星野阪神を追う「虎劇場」

  阪神 4―2 横浜 (5月15日・横浜)

「泰然自若」仙さん…心配するのは周りだけ!?

星野阪神を追う「虎劇場」

 たった2日で首位を奪回した阪神。やっぱり今年のタイガースは違う。このまま2強で激しく首位争いを続けてくれるはず。そんな期待を多くのファンが抱くのも当然だろう。

 「虎劇場」へのメールも「星野監督が勝負は9月や! って言うてるけど、まさしくその通りやと思う。ただ、上位争いしたことない選手ばかりだから、その時いかに平常心でプレーできるか、それが気になって…。頑張れ!虎!」(リョウヘイクン)と先をにらんでの激励が多い。

 そんな状況に、ひとり複雑なのが編集担当の和田。この男、胸に秘めてはいるが、実は大の巨人ファン。大阪は八尾の出身なのに、反骨精神のなせるわざか、はたまたただのあまのじゃくか、小さいときから巨人ひと筋を貫いてきたという。

 ところが、整理部長になったころから、不偏不党を標ぼうし始め、本心を隠してきた。つまり立場上、やむを得ずの隠れG党。それだけに、久しぶりに阪神と巨人が首位争いする展開に、悩んでいるのだ。

 「確かに、今年の阪神は変わったのお。この調子やったら秋まで巨人と優勝争いを続けるかも知れんな。日本の球界にとってはええこっちゃ」とどこかのオーナーのようなコメント。

 星野監督はこの日、横浜市内の宿舎で昼ごろ、報道陣とティータイム。首位争いの話に「2回も首位に立てました」とちょっぴりおどけた後「混戦になるって言ってたやろ。抜け出す力があるチームはないよ。粘り強くやっていくしかない」とキャッチフレーズのネバーネバーネバー・サレンダーを強調した。

 トラ番キャップ木崎によると「2位に落ちたりしたらガックリくるのでは」というトラ番の心配に星野監督、「今年は大丈夫。ズルズル落ち込むことはない」と断言したそうな。

 その言葉通り、この夜のトラもたくましかった。二つの犠飛と相手の捕逸などで4点をもぎ取り、藪から原田、伊藤、福原、バルデスとつなぐ必勝リレーでがっちり首位キープだ。落ち込むなんてとんでもない。夏場、イヤ秋まで変身トラが球界を熱く熱くさせる。

【安永五郎】


2002年5月16日付紙面掲載


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