
井川は江夏以来の本格派左腕や
井川は最高のピッチングをしましたな。こんな本格派の左腕は、阪神では江夏以来と違いますか。直球も低めに決まるチェンジアップも、球が生きてました。山田の強気のリードもあって、巨人に付け入るスキを与えませんでしたね。いかに巨人打線が強力だといっても、真っ直ぐが速くてコントロールが良いピッチャーはそうは打てません。
ストライクゾーンが比較的甘めだったこともあって、三振も11個。危なかったのは4回で、先頭清水に四球。次の江藤に左前打された場面です。ところが清水が中途半端な走塁で二塁で止まった。あの“ミス”が井川を助けました。あそこを乗り切ったことが完投につながりました。雨模様の天気や自軍の打線、それに巨人までが井川の味方をしてくれた試合でした。
これで3勝目。巨人にも勝って、大きな自信をつかんだことやと思います。しかし、まだ「エース」と言ったらアキマせんで。井川はその素材ではあるけれど「エース」と呼ばれるのは、まだまだもっと勝ち星を積み重ねてからのことです。そこを本人も自覚して、コツコツと前進してもらいたいものです。
(日刊スポーツ評論家)

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