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中日 2―0 阪神 (4月14日)
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開幕15番勝負
一枝修平

あまりにも不甲斐ない打線

対野口に工夫も気力も感じられず

 野口は確かに良かった。スライダーの切れ味が、以前の好調時に完全に戻っていたからね。彼のスライダーは落ちながら曲がるのでフォークと同じような変化をする。この球をより生かすために、140キロを超える直球を内外角へ投げ分けて、スライダーの効果をなお高めていた。ただ、いくら良かったと言ってもこの野口に対して、阪神打線はあまりにも不甲斐なかったんやないかな。工夫も食らいつく気力も感じられなかった。

 <阪神が盛り上がったのはただ1度。9回、併殺崩れの間に二塁へ暴走したペレスが、激しいスライディングをして立浪とモメ、両軍入り乱れたシーンだけ、という寂しさだった。野口の前に外野まで飛んだのはペレスの右中間二塁打、ただ1本。あと4本のヒットは内野安打2本、ゴロで内野の間を抜けたヒットが2本という内容だった>

 3回に福留がゴロで中前に転がる先制タイムリーを打ったやろ。井上もそんな安打を2本。会心の当たりでも何でもないヒットで、彼らの印象にも残りはしないだろう。しかし、打率を上げたり、試合に必要なのは、実はそんなたぐいのヒットなんや。これも強く転がすために、バットのヘッドを鋭く回転させているからヒットになるわけで、泳ぎながらダラーッとスイングしていても、ヒットにはならない。野口のスライダーなんか低めに投げ込んでくるのに決まっているやないか。ストライクゾーンを低くして、強くたたく。その意識が阪神打線に強くあったのかどうか。

 <安打を連ねたり、長打を期待できない状態だから、ベンチもおそらくヤキモキするのだろう。3回無死一塁でバスター・エンド・ラン、6回1死一塁でエンドラン、ともに不発に終わった>

 3回は走者山田で打者田中。この作戦は難し過ぎないか。田中は普通に打ってもまず併殺はない。ならば、力いっぱい打たせて、1死になったら投手の福原がバントで送り、坪井に先制のチャンスをかける、という進め方でいいやないか。奇策というのは成功すればハデだが、その確率はやっぱり低いわけやからな。この作戦もそうだが、打順にしてもあまりにバラエティーがあり過ぎて「固定」ということがなおざりになっている。じっくりと育てず、人ばかり代えていては、地に足のついた戦い方がなかなかできない。

(構成=井関真解説委員)


2001年4月15日付紙面掲載 
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