阪神 3―0 ヤクルト (9月1日・甲子園) 

虎の外国人選手は快適にプレー?

グイッと搾りたてコラム「ナマ虎」

ペタジーニの行動見て、ふと思う

 ぺタジーニが2回裏の守備から引っ込み、早々と球場をあとにした。阪神にとってはさらに楽に戦える状況になったのは言うまでもない。ムーアが死球を当てたのだから「申し訳ない」と星野監督も気にした。だが戦いの中での相手主砲の退場は、存在感をわかっているからこそ「そりゃ、大きいよ」と試合後の監督は認めた。

 記者席から見ただけで判断はできないが、退場しなければならないような死球には思えなかった。ぺタジーニもそのまま走者としてプレーを続けた。その後「背中が痛い」と当たった個所の痛みを訴えられれば、対処するしかない。ただ、それ以外に不満などが蓄積しての自主退場劇とするなら、やはり外国人選手の扱いは難しい、と言わざるを得ない。

 果たして阪神の外国人選手はどうなのか。うまく力を発揮させ、気分よく、そしてどうやって規律を守らせているのか。気になって球団関係者に聞いてみた。阪神では5年ほど前から、外国人選手も遠征時にはチームと同じホテルに宿泊している。それだけの一流ホテルに泊まっていることもあるが、やはり「チーム」としての規律がそこにある。

 「なにも不満がないわけではない。プライベートの時間もマスコミの目がある、と気にする選手もいました」と球団関係者が明かしたが、それを納得させるのも仕事。連絡する時の都合のよさ、ミーティングへの参加の便利さ。さらにチームとしてのまとまりの重要性を説き、今ではアリアスも、ムーアも、バルデスも快適に過ごしている。

 過去、多くの外国人選手を見てきた。ロッカーが汚いとさっさと帰国した選手もいたし、なんでもかんでも痛い、痛いといって途中でバイバイした選手もいた。いくらビジネスライクに徹するといっても、チームの一員である。ビジネスとはかけ離れたところでの、やり甲斐。これをいかに持たすか。待遇さえ整えればそれでいい、といった簡単なものではない。

【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】


2002年9月2日付紙面掲載


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