阪神 2―0 ヤクルト (7月2日・神宮) | ||||
「球団誌」年間購読1万部超えた
耐えに耐えた6月戦。ツキ(月)が変わったことを素直に歓迎していたのは星野監督だった。「ゲンのもんだけど、悪い気はせんよな」。サバサバした笑顔は連敗前以上の爽やかさだ。前半戦は残り8試合。ヤクルト、巨人、中日と続く上位チームとの対戦は、お互いにサバイバルをかけた死闘になる。「ここで5分以上の星を残せば自ずと展望も開けてくる」。その胸に、自信と闘志がよみがえった証しのセリフだろう。 そんな阪神球団に、小さなうれしいニュースが持ち込まれた。球団誌「月刊Tigers」の年間購読者の申し込みが先月末で1万部を突破、トータルの発行部数も10万部の大台を越えた知らせだ。年間購読者数は、野村阪神の好調時でさえ5000部程度にとどまっていただけに、驚異的な反響と言ってもいい。ひとえに星野人気と、チームのこれまでの奮闘がもたらしたものと言える。 寺崎伸編集長(39)によると、増え始めたのは星野監督の就任が決まった直後の昨年12月から。そして開幕以降、デーゲーム当日の甲子園球場前で始めたキャンペーンでの申し込みは例年の20〜30倍を超える数字を記録し続けた。さらにインターネットでの受付も全国47都道府県から隈なくアクセスされ、編集部には文字通りのうれしい悲鳴が上がる事態になったという。 「チームにも取材で接していますが、今年は違うという感触を選手全員が感じているのが分かります。それがファンの方にも伝わっているんじゃないですか。負けた後の悔しさ、次の試合はきっとやれるという自信。本当に去年とは全然違います。正直言って、ボクらも雑誌を作る楽しさを満喫していますよ」 星野監督自身も、チームも、ファンも、そして球団誌編集長も感じるしっかりとした手ごたえ。猛虎はトンネル脱出を契機に、神宮から再び夢に向かって走り始めた。2度も悔しい思いを経験したエース井川が気持ちの入った圧巻奪三振ショーで指揮官の胸を熱くさせる。遅い仕掛けでファンをヤキモキさせた打線も初回に先制。8回には主砲のバットで連勝を決めた。 今月中にもナインの未公開フォトをまとめた「タイガース写真集」(2500円)を発刊予定の編集長。「これも買っていただけそうです」とチャッカリ算盤をはじき始めている。 【達野昭司】
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2002年7月2日付紙面掲載
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