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阪神 4―2 広島 (9月20日・甲子園) | ||||
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来季につながる長谷川撃ち
苦手意識振り払う価値ある1勝どんな小さな会社でも、口をきくのもイヤどころか、顔も見たくもない相手は必ずいる。好き嫌いというのか、相性の合わない相手とは、何をやっても、何を話しても、まったくかみ合わない。人間社会とは、やはりそんなものだ。 会社に例えるなら、プロ球界は大企業で、チームとしても天敵、相性の悪い相手はゴロゴロいる。その昔、阪神戦になるとホイホイとマウンドに上がり、スイスイ投げまくった安田(ヤクルト)や間柴(大洋)がいたし、最近では斉藤雅(巨人)や石井一(ヤクルト―ドジャース)はもともとどこでも通用したが、特に阪神をカモにしてきた。 現在、阪神が苦手とする代表的投手は長谷川だ。昨年は阪神戦に5勝0敗、防御率1・36。要するに昨季は長谷川から2点も奪えなかったわけで、長谷川の給料の半分は阪神が払っているようなものだった。 いつまでたっても苦手を苦手のままにしておくとロクなことはない。今季、この夜まで阪神の1勝3敗。まだ互角の戦いまでもっていけない長谷川をどう捕らえるのか。来季を見据えたところで注目したが、相手のエラーも絡み4点を奪って勝った。 首脳陣も苦手意識を振り払うために躍起になっていた。昨年まで自分も打席に入り、抑えられていた和田コーチはミーティングでこう指示を飛ばしている。「フォークボールをあまり意識するな。意識しすぎるから、甘めの真っすぐに差し込まれたり、打ち損じたりする」。これを実践したのが桧山の1発で、和田コーチに言わすと「真っすぐを待って、抜けたフォークに対応した」と評価した。 巨人の上原にもこれまで散々やられてきたが、今季は3勝1敗と上回っている。中秋の名月で、すっかり秋の気配が漂う甲子園。消化ゲームというなかれ。苦手を克服していくことがまた来季につながる。カモにされる方から、する方に。この夜の勝ちを消化ゲームの1勝とはしたくない。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年9月21日付紙面掲載
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