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阪神 10―9 広島 (9月22日・甲子園) | ||||
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8回金沢続投の裏には…
G3連戦見据えたサイ配?星野監督様、この試合だけは大いに打線を誉めてやってください。お願いします。最後まであきらめなかった打線は、称賛に値しますよ。9回裏に4点差をひっくり返すサヨナラ勝ち。こんな試合は1年に1度あるかないか。ファンのみなさんも、勝利の美酒に酔ってください。 と、まあ、こういう書き出しでいきましたけど、本当のところ、阪神はすっかりあきらめていたはず。というのも7回に金沢が3点を奪われたところで3点差。これ以上、失点できないのはわかっていながら、8回も金沢を続投させ、ピンチを招いても、ベンチの星野監督は動かない。致命的とも思える8回の3失点はまさに「白旗」を上げた証明と、記者席で感じていた。 4万2000人。大入り袋まで配られたほど、この時期では考えられないスタンドの入り。ところがそんなファンに対して、もっと納得させられる対応はないのか、と星野采配に疑問を感じた。8回に無防備で金沢を投げさせるのではなく、投手を代えて、3点差のまま8、9回の反撃を待つ。これが本来の形のはずなのに、そうしなかったのは「あきらめ」とこちらは受け取った。 なぜ? そのナゾ解きは試合後、すぐに星野監督の口から明かされた。「あすからの巨人戦を控えて、中継ぎを多く使いたくなかった」。 23日から甲子園で巨人3連戦がある。巨人の胴上げがかかる注目の戦い。この日の4万2000人のファンも大切だが、23日から3日間、監督には監督なりのシナリオを描いている。簡単に優勝させない。負けて胴上げは見たくない。だからこそ、3連戦はあらゆる力を注いで戦う。それゆえ、この日の少し首をかしげる采配につながったのだろう。 終盤の6点差。普通なら戦意喪失しても不思議でない。それを脅威的な粘りで勝ちにつなげた。阪神打線もなかなかやるやないか。この試合だけは、素直に「よくやった」と拍手を送ろう。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年9月23日付紙面掲載
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