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2002年ニュータイガースへ | |||||
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命運握る「星野監督―桧山」の信頼関係
さらなる開花の予感星野阪神の安芸キャンプで最も楽しみにしているのが、いかにして選手を脱皮させてくれるかということだ。星野監督の特徴は前回でも触れたように、選手をその気にさせて最大限の力を引き出すところにある。阪神には能力を眠らせている選手が何人もいる。その代表格が今岡。さらに昨年、躍進の手がかりをつかんだ浜中もその一人だが、打撃面で一皮向けた感のある桧山が星野野球でいっそう開花するのでは、という予感がしてならない。 その予感の根拠になるかどうかは別にして、こんな話が頭の中に浮かんできた。97年、阪神に復帰した吉田監督の元で、私はヘッドコーチを務めた。だがチームは5位。そのシーズン、完成したナゴヤドームに苦しみ、最下位に沈んだのが星野中日だった。ともにチーム改革が必要との判断からシーズン終盤にトレード話が浮上。中日側とのやりとりの中で、星野監督が最も欲しがった選手が桧山だったと聞いたことを思い出した。結局、交渉を重ねた末に関川、久慈と大豊、矢野の2対2の交換トレードとなったが、未完だった桧山の打撃力を当時から星野監督が高く評価していたのは間違いない。 だから「今年は桧山が打線の軸として星野監督の期待にこたえる」というのは単純過ぎるかもしれない。だが、星野野球のキーワードの一つは「信頼関係」。少なくとも桧山に対する星野監督の評価が高いことは確かだ。昨年、中日ベンチで何度も痛い思いを味あわされたことも体にしみている。一方、桧山は期待されていることを肌で感じる。そんな選手はより頑張ろうという気持ちになるものだ。昨シーズン、技術的にも一皮向けた桧山が星野阪神の主軸として働いてくれるという計算もあながち的外れではないと思うがいかがだろう。 今岡、浜中の成長にも期待したい。今さら言うまでもなく、阪神の課題は得点力のアップ。そのために片岡、アリアスを補強したが、桧山がさらに成長し、今岡、浜中らが能力を開花させれば一気に猛虎打線の復活も夢ではない。星野流の選手掌握術と田淵コーチの指導の歯車がかみ合えば、彼らの脱皮の可能性も十分にあると見る。安芸はその貴重な準備期間。「ブルペンに足を運ぶ時間が多くなる」と話しているようだが、打線強化への目配りも怠らないだろう。星野監督の阪神再建法。安芸キャンプではこのあたりをチェックしたいと思っている。 (日刊スポーツ評論家)
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2002年1月27日付紙面掲載
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