うかな。俺はけっして…、嫌いです。個性個性と言い過ぎなんだ。チームの中での個性とはどういうものか。はみ出ることを個性というのは間違った採り方。髪は白か黒だな」
(その後テレビ大阪に移動して会見)
――キャッチフレーズをマスコミに公募しているが
星野 トラ番は広報に言葉を渡してほしい。「ハード」という決意、内容があればいい。(各社トラ番に対し)テストを受けているみたいだろう(笑)。担当記者を試しているんだ。どれだけタイガースの再建を真剣に考えているか。
――採用者の特典は
星野 何か考えよう。監督賞かチーム賞か、奥さんに何かあげるとか。
――2月1日のキャンプインについて
星野 もちろん選手は体をつくってこないと。1クール半くらいで採点します。それは(22日の)コーチ会議でも言った。できてない人にはペナルティーを課します。当然だと思う。メジャーのキャンプは開始が遅いが、みな体をつくってくる。(中日監督時代は)パンチ、ギャラードが初日からフリー打撃に投げさせてくれと言ってきた。投げられるだけのものをつくってきていた。
――メジャーキャンプ?
星野 メジャーは日本よりハード。(第1次政権2年目に)ドジャースのベロビーチキャンプに参加した。ラソーダ監督に「毎日3人ずつうちの選手を練習に入れてくれ」と頼んだ。言葉がわからないせいもあったが、みんなものすごくハードだと言っていた。沖縄でずっと訓練していたはずなのに、落合、宇野、川俣、みんなバテとった。
12月22日
伝統ある球団ということは尊重する
――コーチ陣と初顔合わせになったが…
星野監督 ほとんど顔は知ってるし、向こうもオレの性格、人間性を知ってると思う。
――改めて監督の考えを説いたのか
星野監督 タイガースが伝統ある球団ということは尊重しようということ。ただ、この近代野球の中での4年連続最下位という現実からは逃れられない。いかに脱皮するか、脱出するかをみんなで考えようということになった。
――具体的には?
星野監督 (来春)キャンプはこういう方向性でいこうという話をした。担当コーチには(チーム立て直しへの)アイデアをもってきてほしいといった。なぜ、このように4年連続最下位という屈辱になったのか、分析して教えてほしいと…。来年1月18日の会議までにもってきてほしいと話した。いいものはそのまま残すし、悪いものは省く。
――決め事は?
星野監督 ミーティングの席上で決まったことは全員の責任、最終的には監督の責任とするということ。ミーティングで結論が出れば、それまで反対していても賛成してもらう。あとになって、ああ言っていたのにというのは(マスコミの)えじきになる。
――来春1月18日のスタッフ会議は…
星野監督 1、2軍の振り分けを行う。(キャンプでは)みんなハードワークになる。よそと同じレベルでやってたんじゃ、今の位置からは脱出できない。おれも含めてスタッフ、選手、相当な覚悟でやらんとファンに喜んでもらえない。その姿勢があれば結果はついてくる
――コーチから質問は出たのか
星野監督 (片岡獲得による日本ハムへの人的補償に対しての)プロテクト(選手)については意見が分かれたところもある。吉竹、木戸、岡田らがよく分かっているから。30人というのはつらいな。まあ、基本が1番大事だ。基本がないとアドリブはない。基本なくしてアドリブなしだ。
12月21日
田口に「オレの気持ちは伝えた」
――片岡の入団について
星野監督 昨日(20日)も発言したんですけど、ここまで編成が一生懸命、根回しをしてくれまして、そして、私が最後にちょっと味付けしたかなという程度ですし、彼がタイガースを選んでくれたということは、本当に何十%も(戦力)アップするなという感じ。悩みはよく分かりますから、悩んだ末にタイガースを選んでくれたことを感謝しています。
――期待する役割は
星野監督 日本ハム時代もよく知っていますし、彼は選手会長の経験もありますから、チームを引っ張っていくという印象です。(中日)立浪からも彼の性格等、いろんな野球観をよく耳にしていますから。ボクがどうのこうの言うより、「オマエの野球をやれ」と言うだけで十分だと思います。
――チームが星野色に染まりつつある?
星野監督 まだまだ染まっていませんね(笑い)。これが第1歩だと考えていますから。これからドンドン社長と相談して、チーム改革に向かってやるべきことをやっていこうと。それで頭の中はいっぱいです。
――片岡の具体的な起用プランは
星野監督 頭にはありますけど、今は言いません。彼が言った「自分の野球をやる。背伸びすることなく自分のものを出したい」。それで結果はついてくるとボクは信じている。
――きょう(21日)の片岡の入団発表について
星野監督 オレが催促したんだ(笑い)。無理してきてくれた。やっぱり、顔を見んとな。顔を見て安心した。片岡の奥さんはオレの(明大)後輩で、オレと同じ田舎(岡山)や。それも決め手やなあ(笑い)。そこまで調べとかんかい。なんでオレが教えなアカンのや(笑い)。
――もう1人のFA選手(田口)は
星野監督 2回ほど(電話で)話した。アリゾナまで飛んでいこうと思うけど。いつ飛んでいくかマークしとかんと知らんで(笑い)。ウソウソ、それは冗談や。でも、まあ、オレの気持ちは伝えた。久々、奥さんとも話した。28日か29日に最終的な(米大メジャー球団の)オファーが来るんだって? 年明けには帰ってくると思うけど、そのオファーで判断するんじゃないかな。
12月20日
片岡からの電話に「やったー」
――片岡選手の獲得に関して
星野監督 うれしい限りです。本当に電話もらった時は「やったー」と。ちょうど車の中だった。(片岡が)「結論を出しました」と落ち着きない声で言うので断るのかなと一瞬、肝を冷やしたけど、「タイガースにお世話になります」(片岡)と。「来てくれるか。そうか。ありがとう」と何度も確認しました。彼も忙しいし、またゆっくり話そうとなった。(久万)オーナーと(野崎)球団社長に(電話で)言いました。よかった、よかったと。
――片岡の涙について
星野監督 彼の悩みと、今までのFAの選手の悩みは全然違いますから。彼の悩みは金額、条件じゃない。小さいころからのタイガースファン。PL学園で甲子園に来て、最後も甲子園で、という夢がありましたから。そして、日本ハムで育てられたという恩がありましたので…。悩みの種類が違いますからね。
――電話もらった時は
星野監督 運転手がビックリしとった。ワシがあんまり大きい声を出すから、急ブレーキを踏んで(笑)。(電話は)2時すぎじゃないかなあ。
――獲得の自信はあったのか
星野監督 編成が根回しして、しっかりしてくれた。オレなんかはお新香みたいなもの。漬け物みたいなもの。編成が根回ししてくれた結果だと思う。オレなんか付け足しや。片岡の方も監督が決まっていなかったから誰と話していいのか…。余計に悩んだと思う。
――悩んだのは監督も同じだが?
星野監督 昨日(19日の直接交渉)「オマエも悩んでいるだろう。恩返しや義理で悩むだろう。オレも30何年いたチームを離れるんだから、オマエの気持ちはよく分かる」と言った。(片岡は)「そうですよね」と言っていたよ。
(大阪市内のホテルで)
12月19日
片岡は人間的に好感持てる人物
――片岡選手との交渉は
星野監督 きょうはこちらの心の内。「タイガースを助けてくれ、一緒になって再建を手伝ってくれ」と、その話を伝えました。彼はハートもいい男。気持ちは揺れ動いてるけど、何とか来ていただきたいと思ってます。
――手応えは
星野監督 きょう返事をもらえるわけもない。ただ久万オーナーからも(片岡獲得について)「タイガースの再建のために(自分も)出馬する、必要なら頭を下げる」と言っていただいていて、非常に心強く思っているのは確かです。昨日就任したばかりで生意気は言えないけど、タイガースの現場責任者として、誠意は伝わったと思います。
――片岡選手の印象は
星野監督 (PL学園では)立浪と三遊間を組んでたんだよね。2人は親友で、ドラゴンズの時は僕も一緒に立ち話をしたことが何回もある。性格は知ってるし、きょうも「お久しぶりです」なんてあいさつしてたし、お互い違和感もない。来てほしいから言うわけじゃなく、人間的に好感が持てる人物だね。
――口説き文句は
星野監督 「苦しんでるタイガースを一緒に再建しようじゃないか! 悩め! 俺も悩んで(阪神監督受諾の)結論を出した。悩めば人間大きくなる」とね。とにかく、明日いい返事をもらえることを期待してるよ。以上!
12月18日
野球人、社会人として幸せな男
――阪神の監督に就任した心境は
星野監督 久しぶりにこんな大勢の前で話すので、ガラに合わず緊張しています。それだけみなさんの期待が大きく、これは大変だぞ! という印象です。でもプレッシャーというのは好きなんだ。昔を呼び戻してくれる。現役時代からプレッシャーがかからないと力が出せなかったし、プレッシャーを楽しまないとやっていけない。決意表明の席に座ったと思っている。
――就任要請から受諾までの思いは
星野監督 最初はえらい電話がかかってきたなと思ったが、その半面、野球人としてありがたいなと。でも、すべてに「しかし」が付いて、1週間ずいぶんと悩んだ。いろんな方に相談して、周りをよく眺めて、『やって来い』『(阪神を)助けて来い』と大勢のバックアップの声で、野球人・星野として決断した。
――阪神の印象は
星野監督 ジャイアンツとタイガースは日本のプロ野球で最たる伝統のあるチーム。やっぱり東西が強くないと、プロ野球が盛り上がらない。私だけじゃなく、全国の野球ファンもそういう受け止め方をしていると思う。私は、少年時代からタイガースファン。35年前のスカウト部長が指名してくれなかったのは残念だが(笑)、田淵(幸一)という6大学のスーパースターがタイガースに入ったのだから、いたしかたないかなと。でも、今、夢のかじりかけの時に、タイガースからお声をかけてもらって幸せな男だなと思う。野球人、社会人として幸せな男だなと。みんなにひがまれる幸せな男だなと思う。
――4年連続最下位の阪神を再建するプランだが
星野監督 みんな早とちりしている。みなさんの会社も一足飛びで大きくなったわけじゃない。地道に1歩1歩やらないと。1人の力ではなかなか難しい。フロント、現場が一体にならないと強くなれない。あなたたち(報道陣)の協力もないと。特に(阪神)担当記者と在阪テレビ局には、その責務がある。私と同じ気持ちで戦ってもらいたい。それがタイガースを強くする最初の1歩になる。
――阪神は、負け癖がついてると言われるが
星野監督 敵陣からだが、タイガースにはよくいじめられた。今年もよくやられたしな。でも、負け続けると誰でも染まってくる。自分で自分の身を守らないといけない。自分で危機管理をしないと、どうもならない。新しい監督が来たから(負け癖が)なくなると思ってるヤツはダメ。手伝いはするが『自分がやる』というものでなければ、4年連続(最下位)の屈辱はぬぐえないと私は思っている。
――怖いイメージを持たれているが
星野監督 こんな優しい男がなんで怖いんだろう? 私は基本プレーでのボーンヘッドは許しませんが、技術的な失敗はあまり責めない。だけども、プロ野球選手として、タイガースの選手としてやらなければならないことをやらなければ、私は鬼になります。
「何やAクラスか」ファンにぜいたくな考えを
――阪神はフロント改革が必要か
星野監督 みなさんフロント、フロントというが、どこのチームも同じようなもの。失敗はみんなある。きちんと始末できるかどうかだろう。人社会だから、意見の食い違いはある。我の強い選手も多い。でも、タイガースあってのプレイヤーなんだ、これは徹底してもらう。どんなに低迷しても、まずチーム。
――関西のタイガースファンにメッセージを
星野監督 関西だけじゃなく、タイガースファンは北海道から沖縄まで全国にいる。私の関西の友人もすべてタイガースファン。甲子園の熱狂的な応援は幸せだなと、敵地にいながら、そういう思いにかられたこともある。1年目から、タイガースファンにはあきらめや『もうええわ』という思いをさせないようにしたい。ファンが『なんやAクラスか』とか『優勝争いに負けたんか』とぜい沢に考えるくらいにもっていきたい。
――打倒巨人について
星野監督 私の人生そのものが対ジャイアンツ。全国のアンチ・ジャイアンツのためにタイガースを強くしたいと思っている。そのためにはジャイアンツも強くあるべきだし、中間にいる球団も強くあるべき。来季開幕は巨人戦? そう焦るな。キャンプになったら会話がなくなるぞ。開幕投手まで言わなきゃならないな。仕方ない、星野(仙一)だ(笑)。でも、よく戦力を検討したい。無難な答えは嫌いなんだ。
――ドラゴンズの選手とはどう接するのか
星野監督 人間関係だから、相談があれば、人間として、先輩として、当時の監督として受ける。お世話になったとか、感謝というのはいつまでも大事にしたい。でも、いざグラウンドに立てばプロの選手、タイガースの選手を戦う男、戦う集団にしたい。プライベートでは仲が良くても、グラウンドでは火のごとく戦う男になれる、そういう選手を育ててみたい。今までの選手にわだかまりはない。グラウンドでは敵将として戦っていきたい。
――名古屋にはまだ割り切れないファンもいるようだが
星野監督 それはありがたいことだね。どうぞ行ってくださいでは逆に寂しい。昨日(17日)も夜の12時すぎにピンポンが鳴って、ファンだった。『頑張ってきてください』と。おい、12時だぞと思ったけど(笑)、ありがとうと言っておいたよ。事を起こす時には、割り切れないものがある。どこでどうするかは最終的に本人が決めること。私のファンは、最終的にうまくいくことを祈ってくれていると思いたい。
12月17日
心に決めたという実感ある
(会見場に登場し、まずは「長らくお待たせしました。久しぶりに緊張しているもので…」と第一声)。
――就任にあたって今の気持ちは
星野氏 2、3日前にオーナーにお会いしまして、少し時間を頂きました。十二分とは言えないが、考える時間を頂きまして、スッキリした、というか心に決めたという実感は沸いてきました。
――受諾する決め手は
星野氏 いろいろ順序を踏まえ、歩んできましたし、野球界のOBやファン、後援会の方々に相談させてもらい「お前はユニホームで大きくなった人間なんだ。ユニホームで育ってきた野球人なんだ」と言われた。そういうことが決定的な要因ですね。
――チーム再建策は
星野氏 野球そのものは、野村さん(克也前監督)の野球を継承するとは、そこまでは言えないが、野村さんは道半ばだったと思う。野球の頭というものは、進んできていた。私の精神的なもの、野球の考えを付け加えていきたい。
――片岡、田口のFA交渉はどうするのか
星野氏 20日に片岡が返事をするそうだが、時間がない。明日は大阪で入団発表だし、明日は動けない。明後日も、名古屋で対談が入っている。直接会えるかは物理的に難しい。電話しかないかな。
(そこで星野氏の携帯電話が鳴る)
星野氏 おっ、片岡からや(笑)。
――田淵氏や島野育夫中日2軍監督の入閣については
星野氏 明日、みなさんに詳しいことをお教えできるでしょう。明日(の就任会見)に言うことがなくなるぞ。今日は簡単に。
――タテジマを着るのは
星野氏 2月1日です。
――どうして、入団発表で着ないのか
星野氏 ユニフォームはグラウンドが1番サマになるんじゃないか。ユニフォームは戦闘服です。
――NHKの海老沢会長との会談内容は
星野氏 今日は「タイガースのためにしっかりやってくれ」と言われました。NHKもBSを含め、(阪神戦を)放送しているので「秋口までテレビの前に引きつける展開を頼むぞ。最後の最後までペナントの輪の中に入って盛り上げてくれ」と。「任せてくれ」と言いたかったけど「しっかりやります」とお茶を濁した。
――阪神への受諾のあいさつは
星野氏 (ニッポン放送での)ラジオの後、早く言わなきゃいけないと、移動する時に。失礼ですが携帯電話でオーナー、(野崎)球団社長の2本、連絡を入れさせてもらった。
――その内容は
星野氏 「明日、お顔を拝見します。よろしくお願いします」と。久万さんからも「お互い、頑張りましょう」と言われた。『お互い』という言葉を使っていたね。 (東京・渋谷のNHK内)
12月16日
片岡と田口には「助けて欲しいなあ」
(午前中、地元テレビ局の「サンデードラゴンズ」に生出演し)
――阪神監督就任で名古屋への思いは?
星野氏 中日への愛情は変わりません。それを忘れたら人間じゃない。俺は30数年間、中日一筋に育てられた男。この恩は死のうがどこへ行こうが、絶対に忘れられるものではない。
――田淵氏が打撃コーチで入閣するようだが?
星野氏 これは決まりです。監督、コーチとしてよく両雄並び立たずというけど、それは浅はかな考え方。俺たちはそういうのを超越した関係です。それは多少考え方の誤差はあるかも知れないけど、全然大丈夫。さすがにグラウンドではブチ、仙ちゃんとは呼び合えないかも知れないけどね(笑)。
――中日島野2軍監督の招へいについては?
星野氏 星野といえば島野。もう体の一部分みたいなもんだし、来てくれれば有り難い。ただ島ちゃんにはすごく迷惑を掛けてる。(中日と)まだ契約もしてないしね。ただ今は、星野1人で大阪に行かせるのはかわいそうだと、中日が優しい心を見せてくれることを期待してます。
――中日ファンへのメッセージは?
星野氏 かわいい子には旅をさせろといいます。ここは思い切って、頑張っていってらっしゃいと気持ちよく送り出して下さい。私は命を賭けて行きます。そして野球人星野仙一として戦い、きっちりとタイガースを再生させます。
(その後、名古屋市西区のホテルで行われた中日井本投手、元中日で現在横浜の山田喜久夫打撃投手の結婚披露宴に掛け持ち出席。その後報道陣との会見で)
――連日ハードスケジュールだが?
星野氏 タフはタフだよ。昨日も寝たのは(午前)2時半ごろだったし…。寝付けない? 監督やってたらそうだよ。肉体は寝れるんだけどね。でも顔色はいい? 見栄張ってるんだよ。まあ一生に一度ぐらいはいいんじゃない。
――山田喜久夫打撃投手の結婚披露宴では、横浜森監督と同席だったが?
星野氏 話の内容は言えないな。野球の話はしてないよ。冷やかしもない。『たいへんやなあ、ご苦労さん』とは言われたかな。言えない話は言う訳にはいかないよ。でも実際、言えない話なんてないんだけど。
――FAの日本ハム片岡が星野氏に会いたい意思をほのめかしたが?
星野氏 向こうが会いたいというなら、お会いしますよ。日時? タイガース担当が自由にしてくれたら、俺はいつでも(会いに)飛べるんだけどね(笑)。
――オリックス田口もホームページで(星野氏の直接出馬に)「うれしい」と書き込んでいるが?
星野氏 女性から(僕に会いたいという話)はないの?(笑)それは冗談として(田口は新聞のコメントで)「メジャーの選手はこんなに練習するのか」って書いてあったな。(片岡、田口の2人には)助けて欲しいなあ。(阪神に助けて下さいとお願いされ)今度は俺が言う番だろうなあ。
――井本選手の結婚披露宴では中日西川球団社長とも同席だったが?
星野氏 そばにいるんだから、あいさつはしたよ。でも(島野2軍監督の引き抜き要請など)生臭い話はしてないよ。その件は改めて、キチッとやります。
――前日上坂選手の結婚披露宴の飛び入りスピーチでは「レギュラーは確約できない」と話していたが?
星野氏 そりゃそうさ。できる訳ないじゃん。そんなこと言ったらたいへんなミステイク。控えのヤツがヤル気をなくしちゃうよ。
12月15日
岡田はコミュニケーションに飢えていた
――第2回交渉を終えて
星野氏 結論はもう、だいたい皆さんのご存知のように、見えてますから。そのための細かなことは慎重にいかないといけない。大きなことはこの前合意しています。補強の問題とか、どうなっているのか聞きました。FAも生きているみたいで、外国人(選手の)問題も完全に決まっていないものですから、そういうのを詰めていました。
――気持ちはさらに前進
星野氏 まだ仕事が、生放送とかの電波(テレビ出演)がありますので、それをやり終えて正式に報告したい。あと2、3日ですね。心は決まっています。
――補強策に関して球団と議論を戦わせたのか
星野氏 戦わせたと言いましても、もう契約している部分もありますし、今からどうのこうのは…。可能性があるのは1、2、ありましたけどね。戦力分析は頭の中でしていますよ。外国人問題や、FAがうまくいくかどうかで、随分、かかわってくるので、話し合いをしていたら(交渉時間が)長くなった。
――スタッフに関する話し合いは
星野氏 それはほとんどすり合わせが終わってますから。まあ、ご心配なく。
――甲子園で指揮をとることになるが
星野氏 当然です。どこでやるんですか?(笑)
――午前10時から4時間のロング交渉だったが
星野氏 そんなになったか。途中、抜けたからな。上坂の結婚式も行ったし。スピーチをしてきました。すいません、皆さんの断りなく(笑)。同じホテルで同じ時間帯にいるのに、行かないのでは申し訳ない。もちろん、向こうで出てほしくないのなら別ですけど、ぜひということで。(上坂は愛知県が)地元らしいね。ドラゴンズファンもいっぱいいた。
――どんなスピーチを
星野氏 上坂に聞いてくれ。忘れたわ(笑)。あいさつだけして引き返した。
(ここで星野氏自ら岡田2軍監督の話題に移す)
星野氏 そうそう、岡田とも話をした。オレがスピーチ終わって、彼が乾杯を終わって。せっかくだから。まあ、あいさつ程度。あとでゆっくり大阪で話そうと。
――どんな内容の話か
星野氏 一緒に頑張りましょう。よろしくお願いしますと。昔通り素直な男。やっぱり、コミュニケーションを取らんとな。彼はコミュニケーションに飢えていたな。それは彼も言っていた。オレはしゃべりすぎるぐらいしゃべるぞ。オマエがタイガースの若い子のことを知っているから、しっかり教えてくれよと。彼はちゃんとお教えしますと。6大学の先輩後輩。彼の意識の中にもあるから。しっかりコミュニケーションを取れば、大丈夫だね。
――ところで、契約年数は
星野氏 今まで通り。1年1年の積み重ねです。なんか、オーナーが(前回の交渉後に再建について)「1年でやる。すごいやつだな」と。みんなも誤解して(苦笑)。そんなオレはスーパーマンじゃない。ただ、そのつもりで、熱意でやらないといけない。ボクは途中で放り投げることはしない。1年1年でやらせてください。過去11年間もそう。お互い信頼してやりましょうと言った。(野崎球団)社長は不安そうな顔をして「長期で」と言いましたけど、1年1年、勝負の積み重ねで。ボクのわがままを通してもらいました。選手も1年契約。選手と一緒だ。それだけオレは信用しているということを言いたい。
――チーム再建について
星野氏 1年、2年見て、野村さんがやってこられたものに、プラスアルファして、ボクの考えをつけ加えたい。
――FAに関する話し合いについて
星野氏 FAは今、新聞に書かれている通りの答えしか返ってきませんでした。田口はアメリカへ行っているんだろ。片岡は結婚式(16日)もある。忙しい状況だから、答えを待ってほしいと言っていた。
――FAでの獲得を目指す2人へのメッセージは
星野氏 (監督就任を)発表した後、言います。猛アタックします。
――2人の獲得を希望しているか
星野氏 そりゃ、2人が入ると入らないとでは大変な違いがあると思う。(報道陣に)どう思う? そうだろう。競争が激しくなる。(層の)厚さが増す。(昨年まで中日監督として阪神と)戦ってみて、若い子が伸びてきても、厚さは薄かったわな。1人、2人、入ると厚さが増す。ものすごい戦力だと思うよ。
――野村前監督が言っていた得点力アップという課題について
星野氏 得点さえあげてやれば外国人2人(投手のハンセルとカーライル)はかなり勝ち星が増えるんじゃないかなと思う。たまにたくさん点を取るとビックリして打たれちゃうのはあるけど(笑)。(中日)野口なんかも、たくさん点を取ってやると、どうやって投げていいのか分からんように(笑)。ピッチャーにはそういう心理はあるね。
――外国人選手の補強に関する話し合いは
星野氏 外国人の話は出ましたよ。そのうち球団が言うと思います。外国人は色々と邪魔が入りますから、なるべく質問しないように(笑)。
――島野中日2軍監督の招へいについて
星野氏 それも発表の後。欲しいに決まっている。それは顔を見れば分かるだろ。
――戦力補強の要望は球団側に伝えたのか
星野氏 要望は(出して)ないですね。全く監督をやるつもりがなかった時期から、あまり新聞を読んでいない。だれがトレードとか、だれが自由契約になったとか知らないから。それ(監督要請)からは調べていますけど、だれがトレード要員なのかとかは、これから調べます。ただ、今の所は全く白紙です。オレはいい形でスタートしたい。やる以上は、まん丸とは言わなくても、少なくともだ円形ではスタートしたい。
(名古屋市内のホテルで行われた会見にて)
語録目次
阪神 |
野球 |
広島 |
スポーツ |
競馬 |
芸能 |
レジャー
|