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阪神 5―4 巨人 (5月16日)
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吉田義男

いい意味での開き直り見た

 この夜の1勝。とてつもなく阪神にとって大きな意味がある。私は勝利を見届けた瞬間、素直にこう思いましたわ。

 実は試合前、野村監督と話しました。これまで今岡の起用法などで、私なりの意見を言わせてもらっていたが、これからは「アンタにはもう何も言わんから」と伝えました。そうすると監督は「きょうは外国人を外す」とペレスのスタメン落ちを漏らしました。

 いい意味の開き直り。口調と表情から、それを感じたが、実際に浜中、的場、塩谷、藤本を先発に起用した。これです。この開き直りこそ、必要なんです。確かに的場も藤本も守備でミスしました。だけどこれは経験のなさゆえの失敗。ミスしながらたくましくなっていくことは、野村監督が一番知っているはずですわ。

 残りはまだ100試合もあります。せっかく開き直ったなら、これからはどこまで持続するかを考えてもらいたい。結果が伴わないから、また代えるのではなく、固定化をめざしてほしい。個々の名前だけなら巨人に負けて当然なのに、1点差で勝ったんです。巨人にはただの1敗でも、阪神には大きな、大きな1勝。チームがたくましくなっていく兆しを私はしっかりと見ました。

(日刊スポーツ評論家)


2001年5月17日付紙面掲載 
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