阪神 3―6 巨人 (5月21日・甲子園) | ||||
選手のヤル気がエネルギー源
再び旋風を巻き起こすのか、それとも…。首位を明け渡した巨人を甲子園に迎えての3連戦。編集局も燃えた。社へ上がるなり、G党のインターネット編集長がやって来て「心なしか元気がないように見えるで」とイヤみを一発。「へタってきた阪神は、今やかっこうのビタミン剤。調子の落ちるピッチャーならナンボ打つか分からんで」と鼻息が荒い。 対するトラキチ、システム本部長の大関は「なんの、これからが本当の力の見せどころや。今日は絶対勝たなあかんのお」と負けずにやり返す。 読者からのメールも力がこもった。55年間のトラキチという柏市の石塚隆男さんは「予想通り阪神と巨人は僅差で争い、全国の阪神ファンの応援は今後もますます高まらざるを得ない。甲子園における直接対決3連戦は、今後のレース展開に大きな影響を及ぼす一大決戦になろう。阪神圧勝を心から祈る」。 石塚さんは生まれ変わったタイガースの一因として「監督の明るい人柄が選手に慕われ、やる気をアップしている」と指摘する。この日、故障で戦列を離れていた正捕手・矢野が38日ぶりに帰ってきた。「状態は90%」という。だが「テレビでゲームを見ていて、悔しかった。一日も早く試合に出たいと思っていた」。抑えきれないやる気が復帰を早めたことは間違いない。 野村前監督はかつてこう語っていた。「投手と捕手は120%でなければ試合に出せない」。その言葉からすると、矢野の復帰は早すぎるのかもしれない。だが、選手の燃える思いをくみとってゲームへのエネルギーに変える。これが星野イズムではないか。 5万大観衆が詰め掛けた甲子園。矢野の打席では割れんばかりの大歓声が起こった。矢野が締めた。2点を先行した直後の3回、無死二塁で、工藤の捕前へ転がったバントを素早い身のこなしで三塁に送球、走者を刺してみせた。打っても内野安打2本。野球に飢えていた男のハツラツとしたプレーは光った。 だが、試合は8回に藪がつかまって痛恨の逆転負け。矢野の復帰は飾れなかった。だけど、彼のあふれる思いが実る日は近い。そう信じたい。 【安永五郎】
|
||||
|
2002年5月22日付紙面掲載
| ||||
|
[星野阪神を追う「虎劇場」 目次] 阪神 | 野球 | サッカー | スポーツ | 競馬 | 芸能 | 社会 | レジャー | ||||