
奇策?歯車狂わせた星野伸先発
ファンのため…正攻法で戦ってほしい
◆一枝修平 野球やから1日でガラリと変わることもあるやろう。開幕試合で惨敗したから2戦目も負けるか、と言えば、そんなものではない。しかし、このゲームは余りにもひどい。一体星野伸の先発は何だったのか。経験豊富な星野伸に対する過信なのか、巨人の上原先発に最初から負け覚悟で臨んだのか、巨人のウラをかく奇策だったのか…。首脳陣の思惑は星野伸で3、4回をしのいで、その後は継投の備えをしていたのだろうが、2回に早くもつかまってしまって、なすすべなしになってしまった。
意表をつく星野伸先発は完全に裏目と出た。2回、先頭松井に内野安打、清原を歩かせ、江藤、阿部、二岡にタイムリーを浴び、もはや絶望的な4失点…。
◆一枝 清原に2―3から際どい球を見送られて四球を与えた。あの1球で星野伸は崩れていったね。江藤にも阿部にも2―1と追い込みながら、1球早くストライクを欲しがった。その結果が甘いコースに入ってタイムリー。清原の四球で打ち取ることに対する焦りが生じたんや。ただ、これも試合全体から見れば、そんなに大きな問題ではなかろう。やっぱり星野伸を先発に起用した用兵が、阪神の歯車を狂わせたと言うしかない。ベンチは彼にどこまでの期待感や信頼感があったのか…。とにかく開幕戦なんだから、たとえ負けるにしても正攻法で戦ってほしかった。それがファンあってのプロ野球やないか。
試合を立て直すために3回からは新人の藤田をマウンドに送り、その後も小刻みに継投したが、まったく機能せずに実に17失点。開幕戦11連敗は記録的な大敗で幕を閉じた。試合後、左翼席からたくさんの黄色いメガホンが空しく投げ込まれた。
◆一枝 藤田も体が開いて、ヒジが下がり、球威がなかった。球種で交わしに行ったから、彼の特徴である勢いのある球を目にすることはできなかった。それにしても、試合が決まってからの阪神の投手起用はまるで“慣らし運転”みたいで、阪神ファンの人には面白くない試合やったやろう。明るい材料? たった1つならあったね。井川が力を付けているところがハッキリした。7回1イニング投げて打者3人から2三振を奪った。当然先発になると心理的な要因もあって、この通りには行かないだろうが、とにかく力を付けてきたことを証明したね。
(構成=井関真)

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