
吉田義男氏が回顧…ファンの前で「日本一になります!」
優勝した瞬間ね、そりゃ覚えてますよ。神宮は阪神ファンでものすごい盛り上がりでしたからね。ヤクルトの田口社長(当時)がね、僕のとこに来て『このままじゃファンが帰りませんし、収拾がつきません。これを収めるためにも、監督がマイクを持って挨拶して締めてください! 』みたいなこと言われましてな。ほんま、困ったことになったと思いましたんや。
しょうがないから、マイクを握りました。何を言った? ええ、スタンドのファンに向かってですね、まっその〜っ…。『ご声援ありがとうございました。セントラル・リーグのために日本一になります!』ってね。そうやったんです。えらいことでしたな。
優勝した試合は、9回に同点に追いついたんです。掛布がホームランを打って、岡田が二塁打で続いて、北村が送ったんですわ。代打の場面でした。ベンチには弘田と佐野がおった。迷ったんですが、最後は生え抜きの佐野を起用したんです。センターへの犠牲フライで同点にしてくれましてね。引き分けで優勝したんですわ。ビール掛けですか? 中西(清起)がいちばん僕にビールを浴びせてくれましたわ。現役で2回、監督としても日本一にしてくれた阪神には感謝しています。幸せな男です。はい。(日刊スポーツ客員評論家)

85年10月16日「あの日の猛虎語録」
吉田監督「この栄光は、すべて多くのファンの皆様のお陰と思っています」
掛布「9回表の39号は、生涯忘れられないホームランになりました」
岡田「もう阪神では優勝できないかも、とも思った。でも、阪神で優勝したかった」
長崎「移籍した1年目で、こんな喜びをかみしめられるなんて、もう最高」
佐野「大学時代(中大)に2度、優勝しているけど、全然違います、うれしさが…」
中田「自分の成績とチームの優勝が結びついた二重の喜びです」
弘田「優勝は野球をやって初めて。だから、うれしい」
福間「微力ながら貢献できたし、人生最高の年でしょう」
池田「ヒジ痛に悩みながら出発したシーズンに、優勝できて感慨もひとしおです」
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