阪神 7―0 広島 (6月6日・大阪D) | ||||
こっちは“ナニワの祭典”燃える虎党
サッカーW杯で盛り上がる日本列島。9日のロシア戦に向けて、さらにヒートアップしそうだが、フィーバーぶりでは負けない阪神ファンはどうしているのか、とトラキチの店をのぞいてみた。大阪・堂島の喫茶店「まる虎ぽーろ」には、昼下がりから、ファンが集まってトラ軍団の戦いぶりに話の花が咲いていた。さすが。 小学生のころからの阪神ファンという店主の盛林文男さん(54)は「阪神戦のない日はサッカーをテレビで流しますけど、今日はもちろん阪神戦。当然ですよ」ときっぱり。トラキチの思いはW杯より阪神。その思いに揺るぎはないようだ。 盛林さんが喫茶店を開いたのは1976年(昭51)。当初、店名は「まるこぽーろ」だったが、月刊タイガースに「ファンの店」として掲載されてから、ファンが集まるようになり「保健所の若い係員に勧められて“虎”の字を入れるようになった」という。 85年の優勝時は「店の前でお客さんとビールかけをして、トラックの荷台に乗って、聖地である阪神百貨店まで行った」のが至福の思い出。今年はそれ以来のVの予感。店が活気付くのも当然だろう。 好調の秘密は? 「星野監督。今の若い子の教え方にはちょうどええんちゃいますか。これまで抑えられてたのが、一気に出てきた。プロやから実力は変わらへん。やる気だけ。そのやる気を引き出した」と分析する。 店の前に「阪神優勝予知連絡会」なる看板が目立つ。「今年は秋まで楽しませてくれそう。阪神の場合、土台作りなんて言うてられん。いける時に一気にいっとかなあかん」と盛林さんは本気だ。 3日間の休養をはさみ、星野監督が「第2の開幕」と位置付けたこの夜の大阪ドーム(広島戦)、阪神はサウジアラビア戦のドイツのように強かった。2回にアリアスの17号などで3点、5回にも4本の長打を連ねて3点。井川が広島打線を完封して7―0の圧勝劇にドームはわきにわいた。 世界の祭典もいい。だけどこの夜、大阪ドームも堂島の喫茶店も、負けずに熱かった。 【安永五郎】
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2002年6月7日付紙面掲載
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