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お代わりしません「粗食が美食」星野“膳一”
健康第一、厳しく自己管理人に厳しい分、やっぱし自分にも厳しいわ、仙さん。「自己管理」もしっかりやってまっせ。ご飯はいっつもたった一膳。朝でも夜でもお代わりなしで。仙一やのうて“膳一”いいまんのや、あの人。 昼は決まってキツネそば、あるいは同じキツネうどん。たまに菓子パン一個の日もあるんやけど、いっても同じなんやから球場の食堂のぞいたらあの人、顔付きからしてキツネに見えまっせ。夜は和洋中のバイキングなんやけど、仙さんは一滴も飲まんし、量もコーチの人たちの半分でんな。 現役やめはってからあの人、体重が95 キロ まで、一気に、13 キロ 増えたことがあって、それからずうっとやってますわ、ダイエット。当時は来る日もくる日も朝・豆腐、昼・そば、夜そばと野菜サラダばっかしで、1年で10 キロ 落としたんですわ、星野膳一。 主治医が東京・三田でクリニックをやってはるMセンセ。その著書「粗食は美食」の中で、グルメだ、なんだとぜいたくしていたら体にあかん。ご飯にみそ汁、納豆、タマゴ、野菜や海藻類といった普通のものを少量、きちんとお摂りなさい。普通と思われる食事こそが人間の美食です。人間の味覚がつい「うまい」と感じてしまいがちな塩分と油の多いもんには注意しなさいよ――と説いてはりますが、仙さん、この「教え」をしっかり守っとんですわ。 それにね、去年まで名古屋の家にボクシングの練習用のサウンドバックみたいなの、通信販売で買うたんですね。サウナスーツ着て、室内の空調を「暖房」の強にして、このサウンドバックを蹴ったり、たたいたりよくしてましたわ。 あれは減量のためだったのか、いうことを聞かん選手を“ぶん殴る”練習だったのか。見てたらもうわからなくなってしまいましたが、とにかくこの10数年、今も選手時代より3、4キロ少ない80キロをキープしておるんですから立派。人の顔みると「ほら、また腹出たろ。駄目じゃんか、もう」というんやけど、もうグーの音もでまへんわ。 ゆうべは宿舎1階のお好み焼き「恵采路」で友達と食事しとりましたが、おばちゃんがついいつもの手順で焼けてきたお好み焼きにマヨネーズをしゅるしゅると掛けようとしたら仙さん、すかさず指差し注意を与えとった。「おばちゃん、わしのに、それは駄目だって!」 安芸まで訪ねてきてくれた友達と夢中になってしゃべくってても、またマヨネーズをかけ回さんか、おばちゃんの手元を油断なく、じっと看視しとったんやねえ、ご立派。 しかし、なんやの。血行や血流をよくするための「1分間体操」や、「1日2回の入浴」はええけど、毎日コーヒー20杯、昨日は22杯やて。そのコーヒーをそないぎょうさん飲むいうのは一体何やの。――。えっ、コーヒーには利尿作用があるんやて? ――そうか、仙さん、そういえば少し血糖値が高いんやったもんなあ。ゴメン、ゴメン。(敬称略)
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2002年2月16日付紙面掲載
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