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阪神 2―3 ヤクルト (8月17日・神宮) | ||||
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「戦う虎」である限りファンは見捨てぬ
「阪神は我々の生き甲斐」東都の虎党も熱く案の定、サヨナラで負けた。初回、平下の2ランで先制したものの、そのあとはまったく打てず、追加点なし。5回を過ぎたあたりから、こりゃ、ヤバイぞ、と思っていた。 あと2点、いや1点でも追加していたら、展開は大きく違っていた。野球とはそんなもので、責められるべきはやはり打線。故障者続出で、非力な下位打線は悲しくなるほどだが、それでもプロ初勝利を目の前にした藤川を楽にしてやれなかった打線の責任は重い。 無残なサヨナラ負けの直後、ベンチから出て、星野監督、選手、コーチがフェンス沿いを歩いて、バスに向かった。レフトスタンドから無数のメガホンが飛んだ。悔しい、情けない、お前ら、なんとかしろよ。怒りと悲しみのこもった投げ入れだったが、不思議なことに三塁内野席からは、ほとんどモノは投げ入れられなかった。 実は前日(16日)の敗戦直後、東京のトラファンの反応が見たくて、球場外に出た。そこはまさしく東都のトラワールドで、甲子園にも劣らないエネルギーが炸裂していた。若者が塀の上に立ち、集結したファンに向かって声高らかに叫んだ。「きょうは弱いヤクルトに負けましたが、明日は必ず勝ちます。だから、みんな、明日も応援しましょう」。叫びが終わるとものすごい拍手が起こり、六甲おろしの大合唱。このパワーは一体、なんなのだ。 「阪神はね、我々の生き甲斐なんです。負けてもいい。常に懸命に戦う今年の阪神を、見放すなんてことはできません」(中野区の22歳男性)は言った。こんなファンにタイガースは支えられている。 隣接する国立競技場でサッカーJリーグの大一番、マリノス―エスパルス戦もあり、神宮界隈は野球派とサッカー派が入り乱れて、大変な騒ぎだった。信濃町に続く道は六甲おろしと、サッカー応援ソングのステレオ状態。東京にもそんなファンがいる。だからこそ情けない試合はしてはならない。ついに100試合目で5割に戻った。タイガースの出直しの夜になった。 【編集委員・内匠宏幸(たくみ・ひろゆき)】
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2002年8月18日付紙面掲載
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