2002年オープン戦  阪神 3―5 近鉄(3月5日・大阪D)

never never surrender
星野チェック
一枝修平

安藤に漂う一級品の雰囲気

度胸、マウンドさばきもOK

 ――安藤は無難なデビューだった

 一枝修平 度胸、マウンドさばき共にOKだ。球に力があるし、マウンド上で自信に満ちていた。球に力のない投手は何とか打者をかわそうと、ぎくしゃくするものだが、安藤にそんな心配はない。何よりもマウンドで一級品の雰囲気がある。ある種完成された投手と見た。

 ――星野監督もひと安心ではないか

 一枝 新人投手に素材の良さを感じていても、実戦でどう出るかを早く見てみたいもの。この内容なら「いける」と判断したと思う。安藤にはこのままで行ってもらいたい。これから先、オープン戦で打たれることもあると思う。打たれても結果を重く感じず、今の状態で公式戦に入ってほしい。自分を信じることが大切だ。

 ――藪も3回を9人で抑えたが

 一枝 こちらは結果オーライだ。制球が定まらず、ストライクを取るのに精一杯だった。藪のイメージはストライクの中にボールが交じる。この日はボールの中にストライクが交じる感じだった。

 ――連打を浴びる悪癖は出なかったが

 一枝 いつもの藪なら簡単にストライクを取る制球力を持っている。打者を追い込んだ後、遊び球で抜き気味のボール球を投げてしまう。抜いた球で闘争心が緩んでしまい、その後、痛打を浴びていた。この日は制球力を欠いていたため、どの球も全力で投げた。近鉄の打者はコース、球種共に的を絞りきれず、凡打の山を築いた。コントロールが悪かったため、偶然から生まれた3回9人斬り…。藪が生まれ変わるためのヒントが隠されている。今後は、いかに力のあるボールを散らすかを学び取ってほしい。何度も言うが、素材は一級品なのだから。

 ――相手失策で、もらった2点だけだった打線にもひとこと

 一枝 うーん、寂しい。1球でいいから阪神の選手が芯で捕らえた打球を見たかった。2回に川口が打ったような当たりをだれかから見たかった。安芸キャンプからオマリーを含めた3人の打撃コーチが個性を伸ばす指導をしたが、今の段階では身についていない。正面を突いてアウトになった打球でもいい。オープン戦を5試合も消化したのだからそろそろ快音を聞かせてもらいたいものだ。



2002年3月6日付紙面掲載 


[星野チェック 目次]
阪神 | 野球 | サッカー | スポーツ | 競馬 | 芸能 | 社会 | レジャー
Home