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阪神 1―2 広島 (8月20日・大阪D) | ||||
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遠い1点…これが今の力の差
スタメン中5人がアーチなし…1点差で迎えた9回裏。無死一、二塁と広島黒田を追い詰めた。だが、ここまで。アリアスが、片岡が、そして代打八木が、ことごとく力負けした。遠い1点。これが今の力の差。素直に現実を直視するしかない。 勝利に沸く大阪ドームの三塁側ロッカーにベテラン捕手の西山を捜した。黒田を巧みにリードし、最後は力勝負を挑ませた西山は、会心の笑みを浮かべていた。「9回は中軸に回って逆によかった。アリアスのところで代打でバントなら、厳しい勝負になっていたでしょう」。阪神にとっては下位打線が極端に弱いから、9回にクリーンアップに回ってきたのは最高の巡りだったはず。なんとかできる。なんとかしてくれる。ベンチが、スタンドが期待を込めた場面も、逆に広島に有利に働いたのであった。 それにしても、打てない。特に下位打線の弱さは、星野監督の苦悩のすべてが出ている。先発メンバーで6番に田中、7番に上坂、8番に中谷。それに2番の赤星と、9番のムーアを含め、5人が今季本塁打ゼロ。それでも打率がよければいいが、それも軒並み低い。こんな打線はなかなかお目にかかれない。 広島は東出が1本だけだが、野手8人はすべてホームランを打っている。普通はこうだ。やはり主力の故障続出は阪神に計り知れないダメージを与えている。 「それでも、ここまで5割だったんだぞ。がんばっているよ、アイツも。主力がいないのは痛いやろ。でもホント、よくやってるよ」。親友の星野監督の心情を思いながら、広島山本監督は言った。試合後「1点差だったけど、比較的、楽だったんじゃないですか? 阪神打線の薄さを感じたでしょ」と突っ込むと、即座に「何を言っとる。阪神の若手は気迫を持って、ガムシャラにきよる。こっちに余裕なんてあるわけない」と否定した。この言葉を額面通りには受け取れないが、少なくとも気迫が結果につながらないことには、相手に見下されたままだ。確かに、このメンバーで1点差の接戦。だが今のタイガースは、この1点がはね返せない。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年8月21日付紙面掲載
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