阪神 1―0 広島 (4月10日・甲子園) | ||||
選手も経済界もええことずくめ褒賞金の大幅アップも区切りの開幕10試合目は今岡の劇的サヨナラ弾で幕を閉じた。3万2000人の虎党は万歳を繰り返し、ファンは「優勝や!」と連呼した。ついちょっと前まで気恥ずかしかったその言葉も、今や抵抗感がなくなりつつある。関西財界では早くも優勝した時の経済効果まで試算され、その額はざっと1000億円超と出た。85年の日本一の時は、甲子園球場への観客動員や関連商品の売り上げ増加などで400億円の直接的経済効果があり、間接的波及効果も含めれば1000億円に達した。低迷する関西の経済界にとって、星野阪神の快進撃は最高の起爆剤として期待されている。 笑いが止まらないのはファンや財界だけでない。チームが勝ち、ファンが球場へ足を運べば、グッズも飛ぶように売れる。当然、球団も潤う。では選手の方はどうか。もちろん、こちらにも還元される。基本はオフの契約更改だが、それ以外にナインが楽しみなのが、シーズン中に活躍した選手に支給される褒賞金だ。 日本サッカー協会が前日(9日)、代表のW杯一次リーグ突破の特別ボーナスとして600万円の支給を内定したが、星野阪神も活躍した選手へのご褒美が今年からアップした。「全体として球団も現場もそういうもの(ご褒美)を考えています。ゼロではありません」と野崎球団社長。具体的な金額は公表しなかったが、ある球団関係者によると「褒賞金は去年の倍になったらしい。これなら選手もやる気がでるよ」と言う。昨年まで1カード(3連戦)で勝ち越せば100万円、負け越しても50万円が出た。これが星野阪神となって一挙にそれぞれ金額は倍となり、開幕カードに限ればもう100万円の上積みまであったという。 85年日本一時代を知る阪神OBの1人は「当時は5試合で100万円の褒賞金だった。それを活躍した選手で分けた。優勝争いの終盤になると、打者も投手もMVP級の活躍には1試合でポーンと100万円が出た時もあったね」と言う。 もちろんニンジン作戦≠セけが快進撃の原動力ではないが、プロである以上それがモチベーションの1つになっていることも確かだろう。大ヒーローの今岡が、褒賞金で再び今夜のような大活躍してくれれば安い出費ではないか。阪神が勝てば勝つほど関西経済は活気づくし、ファンも球団も選手も、幸せになる。 【阪神担当キャップ=木崎輝三】
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2002年4月11日付紙面掲載
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