
ダメージ与えた桧山の一発 両助っ人もまだまだ打つ
ペレスの先制2ランは、初球のストレートを狙い打ちでした。河原の速球でしたが、143キロという表示ほど球に威力はなかったのと違いますか。しかも河原は気持ち的に追い込まれていたはずです。0―0という状況でしたが、巨人は序盤から再三、得点圏に走者を置きながら1点も取れなかった。「とにかく0点に抑えなきゃ」と重圧があったはずです。これも野球というゲームの持つ相関関係です。巨人が先制点を取っていれば、河原はもっと伸び伸び投げられた。しかも実戦から離れていた直後のゲーム。最初から飛ばし気味でした。
ただ、巨人にダメージを与えたのは桧山の2ランです。この日の浜風ならライトにはホームランは出ない。前日25日、松井がライトスタンドへ2発入れましたが、その心配はこの日に限ってはありませんでした。桧山の当たりはその逆で、外角球をジャストミートしただけで風に乗って入りました。切れてファウルにならなかったのは、打球の回転がいいからで、桧山の打撃はいい状態です。
ペレスにしてもクルーズにしても、我慢して起用すれば、もっと打ちまっせ。日本の野球や、阪神というチームに慣れ、これからは気候も暖かくなる。タイミングの取り方を、うまくすれば大丈夫と思います。新外国人を獲得するような話もありますが、今の2人の方が未知数の外国人より、いいと思います。ペレス、クルーズ、桧山。このクリーンアップは、相手投手の右、左にかかわらず現状のベストです。
(日刊スポーツ評論家)

圧巻だったストレート勝負
カーライルは勝負球のストレートが、コース、スピードともに抜群だった。特に左打者のインコースひざ元。右打者で言えば、外角いっぱい。ポイントは2回表、もともと立ち上がりのよくないカーライルだが、満塁になってからの仁志、清水に対するストレート勝負は圧巻だった。仁志にはカウント0―2になってから3球外角ストレート。すべて見送って三振。清水に対して10球続けて徹底したストレート勝負。清水もファウルフライがやっとの状態だった。
本来のスタイルはチェンジアップと速球のコンビネーションだが、それがこの日は変化球が少なかった。ストレートで打ち取れる確信が、矢野にもあったからだ。再三走者が出て、一見危なっかしく見えたカーライルだが、ここ一番は力のある球が生きた。
(日刊スポーツ評論家)

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