spacer
中日 2―0 阪神 (5月24日)
連載目次  


一枝修平

工夫と粘りがもう少しあれば…

 確かに野口の投球は素晴らしかった。低めにボールを集め、変化球もキレていた。ただ16三振も喫したのには、阪神打線にも問題がある。工夫と粘りが、もう少しあっても良かったのではないか。

 左腕対策に阪神はズラリ右打者を並べたが、その効果はなかった。野口はいつもより右打者のヒザ下へのスライダーが少なく、ほとんどが外角。センター方向へバットを振り出すような対応ができていれば、ここまでバットはクルクル回らなかったはずだ。もう1つ、内角スライダーを意識するあまり、外角のボールがチェンジアップ気味になった。これも三振ショーの原因だった。

 完敗で借金9。25日から甲子園で巨人戦が待つ。阪神としては、ここが最大の踏ん張りどころだ。初戦の予想は井川Vs上原。エース対決をものにできれば勢いも戻る。初戦がすべてだ。気落ちしてる時間があるならバットを振ってほしい。

(日刊スポーツ評論家)


2001年5月25日付紙面掲載 
Home