阪神 5―6 ヤクルト (10月6日・甲子園) 

トレードによる投手補強も必要

グイッと搾りたてコラム「ナマ虎」

ドラフトだけでは乗り切れまい

 スポーツ新聞の阪神のニュース。そのほとんどが来季のスタッフと新外国人野手、それに中村、金本のFA補強に関するものばかりだ。

 スタッフについてはほぼ完了した。次に乗り出すのは打線の強化。弱点がはっきりしているのだから、ターゲットは絞りやすい。外国人もFA補強も本塁打を打てる強打者。これに的を絞ればいい。ただ、ここをうまく乗り切れば、来季は本当に優勝争い? こう聞かれると考え込む。なにか忘れているのではないか。星野監督のことだから、心配はないだろうが、やけに打線の修正ばかりに目が偏っているのが、どうも気にかかる。

 そうだ。投手陣だ。弱い打線ばかりがクローズアップされ、投手陣は目立たないが、果たしてドラフト補強だけで乗り切れるのか。それほど甘くはない、という考えを持っている。

 なにも藤川が早々とKOされたから言うのではない。星野監督もすごい剣幕で藤川を罵倒していたが、もし来季、井川、藤田、藤川、安藤の若手4投手を前面に押し出し、戦う構想を持っているなら、それは危険な部分が多すぎる。

 前日5日、6回まで巨人打線をパーフェクトに抑えながら7回に突然、集中打を浴びた井川。なんとか完投勝利を飾ったが、シーズンの中盤以降は「並の投手」になっていた。この日の藤川、そして藤田にしても、今季初勝利を飾ったばかりで、何の実績もない。

 さらにムーアは勝ち負けが同じような投手だし、藪が復活したといっても、来季も、の保証はまったくない。

 遠山、伊藤敦、弓長らを早々と戦力外として、さらに中継ぎ左腕不足に拍車がかかる。これらを並べると、投手陣も安心はできないところが多い。

 星野監督は当然考えているだろう。若手が希望の光になってくれれば、というのはあくまで願望。現実を見れば、トレードによる投手補強もまた必要と思えて仕方がない。

【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】


2002年10月7日付紙面掲載


[グイッと搾りたてコラム「ナマ虎」 目次]
阪神 | カープ | 関西情報 | ライブラリーINDEX
野球 | MLB | サッカー | スポーツ | バトル | 芸能 | 社会 | 競馬 | レジャー特集
Home