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阪神 1―12 中日 (8月29日・甲子園) | ||||
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「長所を伸ばす」岡田2軍監督02年型 育成法
コーチに厳命「桜井は絶対にいじるな」きょうは趣を変え、ファームのことに触れてみたい。かれこれ23年の付き合いになる。当時、こちらはトラ番の今で言う「パシリ」。先輩記者に毎日のように怒鳴られながらの取材の日々を送っていた。そこへさっそうと登場したのが早稲田からドラフト1位で入団してきた岡田彰布。入団発表の直後、学生服姿の岡田を誘って、居酒屋にスナックなど、3軒分をご馳走した。すると岡田が「じゃあ、最後はボクの知っている店で飲んで帰りましょう」と連れて行かれたのが大阪ミナミの高級クラブ。あっけに取られるこちらをチラッと見て「親父がよく来ていた店なんですよ」と学生服男がニヤリ。そのころから大胆な男だった。 そんな岡田に久しぶりに会った。鳴尾浜のタイガーデン。2軍監督は元気だったし、すっかり指導者の顔になっていた。ウエスタン・リーグの首位を快走し、すでに優勝マジックも出ている。しかし、今年ほど2軍も動いたシーズンは珍しい。1軍の主力が故障、故障で入れ替えが頻繁に行われた。1軍の要求にこたえられる若手を供給する。それが2軍監督の最大の責務だ。 「実際、あまり勝負にこだわっていない。一番大事なのは、いかに選手が自分の持っている力を試合で出せるか。それを助けているだけなんだ」。管理職のつらさもある。若い選手の考え方とのギャップ。ただし、今年はうれしいこともあった。昨年まで指導法に関して、野村前監督には「まず短所を補え」との方針が伝えられていた。だが、今年は星野監督から「それぞれの長所をまず伸ばしてくれ」との方向性が与えられた。 岡田2軍監督は相変わらず、はっきりしていた。例えばPL学園から来たルーキー桜井にはコーチに「絶対にいじるな」と厳命している。与えるのはアドバイスだけ。すばらしい原石の長所をスクスク伸ばしていくことが、最良の育成法と考え、それを実行している。 1軍と2軍の風通しのよさがなければ、チームは成り立たない。2軍で育った浜中や関本が、ケガや不振で1軍にいないのが残念だが、なんとか若い息吹をもっと1軍に送りたい。あの学生服の時と同じような目の輝きが、いまもあった。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年8月30日付紙面掲載
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