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阪神 3―10 巨人 (9月13日・東京D) | ||||
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巨人との差必ずや埋める
“不良債権”回収誓う星野監督中座が燃えて、なくなった。その裏にある法善寺横町も大変な被害にあった。法善寺の中ほどにあったバー・タローには20年近く通っていた。静かで、酒を楽しむといった店で、タローさん(松田タローさん)は頑固だが、洒落のわかる素敵なマスターだ。遠征先の東京からやっと電話がつながった。 「天井が抜けて、店の中は水浸し。使いもんになりません」とやはり元気な声は聞けなかったが、電話の最後に「また絶対に店を開けますので、よろしく」と決意のほどを聞かせてくれた。 目の前の惨状にも、星野監督は視線をそらさなかった。ジッとグラウンドを見つめていた。巨人の強烈な空中戦に、改めて力の差を心に刻んだ。 試合開始の直前。星野監督の横に座り、短い時間だったが話した。「住宅ローンに、カードローンとか、僕らの借金は、これから先ずっと続くが、チームの借金はシーズン終了とともにチャラになるから楽やないですか」と言うと、笑いながら「ウチにはこれまでの不良債権があるやないか」ときた。 不良債権を回収するのは、かなりの力技だ。今季120試合目のここまで、たまった膿を出すために戦ってきた。しかし、現実は故障による大幅な戦力ダウンがあったにしろ、描いた通りにはいかなかった。ならば、この不良債権を補うためにはさらなる投資が必要になる。 「巨人の補強はそりゃ最高だ。クレームをつければいっぱいあるけど、ルールになっているからな」と強い巨人を評価しながらも、決してあきらめたりしない。 「ウチもやる。不良債権を回収して、さらに上にいくように、今年は絶対にやりますから」と結んだ。 試合前の気持ちをより強くさすような無残な敗戦。巨人との差は埋まるのか。いまは星野監督の言葉を信じることにする。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年9月14日付紙面掲載
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