星野阪神を追う「虎劇場」

  阪神 4―2 横浜 (5月14日・平塚)

吉本興業社長もホレボレ

星野阪神を追う「虎劇場」

 たった2日で首位奪回。平塚の夜空に響いた六甲おろしは、東京ドームのうっぷんをきれいに消し去る爽快さでしたね。「念ずれば花開く」―。星野監督が口にするセリフですが、多くのファンの祈りが通じた、そんな実感のある1勝でした。

 経団連入りを決め、名実ともに日本を代表する企業の仲間入りを果たした関西の元気印、吉本興業林裕章社長(59)も知る人ぞ知る虎党。激務の「公」は90周年事業などで超多忙な日が続いているが、最近、頭の中に「私」の部分が、かなりの部分を占めるようになっている。

 「球場へ行きたいんだよ。でもとてもやないが時間がとれません」と、悔しがる。パーティーで談笑していても、心のどこかがナイターの途中経過を気にしている。それが今年の林さんだ。

 「とにかく愉快なシーズンですよ。テレビを見るたび、監督はもちろん、選手の姿もホレボレします。プロ野球の醍醐味を満喫させてもらってますわ」

 シーズン前には財界の応援部隊「星野仙一夢の会」の発起人を買って出た。発足パーティーで話した星野監督に改めてほれ直したという林さん。「阪神はこの夏、関西にさらに大きなうねりを巻き起こします」と力が入っている。

 独走の4月からライバル巨人と火花を散らす展開に変わったペナントレース。ファンの応援はさらに過熱の度を強めている。このコラムに寄せられる応援メッセージも気合が入ってきた。今日はその中の一部(要旨)を紹介します。

 「野球って面白い。教えてくれた星野さん、今日は絶対笑顔を見せて!」(和代さん)

 「首位を譲っても“明日は頼むよ”とテレビに向かって言える私。こんな余裕何年ぶりやろ」(kazuさん)

 「うらやましいほど生き生きしている選手たち。ベンチは試合前から横浜を圧倒してます」(Reiko Naganoさん)

 「浜中さん、今年のあなたの精かんな顔は別人のようです。やってくれます、確信します」(和歌山県・山下麗子さん)

 「ファンの声援は大事な戦力」と追い風にする星野監督。皆さんの気持ちは、確かにグラウンドへ届きました。

【達野昭司】


2002年5月15日付紙面掲載


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