阪神 2―3 中日 (6月12日・ナゴヤD) | ||||
フーリガンにも負けない!?熱い虎党に応えろ
冠婚葬祭大好き男・編集担当・和田がチケットも持たずトコトコとW杯の長居スタジアムまで出かけた。「大阪の祭りやないか。ワシが行かんと始まらんやろ」と空威張りもいいところだが、お目当てはもちろんフーリガン? 話のタネに、これは見逃せんというわけだ。地下鉄御堂筋線。おるおる…ズラ〜と外国人。顔のペインティングはどうやらイングランドサポーターと見た。早速、運動部に携帯電話だ。「オーイ、大阪の町がロンドンになっとるゾ。ちょっとヤバそうや。オレは引き返す」。 校閲部長の岡田も感激の笑顔をふりまきながら出社してきた。「阪神高速でベ、べッカムとすれちがいましたわ。横顔でっけど男前でんな。家に帰ったら久しぶりに子供に自慢出来ますわ。うらやましがるやろな」。反対車線をパトカーに挟まれて走る淡路交通のバスをチラッと目撃しただけで、これだけ有頂天になれる52歳の男も珍しい。かくて、W杯浪花の陣は、編集局を歓声とタメ息で包みながら進行していった。 阪神にとっては、つかの間、関西の主役を譲り渡すハメになったが、こちらも死闘は続いている。鉄壁だった投手陣の乱調が続いてまさかのペースダウン。名古屋の星野監督は、静かな口調の中に、もどかしさを強くのぞかせていた。 「イヤな負け方が続いとるな。不細工な試合をしてしもうとる。ただヨソもそうだけどな。心配は選手たちが“今年もダメか”と思うことだね。攻めの気持ちを持ち続けなきゃあ。守りになっちゃあいかん」 ヤキモキしているのはファンも同じだ。負けた翌日には、メールやファクスが編集局にドッと舞い込む。 「藪投手のフォームをビデオでチェックしました。いい時は、足を上げる時、腕をしゃくっています。ここ2、3試合は違います。コーチに伝えてください」(松原市・岩谷省三) 「雑なプレーが気になります。開幕時の様に1球に集中する戦いを…」(川西市・近藤祐一) 「ぜいたくは言いません。最後まで私たちをドキドキさせる試合を見せて!」 (risa motoe) ひたむきな猛虎党。こんな声を背に井川がふんばる。アリアス、桧山の逆転連打。しかし最後は4試合連続、悲鳴の幕切れになった。ア〜あと1点。プイとグラウンドに背を向けた星野監督の背に、スタンドから「明日や、明日は頼む」の切なるげきが飛んでいた。 【達野昭司】
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2002年6月13日付紙面掲載
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