2002年オープン戦  阪神 6―6 オリックス (3月20日・姫路)

never never surrender
星野チェック
中西清起

ゾーンの2/9しか使えていない安藤

外の低めとベルトのみでは…

 ――ネット裏記者席で安藤の投球を見て「9分の2だけやないか」と何度もぼやいていたが、その意味は?

 中西清起 ストライクゾーンを高低と内外角で9分割するならアウトコースの低めとベルトの2コースしか使ってない。だから左打者にスライダーを狙われて、痛打を浴びた。

 ――星野監督もあのスライダーはプロでは使えないと酷評していたが

 中西 曲がりが大きすぎる。ベースの近くで鋭く曲がればいいが、安藤のスライダーは曲がりが早くて大きいので、打者に見極められる。

 ――阪神のドラフト1位投手の先輩として何かアドバイスは

 中西 左打者をいかに打ち取るかが1軍で活躍できるかどうかの分かれ目になる。左打者の右足をいかに動かすかを考えてほしい。5回の大島の打席などは外角球を簡単に合わされて左翼線へ運ばれた。1球でも内角の胸元やひざ元を突く速球を投げておけば、打者は内角球にいかに対応して行こうか考える。その必要が全くない投球だった。

 ――5回の谷の打席などは早いカウントで内角へ厳しい球を投げていたが、結果は二塁打。

 中西 意味合いが違う。真っすぐ胸元の後、スライダーは見え見えだった。もう1球真っすぐをいかないと…。あれは谷に狙われた。浅井のリードにも課題は残った。配球が外角中心になるのが「無難に行きたい」気持ちの表れなら、プロはそんなに甘くないと言いたい。

 ――安藤はフォークもいいと聞いていたが

 中西 フォークをうまく使えたのは藤井に対してだけだった。すっぽ抜けもあったし、打者が手を出しそうなコースに来ていなかった。フォークは打者にバットを振らしてこそ価値のある球だ。真っすぐは伸びがあるし間違いなく一級品。外角一辺倒でも3回に塩崎を空振り三振に打ち取った球は特Aクラス。あとはその真っすぐを生かすスライダーとフォークに磨きをかけてほしい。

 ――最後に好調打線で気になる点があれば

 中西 前にもとりあげた赤星が新ストライクゾーンの高め球に対応できるかが心配。第2、第3打席の三振はいずれも高め球。赤星は高めが好きな打者だが、好きな球と得意球は違う。右手でより叩きつけて、球を転がすぐらいの気持ちでないと対応できないと思う。



2002年3月21日付紙面掲載 


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