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星野ネバサレ野球2年目の結実へ | ||||
広沢&和田コーチ40歳の優勝物語学生時代からの仲、立場違えど…
昼食時、エビフライにから揚げの弁当(500円)をかき込みながら、メーン球場のプレスハウスの横で「ランチタイム特打」を見つめた。オマリーコーチが投げ、アリアスが豪快にオーバーフェンスを放つ。派手なパフォーマンスだったが、実はその隣の組み合わせの方に興味を引かれた。 投げるボールに温もりがあった。「しっかり打てよ」「まだまだお前はやれるんだぞ」。つぶやきがボールに込められていた。打つ男も「ありがとう、感謝してるよ」と答え、快音を安芸の空に響かせた。 広沢と和田コーチ。2人は今年41歳を迎える。明大と日大、学生時代からの仲で、ともに日本代表でオリンピックに参加した。ヤクルトと阪神。プロでは敵になったが、時は流れて阪神で再会した。現役で一緒に戦ったのは2年だけ。和田が先に引退した。 残った広沢は今年19回目のキャンプ、チーム最年長で球界でも同い年は伊東(西武)だけになった。そんなベテランの特打。和田コーチが投手役を買って出た。「あれぐらいのベテランになると、相手する投手も気を使うんで、僕が投げると言ったんですよ」。立場は変わった。現役とコーチ。ただ18メートル強の空間に、40歳にしかわからぬ感情が渦巻いていた。 「コーチとして、広沢には期待している。40になっても、飛ばす力は若い選手以上だし。それと同期生としたら、お前しかいないんだから、もっと長くやれよという思いかな」。110球を投げ終えた和田コーチが言えば、広沢はこう答えた。 「ありがたい。本当に感謝している。40歳には40歳のストーリーがある。和田と僕の関係もひとつのストーリー。それらがたくさんあって、実を結んだ時が優勝なんですよ」。 安芸に来てからここまで、打撃陣で目立つのはこの広沢であり八木だった。金本と今岡が打たなかった事もあるが、この時期に広沢が目立つようでは情けないと、個人的には打線を危ぐしている。ただ一方で、ベテランには物語があり、40歳のロマンを知った。キャンプ最後のクール、50歳記者は広沢と和田コーチに元気を与えてもらった。 【内匠宏幸 編集委員】
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2003年2月20日付紙面掲載
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