阪神 2―3 広島 (7月17日・甲子園) | ||||
夢の300万人動員へ…営業も熱い
土壇場の暗転。一度は逆転して、ほとんど4連勝を手中にしていただけに、引き揚げるナインからは歯ぎしりの音さえ聞こえてきそうな試合後の通路。星野監督は、悔しさの中にも、後半戦の2試合でつかんだ手ごたえを救いにしているようにも見えた。 1日前の後半戦スタートは会心の完封劇で決めた。名残の梅雨に、空は泣き出しそうに曇っていても、試合前の星野監督は底抜けの笑顔を見せていた。「また(ペナントレースが)ダンゴになる雰囲気? 言ってた通りだろ。エッ、信じてなかったの。混戦になりますよ。ハッハッハ」と愉快そうに笑う。上空を覆っていた雨雲は、指揮官の笑い声に流されて消え、試合開始1時間前の上空には夏空が戻っていた。 夢のふくらむチームの状態に、さらに盛り上がっている人たちがいる。本拠地動員300万人という未踏の数字に夢をかける球団営業部の面々だ。1985年の優勝時でさえ260万人。最後の最後までヤクルトとの死闘を演じた92年も15万人届かず285万人と、あと一歩で大台は逸した。それが開幕以降の空前の星野フィーバーで夢ではなくなりつつある。実は今年の主催ゲーム70試合のうち、15日の広島戦が折り返しの35試合目だったが、動員合計は145万4000人と期待を膨らませるに十分なところまで来ていた。 「300万人を達成するためにはもちろんチームにがんばってもらうことが第一です。でも、この絶好のチャンス。今年は営業部も最後まで、もがき抜くつもりですよ」。指揮する酒井清史次長の口にも力がこもっていた。チームに呼応して長期ロードの前後には単一企画としては過去最高のン千万円の予算を投入して「夏休みスペシャル 選手フィギュア プレゼントナイター」を行う。7月27、31、8月3、28、31日の5試合、入場者の4人に1人に、各日指定された選手の非売品フィギュアがプレゼントされるという企画。外れた人にもダブルチャンスが用意されているそうだ。 現場が熱ければ営業部も熱いといったところか。悔しい1敗となったこの日の2万8000人を加えて、今日150万人という5合目に達するはずだ。目標に届くためには、前半戦以上のペースが必要だが、V争いに生き残れば大入り必至だけに、十分可能な数字になる。行け! タイガース―。ファン以上の祈りが、今、ナインの背を押している。 【達野昭司】
|
||||
|
2002年7月18日付紙面掲載
| ||||
|
[星野阪神を追う「虎劇場」 目次] 阪神 | 野球 | サッカー | スポーツ | 競馬 | 芸能 | 社会 | レジャー | ||||