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阪神 3―2 巨人 (9月15日・東京D) | ||||
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浅井よ“第2の阿部”になれ
矢野リタイアで痛感、捕手の重要さ少しは気が晴れた。あのまま巨人に3連敗していたら、次の遠征先・名古屋に行く気にもならなかっただろう。 それでも最後、ファンのみなさんに怒られるかもしれないが、簡単に逃げ切れるなんて思わなかった。9回裏は松井から。それに阪神のバッテリーが不安定なバルデスにルーキー浅井。連夜のサヨナラ負けも頭にいれていた。 特に浅井が心配だった。こんなシビレる場面でマスクをかぶるのは初めてだし、またオタオタするのでは、と気を揉んでいた。だがなんとか3人で抑えて逃げ切った。ドッと噴き出す汗。どれだけ集中していたか、試合後のその汗でわかった。 「松井さんのは、そんなにヒヤッとはしませんでしたよ」と言ったが、次の問いかけには、さすがにムッとしたような顔つきになった。「矢野の故障のあと、阪神の捕手はいろいろ酷評されているね」。これにはひと呼吸置いて「その通りじゃないですか。でも3人で1試合まかなうことだってできるわけですから」と口にした。 なぜ浅井にこう聞いたかというと、星野監督の試合前の話があったからだ。「今岡、浜中、矢野の故障3人で一番痛いのは」に間髪入れず「矢野や」と言った。さらに独特の捕手論を展開し「巨人が優勝すればMVPは松井だろうが、戦っている相手の監督が選ぶなら、文句なしに阿部やな。いろいろ言われたけど、長嶋さんがガマンして使ってきた成果が実を結んだ」と実に興味深い持論を披露した。 それだけ重い捕手の存在。その1番手が今季絶望の故障なのだから、阪神がここにきて失速するのは当然といえば当然。浅井には悪いが、なにもかも未熟だから、いまは吸収の時だ。 「これだけのお客さんの前でプレーし、なんでも勉強するしかない」といじらしく語る浅井。第2の阿部に目標を定め、いまはもがくしかない。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年9月16日付紙面掲載
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