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阪神 1―0 中日 (8月11日)
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一枝修平

不細工でも内容はクリーンヒット

 新記録達成にふさわしい、見事なタイムリーだった。あの打ち方をされたら、さすがに山本昌もお手上げだ。「よく打った」と、桧山をほめてやりたい。

 3打席目までは全くタイミングがあってなかった。記録を意識してか、ボールを追いかけ、捕まえきれてなかった。しかし4打席目、勝敗を左右する場面で、しかも目の前で浜中が敬遠されて変化が生じた。意地とプライドだろうか。それまでの邪念が消え、勝負だけに集中して打席に入れたように思う。カウント1―1から詰まるのを覚悟で、球道を見極めてしっかり振った。クリーンヒットをイメージしていたら、あの内角低めをレフトへ弾き返せなかったはずだ。ぶさいくながら押し込めたのは、何とかボールを捕まえようとした執念だろう。

 技術的なレベルアップに加え、精神的成長も感じる1打だった。形はぶさいくでも内容はクリーンヒット…。バットを短く持つ4番は、その価値がよく分かっている。

(日刊スポーツ評論家)


2001年8月12日付紙面掲載 
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