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阪神 1―4 広島 (9月4日・広島) | ||||
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本当にベストを尽くしたのか
島野ヘッドの目にも不満強い日差しの残る広島の午後。星野監督のつぶやきが耳に残る。 「オレは、ね、秋が一番好きなんだ。いいだろ、どことなく寂しげな秋は」。さらに、こうも言った。「人間は秋に歳をとるんだよ。知っているかい」。厳しい夏を乗り越えて、人はまた成長していく。秋とはそんな季節、と言いたかった。 もうその秋が目の前に迫ってきた。チームとして、そして個々の選手が、いい歳のとり方ができるように、大事な夏の終わり。だが、そんな試合前のつぶやきは、通じなかった。ただ淡々と、抑揚のない流れ。不満足な結果に、チームの帰りの足の運びも重かった。 この試合の勝ち負けは、とても意味があるものだった。3試合連続完投で3連勝。借金を2にまで返済した。勢い、流れ、どれをとっても阪神に味方するはずだった。勝てば5割王手。一気にいくつもりだった。しかし、前夜の快勝がウソのように、打線も佐々岡を攻めあぐねた。 島野ヘッドコーチははっきりと言った。「不満やな。きょうが大事だったのに。きのう(3日)、めちゃくちゃ打って、ホッとしたのかな」。星野監督の思いを忠実に伝えるヘッドコーチは、この遠征に出る前に決意を語っていた。 「これから先が大切なんだ。出る選手、特に若手は、自分の持てる力を、どこまでだせるか。それをテーマにする。とにかくグラウンドでどう力を発揮するのか、なんだよ」。結果を最優先するのではない。ただ単純にベストを尽くしているかを問う。そんな島野ヘッドコーチの目にも不満に映る一夜だった。 相手の佐々岡が「きのうは阪神打線が打ちまくったけど、ボクはとにかく1、2番を塁に出さないように、そこを集中して投げた」と言うように、相手の集中力が上回っていたことも事実だが、それにしても前夜とはあまりにギャップがあり過ぎた。 また借金は3になった。残暑はまだまだトラを苦しめる。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年9月5日付紙面掲載
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