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阪神 ― 中日 (雨天中止 8月28日・甲子園) | ||||
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オマリー特命コーチ、アリアスを“複雑指導”
「仕事だから…」新外国人調査も全力愛弟子の立場は約3週間でガラリと変わっていた。去就が取り沙汰され、久万オーナーから「役立たず」とさえ言われた。それでも自分のするべきことを最後まで続ける、とオマリー特命コーチは複雑な顔をした。 昼に降った雨で、早々と中止が決まった。三塁側室内でのバッティング練習。オマリーコーチはアリアスに付きっきりだった。技術的なこともそうだが、アドバイスするのは精神的な部分が多い。もともとメンタル面で弱さを暴露するアリアスだが、オリックス時代に比べ、阪神に移ってからの方がよりそれが顕著だ。 そんな時、必ずオマリーコーチはこう囁く。「ここはタイガースなんだよ。チームが不振の時、非難の的にされるのは必ず4番打者なんだ。それがタイガースの宿命なんだ」。だから、いちいち萎えるな。ドンと構えろ。オマリーコーチは自分の体験をもとに、アリアス再生に躍起になっている。 オマリーは阪神の歴代外国人選手の中でもトップ3に入るプレーヤーだった。1年目より2年目と、成績を着実にアップさせていった。「それは自分の役割を理解できたから。左打者なら左、右打者なら右へ打てることが日本で成功する方法なんだ」。バース(元阪神)もブライアント(元近鉄)もそうだったようにオマリーもそうして首位打者に輝いた。 「じゃ、アリアスにもそれを教えればいいじゃないか」と問うと、苦笑いしながら「どうしても結果を求めるから」と言い放った。 8月上旬、星野監督の命を受け、アメリカで新外国人調査に奔走した。あれから3週間余り、アリアスが微妙な立場になっていた。「複雑だけど、監督から命じられた仕事だから、ベストを尽くすよ」と新外国人候補の情報は的確に伝える一方で「アリアスには来季につながるような残り試合にしてやりたい」と口にした。 本塁打22本、打点59の4番。満塁で打てない、のレッテルを貼られ、土俵際まで追い込まれたアリアスをかばうように「ここは甲子園。神宮のような狭い球場じゃないんだ。それにアリアスのような外国人は簡単には探せないよ」と付け加えた。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年8月29日付紙面掲載
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