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阪神 ― ヤクルト (雨天中止 8月18日・神宮) | ||||
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本当は投げさせたくない!?太陽&球児
理想と現実の狭間で心痛める星野監督台風。朝から暗い1日だった。昼ころにポツリときて、そろそろ球場にと、錦糸町のホテルを出た時、携帯電話がなった。トラ番の伊嶋健一郎からで、早々と中止になったとの報告。チームも自由に帰阪となり、練習はなかった。 星野監督の定例の会見。話題になったのがメジャー・リーグに関してだった。ナ・リーグの西地区の首位を走る昨年のワールドチャンピオン、ダイヤモンドバックスに触れ、「あんな2人がいたら楽だよな」と言った。2人とは左右のエース、カート・シリングとランディ・ジョンソンのこと。シリングが20勝で、ジョンソンが18勝。2人合わせて38勝で、チームの半分の勝利を2人でかせいでいる。 阪神にも昔、そんな時代があった。村山、小山、バッキー。そして江夏がいて、1点あれば勝てていた時代があった。ふと、そんな時代がうらやましく思ったのだろうか。そんな時、トラ番のひとりから「じゃあ、来年は井川、藤田、藤川の3人で50勝?」と問われた星野監督、即座に「20勝やな」と苦笑いを浮かべて答えている。 監督にとっては不本意な現実なんだろう。藤田と藤川をヤクルト戦に先発させたが、本当はもう少しファームで本当の力をつけさせてから、一軍に定着させたかった。若い彼らには一軍で投げる幸せはあるが、監督の目には、まだ確固たる力が備わっていない、と判断している。中盤になるとガクッとスピードが落ちる藤田。藤川もよく投げているが、肝心なところで、四球を出すなど、キャリアのなさを露呈する。 「2人にはいいんだけど、チームにとっては辛いよな」。星野監督は理想と現実の狭間で心痛めている。もし藪や外国人投手が計算通りなら、若手2人を一軍に上げず、来季を見据えた計算も成り立っていた。それが藪の故障、カーライル、ハンセルの不振で目算が狂った。 藤田、藤川が舞い込んだチャンスを生かせばいうことはないが、そんなに甘くはない。5割からの再スタートも苦しさがやはり先行する。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年8月19日付紙面掲載
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