阪神 6―9 横浜 (7月20日・横浜) | ||||
星野監督の我慢強さがナインを動かす
トラファンは我慢強くなければならない。そして優しくなければトラファンじゃない。久しぶりに社へ上がると、G党のインターネット編集長・上野が寄ってきてこう言った。「巨人は強いな。こら行ってまうかもしれんで。阪神と7差? まあ夢でも見といて」。ウウッ、悔しい。けど、我慢するしかない。 我慢していれば花も開く。前夜の横浜戦、3打点をマークした片岡がいい例だ。18日の広島戦、片岡はノーヒットの上に2失策。惨敗の責めを一身に受けた。 その夜に届いたファンのメール。「今の片岡選手は、見ていてとても辛いです。試合前のベンチで、いつ見てもバットを振っている姿を見ると、心が痛みます。頑張っている人に対して、これ以上頑張ってというのはとても心苦しいのですが、今はとにかく結果が出てほしい。祈る毎日です」と竹内絵里さん。トラファンは本当に優しい。 そんな片岡を、星野監督は断固3番で使い続ける。そして前夜の満塁タイムリー。「やったやったやった !! 阪神快勝! 片岡3打点 !! 打ってくれた。それだけです。ほんまうれしいです」と竹内さんからのメール第2弾は喜びに弾けた。 「今年だけじゃなく来年も働いてもらわなアカン選手。使い続けるワシの方もプレッシャーあるけどな」と星野監督。そして前日の試合前、片岡に「相手に負け、ヤジに負け、新聞に負けとったらイカン」と直接ゲキをとばしたという。 昨年の藪、今岡を引き合いに出して、我慢と選手を信じつづけることの大事さを説く。熱血タイプの星野監督だが、意外なほどの我慢強さがナインを動かしてもいるのだ。 我慢はこの夜も実った。2点を先行されながら、3回にその片岡が右前へ鮮やかな同点タイムリー。彼は見事にゲキにこたえた。男の意地を見せつけた。 なのに、なんという悲劇。6回表までに6―2と4点差をつけながら、その裏、先発カーライルがピンチを招き、後を受けた弓長、金沢が踏ん張れず。一挙6点を奪われて再逆転を許してしまった。巨人が遠のく悔しい黒星。この夜の我慢はつらい。 【安永五郎】
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2002年7月21日付紙面掲載
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