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阪神 3―6 広島 (9月5日・広島) | ||||
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敗戦も何かを試す“したたか”仙さん
今岡の代役、セカンドに関本…打で貢献イヤな予感が走った。トレーナーと打ち合わせした球団広報担当が、各社トラ番を集めた。 「またかいな」。それが正直な気持ちだ。今度は誰だ。そういえば練習に今岡の姿がなかった。「離脱」。また聞きたくもない2文字が明らかになった。幸い、軽度の故障で戦列復帰は比較的早いとのこと。それでも今岡不在は、確かに試合前から暗い影を落とした。 何度、こんなことを繰り返さないといけないのか。阪神を襲った故障禍は収まったはずだったのに、軽度とはいえ、主力がまた欠けた。ただこんな時の星野監督の思考はしたたかだ。降り続く災難に、気持ちが落ち込むこともあるが、それ以上にこのアクシデントを「生かす」気持ちがとても強い。 現に2週間ほど前、こう口にしている。「いない選手の代わりを誰にするのか。誰が適材なのか。それを見極められるチャンスだし、この機会を逆に生かさなきゃ」と。起きたものは仕方ない。それをグチってみても、わびしいだけだ。常にプラス思考。これが星野流だ。 1番は赤星だった。「ほかにいないやろ」と島野ヘッドコーチが言うように、これは代役というより、開幕時の構想にあったもの。二塁には関本を起用した。ほとんど試合に出続けた今岡だったから、こうやって欠場したケースで関本が二塁を守るのは今季5試合目。上坂や田中もいるが、二塁関本を改めて見極めたかったはずだ。 バッティングでは2安打を放ったが、守りはカットプレーでやや動きにムダがあり、併殺プレーでも記録に表れないミスがあった。 試合には負けた。また借金が4になった。それでも敗戦の中にも星野監督は先をにらんでいる。したたかな監督に単なる負けは存在しない。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年9月6日付紙面掲載
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