阪神 1―5 中日 (5月18日・甲子園) | ||||
西田敏行 虎の魅力は上昇志向
横浜に3連勝して再び加速してきたタイガース。「優勝は確信に近いものがありますね。今年はぜひとも優勝の美酒をもう一度味わいたい」と力を込めるのは熱烈な阪神ファンで知られる俳優の西田敏行(54)だ。新作「陽はまた昇る」(東映系で6月15日公開)のキャンペーンで来阪した18日、大阪・梅田の東映関西支社で募る思いを聞いた。 同映画は、1970年代前半、家庭用ビデオの開発競争で、ソニーのベータマックスに対抗して、VHSを世に送り出し、世界規格にまで発展させたビクターの開発チームを描く実録ドラマ。西田は、その困難な戦いに挑み、執念の指揮を執ったビデオ事業部長・加賀谷にふんしている。 「加賀谷はいわば理想の上司です。リスキーな仕事を請け負い、大きな夢を抱いて部下をグイグイ引っ張っていく。これこそ今の時代に求められている人間像でしょう」と語る。 夢に向かって先頭に立つ男。そんな主人公のありようが「最下位チームを立て直す仕事を引き受けた星野監督にダブります」という。「阪神も選手一人一人の能力は十分にある。そんな彼らに、君たちは素晴らしいんだと、自分自身を信じさせることで上向きにさせた。阪神の快進撃は、星野監督の戦略がうまく当たった」とみる。 福島県出身なのに、もって生まれた反骨精神から、小さいころから阪神ファン。吉田―三宅の三遊間コンビに魅せられ、村山のザトペック投法にしびれてきた。85年の優勝決定時は神宮球場にはせ参じ「顔も知らない阪神ファンと神宮近くを肩組んで練り歩き、飲みまくった」そうだ。 阪神の魅力は「いつも2等賞で、上には大物がいて、ベクトルがいつも上を向いているところ」という。そんな上昇志向のマグマが、今年は熱血指揮官を得て噴出するはずと期待を込める。 この夜、5万3000人が詰め掛けた甲子園では、安藤が序盤につかまり、5失点。打線もバンチを捕まえきれず完敗を喫した。だが、夢を追う指揮官の熱い戦いは続く。今年こそ「陽はまた昇る」ことを信じて。 【安永五郎】
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2002年5月19日付紙面掲載
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