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阪神 0―2 横浜 (9月28日・横浜) | ||||
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「創意工夫」なければただの消化ゲーム
パンチもサビもない打線行動にはパンチを持たす。言葉にはサビを効かす。いつも星野監督が考えていることだ。 十数年前、現役を引退した直後、星野監督はユニホームを脱ぎ、評論家生活に入った。その時、日刊スポーツ紙上での小気味のいい評論が読者に愛され、非常に好評だった。ただ星野監督は試合を見て、思ったことを綴ったわけではない。まず試合開始前、他の評論家陣の顔ぶれをチェックする。「きょうは江本が来てる。張本さんもいるのか」といわばライバル評論家の存在を確認してから、その日の評論の中身を考える。 「あの人なら、こういう視点で書いてくるやろう。アイツなら、この部分を取り上げてくるはず」と考えを巡らせ「じゃ、オレは他の人と違った角度で書いてやる」と、そこから執筆に入った。そこまで考えたものだから「評論家もしんどい」と今はそう振り返る。 「同じようなことを書いても、読者にアピールできない。オレにはオレの感性があって、サビを効かしたり、パンチを持たせたりしないと、やっぱり飽きられるよ」。監督としてまたユニホームを着るようになってからも「創意工夫」を大切な要素として生きてきた。 雨模様の横浜。阪神打線は工夫なく敗れた。横浜ホルトの前にわずか1安打。それも初回、赤星の放った1本のみ。残る8回はまったく無抵抗のままで、淡々と流れていった。 途中、ベンチ前で円陣を組んだ。当然、バッティングコーチからの指示もあった。それでもホルトのキレのいい変化球に惑わされ、まったく自分のバッティングができなかった。確かにホルトの内容はよかった。それでもストレートは143キロほど。手も足も出ないということもなかった。 スコアラーによるデータがあるにもかかわらず、打線に創意工夫がなかった。相手の状態が上回れば、それで終わり。これでは情けなすぎる。パンチもサビもない打線。「ウチには消化ゲームはない」と言うが、こんな冷めた内容では消化ゲームと取られても仕方ない。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年9月29日付紙面掲載
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