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阪神 3―1 広島 (4月3日)
連載目次  


開幕15番勝負
広瀬叔功

赤星よ盗塁のコツ早くつかめ

継続して練習するしかない

 〈赤ヘル打線を手玉に取るピッチングだった。左腕井川だ。140キロ台半ばの速球とチェンジアップを駆使して、完封さえ予感させる投球。8回に1点を奪われ、9回は成本の助けを借りたが、広島を8回まで5安打に抑えた投球は、21世紀の新エース誕生とはやし立てても構わないマウンドだった〉

 井川に尽きるなあ。元々球威のあるサウスポーだったが、昨年までなら必ずコントロールに苦しんで崩れていった。ところが、球のバラつきがなくなった。捕手が構えた所、とまではいかないけれどその周辺には球が行っていた。セ・リーグの左腕の中でも、頼もしさという点ではヤクルト石井の次にランクされるピッチャーやで。

 〈実は広瀬さんがこの日もっとも注目していたのは、阪神の攻撃力だった。「巨人3連戦の結果を見て、阪神打線が力を付けているのか、巨人の投手陣が弱いのか、この広島戦で見極めたい」という視点で、試合を眺めていた。その目の前で、阪神は初回、坪井が先頭打者本塁打。さらに赤星のヒットと盗塁、ペレスのタイムリーで2点目。2回にも赤星の適時打で1点を追加した。ところが…。3回以降はまったく打てなくなって、3回から9回までの7イニングはヒット0で終わってしまったのだ〉

 竜頭蛇尾というか、攻撃力は大して変わっていない、という印象やね。たとえば2番に入った赤星。2回までの2打席で2本ヒットを飛ばしたが、投手が力のある球を投げると、やはり力負けしてしまう。速い球へ対応できないと苦しいね。それと気になったのは盗塁…。

 〈F1セブンの1番星・赤星は1つ盗塁を決めたが、2回にはスタートが良かったのに二盗失敗。かつて“韋駄天”と呼ばれた広瀬さんは、その走りに注文を付ける〉

 確かに足の速い選手だと思うよ。打って素早く走ることもできる。しかし、盗塁は少し別な一面があるんや。スタートを切って、いかに早くトップスピードに乗るか。この日の失敗はトップスピードに乗れなかったから。腰を鋭く回転させて、左足を早く踏み込む。腰と足のバランス。これは自分で会得するしかない。絶え間ざる練習しかないよな。このコツをつかめば、阪神の貧打を補う大きな戦力になるはずなんだが…。

(構成=井関真解説委員)


2001年4月4日付紙面掲載 
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