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阪神 1―1 中日 (8月27日・甲子園) | ||||
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誤算だらけだった阪神と中日
故障者に泣き、寂しいAクラス争い別に傷をなめあっているのではない。ただ同じ痛みを抱える身として、相手の心情はいやというほどわかる。 中日山田久志監督は言う。「阪神もつらい状況だろう。ウチだってそうだ。故障が続き、描いていた形にならないから。たとえば、開幕では6番に立浪の構想だった。それがいま4番。それでもよくやってくれているよ」。セ・パ12球団の監督はすべて誤算と戦っている。事が起きた時、最良の防衛策を練るが、これがハマるかどうか。優勝に向かう巨人と阪神、中日の差はここにあった。 巨人も同じように故障者が多く出た。ただ、その事態に登用した若手プレーヤーが驚くべき働きをした。「例えば斉藤。アイツが結果を出したことで、いままで同じような環境にいた若手が、オレもできるぞ、といった空気が生まれた。それが巨人には大きかった」。悔しいけれど、「原監督の起用法を認めるしかない」と山田監督はつぶやいた。 結局は降り出した雨で、延長11回表で、試合は終わった。引き分け。互いに負けなくてよかったのか、勝ちを逃がした悔いが残るのか、複雑な引き分けだったが、少なくとも、ここで若手がなんとかしておれば、という場面が両チームにあったことは確かだ。 同じような状況で戦うしかないTとD。今季、いろいろな因縁がからみ合って、注目されたこのカードも、いまではAクラスを争う戦いになってしまった。せめて来季に向けて、着実に若手が伸びてくれればいいが、それもいまのところ叶わない。 「本当は星野さんと山田さんの2人で優勝争い、それを期待していたんですけどね」と向けると、山田監督は「ウーン」とうなり「来年以降やね」と笑った。ライバルに負けたくない意地がある。しかし、それがレベルが落ちたところでの戦いになったことが悔しい。星野監督も同じ気持ちではないだろうか。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年8月28日付紙面掲載
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